表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/25

檜山 五郎

 エルベアトが出会いし男は、日ノ(ひのもと)から修行に来た格闘家であり檜山(ひやま)道場の次期七十三代目当主(とうしゅ)候補の一人である、彼は炎系の技を得意とした格闘家であり実戦修行により更なる技を閃きにより増えたが、現状奥義類いの技は習得してるが技を試すには一人では難しいのであった。




 ミスティに殴られて気絶した、白の武道着に黒帯に黒の袴の服装に長いもっさりした髪と、タヌキ耳の様な耳の男は冷水を顔に掛けると何とか目覚めた、一応焚き火の火は消火したし意味の無い焼きヒーリングキノコ料理擬きは、やや焦げてたが使えない訳でも無いし彼が街で薬調合店や冒険者ギルドで売れば良い、まあそれを教えてくれたのはミスティだけどね………中々目覚めない男の顔を、軽く何回か蹴ってたが見なかった事にする…………食材に出来るか調べない男が悪いからだ、焼けば何とか成らないし炭化した食材はもう二度と同じ食材は存在しないのだ。


「・・・・何か凄くオイラの顔が、酷く痛いのだが………」


 男は痛む顔に手を当て、痛みを感じてたがミスティがツッコミした痛みではなく、ミスティが軽く蹴った部分が痛いらしいが自業自得だ、あんなおバカな発言すれども普通は殴らないがミスティは肉体言語派だ、そして何かを思い出し回りを見る男は言う。


「そこの小さき者よ、暴力はダメだぞ…………あと殴られた場所以外が痛いが、小さき者よ何をした」


 痛みに顔を歪ませながら、男は言うとミスティは言う。


「お馬鹿にもヒーリングキノコを焼いて食べる馬鹿が居たからよ、普通にヒーリングキノコを食べる馬鹿は居ないわね」


 飽きれと馬鹿さ加減を含んだ感情の言葉で、ミスティは男に言うが男は反論する。


「だから、キノコは焼けば大抵食える」

「食えるかぁー!!」

「再びアホな事を言ってんじゃあ無いわよ、このお馬鹿がぁー!!」

「ぎゃふん!」


 何か古いネタの「ぎゃふん!」を聞いた、近年の表現に「ぎゃふん!」は聞いた覚えはないなと思いつつ再び伸びた男と、再びツッコミと言う名のミスティの鉄拳制裁が男の顔面に炸裂したのは言うまでもない、そして数十分後再び目を覚ましループする前に気を練り身体の治癒を終えたのを見てから自己紹介を提案したら。


「オイラから自己紹介いたそう」


 オレはミスティと顔を見合せどうしようかと、話し合う前に何故かミスティが言う、『勝手にどうぞ』と言った顔で興味無さそうに飛びオレの肩に乗る、オレは止まり木とかでは無いのだがミスティさんや、一応自己紹介を男に促した………タヌキ耳の男は名前では無いからね。


「では・・・・・ゴホン、オイラは格闘家一族の次期当主候補の一人、檜山(ひやま)道場の長男で名を五郎(ごろう)と申す」


 一応地面に名前の漢字を書くが、日本語の漢字ではなく日ノ本の漢字だが実際的には補正されてる為実際は、安土桃山~江戸中期位の崩し文字みたいだが言葉は変わらない為通訳はされてないが、何か熱血系の暑苦しさを更に自己紹介からも何か暑苦しオーラを放って来る。


「オレはエルベアトだ、宜しく・・・・檜山さん?」


 下の名前で言うには馴れ馴れしいし、そもそも会ったばかりで下の名を言う事は抵抗を感じるし、さん? と言えば良いのか君? と呼べば良いのか分からなかったので、大抵通用するさん付けで対応し、ミスティは何か嫌々顔で自己紹介してた。


「私はミスティよ、暑苦しお馬鹿」


 直球過ぎるやろ、ミスティよ。


「ミスティ殿、オイラの名は五郎ですよ・・・・・暑苦しお馬鹿ではないですぞ」


 何やら檜山さんは、五郎とミスティに言われたいらしいが、印象が悪い為に何回もミスティに却下されたのだった、何となくだが檜山さんはドM体質なのかな?


「───却下よ、何でヒーリングキノコを食べるお馬鹿を、名前で呼ばなくてはいけないのかしら?」


 ガタ


 両手平を大地に着き、精神的ダメージにより檜山さんは膝を着き(こうべ)を垂れながら、精神的HPは保々赤信号である・・・・いやピンチの点滅かも知れんが、その後のミスティのヒーリングキノコは食べ物ではないと、小学生でも分かる様に反論の隙なく……………燃え尽きた灰に成るまで説明する、一応精神耐久力がバクったバカだっただけみたいだが、流石に途中からは魂が抜けた様に固まってたが。


「────てな訳で、ヒーリングキノコを食べると危険であり、貴重な回復アイテムの素材だと理解したかしら? したわよね? しなければ猿以下よ」


 檜山さんは頷くだけのただの屍に成った、そして檜山さんが昼飯にと火に炙ってたヒーリングキノコは炭化してたので、ぼろぼろに切り刻んだボルアウルフを渡したら。


「………このモンスター、焼いてもそれ程美味くないですぞ、醤油や味噌が在れば良いが素焼きや塩焼きは美味しくないですよ、そもそも朝飯を食ってたら倒れたので」


 朝食て………何時間前の話だよて、そもそもモンスターに食われて無いのが不思議ではある、微妙に胴着から汗を凝縮した匂いが漂ってるが、胴着に汚れの汚さはない不思議ではあるがそれよりもだ、一体今までどうやって食って来たんだ? 普通に、塩とか無いと熱中症とか危ない気がするのだがと思ってたら、檜山さんは言う。


「まあ、二日前まではあと半年位の味噌と塩が在ったが、巨大なモンスターに戦い挑んだら死にそうに成って逃げたわ良いが、何処かに落とした……………」


 ・・・・・・たぶんそれ恐竜だよね、まあデカイモンスターは他にも居るとか言ってたな、ミスティが美味しい肉モンスターの話の時に、後はゴーレムもだったな…………ダークグレーの死霊(しりょう)核ゴーレムとか、金や銀のゴーレムも居るらしいが鉱山が近い場所か洞窟近くにしか居ないらしい、さっきのゴーレムを見た辺りを探してプラズマビームソードとオーラビームライフル使えば、倒せるだろうか?


「あの美味そうな肉の、この草原の主を一体倒して牙を持ち帰り、次期当主の証を立てたい」


 何か最初に本音が出て無かった? まあ、気持ちは分からなく無いがあの恐竜の角は牙ではないぞ檜山さん、まあオレも牛に属するあの恐竜肉は食べてみたいがまだ技とか覚えて無いから、モンスターと戦って技を修得しないと成らない。

 一応武器は変えてダマスカスソードを装備した、一応懐のホルダーにプラスマソードの柄を装備した。


「エルベアト殿は、我が日ノ本の剣豪の古い服装に似てますが他国の剣を得物(えもの)とは不思議な御仁(ごじん)ですな」


 何か古臭いセリフが多いな、武闘家だからだろうか? それはさて置き、自分の身の丈に合ったモンスターと戦いたいが、檜山さんに弱いモンスターを聞くと…………


「大抵のモンスターは弱いですぞ、ですが()()()()()()()()()()()その恐竜とやらには及びませんが、()()()()()()()()()()()()()()()()ご注意した方が良い」


 何か全く役に立たない情報と、夜のモンスターの情報は凄くフラグを感じるがレアアイテムとかドロップしそうだな、まあまだそんなモンスターと戦える実力は無いし大半はゴブリンと互角位かも知れない、まあチート肉体ではなく実力的にだけど。

 なのでゴブリンが居そうな場所を教えて貰う筈が・・・・・


「小鬼(こおに)ですか・・・・・最弱を狩るとは、武士として恥ずかしく無いのですかな?」


 訝(いぶか)しげに檜山さんに言われた、だがオレは武士ではないし職業は冒険者だが、駆け出しにも満たない冒険者未満の存在だ、そもそも冒険者ギルドで冒険者登録してないし冒険を始めたばかりだし、ゴブリンは群れや相手のテリトリーでは厄介で悪知恵を使う存在だが、数体なら何とかチートで切り抜けれそうな気がする、あと何故に武士と言うのか意味が分からん。


「いや、オレは武士ではないし」

「そうよ、まだ冒険者に成り損ないよ!」


 ミスティさん、冒険者に成り損ないは酷いよ、まあまだこの世界に来たばかりだし確かに職業冒険者だけど、駆け出しとか言ってくれないかな?


「・・・・・そうだった、エルベアト殿は名前からして日ノ本の者ではないですな、でも冒険者だろうと小鬼ごときと戦うなぞ恥ですぞ」


 何で恥じに成るんだろうか? そもそも、ゴブリンはモンスターである以上間引いたりしないと増殖したりして、モンスターの災害とかに成らないのかね? このファンタジー世界ではと思ってたが、黙って聞いてたミスティが檜山さんに言う。


「貴方は馬鹿かしら、少数では弱くても団体で襲って来れば誰しも、ゴブリンには勝てないわよしかもゴブリンには沢山の種類が居るし、夜に現れるレッドキャップやゴブダークナイトに遭遇して、貴方は勝てるのかしらね?」


 いや、最後の方はオレでも現状勝てないと思うぞと、この時は思ってたもんだがモンスターとの戦い方を慣れると、この考えが杞憂(きゆ)に思えて仕方なく成る。  またもや口で言い負かされた檜山さん、まあゴブリンにも色々種族的なのが居るらしいしモンスターではなく、亜人や妖精・・・・まあ妖精と属するホビット等に近いゴブリンも居るらしい、早く言えば魔女とかに(つか)える方の従魔的な存在とからしい。


「勝てぬ・・・・・」


 またもや膝を付く檜山さん、ミスティは容赦無いが最弱だろうと(おご)るなと言った意味だと思ってたが、実際は違うのだった。


「あのお馬鹿、絶対に自分の力を過信してそうだったから、鼻を折りたかっただけよ」


 後で檜山さんが居ない時に、そう本音を聞いたがそれが本当に本音かはオレが分かる筈がない、色々あって昼なのも知らずに居たが檜山さんのおかげで肩の力が抜けた為、腹が減ったので昼にしたが鞄を取りに行くと言って木の影に行き、武器庫から武器を変えサーベル系のフィランギにして次元バックパックを、アイテム収納庫から取り出して背負い戻り軽く他の異世界レーションを取り出し、魔力で簡単1分待ちの牛丼レーションを取り出し、ミスティはプリンを渡したら開けて数秒で中身が消えたい、檜山さんにも中華丼を渡したら短気にも温めずに直ぐ開けて食べるし、おかわりとか図々しい人だった・・・・・本当図々しいにも程がある、あとレーションのパウチ牛丼は中々異世界の牛丼も美味しかったが、やはり牛丼屋とかでゆっくりお茶を飲みながら食べた方が美味いが、まあ外で食べる………まあパウチたまが食べる牛丼も悪くない。


 そして食事が終わるとミスティの横には、プリンの容器のタワーと檜山さんの横にはレーションパウチの小山が、檜山さんには後でレーション代の請求をしないとな・・・・・図々しいとかの度を越える、困った男に遭遇したもんだ・・・・サ○ヤ人レベルの食いしん坊かよと思ってたら。


「久々に腹一杯食えたぁー!!」


 そう木に背中を預け、膨らんだ腹を擦りながらレーションに付いてた楊枝を口に咥えながら、満足そうに木の枝の隙間から見える空を見てたが、レーションのパウチに何かが居るのだがと思ってたら、ミスティのプリン容器のタワーを食うモンスターが居たが、プリンの容器がスライムの中に入ると泡のように容器が消える、何個か溶かすとピンクのスライムボディーを分裂させ再び食事をする様に、スライムは平然とプリン容器タワーが倒れても体内に取り込み溶かす、それを見ながらミスティは平然としながら言う。


「このスライムは、モンスターではなく森の掃除屋の部類だから大事よ、ついでにそこのお馬鹿も掃除して欲しいかしら」

「ミスティ殿酷い!!」


 涙目で言う檜山さん、ミスティはめんどくさそうに檜山さんを見た後に、オレの所に来て懐に入って行った・・・・・・ミスティさんや、オレは君の寝床ではないぞ。  腹も落ち着いて昼飯休憩を終える頃に、檜山さんは仕方ないと言いたそうな顔で立ち上がり言う。


「昼飯のお礼に、小鬼を見た場所に案内を(いた)すが、オイラは手を出さないがそれでも宜しいか?」


 そう檜山さんは言う、何かそんな雑魚を何故に倒したいのかと言いたげな顔をしながら、口には出さずに顔で語るが口に出すと寝てたミスティが目覚めて、また説教と拳によるわからせを喰らうから言わないだけだよね?


 重くもないがパンパンに重そうに見える、次元バックパックを背負い単純に水を出す魔法で檜山さんの焚き火の残り火を消火し、食べ終わって何処かに消えたピンクや半透明や水色のスライム達、一応後でゴミを物理的に捨てれそうな魔法を探すかな・・・・具体的にはブラックホールとか、それにミスティは小さい身体のわりにペロリとプリンを20個を軽く食べるからな、これから先のミスティの食費の計算も含めないとな・・・・・異世界に来てまで、食費の管理の心配をしないと成らないとは・・・・・トホホ~だよ。


 ヒーリングキノコが生えてた場所は安全地帯だったらしく、森を歩いてる途中から檜山さんは警戒の為かピリッとした空気を発する、だがオレが見てる疑似タブレットの画面にはモンスター反応はまだ遠く、近くにはモンスター反応は無い・・・・・緑色のモンスター反応は在るが、緑色ののんびり動く点をタッチすればさっきのスライムらしい、表示はお掃除スライムと出るがただそれだけしか出ないが、補足事項と書かれてた所をタッチするとお掃除スライムは、毒素を含む排泄物やモンスターをスライムが真っ黒に成るまで与えては成らないらしい、便利スライムとは言え与え過ぎた場合進化し人間を襲うモンスターに変わるらしい、お掃除スライムは定期的に自然豊かな場所に帰すか綺麗な水を与える事が必要らしい、毒素等を溜めない事が重要だが生ゴミとか土に還る物は変化は無いので例外らしい。


 近年小説で書かれる便利スライムは、そんな危険性は無かった様な気がするな・・・・・テイムしてたり、レベルが上がって珍しいスライムに成ったり…………ポーション好むのとか居たな、そう言ったスライムは他の異世界に本当に居れば面白いかもね、この世界には居ないみたいだけど。


 そして恐竜の巣が近い場所の森の中、小さな集落の様になって傾いた掘っ建て小屋の様な場所に、檜山さんを見て怯える腰巻きボロ(きれ)や短パンの様なボロ布姿や、サラシの様に胸に巻きスカートの様なボロ布姿の者、緑色の肌に団子鼻や人間に近い鼻のややギャグ系丸顔のおでこに何もないが髪が少しある、何とも微妙なピッ○ロ………いやピ○コロに失礼にも極まりない見た目の者達、まあ某ギャグ系のゴブリン的な濃いキャラ要素は強いが、だが臆病過ぎるらしく足や膝を異常に震わせ腰を抜かしてたが…………檜山さん、オレが言ったのはモンスターのゴブリンであり、何か訳の分からん腰を抜かしてるギャグ生き物ではないのだが?


 そして檜山さんが振り返り、オレに言う。


「沢山小鬼を狩ってくだされ」


 オレは小鬼(ゴブリン)と檜山さんが指差す先を見て思う、どう見てもゴブリンてより平和に暮らしてたのに怖い人間が来て怯える生き物だと、しかも一応武器らしく石器の包丁らしき物や石斧を持ってるが、青い顔をしながら内股で震えて何体か何故か泡吹いてセルフ気絶してるのだが。


「・・・・・いゃあ~コレ、モンスターのゴブリンではないでしょう」


 そうオレが言うと、緑色の肌の者達が一斉に鼻水と涙を流しながら、藁にも(すが)るように希望に追い縋る顔に変わるが、人間の言葉が理解出来てるらしく何かに祈る様に、キラキラの目で此方を見る……………何か可愛そうに見えて来たんだけど。


「ちゃんと小鬼ですぞ、武器だって持ってますぞ」


 武器てよりも日用品何だよね、そしてやっと目覚めたミスティが懐からもぞもぞして出て来て言った一言は「うるさいのよ、せっかく沢山のプリンに囲まれて食べ放題の夢を見てたのに」と、不機嫌に檜山さんを眠い目で見てたが檜山さんからは、ミスティの逆鱗に触れて不機嫌な顔に見えたらしくビビってた、そしてミスティに現状を説明するとミスティは彼等を見て言う。


「アレはゴブリンだけど、非戦闘系ゴブリンよ…………余り苛めると夜のゴブリン達が増えるわよ」


 ミスティ(いわ)く彼等は、戦闘モンスターの最底辺ゴブリンよりは強いが、気弱が原因でモンスターでありながら生き残るために知力が他のゴブリンよりは有るが、敵意あるストレスを大漁に浴びると進化して夜の凶暴なゴブリンに成るらしい、(ちな)みにこのゴブリン達は基本見境無しに性欲を持つゴブリンとは違い、人間と同じく恋をして伴侶を得る方のゴブリンだが基本彼等が何処から来たのか? 何故に、人間を襲わないのか臆病なのかは不明だが言葉が通じる相手では有る、一応獣モンスターを狩り解体して食べたり農作物を作る知性はあるらしいよ、ミスティの説明では結構役立つ様な気がする………特にモンスター解体とか、魚は(さば)いた経験は有るがモンスターを捌くには経験がない、それに蜂やらの死骸を持ってるしボルアウルフのボロボロ死骸を何とか処理したいし、檜山さんが迷惑掛けたしとボロボロのボルアウルフを献上したら、何故か土下座する気弱ゴブリン達とミスティにまた余計な事を言った檜山さんが、地面に顔を埋め込まれてたがどんな攻撃したらそうなるんだ? ミスティ。


 不名誉なボルアウルフの死骸を渡して、ミスティの鉄拳制裁により気絶した檜山さんはミスティが飛びながら引き摺って行く、気絶する程の一撃を与えたのだから仕方ない、にこやかに手を振るゴブリン達に手を振り宛に成らん気絶中の檜山さんを見つつ、溜め息しながら更に西に向かい行くと森の途切れた場所に、崖が在りその近くには如何(いか)にも普通の洞窟ではない場所が見えるし、さっきのゴブリンとはまるで違う尖った鼻と耳に緑色の肌とスチール系の軽鎧姿のゴブリンが、何も警戒せずに洞窟に入って行く。


 一応人が入れる高さだが、さっきのゴブリンとは確実に違うのは防具や顔だけではない、細く不気味な瞳に石手斧や片手斧に棍棒を装備し、左腕には小盾やガードの防具が有り身長は100~120センチ前後と思われる低い身長だが、さっきのゴブリンは130センチ前後位はあった気がする、全く檜山さんがさっき案内したあのギャグゴブリンと、今見たゴブリンとは完全に違うのだけどね。


 ベルトホルダーのフィランギに手を掛けて、気絶から目覚めた檜山さんを連れて洞窟に入って行く、心踊る冒険(アドベンチャー)ではないがファンタジーぽく成って来た、こうしてオレとブツブツ不満を言う檜山さんと冷たい目線で檜山さんを見るミスティと共に、少し間を置いて崖下の洞窟に入るのだった。



 次回に続くわよ!



 ミスティ 「プリンて食べ物最高なのよ」

 ??? 「でしょでしょ」

 ミスティ 「アナタだれ?」

 ??? 「アナタの先輩妖精なのよ」

 ミスティ 「アナタ、見た事無いのよ」

 ??? 「出る予定が無いからよ」


 そう言ってねんどろ体型の綺麗な羽とピンクの髪を(なび)かせ、何もない空間に入り光の粒子を残し、元の世界へと帰って行ったがミスティは唖然と消えた同類の居た場所を、ずっと見て居た……………何か友達に成れそうな気がした為だ、だが彼女は再び出会う事は無かったのだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ