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星妖精の里

 星妖精(シュテルンフェー)の里は、星詠みの巫女妖精や樹液や花蜜をブレンドする職人(ハントヴェルカー)や、洞窟の天井から降る、星の雫を空中で捕まえそれを装飾や防具や武器の職人(ハントヴェルカー)に渡て、色々な効果を授ける物を作り色々な次元の世界に向け納品してるらしい。


 因みにこの世界は、数千年在庫が減って無いので納期は無いらしい、一部の異界の世界からの神からの注文が多いらしい、時風とか時波とか言う女神様て言う創造した世界の一部の、ダンジョンや街道等に在る宝箱や財宝の宝箱をランダムに置く役割の、神様らしいが…………ゲームで言う隠れた場所に在るレア宝箱の中身を、シュテルンフェー達の職人が作った物を納品してるらしい。


 あと報酬はその次元世界の蜂蜜や、美味しい焼き菓子と言ってたが今の所蜜以外余り期待した報酬では無いらしい。


「立ち話も何ですし、見学に行きましょう」

「なかなか興味深いし、お願い致しますルリアさん」


 ルリアさんの案内で、他の大樹の樹洞(うろ)に入って行き小さな不思議な金槌で、光輝く玉を一振一振叩き不思議に光を放つ玉は形を変え、職人の性格や得意な分類で形や効果は色々らしい。


「アレはスターリングですね」

「指輪だな……………異常状態軽減と、魔法威力上昇のバフのアクセサリーか」

「防具のアクセサリーですね」


 基本星のエネルギーの、光の玉は色々な世界の精霊の魂がたまゆらに成り、エネルギー体として天体から降ってるらしい。

 たまに彷徨う魔力エーテル塊の彗星が、大量のエネルギーを撒き散らしながらこの洞窟に、落花して来るらしい……………彗星と言っても物理エネルギーではないので、洞窟が破壊されながら落花しては来ないがたまに、変なモンスターが生まれるらしい。


「たまにそのエネルギーが、私達に脅威と恵みを与えてくれますね」


 そのモンスターは、洞窟の奥に居るらしいがその奥にルリアさん達と、親交が在るスイゲツ族と言う蜥蜴達が居るらしい。


「彼等に、槍の武器を頼まれるからね」

「何かリザードマンみたいな、種族かな?」


 残念ながら、リザードマンより遥かに冷気耐性が強い種族です。


「それでは次は、特殊なハーブティ調合や我々の秘術調合、妖精ティータイムと精霊の春風は私達のオリジナルです」


 *この秘術調合は、異世界に少し流出してますがオリジナルには叶いません、一部マイスターが異世界に後に行ってしまいますが。


「一応私達の技術なので、誰にも渡せないのでお買い求めできませんよ(人間さんには販売してませんので)」


 買えないらしいので、一部だけ見学をさせて貰ったか…………妖精のティータイムは、特定の蜜を使うらしいが種類が分かっても入手や原産地が不明な為、ブレンドする種類が分かっても意味が無い、試作するにも味や効果が分からないし、最後に出て来たのは効果が伏せられた鑑定出来ない、妖精のティータイムだ…………澄んだ琥珀色をした、試験管ポーション瓶に入った不思議なポーションだが、開封されない様に直ぐに取り上げられてしまった。


 レアなアイテムだし欲しいには欲しい、だが売る気がない人に交渉しても意味がない、それは妖精も同じでまったく首を縦には振る気配は無かった、しつこくしたら追い出されそうだし自重した。


 だが装着品やアクセサリー防具や、妖精婚約指輪(フェアリーエンゲージリング)はお菓子を大量に渡すのと引き替えに貰った、日本の焼き菓子十万円位の量を引き替えに。


「世界には、人間さんにしては美味しいお菓子があるのね」

「人間さん最高!」

「エルさん最高…………?」


 何か途中変な視線を受けた様な、こうしてオレ達は数日妖精達にご厄介に成った、しかも男性妖精はお酒が強く一緒に吐くまで飲んだ、途中でベルさんとトモーヤはノックダウンしたが。


「ハーメルンやるな」

「エルこそ、この強い蜂蜜蒸留酒(ミードブランデー)を飲めるとはな」


 酒仲間を得たオレは、二日酔いに悩まされながら翌日の夜もハーメルンと、酒盛りをしたのだった…………妖精と飲む飲もなかなか無い経験だ。


 かれこれ一週間滞在し、オレ達は再び旅を再開した………ルリアさん曰く、「森の奥に湖が在るわよ…………何処か、他の洞窟に繋がってるけど他にも薬草や珍しい花も咲いてるわよ」と、教えて貰ったので向かったが…………送別会でハーメルンと、大量に酒を飲み交わしたせいか二日酔いで余り普通には歩けない。


 なかなか昨日は、ハーメルンも秘蔵の酒を出して来て、変な歌は歌わなかったがサンライクが一口でダウンしてたな、次は二杯は飲んで欲しいな…………地球の蜂蜜酒(ミード)を。


 ゆっくり休みながら、三人で三日間掛かり辿り着た広い湖は、地下から大量の湧水が吹き出し湖の真ん中が、吹き上がる水に押されて水面の丘に成ってた、綺麗な水面は天井の星明りの様な紋様を映し出し、そして清潔で綺麗な冷たい湧水は喉を潤し、何故か疲れを癒す様な不思議な感覚を覚える。


「冷たくって美味いですな、何故か心が洗われる様な気分と疲れを癒されてる様な、不思議な感じがしますな」

「確かにベル殿、疲れが癒されてる様ですな」


 ベルさんとトモーヤは、再びもう一杯水を手にすくい飲み、味わう様にゆっくりと飲んでる様だ。


 暫くは自由時間にし、トモーヤは釣り道具を出して疑似餌を器用に括り釣りを始めた、ベルさんは何故かクローバーを摘み一口テイスティングしてから、収集を始めた…………ニンジンの代わりにクローバーを食べるのかな?


 こうして三人各々、食材や薬草採取を開始したのだった。


 次回に続く。


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