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決戦ヴァンパイア伯爵

 オレ達はボスの部屋に適度な緊張感を持ちながら入ると、大きくドーム型の部屋は広くそして前方の広場の奥にひつぎらしき大理石だいりせきらしき物と祭壇に、地面には新しい血の跡らしき黒く見える染みが在る、そしてドームの真ん中に到着すると周りにどんよりとした青くも揺らめく炎が立ち上がる。


 何かの演出の様に次々に青い炎が、照明の様に松明のあかりの灯火ともしびの様に光り、祭壇の様な場所に在る大理石の棺がゆっくりと開き中から異彩を放つ物が現れた。


「また新たな食事が来たか………………」


 響き渡る声は男性とも女性とも言えない声で有り、優雅に大理石の棺から起き上がり此方を眠そうな目で見るが、トモーヤとラビーがポカーンとした後に此方に振り向き、爆笑を堪えるかの様に地面を殴る。


 笑いたいのは分かるが、どんな姿かと言えば頭には黄色や赤に緑とヤバい昔のデスメタルの様なカラフルヘアーだが、髪と言うよりは草と言って良い草の葉の様な髪は爆笑必須、フローラを見ると爆笑を堪えてた…………分からなくも無いぞ、シリアスに現れた割に髪型から笑えるし。


 肌はダークブロンド系の肌で、まあまあ鈍色をした灰色の古い石像をイメージかな、目は真っ赤なのはお約束として服装は襟を立てた紫色のローブに、短足でブカブカなシルク系の貴族ズボンは何か道化にしか見えんし、ローブはセンスが無いとしか思えないし羽織ってるだけなので、上半身半裸ローブ変態でしかない。


「上半身半裸変態」


 ラビーが言っては成らん一言を言うと、トモーヤとフローラが腹筋を崩壊しそうな位我慢しながら、我慢する。


「ブゥー!?」

「息が………息が…………クフッ」


 フローラは笑いのツボにハマったらしい、あとトモーヤは飲み物を飲んでたら大惨事だっただろう。


「下等な人間と亜人よ、この高貴な我を愚弄するとは良い度胸だ、死を持って……………そこに居るのは我が同胞ではないか、我に従え同胞の娘よ」


 フローラは笑いを堪えて切れずに、笑いながら言う。


「────私はモンスターでは在りませんよ、半裸の変態さん……………ぷぅ……クスクス」


 口の前を片手で覆い、小馬鹿にする様にフローラは笑うと、モンスターヴァンパイアはキレながら言う。


「何を言うか、貴様もヴァンパイアなら我に従え、我はヴァンパイアの伯爵で在るぞ!!」


 怒りをあらわにして叫ぶ、自称ヴァンパイアの伯爵…………伯爵には見えん服装のセンスだな……………爆笑したくなるわ。


「私はそんなの知りませんよ、クスクス」


 再び煽る様に笑うフローラ、何かさっきまでビビってたフローラとはまるで違うが、フローラ的にあのモンスター自称ヴァンパイア伯爵程度なら怖くないて事だろうか?


「我を馬鹿にしおって、許さんぞ小娘がぁ~!!」


 いきなり放たれる禍々しい気配、その気配に笑ってる暇はないとラビーとトモーヤが臨戦態勢に入る、だがフローラはまだ終わらない。


「その程度で怒る何て、品位が低いのね」


「なんだとぉー!!」


 何かフローラの煽りに、更に禍々しい気配を増幅させる自称ヴァンパイア伯爵、自称ヴァンパイア伯爵を煽るフローラと、沸点が意外に低かったモンスター自称ヴァンパイア伯爵、何処からかレイピアの様な細長い剣の様な物が浮遊し、自称ヴァンパイア伯爵の手に収まる。


 剣先は注射器の先の様な先端で、どう見ても刺したら血を吸引するにしか見えない剣だ…………ヴァンパイアだし、ゆっくりと浮遊し大理石の棺桶から出て地面にゆっくりと降り立ち宣言する。


「貴様達は皆殺しにしてやる、我の糧にするまでもなくな」


 フローラは自称ヴァンパイア伯爵に言う。


「貴方程度には負けません、行けエル懲らしめてあげなさい」


 何かフローラが調子にノリ、水戸黄門みたいな台詞を言ったのでフローラに向き一言。


「・・・・・後でフローラはお仕置きな」


「ヒィー!?」

(エルの怒った顔が怖い!?)


「さてイクゾー!」


「? 聞き間違えかな? 行くぞに聞こえなかったな」

「? 聞き間違えかな? イクゾーて聞こえたが、誰なんだ? エル殿」


 ネタを言ったオレも悪いが、イクゾーは行くぞをとあるキャラが言うネタだ、イクゾー殿下とかイクゾーとか言われてたな某シリーズゲームの、リメイク作品のダークプリンスは。


「何だか判らんが、貴様らの人生は今日で終わりだ、我を愚弄した後悔と共に死ぬが良い!」


 自称ヴァンパイア伯爵が走り、フローラに向かい来るが殺らせない、トモーヤが間に入り走り盾を使いタックルを喰らわせる。


「我に体当たりだと、何とも美しくない戦い方だ」


「戦いに美しさ何てあるかよ!」


 珍しくトモーヤが感情的に吠える、ラビーも首を狙いアクロバティックにジャンプし一撃を放つが、軽く躱されて剣が空を撫で斬る。


「チィ、躱された!」


「甘いは兎の下等な者よ」


「言わせて置けば、下等なとかお前の方が下等なモンスターだろうが!」


 今度はラビーが感情的に吠える、たが自称ヴァンパイア伯爵は鼻で笑いながら言う。


「我はモンスターではない、高貴なヴァンパイアの伯爵である、彼処の下品で品位も胸も無い娘と一緒にするではない」


「私はモンスターでは在りませんよ、胸は成長しませんが貴方みたいなセンスの欠片も無いモンスターと、私では各が違うので滅びて下さい」


「言わせて置けば、我を更に愚弄するとは許せん!」


 自称ヴァンパイア伯爵は盾ごとトモーヤを蹴り弾き、跳び来たラビーのみぞおちにあり得ない角度の蹴りで吹き飛ばす、オレはゆっくりと歩きダズルを抜き神速を使い一撃を放つが細長い剣で受け止められた。


「まさか受け止められるとはね」


「まさかそんな芸当が出来る人間が、まだ居ようとはな…………あの忌々しいルークと言う小僧と、あの忌々しいガウルて人間やその仲間達以来だが、我とて速いだけで倒せる小者ではないぞ人間よ」


 何だか知らないが、前に封印した者達の名前らしいが、長老達の話しとは何かが違う気がしたので聞く。


「前に村人達に倒されなかったか?」


 自称ヴァンパイア伯爵は、バックステップで距離を取り話す。



「何やら集団で我に挑んで来た、愚かな集団か?」


 何か色々話が違うぞ長老達。


「あ奴らは不遜ふそんにも我を昔の先祖の仇と、銀ナイフや水で我を攻撃してルーク共によって灰に成ってから身体が復活したが、まだ以前の力の半分の能力を失って動けない我に、一方的に攻撃したから、ライフドレインで一部の愚かな人間の魂と血を食らっただけに過ぎん、復活に時間が掛かったのは奴等のせいだな……………」


 本当に話が違うぞ長老達。


「しかも我が苦手な巫女らしき女が、トイレを近くでし我に掛けて行くとは許せん、人間の排泄物を我に浴びせた怨みは、貴様らを血祭りに挙げてからゆっくりと復習をしてやる」


 何をしたんだ、昔の北の集落の人達よぉー!!


「排泄物と我を倒したルークの子孫達と、貴様らは我が手で肉片に変えてくれるわ」


 時間稼ぎも済んだと思うし、フローラがラビーとトモーヤの治療が済み戦線復帰と共に仕掛ける。


「短時間で回復だと!」


 驚き叫ぶ自称ヴァンパイア伯爵に、走り間合いを詰めるラビーとトモーヤ。


「何を驚いてるやら、この上半身半裸変態紳士は」


「確かにな、我等は変態モンスターには負ける気はない」


「我を再び愚弄するか!」


 素早くバックステップで二人の時間差斬撃を躱す。


「チィ、読まれたか」

「一応封印されてたモンスターのボス、服装のセンスは無いが戦いのセンスは在るようだ」


 トモーヤの言葉に禍々しい気配が更に上がる、そして走るスピードと攻撃をするパワーが更に上がり再びトモーヤは盾ごと吹き飛ばされる、フローラに向けて。


「────危なかったですよ、私は痛いのはイヤですからね」


 何故か弾丸の様に吹き飛んだトモーヤを、何故か避けたフローラは逃げるにおいて最強かも知れない、オレは再び神速を使い再び一撃を放つが防がれ蹴りを食らいそうなギリギリで離脱する、蹴りの風圧が身体の前を通り過ぎる間にラビーが背後に回り、自称ヴァンパイア伯爵の背後を斬るが浅くダメージにしては弱かったみたいだが……………


「おのれぇ~ 我の、二番目にお気に入りのローブを斬るとは許せん!」


 片手を前に翳し、自称ヴァンパイア伯爵は技を放つ。


「ライフドレイン!」


 ラビーの身体の前に赤い球体が現れ、ラビーは回避不可能な態勢で生命力を見えない何かに縛り付けられた様に、空間で停まった様な姿で心臓を中心に生命力を吸われてゆく。


「グッ! ……力が抜けて…………」


「らびぃー!!」


 無我夢中でダズルで自称ヴァンパイア伯爵を捉え斬る。


「卑怯な、我が技を使ってる背後からとは、貴様もあのルークと同じ卑怯者……」


 知るかそんなのは、戦いに卑怯も正義もない、仲間を助けるのにあってたまるか!


「仲間を助けるのに、卑怯もへったくれもない滅びろ!」


「そうだ、我等の仲間のラビー殿を殺らせない」


 復活したトモーヤが更に加勢し、そしてオレは技を放つ。


「此れで二度と甦るな変態」


 息を深く吸い技名を叫ぶ。


「グローセイバー!」


 光の斬撃を飛ばさずに光を、自称ヴァンパイア伯爵の体内に叩き込み膨らみ始めた肉体から離れ、金縛りの様に動けなかったラビーを急ぎ回収し離れフローラの居る場所まで、神速で待避しトモーヤは自称ヴァンパイア伯爵の最後を確認するべく残り、爆散した自称ヴァンパイア伯爵を見て倒せたか見守る、盾には爆散した自称ヴァンパイア伯爵の肉片が飛び散り付いた物が灰に変わって行く。


「おい、ラビー……死ぬなよ」

「ラビーさん、死んだらジビエに成ってしまいますよー」


 不吉にも変な事を言うフローラ、だがラビーは瀕死状態でフローラに力なく言う。


「おいらを食べても不味いですよ、フローラさん」


「そんな返しを言ってる場合か!」


 オレは急いでレーベン(生命)リキッドを取り出しラビーに飲ませる、普通は蘇生アイテムだが瀕死だし生命エネルギーを吸われてるし使える筈だ、ラビーに蓋を取り白い液体のレーベンリキッドを飲ませる。


「回復アイテムだ、ラビー飲んでくれ」


 ゆっくりと飲み始めたラビーは、虚ろになり掛けた瞳に光が差す。


「…………………!?」


「何か元気に成って来ましたよ!」


 レーベンリキッドを飲み干したが、まだ不調なのでフローラにラビーを任せトモーヤの居る場所に移動し、ラビーは無事と言うと。


「無事で…………良かった」


 今にも泣きそうなトモーヤには悪いが、聖水を渡して飛び散った灰に聖水を掛ける作業をして貰う、灰は聖水では消滅はしなかったが何故か白い粉の様に成った、最後に爆散した付近に怪しく紫色の丸く小さな宝石が在り、トモーヤが何となく聖水を掛けると煙が宝石から立ち上ぼり、声に鳴らない悪魔の様な悲鳴と共に紫色の小さな丸い宝石はひび割れ砕け消えて行った。


「ラビーがこんな状態だし、あの右側の通路の探索は不可能だし一回北の集落に帰ろう」


「ラビーは我が連れて行く、フローラさん」


「任せましたトモーヤさん」


 一応この場所を目印を付け、後で調べる事にした一応祭壇とか棺周りに聖水で浄めてから。


「おお……………帰って来たか、こんなに早いとはやはり無理だったんだな」


 ベルさんが此方に気付き走り来て、ラビーを見てオレに聞く。


「ラビーさん、大丈夫ですか?」


 心配で聞くベルさん、ラビーは手を振りまだ動けないが大丈夫と手を振る。


「ヴァンパイアに生命エネルギー吸われてるが、今は大丈夫だよベルさんたぶん」


「では、倒したのですね」


「うん、倒したがラビーがこの状態では、まだ何か無いか調査は出来なかったし、長老達………」


 オレは長老達にジト目で見ながら、上半身半裸のヴァンパイアの話をすると長老達は言う。


「……………ワシらに言われてもな、ワシらはそう話を伝え聞いてるだけじゃ」


「ワシらに言われてもな……………」


「遥か昔に英雄様が来てたのも、初耳じゃよ」


 どうやらルークて人は、遥か昔に世界を救った七英雄と呼ばれた伝説の冒険者らしいが、ガウルて冒険者は七英雄には居ないらしい、活躍する前の冒険者仲間かも知れない。


 夜も遅くヴァンパイア騒ぎの落とし前やら何やらは、翌日南の集落のおさを呼び始末を付けると北の集落の若い人々は鼻息荒く言う、まあ自業自得だよね…………一応遺品を渡して後は任せて、客間でフローラ以外のメンバーで雑魚寝した……………狭くてキツイ。


「オイラ動けないのに、この扱い酷く無いですか? エルの旦那」


 何かトモーヤの尻かベルさんの尻の辺りから、ラビーの小さくかすれた様な声がしたが疲れてるので、狭くて身体が痛いが我慢し寝た。


 翌朝ラビーは白目に成って、更に疲労が濃い為長老達に話を聞きに行く前に、ポケットワールドを開きサブさんに事情を話してからベルさんとラビーと別行動し、ラビーは温泉を嫌がり剥げるからイヤだと言い、ラビリンスにサブさんに背負われながら()きベルさんは医者にラビーを預けてから戻り、フローラは暫く拠点で休むらしい…………ラビーとトモーヤの回復に結構力を消費して、暫く温泉でゆっくりとしたいらしい、フローラも温泉の良さがわかって来たみたいだ。


 新しい仲間を入れる時間も無いので、戻り南の集落の元冒険者達は西の開拓港に追われる形で責任を取った、彼等は後に海のモンスターを倒す自警団として活躍する事に成るが、それはやらかした大人ではなくたくましく新天地で生きる事に成った、若き少年少女達である。


 そしてオレ達は、自称ヴァンパイア伯爵の棺とかを集落の長老とおさに自警団のリーダーと共に見て、危険性やもう復活はしないだろうがミスティは確認し、危険が無いか更に調査はしたが大丈夫とお墨付きは貰った、だが未だにアンデッドが彷徨さまよってるので立ち入りはしない様に、此からもこの地には命が要らない冒険者が来れば良いで片付いた、本当の危険はヴァンパイアでは無い事を彼等は知らない、そしてオレは忘れて居たバタバタしてたから……………。


 そして長老達から話を聞く。


「南に南下した小さなダンジョンと、中で二手に別れた大きな洞窟の様な遺跡は此処より一週間位歩いて行った先に在るぞ」


 長老の一人が言うと、近くの長老も懐かしそうに言う。


彼処あそこはエエ場所だが、虫やスライムの特殊な個体が居るから注意が必要だ」

「・・・・・・だな、ルーカス」

「そうじゃよ、ルーカス爺さん危うく花の化物のエサに成りそうだったね」

「そうじゃよね、ミリナス婆さんね」

「だねルリナス婆さんねぇ~」


 三人の婆さんに余り喋らない爺さんと、エサに成りそうに成ったらしきルーカスと言われてた爺さんに、ニヤニヤそのルーカス爺さんを見て笑ってる最初に話した爺さん、ルーカス爺さんが少しムカムカしながら言う。


「特に妖精樹海窟は圧巻だぞ、ミリナスとルリナスが植物モンスターに捕まり、服を溶かされてハダ……………ぐへ」


 両側から鉄拳制裁を食らい、ルーカス爺さんは安らかに逝った。


「口は災いの元だよ、成仏してくれ……………合掌」


「勝手に殺すでは無いわ!」


 何故か無傷状態で復活したルーカス爺、何故か当たり前の様に再び鉄拳制裁がルーカス爺に放たれ再び倒されるが、数秒で腫れや傷が回復する……………化け物か……


「タフさは健在だな、ルーカスは」


「昔からタフだからなルーカスは」


 タフで済ませるあんたらも大概たいがいだが、自己再生とか無かった筈だったがルーカス爺を見ると、転生前の能力らしい……………なんて羨ましいが余り嬉しくも無いスキルだな、ギャグ要員ネタスキルに成ってるし自己再生ではなく自己治癒だし、殴られても直ぐ回復とか悲惨だな喧嘩の時とか。


 この日は恐竜の肉を出してワイワイと騒いだ、ベルさんは北の集落のニンジンに舌鼓し巨大なモンスターサーモンを、豪快に食べ子供達がトモーヤに群がり人気者に成るが、トモーヤからしたら食事がし難い状態だった。


 まあ一瞬でナイフとホークを使い豪快に消える切り身や、丸焼きのサーモンが一部が綺麗に切り取られてるのは、子供達には格好いいと見えてるらしく紳士に食べてる割に量は豪快。


「沢山食べたら、僕らも大きくなれる?」

「ネコさん教えてよぉ~」


「我に聞かれても、分からぬよ」


「好き嫌いしなければ、成るわよ」


 子供達の中の一人の母親が、何処の世界でも使い過ぎなネタを言うが、この世界の子供達には通用はしない。


「大人は何時も適当うよ、嘘つきは悪いのよ」

「そうだそうだ!」


「・・・・・・」

(私だって昔言われたから、仕方無いじゃない…………私は悪くないわ、こんな台詞を言い始めた人が悪いのよ)


 責任転嫁だが、そう言うしか大人は引き出しが少ないのだ、ボキャブラリーが在る天才なら聞いたかも知れないが、まあ何を食べようが結局はその世界の食べ物次第で肉体は構成される、恐竜の肉は特に地球には無い栄養素が豊富だ、しかも成長盛りの子供には特に有効な成分が在るかも知れない、かも知れないのだ。


 集落の人と熟成果物酒を飲み、何かミスティが酔いながら不思議なダンスをして皆を楽しませてた、何故かベルさんも兎ダンス的なのをしてたが皆ハイテンションで変な踊りを開始、長老の一部は途中で腰をバッキとやり数日寝込む事に成った。


 翌日オレはテーブルマウンテンの奥に行き、温泉を発見しトモーヤと堪能してから、集落の男性陣に温泉の素晴らしさを教えて、モンスターは居ないが集落から遠いが木を使い熱い源泉を集落まで運ぶ水路は、彼等に任せて温泉の近くの注意事項やらを教えて後は任せた。


 後に北の集落の名物に成ったが、まあ来る人が少ないしたまに来る特産物を持ちに来た人がはいるのでが、更に未来では秘湯の温泉として温泉ハンター等が来る事に成るかも知れない。


 更に翌日長老達に別れの挨拶をし、テレポートを使い一路オルワヌ山脈沿いを南に南下して短距離テレポートで探しながら行く、まあヴァンパイアの洞窟ダンジョンの未踏の場所は、ラビーの回復か新たな仲間を増やしてから向かう事にしたが、今思い出すとラビーが装備した即死防御アイテムは発動しなかった、やはり即死攻撃以外は発動しないのかも知れない。


 後にあのアイテムがフルに使われる日が来るが、それは彼女の出会いとまさかの勇者登場でアリスさんが……………はまあその内分かるが、その彼女の出会いは、オレの運命の歯車を新たな段階に向かわせる事に成る。


 そして二日間掛け着いた場所は、断崖絶壁の山脈の麓に在る不思議な神殿の様な洞窟の入り口は、神秘的で不思議な雰囲気を纏いトモーヤとベルさんは圧倒され、言葉が出ないらしく無言で近くの崩れ掛けたビーナスの様な石像や、何かの神様石像が雨に晒され顔がもう判明しない形をしてた。


 今日は朧月を帯刀してゆっくりと見て回りながら、不思議な神殿の様な遺跡の入り口に入り暫くは一本道だったが、大きな白き翼だったらしきうら若き女性の姿をした、大理石らしきので彫られた天使石像の前で分かれ道があった、長く続いてそうなので少しお茶をしてからどちらに行くか決める事にした。


「エルさんの淹れた紅茶は、良い香りですな」


「確かに、優雅さを感じますなベル殿」


 何だこの二人の紳士空間、キラキラと眩しいから困るしオレは給人ではないぞ、だが何だこの圧倒的な格差は……………まあ仕方無いか、オレは普通に庶民だからな。


 こうして三時のティータイムをし、この先に出会う運命すらオレは知らなかった、何処かの時を知る女神以外……………管轄外の知り合いの女神の世界に遊びに来た女神が二柱居た原因で、まさかの現象により起こる事態は誰も予想出来ないのだった。


 次回、アフロディーテ女神は予想外の対応が待ち受ける。




 アフロディーテ「変なフラグを立てるな、作者(オッサン)


 オッサン「あの二柱に言ってくれ」


 時見「呼んだ? アフちゃん」


 ビンクツインテールの高次元体女神が現れた。


 時波「呼びましたか? アフロディーテちゃん」


 オレンジ色の髪をした、可愛い高次元体少女の女神が現れた。


 アフロディーテ「二人揃って、サプライズでたまに来ないでよね…………前は大変だ…………」


 アフロディーテは思い出す、運命変動が起き大変な事が起きたルークの時を、アフロディーテは慌てた再び外の世界とリンクし外の世界が災害に成ってないかと、たまにあるのだ時見と時波か時風か外の高次元女神が時見と来ると、何故かとんでもない事象が発生率が高く成る事を、食い意地がアレな女神の時は起きなかったが。


 アフロディーテ「作者のバカァー!!」


 オッサン「私のせいではない」

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