鍛練の成果と、北東の集落
翌朝目覚めて清々しい朝とスッキリした気分で、ベットから出て朝は何を食べようかとルンルン気分でキッチンに行くと、キッチンが地獄と化してた・・・・・・散乱するペットボトルに寝転がるミスティとフローラ、そしてそれを見て何故か頭痛がして来た。
「・・・・・頭が痛い」
ペットボトルを片付けるが、トマトジュースが殆んど無いので注文をして、ゴミはあとで捨てる方法を考えるとして朝食を食べる、朝からレトルトシチューを食べるのがなんか背徳感を感じながらその内、カレーやシチューでも作るかと思ったし寸胴鍋で下準備してルーを入れるだけまで調理し、後に冷めてない寸胴鍋をアイテム収納庫から出してルーを入れて煮込んで、再び入れれば何時でも出来立てが食べれるが難点がある、それは一晩寝かせた味が出ないと言う点だ、野菜とルーが馴染むには時間が必要であり火に掛けて温め直す度に味が変わって来るからだ。
だが夏の様な時には火を十分通し、長く食べない時は腐らなくする為に熱を冷ましてから冷蔵庫に入れなくては成らないが、アイテム収納庫に入れてしまえば熱を冷まさずに保管可能は何処の異世界ネタで使い古しネタだが、使えば分かる便利さと便利さの蟻地獄に嵌まったらもう普通の思考には戻れない、まあ異世界は便利だからこそ頼ってしまう機能。
の○太君がド○ちゃんを頼る気持ちが分かる、だが全てが便利な訳ではないし色々仕入れるには金が要る、金は労働しなければ手に入らないは地球と変わらないが、銭ゲバ商人に注意しつつも新たな仕入れ先を探さなくては成らないから、それでやって参りましたよこのファンシー感満載の兎達が暮らす地へ。
あとフローラとミスティは、拠点でサブさんとヨルに頼んで労働をして貰ってるよ、散らかしぱなしはお仕置きだべぇ~
「てな訳で、6地点のウサギ達が住む地に一人で来たよ」
「・・・・・・ふぉ~……………人間だぁ~!?」
何故か独り言を言ったら、おとぎ話の様な時計兎体型の白黒パンダ兎がなんかオレの背後から走って、兎をモチーフにしたり人参をモチーフにした白い街に走って行った、街の真ん中に巨大なふしぎの国のアリス的な青い屋根に白い城が見える、その城の中央になんか兎の目らしき赤い丸が二つ在るが。
オレは街に続く道を歩くが数分歩くと、リンゴ畑や何故かオレを見て農作業の手を止める人間サイズの兎と、牛サイズと猫サイズのケットシーと変わらないサイズのモコモコの兎が居た。
確かあの兎はアンゴラウサギだったかな、某ご注文は毛深いウサギですよね? に出てた様な気がする、まあアレは家庭的な美少女が三人居たがそれよりも自由奔放なキャラが、成長したりしなかったりのマッタリ物語は癒されたな……………美少女に。
「・・・・・・本当に人間だよ」
「此で猫畜生達に、勝ったのも同然ね」
なんか分からないが、猫と兎は仲が悪いのだろうか? まあそんなのオレの知った事ではない、だが此処の兎は表情豊かだが基本兎は無表情に見える、しかもたまに夜中にケージで暴れてたしな・・・・・妹の飼ってた兎が。
兎達は興味津々にオレを見ながら言う。
「猫畜生ではなく、我々が選ばれたに違いない」
「アイツら私達より、技術職在るからって四つも巨大都市を持つとは許せない」
なんか僻みらしきのが聞こえるし、そもそもオレは猫派だし君達の地点は拠点を外せば二つ目だよ、確か…………修業場所2地点に行ったけ? 何か、濃い修業して色々すっ飛ばしてる気がするな。
そして歩いて数十分でウサギの街、ラビリンスに着いたのだが何故か執事服を来たアンゴラウサギに連れられ、不思議なワープ扉に押し込まれた先にはなんか王冠と豪奢な赤いマント姿の、アンゴラウサギ故に目が隠れ見えないが王様らしきそれと、オレは王様に挨拶する礼儀作法は知らないぞと思ってたら、アンゴラウサギ王様が言う。
「ようこそ、この世界の主様よ我はウサギの国の王ジョージ八世と申す」
ゆっくり玉座から立ち上がり、仰々(ぎょうぎょう)しく………まあ早く言えば大袈裟に王冠を外し一礼をするウサギの王様は再び王冠を被り言う。
「我等を選んで頂き有難う御座います、この世界の主よ」
何か勘違いしてるし、大袈裟に歓迎されてもなと思いオレは真実と本音を言う。
「・・・・・・・すまんが、君達の所に来る前に猫の職人に案内されてるし、それとオレは猫派だがこの地点を見に来ただけだよ」
(本当は新しい、素材を売る店探しとかだけど)
言った途端に全員膝を着き、床を叩きながら言う。
「二番かよぉ~!!」
なので事実を一つオレは言う。
「城に招待されたのは、ラビリンスが初めてだな・・・・・・まあ普通に人間の城には呼ばれたく無いが………………」
そう言ったら何故か立ち上がり、高くジャンプしながら喜んでた……………まったくオレは喜ばしくはない。
「もてなしをせよ!」
兎の王様ジョージ八世が高らかに宣言すると、バニーガール姿の兎のバニーガールとメイド服のウサミミバニーメイドと、何かイケメン兎大集合のタクシード姿のイケメン兎が現れた、しかもバニーガールは基本巨乳となんか分かり易い色仕掛けだが甘い、残念だったなオレは巨乳派ではないのだよ……………グラサンと赤いノースリーブ軍服着て言えば、雰囲気は出るだろうか? まあ、基本オレはブルーの色が好きだから赤は着ないが…………と内心下らない事を思ってると、ウサミミバニーガール達が何やらグイグイとオレに寄って来る、殺気に似た何かを放ちながら。
「主様、私達が色々サービスしますわ(だから外の人参を下さい)」
「主様、私はベットでも可愛がれますわよ(だから外のキャロットを沢山下さい)」
何か煩悩を感じるが気のせいだろうか? まあ、サービスされる気はないし何か期待外れだから連れて来られた方にらし方向に向き、オレは帰る事にした。
「お待ち下さい、帰らないでぇ~下さい(ニンジン~)」
「「お願いしますわぁ~!」」
何か背後で泣き脅し的な声がするが去った、たぶん予想的に人参料理か生人参が出て来る予想をしてたし、なんとなくニンジンだけのパーティー料理しか出て来る予感しかしなかった、まあ後にこの後知り合った紳士兎と怪盗兎等に聞いたらやはりニンジンスペシャル料理だったらしい、何故彼等が知ってるかと言えばそれは、オレが逃げて暫く後に無駄に急遽作った料理が無駄になり、街の兎達に振る舞ったからだが一部の兎達は食べてはない、オレが途中人間だからとか関係無く普通に接した兎の店で買い物をしたからだ。
そして城から迷いながらも出たが、ご丁寧に城の中を歩き回らずにベランダから飛んで逃げれば良かったと思ったが、一応城て入った事無いしと見物しながら出口に向かいながら見たが…………大抵は、ニンジンモチーフの花瓶やら調度品等だったし捕まえる気はない兵士は、普通にこう言った「この世界の外のニンジンは、相当美味いのですか? 美味しければ欲しいのですが」と言われたが、ニンジンの味の差は現状どうかは知らないしそもそも生でオレは食わないから知らん。
城から出て余り騒がしくない方に行き、店を見て回ると兎の八百屋のニンジンは五寸ニンジンとは言えない大きなニンジンであり、リンゴは普通よりも二回り大きい果実だったし、他にも他の種族に出荷やたまに来る他の精霊族の為に店頭販売もしてるらしい、兎の地点は主に野菜類や穀物を栽培出荷してるらしい、この地点は肥沃な大地らしく農業に向いてるらしい、因みに米はラビリンスでは作ってはないがケットシーが作ってたりする。
あと大ウサギ怪盗ジャンヌは、人間にも変装出来る兎でありそして、たまに王様……ジョージ八世に頼まれてケットシーの王様達の城に侵入し、機密事項で言えない事をして来させられるらしいが、頼まれてる仕事は怪盗ぽくないからイヤらしいし報酬が良い以外、やり甲斐が無いかららしいよ、弟子であるラビーが酒に気分良くして言ってたし、後に彼女にも仲間に成って貰ったし。
八百屋を出た後はアンティーク屋に行き、ウサギ模様のお客様用の皿等を追加で買った、フローラとサブさんにヨルにこの後増えるアリスさん用の皿に、何か来客来たら困るしと予備のお客様用の皿等を買った、猫本市や他のケットシーの街で買う手も在るが来たからには、どんなのが売ってるか次第だったが悪くないアンティーク屋だった。
アンティークの魔法を込めると淡く光る、ランプキャンドルはなかなか凝ってたが作ったのはケットシーだったり、たまにドワーフ製の兎シルエット皿やらが在ったりした、保々外注品だらけだが農作物はラビリンス頼りだしバランスは取れてるかも知れない。
暫く歩きながら色々見て回り、余り兎達の姿が一時少なくなったが暫く歩くと食い倒れた様に居る、何かルパン的な青シャツにネクタイにジャケット姿の兎と、ニンジン七宝焼のブローチ飾りのハットを被り、スーツジャケットを着た何か紳士な出で立ちの牛サイズのアンゴラウサギではない、白い兎が腹を擦りながら道路に座ってた。
どうやら満腹で動けないらしい、両方共にオスらしく怪盗的な兎はおとぎ話の時計兎体型で素早そうだ、二人は満足そうに居たがオレの視線を感じて此方を見ると、慌てて立ち上がりオレに素早く来て中性的な声で自己紹介をした。
「此は人間さん、オイラの名前はラビーてケチな怪盗です」
自分でケチな怪盗て言うんかぁーぃ!!
そしてもう一人が、姿勢を正しハットを取りお辞儀しながらダンディーな優しげな声と口調で名乗る、何かたまにナレーションとかしそうな感じのダンディー声だ。
「此は人間さん初めまして、私めは面倒な契約時の調停者等の仕事をする、調停天秤に所属するベルと申します、以後宜しくお願い致します」
「此はご丁寧に、オレはエルベアト……………まあエルと気軽に呼んでくれ」
そう名乗ると二人は、手を出し握手をして来たので握手すると。
「宜しくです、エルの旦那…………何か王様とか困ったら言って下さい、王様は少し困った人ですがケットシーが絡まなければ、基本良い王様なんですが…………ケットシーが絡まなければ、師匠も困る程には成らないですが」
ラビーの話に隣で頷くベルさん、まあもう出会って来たからもう会いたくはないな、面倒くさいし何かケットシーにマウント取りたいみたいだし、そしてベルさんが紳士的に言う。
「あの王様で困った事が在れば、調停者としてエルさんがジョージ王様にもう困った事をしないと、約束させる事も可能ですよ…………他にも契約等でお困りなら私が立ち会い、エルさんの不利に成らない契約を取ってみせましょう」
なんかベルさんは調停者と言うが、何か裁判官や弁護士の様な総合的な立ち位置では無かろうか? まあ、ベルさんもラビーさんも旅に連れて行けばきっと厄介な事を解決するだろうし、ケットシーからも仲間を探せばとは思うが檜山さんの事も在るし、仲間運がオレに無かったか場合最悪な旅に成りかねない。
まあ一応誘ってみる、貴重な職業な兎達だし。
「一応だが、オレの旅の仲間に成らないか? まあ、たまに戻って来るし毎回旅の仲間にする訳ではないが、旅に行ける時にでも…………」
彼等の返答は早かった。
「是非に、エルの旦那」
「私めもですぞ、此から宜しくお願い致しますエルさん」
こうして新たな仲間が増えた、旅のパーティーとして前衛はラビーとオレ、回復にフローラで応援アイテム係と旅の厄介な交渉人としてベルさん、だが壁役と魔法援護の仲間が居ないがまあ今まで一人か檜山さんて、ゴブリンのヘイトを集めて囮をしたが食費が倒したモンスターや、ダンジョンで手にした金額を無に還すバカ食いの燃費の悪さだったし、食い逃げにしてもお金の価値観がバグった人だったな、まあ今後そんな破天荒な人物は現れないだろうと思うが。
こうして檜山さんよりは火力は無いが、常識の在ると思われるラビリンスのラビットの二人を連て、この際ケットシーからも仲間を探す。 猫本市のススキ港で話を聞いて淡水の大海原を飛行バイクで飛ばし、二人は何故か目を回してたが乗る前はハイテンションだったのにな。
そして対岸のヴェネニアに着いた、ヴェネニアはイタリアのヴェネチアに似た海の街であり、船のゴンドラと石畳に覆われた地面の街で、ヴェネチアとヴェネニアの違いは人間か猫かの装飾の違いであり、ミルクカフェでは牛乳をコーヒーカップで飲み優雅に過ごすケットシーや、ゴンドラを漕ぎ運河で荷物を運ぶケットシー等が居た。
一応近くのミルクを飲む、ハットの様な帽子を被った紳士風のケットシーに、騎士冒険者とか居ないか聞いたら。
「そうですなぁ~ 冒険者は居ませんが、隣の王都のニャーミンガムに行けば騎士を目指してますが主人が居なかったりする野良騎士とか、結構居ると思います」
? 野良騎士てなんだ? 野良猫の、騎士バージョンか?
まあオレ達はニャーミンガムに向かって、再び二人を乗せニャーミンガムに行ったら今度はイギリスのバーミンガムの様な城が在る、やや屋根が猫耳ぽい気がするが気にしてはダメだ、何かどんなケットシーが住んでるか気になってしまうからだ、なんとなくイギリス風だしその風土のケットシーとか居そう。
しかも何故かビックベン成らぬ、キャッベンて時計塔が在りいつの間にかラビーが時計塔に登ってた、怪盗の血が騒いだのだろうか? 帰って来たラビーに聞くと。
「そこに時計塔があったからです、エルの旦那」
理由に成って無いぞラビー、まあやるだろうとは思ってたが本当にやるとは思わなかった、怪盗だから高い所が好きなんだろう……………たぶん、オレは二人を連れケットシー達はラビー達が居るのが珍しいらしく、悪くは思われては無いが良くも思われては無いらしい。
兎達のトップがアレではね致し方がないのは、ジョージ王の責任だろうしまた一部兎達の態度だから此も仕方なし、まあ日本で言えばお隣の国達の変な独裁刷り込み教育による、自己中心的な考えが世界から見ると鼻で笑われる非常識をしてたりする、まあ自分達で自分達の評価を下げる道化をしてる様なもの。
たまにその道化を信じる者も居るが、さて仲間をあと一人は欲しいがと街を歩きながら探すが、石畳の街を歩きながら散策しながら街を見て回る途中で、ケットシーの職人が作ったワイングラスや武器や防具を見て回り、ラビーの防具や武器はオレの武器収納庫から出すとして一応、普通の装備もラビー専用で買いベルさんは執事服と黒い外套を買い、何か冒険者団体ぽく成って来た。
次は郊外に行きこのニャーミンガムで、剣の修業が出来る場所を教えて貰い行くと一人ブルーグレー色のケットシーが盾を構えながら、シャドーピッチング成らぬ実戦風防御と攻撃をしてたが、端から見ると情けなく見える……………剣の素振りは人が居ない場所がベストだな、オレなら恥ずかし死ぬぞコレ見られたら。
視線を感じたのか此方をゆっくり振り返り、オレ達を見て固まり動かなく成ったが調度良いから自己紹介と、仲間にスカウトに向かった。
「初めましてオレはエルベアトだ、冒険の仲間を探してる者だ」
「・・・・・・・・」
反応が無い、続いてラビーとベルさんも自己紹介をし暫くすると、我に返ったらしく何か爽やかな青年何か同世代の某声優の中○さんの某主人公声に似た声で、華麗に自己紹介を始めた。
「此はスマン、我が名はトモーヤと申す仕える主無き野良騎士です」
本当に野良騎士居たよ、野良猫風に自分で普通言うかね? まあそれがこのケットシー達には普通かも知れない、鎧以外の装備は在るが鎧は主が支給が当たり前らしいこのケットシーの騎士世界、まあ鎧使う様な任務無いから保々ナポレオン時代の軍服か、お飾りとして着る全身鎧だけらしい。
あと色々名前をツッコミたいが今は止めておこう、トモーヤに旅の仲間に成らないかと聞いたら少し考えた後に言う。
「我が剣の修業と、エル殿の仲間に成りましょう」
何か暑苦しい何かを感じる、何か体育会系な暑苦しさを感じるよ、トモーヤには旅に出る時に鎧を渡すとしてトモーヤとラビーを連れ、ブルーロブスター先生の道場に向かい技の修業をしたら、二人共に砂漠のフィールドで模擬戦バトルを始めるが、足場が悪いのでスピード低下と暑さと始めての砂漠に、二人は好奇心で行った割に途中バテて二人揃ってダウン。
ポケットワールド三日目は午前中は、ブルーロブスター先生の道場で技修業し技を閃き、昼を食べてからポケットワールドから出てサブさんとヨルに留守を頼み、猫と兎に変化した三人を連れフローラの背中にラビーが乗り、トモーヤとベルさんを脇に抱え一路北東に向かう途中で、良い修業成果が出せるモンスターが居た。
「デカイですな、アレは何て言うモンスター何ですか? エルさん」
「確かに、騎士としては余り巨大なモンスターの防御はキツイ気がしますが、それにしても巨大過ぎませんかな?」
大地に着陸してベルさんとトモーヤが、恐竜を見て言った台詞が此だ…………何故かフローラは少し遠いのに逃げ腰だし、ラビーは何かワクワクしてるし……………ラビーおぬし戦闘民族ではなかろうな?
「じゃあ特訓の成果を、恐竜にぶつけるか」
「嘘だろ!?」
「本気ですか!?」
「ヤりましょう!」
「エルゥ~!!」
最後の「エルゥ~!!」はフローラだが、何かパニックに成ってる気がするがまあ近くにベルさん居るし、技がどれだけ通じるか試す為にも攻撃を仕掛ける。
ラビーに竜燐の小剣二本とニャーミンガムで買った、炸裂投げナイフは標的に刺さると小規模の爆裂魔法が発動し爆発する、使い捨て武器の一つであり手榴弾よりも爆発殺傷能力は高い、だが恐竜に通用する保証は無いが。
竜燐の小剣は竜の鱗を加工した小剣であり、アフロディーテ女神さんが初期武器の一つとして入れてたと思われる剣、普通のRPGや冒険なら話の後半に手に入れる貴重な強い武器の一つなんだが、普通に初期に入れる何ておかしいだろうあのロリ女神は。
「!? やはり落として来たか!」
「「「「!?」」」」
金ダライを全力でワープ回避し、一つフローラに直撃したが後は皆上手く回避した、フローラは少しは運動神経良いとは思ってたが、悪い方だったらしい……………遭遇した冒険者の攻撃をどう避けてたんだ?
「……………えぇ~と、フローラはベルさんに任せて、戦闘開始だ……………一応金ダライはラビリンスでも売れると思うよベルさん」
そうベルさんに言うと、驚きながら聞く。
「そうなんですか?」
「ケットシーの商人は売ってましたよ、儲かったとか喜んでましたよ」
ベルさんは少し考えた後で、金ダライを集めてフローラが目覚めるのを待つてた、フローラとベルさんの守りはトモーヤに任せてオレとラビーは最初の一体に向かい走る。
因みにトモーヤの鎧は、あの突き攻撃以外無敵に近いヒュドラの革の全身鎧、ヒュドラレーザスーツだが何故か軽いとか文句をトモーヤに言われた、武器は一応アイスソード(片手剣)を渡してあるが冷気が寒いと文句を言われたが、自分のありふれた鉄武器と見比べてからは冷気以外文句を言わない。
鞘に収まってれば冷気は出ないので、戦闘以外は抜かずに居るし現状抜く様な敵は居ないが試し斬りはしたいみたいだ。
オレとラビーは恐竜が戦闘態勢に入る前に仕掛ける。
「ラビー、行くぞ!」
「あいよ旦那」
ラビーが先に仕掛け恐竜顔面に二段斬りを放つ、恐竜は堪らずに痛みに叫ぶが二段斬りは浅かったらしく出血は派手ではない。
「チィ、浅かったか」
ラビーがアクロバティックに後ろ回転しながら着地と共に、オレが代わる様に恐竜に攻撃を仕掛ける、親指から握りジャンプし恐竜の顔面目掛けて素早く重いパンチを放ち、最後のフィニッシュにアッパーを下がったアゴに放つと横に倒れた。
最後は風魔法のヴォルトを使いトドメを刺すが、顔面にパンチと雷攻撃の魔法ではまだ倒れないらしく、最後に一撃を放つ。
「此れで眠れ!」
「「「!?」」」
気弾砲を恐竜の心臓部に放ち、トドメをさせたが少し疲れたのでミラクルグミを食べて回復、何かラビーが呆けてるが暫く放置した、まだ恐竜が居たのでラビーと手分けして倒す事にした、朧月を出して気を刃に纏わせる、ダズルと同じく強敵と戦えば朧月もその力を解き放つだろうと思い使う、先ずは脳天に向けて兜割りを放つと一撃で頭の骨を砕いたらしくだいぶ凹んでしまった、檜山さんの時より深刻にそして今回は峰打ちではないので深いキズ付きだ、少し血が掛かったが目覚めたフローラが飛んで来て溢れ出る恐竜の血を飲んでた。
「なかなか良い味ですわ」
「ヴァンパイアではないから、オレにはわからん感想だな」
「・・・・・・ニンジンの方が美味しいと思いますが………」
ベルさんが隣に来てそう言う、トモーヤは倒された恐竜を熱心に見ながらどうすれば自分も倒せるのか、一人考えながら弱点部位を探し見ながら一人検討会をしてた、因みにこの恐竜は後でギルドに持って行く予定だ。
そしてラビーは夕方までに二体倒し、オレは朧月の技を覚えられなかったが兜割りを完全習得して、稲妻兜割りを新たに習得したが刀の技には入ってはおらず、偶然閃いた技らしくオレ固有技に成ったが、あの後八体も倒したから偶然に閃いたかは不明だ。
トモーヤは牛の大きさのレッドボア、牛の様な巨体の赤毛猪と戦いシールドでぶつかりレッドボアの態勢崩しスタンさせ、間髪入れずにアイスソードで斬り切り口から凍らせてから鈍い動きに成ったら、トドメを刺して倒すを繰り返し初見のボアウルフもあっさり倒し一番数の戦果を出したのは、トモーヤだろうが小剣で二体も倒せたラビーも普通の人間の冒険者より強い。
かすり傷や打撲等は、元気モリモリのフローラがラビーとトモーヤを癒した、医療魔法らしいヒーリングは一瞬で傷口を塞ぎ肉体を完全回復するらしい、腕や足は生えないが清潔にした切り口同士なら斬られて直ぐなら切断面もなく、神経すら回復接合し元の腕や足に戻るらしいが一回にそれをすると、普通の治療が疲労で出来なく成るらしい。
鮮血とか精気(若しくは生気)を回復すれば、軽いキズなら回復可能らしい…………まあ説明すれば生きるエネルギーの気だ、血液にはそれが在り大地や自然にも溢れてるエネルギーでもあるが、フローラが求めるのは生命の精気で生きる気とであり精気を手にするなら、フローラはキスさえ簡単にするが何かボソッと何か言ってた様な、赤い顔をして恥ずかしがったフローラは新鮮だったな……………だがその直後、何か少し体がダルく成ったけど………もっと他では更にこの日の夜はダルく成ったけどね。
この日は少しキャンプ気分で、トモーヤが解体したレッドボアのロース部分をステンレス串に刺して火傷をしない様に焼き、トモーヤとフローラと食べたがラビーとベルさんはニンジンを丸齧りしてた、やはりどんな姿でも兎は兎でしかないな。
レッドボアのロースは旨味が口に広がり、幸せな気分にさせてくれたが味付け無しにはやや野性味の味がする、フローラは野性味関係なくワイルドに食べてたが……………野性味の味は関係無いのか? フローラ。
翌日は清々しいが気分は爽快だが、肉体はダルいので風呂で回復し朝食後に一番最初の場所に行き蜂の巣を叩き、赤黄色のヴェスペの巣を壊滅させたが回収は素材収納庫に入れ、ヴェスペの女王とかはスコールで弱らせてから素早くラビーが斬り込み、図太く残ったヴェスペをトモーヤと倒した。
この素材はトモーヤの親友の商会に、ヴェスペの外皮の一部を売る予定だしコアクリスタルは、例の街に行ってまだ見ぬスイーツ屋を見付けついでに行くか、アリスさんに絡まれながらあの海坊主ギルマスに監視されながら、溜め息されながら出すかだな……………どの道恐竜はブルーム以外解体はルガウ島では出来ない。
ホバールトの冒険者ギルドは、ブルームより小さいがホバールトは普通の冒険者ギルドて感じだった、恐竜の解体した実績が無いのかも知れない。
エルベアトの考えは当たりで、長い歴史の中でホバールトに恐竜を持ち込んだ実績はなく、ブルームを羨ましいがって一時は郊外に解体場を作ったが今は、防災の食料貯蔵施設や一時モンスター素材の保管場所として使われてるのだった。
木や森や崖の割れ目のヴェスペの巣を一掃し、大量の素材を手にしたが蜜蜂ではなかったので蜂の子は珍味だったし、魚を釣るエサにも成るので後々使う事に成りそうだが、トモーヤが二匹の蜂の子をおやつの様に噛み砕き食べてた。
「なかなかデリシャスですね」
「あんなのを食べるんだね……………」
流石のフローラも、蜂の子の踊り食いは気持ち悪く見てたし嫌な顔をしてた、取り尽くしたので北東に更に向かい途中の南に在る集落に行くと、巨乳の奥さんだらけの一夫多妻の平均五人ハーレムな集落だった、巨乳には興味は無いが何かフローラが無駄に腕で胸を強調してたが、無い脂肪をムダに寄せて上げても意味はない。
そしてこの集落の人々は言う、「数日前に狩りに、モンスターが居そうな東の洞窟に行った奴等が帰って来ないんだ」と、オレに言われても困るし古くから居る開拓者の北の集落に向かい、オレ達は自然の美しさに圧倒される。
北の集落は崖に縄吊り橋を作り集落に入る制限をしてる、まあ別に部外者に敵意は無いがモンスター襲撃から身を守る崖の真ん中に、テーブルマウンテンの大地に住んでるだけだが、下は川や雨で火山の侵食等で削れた深い谷は中々深く激流の川が流れてたが、激流は何故か自然ダムの様な場所に溜まり天然のトンネルに流れてる様だ。
地球ではあり得ない光景であり、渦巻く自然トンネルに吸い込まれる水は凄い光景だ、一回誰か入って見て先を見て来て欲しいなとフローラを見る、何か近くではワクワクしながら激流の川を見る三人が居る。
「私はあんな所行きませんよ、何で期待した目で私を見ないで下さいよエルゥ~」
「行きなさいよ、勇者に成れるかもなのよ(蛮勇のだけど)」
「凄いなアレ」
「凄いですなアレ」
「確かに」
何やらミスティがフローラを煽ってるが、確かにフローラはヴァンパイアだし大丈夫な気がするな、肉体がバラバラに成っても何か直ぐに復活しそうだから、あと三人は会話に加わらずに川を見てた。
「ミスティ無理だよ、私は痛いの嫌だからムリムリ無理!」
結局見るだけにして縄吊り橋を渡り、テーブルマウンテンに在る北の集落に向かうが北の集落の向こう側は、巨大な山脈の密林と崖が在りその先には滝らしき水飛沫と虹が見える、まあ北の集落と言ってもテーブルマウンテンだけあり広いが密林に余り手を加えては無さそうだ。
長い吊り橋を渡り付けば、長閑で何か安らぐ感じの緩~い空気を感じる、南の集落は子供がそれなりに元気だったが大人の監視の中遊んでたが、此方は普通に自由に駆け走り元気一杯に遊んでる感じだ、まあルガヴィ村の子供達と変わらないヤンチャぶりかな?
まあうんちボーイがこの集落に、居ない事を願ったが・・・・
「マテェ~ ウンコバクダンを食らえ~」
「汚いからやめろぉ~ ジャスタぁ~」
「ジャスいゃぁ~!!」
束の間の平和だったな、ジャスタて少年はゴンダと変わらない様な年齢に、赤茶のワカメの様な髪型にやや小太りだが足が異様に早いが、スタミナは無いみたいで途中で休んでは標的二人が休む隙に再び走り、狩りの様に追うが感じんの物は兄らしきワカメ髪のイケメンの雷拳骨により、捨てられてるが何故か追い駆けっこは未だに終わりを見せない。
オレは村に匹敵する木で風避けされた、何十件も在る北の集落に足を踏み入れたが全く敵意もよそ者邪魔扱いもされない、一応色々この近くの話を聞くと。
「長老達に聞いた方が早いよ、旅の兄ちゃんと不思議な亜人の方々」
「そうだぜ、この集落の東の洞窟以外なら長老に聞きな、だが東の洞窟ダメだぜ何せ古代の化け物が眠ってるらしいからな」
何かフラグ臭いのが来たよ、だがオレはそんな情報が欲しい訳ではない、ルガヴィ村の長老が奥さんと見た不思議な光景が広がる洞窟なんだ、この異世界にしかたぶん存在しない摩訶不思議な洞窟をオレは見てみたい。
「長老の所なら、私が案内してあげるわ・・・・・ステキなお兄さんじゅる」
緑髪の長く美しい女性が、いつの間にか隣に居たが何かスゲェー寒気が背中を走る、オレは嫌な予感によりオレは逃げ出した。
「ご遠慮しまぁ~す」
「待ってよエルゥ~」
「置いて行かないでくれよ、エルの旦那」
「慌ただしいですな」
「そうですねベル殿」
何か呑気にベルさんとトモーヤが話してるが、オレは寒気から逃げる様に集落の奥に向かった。
「チィ、逃げられたか、また良い男現れたら縄で縛って逃げれなくしてから持ち帰ろうかしら」
「「・・・・・・・・」」
(ルエリー怖いよ~)
(ルエリーヤバイぜやっぱ)
何か舌打ちが聞こえた気がした、少し離れた場所から長老の家を聞いて数人の御老人達に話を聞いた。
「南に南下した小さなダンジョンと、中で二手に別れた大きな洞窟の様な遺跡は此処より一週間位歩いて行った先に在るぞ」
長老の一人が言うと、近くの長老も懐かしそうに言う。
「彼処はエエ場所だが、虫やスライムの特殊な個体が居るから注意が必要だ、他には何か恐ろしいモンスターも居たな」
「・・・・・・だな、ルーカス………アレは恐ろしいモンスターだったな、一目散に全員で逃げたのが懐かしい」
郷愁を思い出すかのように、昔の話をするがルーカスて爺さんは古傷を言われた様な、顔が真っ赤に成りながら苦々しい顔に歪んで行く。
「そうじゃよ、ルーカス爺さん危うくモンスターに全滅されそうな強いモンスターに出会うわ、ルーカス爺さんがスライムのエサに成りそうだったり」
「そうじゃよね、ミリナス婆さんね」
「だねルリナス婆さんねぇ~」
三人の婆さんに余り喋らない爺さんと、エサに成りそうに成ったらしきルーカスと言われてた爺さんに、ニヤニヤそのルーカス爺さんを見て笑ってる最初に話した爺さん。
中々興味深い話を聞いたが、注意もされた。
「若いのには話しては無いが、ワシらの祖先が大昔に東の洞窟に魔物退治に行ったが、数人の仲間を犠牲に古きモンスターのヴァンパイアを倒したと聞く、目覚めさせなければ誰も死なずに済んだとされる伝承だ、だから腕に覚えが有ろうと言っては成らんぞ」
オレの擬似タブレットの地図に、新しく三地点の内一地点にヴァンパイアの洞窟と表示される。
[449166149/1725806624.jpg]
名も無い集落は表記は変わっては無い、変わる程ではないみたいだが南の集落で確か仲間が帰って来ないとか聞いたが、まさかね………………まあフローラを見ると長老達が言ったヴァンパイアとフローラと、何か一致しないんだよね…………南の集落の人々の言ってた事が気になるので、長老達に南の集落の事を言ったら。
「それは大変じゃ、厄災が目覚めてしまう………………子供達を守る為に集落を出るぞ」
長老達は顔を見合わせて直ぐに行動する前に、オレは長老達に言った。
「少し待って貰って良いか長老さん達、オレはアンデッドを倒せる武器が在るか二日避難する用意をして、三日後に誰も帰って来なかったら慌てずに朝日と共に冷静に逃げてくれ」
避難するにしても、自然災害ではないし慌てて逃げてる最中に命を落としたりしたら、避難する意味すらないし冷静さが無ければ助かる命も助からない可能性も在る。
長老達も少し落ち着きを取り戻し、オレ達に言う。
「遥か昔の先人が封印したモンスター、倒せないと思ったら逃げるのだぞ」
「はい」
そう長老に言って振り返り見ると、残るのはベルさんで集落の人々が慌てないか見て落ち着かせる役回りをしてくれるらしい、あとはトモーヤにラビーとフローラはオレとヴァンパイア退治に向かう、余りゆっくりも出来ないのでテレポートを使い東の洞窟に向かった。
次回に続く。
ラビー「初めまして皆さん、怪盗ラビットのラビーでぇーす」
ベル「初めまして皆さん、私はベルと申します、以後宜しくお願い致します」
トモーヤ「初めまして皆さん、我はケットシーの騎士(予定だった)トモーヤと申します、以後宜しくお願い致します」
微妙に堅苦しいが他にも堅苦しい四人集が現れる予定です、余り期待しないでね。




