ルガヴィ村
ルガヴィ村
未開拓のルガウ島北西に在る先住民族の村、基本税金は払って居らず何処の国にも属してない数少ない民族、遊牧民の為水や牧草により移動する村でも在るが基本同じ場所に長く居る為、彼等に出会える確立は高いが此処まで来る道のりに冒険者も騎士も、リスクを払うバカな事はしない。
因みにこの北部にはリザードマンに間違えられる、リザードマンよりも紳士的なスイゲツ族や昔大海原を暴れた義海賊の財宝や、遥か太古の財宝に闇に眠りし悪の公爵ヴァンパイアが居ると言われて居る、だが一部の自分の土地が欲しい者達が密かに名の無い村を開拓していた。
さて、エルベアトは何しにこの村に行くのだろうか?
飛行バイクを走らせ途中、青く綺麗な良い香りの花モンスターや空地を浮遊する不思議な薔薇のモンスターに、何か果物らしきの実が付いた大地ごと移動してる様なモンスターや、何かムンクの叫び顔の様なトレントらしき、枝が火に燃えた植物モンスター等を倒した。
「何かクセの強いモンスターが多いな」
独り言を言ったが、相棒は答えてはくれないなぜなら、何か実が付いた様なツリーのモンスターを倒した時にドロップに出た、妖精の蜂蜜を独り占めし味わってるからだ。
「独り占めは良くないよな、ホットケーキに掛ければ絶対に美味いヤツなのに」
「・・・・・・」
相棒は答えない、ジャムの様な小さな瓶に入った妖精の蜂蜜に夢中だからだ、何か虫が蜂蜜に夢中なのと変わらない・・・・・・畜生ぉー! オレも味見したいのにぃ~!!
こうして一日目は檜山さんと戦った、恐竜を倒した場所までは着けなかったが、簡易テントと此方に人が来ない様に人払いの装置を地面に差し込み、念には念を入れるのはお約束。
魔エーテルランタンを二つ光らせモンスター対策し、満腹で腹が膨れたミスティをテントに残しテントから、中腰で白い扉を開きポケットワールドに行った。
「よう、来たかベアトさんよ」
ポケットワールドの拠点にサブさんが手を振る、今日は試しに拠点近くに行きたいと扉を開けたら成功した、そしてサブさんとヨルに頼み猫の間違いまで案内を頼んだ。
因みにポケットワールドのお金は無いが、サブさん曰くあのカニカマスライスやオレが持ち込んだモンスター素材を、猫の街で換金出来るらしい。
因みに猫の街の猫本市は日本風らしい、しかも何ヵ所か街や王都が在るし淡水の巨大な大海原も在るらしい、しかも雨も雪も降るが当然台風も在るらしい………淡水の海限定で。
しかも1地点地球と同じ距離が在るらしい、地球での天文学が出した距離は確かは確は12,742か3キロだった気がするな、まあ結構な距離が在るって訳だ……この内円形の果てが見えない世界は、あくまでらしいだから詳細はわからない。
ポケットワールド拠点から少し離れた場所に、キンセンカの花が咲く近くに赤い鳥居が在る、近くには数字を入れるボタンが有り、サブさんは07と打ち込みそして鳥居に弟子のヨルと入り消える、オレも入ると景色が変わり周りには江戸時代さながらの木造の家が建ち並ぶ。
「どいた、どいたー!!」
飛脚らしき牛の様な巨体の猫が走って行く、まあ頭に郵便局ぽい帽子に黒い制服を着て何故か何も乗らずに、飛脚箱を担ぎ走ってた。
「相変わらず、走るのが好きなヤツだぜ」
サブさんの知り合いらしい、地面は石で舗装され…………まあ凹凸の無い石レンガ畳だが、排水性は分からないが歩き辛くは無い。
サブさんの後を歩き行けば、何故か親しみ易く手を振ってくれる猫達、だがサブさんに連れて来られた場所は、大きな武家屋敷だが看板はこう書かれてた『モンスター素材買い取り商会水無月』と、そして武家屋敷ではなく倉に行くと中はフローリングの明治情緒溢れる内装であり、レトロな照明に天井にはゆっくりと回る見覚え在るが思い出せない扇風機らしき物、そして蓄音機から流れる古いレコードの音楽が流れる。
「よう、連れて来たぜこの世界の主を」
「やあ、サブさんご苦労さん、冷えたマタタビ茶を用意してあるから飲みたまえ」
牛柄の大きなブチケットシーが言う、どうやらこのケットシーがココの主らしい、右目にアンティークのチェン付き片眼鏡…………確かモノ…………ノラクロ違うな、モノレールではないし何だったかは忘れたがなかなか渋いチョイスだ、黒い昔風なスーツ姿をしコーヒーカップで牛乳を嗜む紳士に見えなくもない。
「それで、どんな素材をお売りされるので? 出来れば、そちらの世界の魚……」
ごくり
生唾を飲むこの店の主らしきブチ猫。
「もとい、素材を売って下さるのですかな?」
だがサブさんが、ブチ猫ケットシーに言う?
「商談する前に、名を名乗れよヨシ」
「おぉ~此は失敬」
ヨシとサブに言われたブチ猫ケットシーが、仰々(ぎょうぎょう)しく挨拶をする。
「我輩の名は水無月 芳郎と申す、以後ご贔屓を」
此方も名乗る。
「オレはエルベアト、此から宜しくお願い致しますよ、芳郎さん」
「ヨシで構わん、この世界の主のエルベアト殿」
「エルかベアトで構わないよ、ヨシさん」
ヨシさんと握手を交わし一応恐竜を出したら………
「どんでもねえ方だろヨシ」
「規格外の方だな」
何か褒められてる気がしない、恐竜は数日解体に必要らしいが素材が劣化しない、特殊な結界が施されてるから問題は無いらしい。
「では、計算した結果ですが……………解体費と恐竜肉の預り金に恐竜の革の買い取りに骨や臓物やこの、コア? クリスタルとやらの買い取り金は二千万キャドルで如何でしょうか?」
サブさんがヨシさんに言う。
「お前、安く見積もって無いよな…………後で信用問題に成っても、助けないからな」
ジト目で言うサブさんに、いきなり吹き出す冷や汗のヨシさん………目が泳いでるだが。
「やっぱりな」
結局本当の値段は五千万キャドルだった、三千万も安くされてたよ…………なんて恐ろしい商人魂、何て悪どい商人根性。
因みにキャドルのお金の貨幣一覧は此方。
1キャドル……………十円玉位のギザ銅貨、猫の顔の刻印
十キャドル……………板銅貨、肉球刻印
百キャドル……………五百円位の大きさの大銅貨、三毛猫顔の刻印
五百キャドル……………百円位の銀貨、猫の兵士の刻印
千キャドル………………銀板貨、猫のクイーン刻印
一万キャドル…………普通の大きさの金貨、猫のキング刻印
十万キャドル…………金貨と変わらない大きさの白金貨、紳士ぽい猫が刻印
一応この世界の共通通貨に成ってるらしい、兎の街や色々な世界から来たか姿が色々なドワーフや何処かの滅びた世界から移住したエルフや、雪だるまが暮らす雪の地点も在るらしい。
「なかなか見て回るのに時間が足りないな、まあ修業場所の空間探したりしないと成らない…………」
言い終わる前にしまったと、サブさんが何処からか取り出した手紙をオレに手渡して来たので見ると、『疑似タブレットのメールを、ちゃんと確認してね・・・・・dyキュートで可愛いアフロディーテより』と、書かれてたのでぶちギレて思ったままを口にした。
「自分で自分を可愛いて書くなや、筋肉マニアロリ女神がぁ~!!」
この日容赦の無い金ダライの山が逃げる間も無く、オレは降り注ぐ金ダライに生き埋めに成ったが、ヨシさんは此も買い取り女神の金ダライとして、数量在るだけ販売をし儲けたのは言うまでも無い。
あと三人はオレを出し抜いて、大量に降り来る金ダライから軽々と逃げてた…………裏切り者めぇ~!!
そして疑似タブレットには、まったく分からない場所に確かにメールボックスが有り、十通位は有ったが必要な特訓の場所を示したメールを読むが、通常の素振りが出来たり動く藁人形のと特訓が受けれるのは、今拠点と言ってる家の玄関左の縁側通路を歩き渡り廊下を渡った先の、道場の様な建物らしい……………なんかそんな物も有った気がするな、庭のリクエストをサブさんにして忘れてたが。
拠点のそれなりに離れた場所に在る、黄昏桜の巨木の四つの木の内側は凍結された時で、どんなに時間が必要な特訓でも外に出れば入った時に戻るが、時が凍結された中なので腹が減ることも睡眠をしなくても集中して修業が出来るらしい、まあ反面出た時に反動で凄くカロリー消耗の反動が来るらしいから、少し何かを持ってから修業した方が良いらしい、あと黄昏桜は行けばどんな桜か分かるらしい。
因みに時間が凍結されてるが、一年位の時間を修業しても成長はしないし寿命が減らないが、腹が減り動けなくは成るだけらしい…………あと水分不足も。
他は滝やら山の在る時が凍結された修業場、モンスターは居ないが山で繁殖を無限に続ける野生の牛やイノシシやイノブタに、巨大な鮭や鰻や鮎が殺気立ちながら居るらしい………殺気立たせるなよ。
基本野生動物が居ない区画と、モンスターの様に襲い来る区画が在るが此を作った暇な女神が適当だった為、アフロディーテ女神さんも全ては把握出来てないらしい。
他には山を登る度に身体に掛かる重力が増加する、重力の試練と無限に戦い来る人形に憑依した幻影の武者の試練、歴代のアフロディーテさんが創造した世界で、アフロディーテさんが認めた勇者や英雄の魂の記憶による英雄達の試練は、なんか命の危険を感じるが一応倒れたり気絶しても死ぬ事は無いが、死ぬほど痛い感覚は倒された時に来るらしい…………そんなリアリティーは要らないよ。
一応魔法熟練度を上げる修業場も在るらしい、まあ無限に現れる今まで戦ったモンスターの幻影の試練らしいが、魔法熟練度上げるのに試練は酷くないかな?
まあとにか時間は減らないが、色々準備や服装を整えて挑んだ方が良いだろう、オレは再び拠点に戻り温泉で疲れを癒し、二階の部屋で初めて夜を体験したがこの世界は基本二十四時間少しのサイクルで、朝や夜が在るらしいがたまに夜が明るい時も在るらしい、不思議な光景の星を見てから疲れた身体をベットに解き放ちぐっすり寝た。
翌朝は清々しい朝が来たが生理的にアレが、男に取ってオカズが無いとアレな生理現象が溜まりつつある、若い身体に成りそっちのリスクを忘れてたな………年を取ると、賢者タイムが何となく制御出来る様に成る、だが大人のパフパフの店に行く度胸は無いし病気のリスクを背負いたくない。
まあ後でオカズでも何でもある屋で探すかな、薄い本とか恋愛叡知とか在ると良いな。
軽くトーストを食べてテントに戻るが、まだ日がうっすらしか上がっては無かった、まあ早く主発も悪くは無いと思いテントを出て、一応片付けてから最後のランタンの光を消すと奇襲を食らった。
「ごぶぉ~」
赤いキャップにクレセントムーンのアックス、死を運ぶ様な殺気を放つ殺戮に歓喜の顔をした様な素早い動きに、ホプリンやソルジャーゴブリンとは明らかに動きが違い、戦いに躊躇がないバーサーカーみたいなゴブリンだ。
「畜生が!」
防具で防げたが背中が少し痛い、斬られた訳ではないが防御力の防げるダメージが上回ったダメージを受けたのだろう、ミスティはまだ眠ってるし戦力には元から入れてない…………だってナビ妖精で旅の相棒だ、戦いまではミスティは参加しないだろう…………現状その気配は全く無かったし。
武器倉庫から手にしたのは、ダズルだがまあ無いよりマシだ鞘から抜き痛い背中を無視し、再び振りかぶりクレセントムーンのアックスを見た瞬間、再び閃いたらしき光と共に身体が自然と動き、攻撃を剣背で弾き受け流す。
ディフレクト 大剣・大型剣
相手の攻撃の方向を変えたり、盾の様に攻撃を弾いたりする防御技である、パリィや盾が持てない大剣の戦士には必須の防御技の一つである、尚普通は大剣ではパリィは出来ないので試しても発動はしない、たまに筋力が人類を超えた者が使えるらしいがその代償に知能が偏るらしい。
「グギャアー!」
何か攻撃を防がれてキレてる様な声を出す、うっすらと日が登り始めると周りで様子を見てた赤いキャップのご来社達が減って行くが、戦いを挑んだ奴だけ残った。
どちらともなく動き剣とアックスがぶつかり、火花を散らしながらこのゴブリンの動きに慣れて行く、更にクレセントムーンアックスを迎え撃ち弾くが空中でタフにアクロバティックに、回転しながら周りの木を足場にし襲い来る。
「往生際が悪いゴブリンだな!」
「グギャァー!!」
なに言ってんのか分からないよ、オーラをダズルに纏わせ更に攻撃力を上げる、そして眩しく日が上がる頃決着の必殺の技が閃く。
「来た!」
身体と口が自然に動きそして脳も同時に理解する、ダズルの特殊な技がダズルに認められたかは定かではないけど、技をオレに教えてくれた。
「食らえ、ミラージュファンネル」
ミラージュファンネル ダズル固有技(オーラ特殊技)
勝利が約束されし究極の光の剣、持ち主のオーラのエネルギーにより更に攻撃力が上がる、大剣の技量により更にオーラの剣の数が増える。
ダズルから解き放たれた光のダズルの刀身型をした剣が、オレの周りを浮遊しそして三本の光の剣がオートで空中で振りかぶってたゴブリンを貫く、憎しみの顔で睨むゴブリンだが光の剣の一つが頭にトドメの一撃が刺さる。
「グギャー!!」
戦う相手が消えた事でダズルの光の剣も消え、ダズルを鞘に入れ新たな可能性をダズルに見た、他にも剣に認められたらどんな技が剣から教えてくれるか、楽しみに成った瞬間だった……だがオレは知らなかった、ダズルはまだ本気を出して無かった事を。
ミスティを入れ、再び飛行バイクで爆走し途中ボルアウルフが追い掛けて来たがまあ、追い付く気配は無かったが更に飛ばして時間短縮化をする、草原の中部辺りを過ぎ昼には北部まで何とか戦闘無くやって来た。
「プリン最高なの!」
満面の笑みでプリンを片手に言うミスティ、良く太らない体型だと思うよ…………保々食っちゃ寝てるからね、オレはパスタを茹でてミートスパゲッティーだ、まあ後で拠点のキッチンで洗えば良いので茹で汁は何故か近くに居たスライムに冷めた、茹で汁をあげたら吸収し何かもっとくれと触手の様に動かす手らしき物、まあ直ぐにミスティのプリンの残骸を発見し溶かし食べてたが、まだ入ってるプリンまで食べてたな。
「私のプリンがぁ~!」
悲哀に満ちたミスティの声が響く、口周りを拭き口を洗浄液で濯いでから再び飛行バイクで走り、夕方前には白いテントが並ぶモンゴルや昔のインディアン人々のような、移動しながら暮らしをする人達の移動村であるルガヴィ村に到着した、まあ全く目的は無いが何となく来たかっただけだ。
因みにあの赤いゴブリン、まあレッドキャップの武器を渡したら何故か喜ばれた、まあそろそろ木を伐る斧の耐久性が悪く成ってたらしいので、オレには要らないしあげたら歓迎された。
夕食は山羊の肉だったが、ハーブはそれなりに効いてたが…………結構野性味が強くて途中でギブアップした、この村の子供達が無邪気に食べてたけど君達結構ワイルドな舌なんだな、あと何か村にしては凄い美人が二人も居るが二人揃ってまだ結婚相手が居ないらしい、理由は今は言えんと長老に言われた……………ワケありだろうか?
そして泊まる場所だが、たまに来る冒険者専用の宿テントに泊めて貰った、翌朝この村の薬師にこの村の秘伝の回復ハーブレシピを伝授して貰った。
「普通は数分で理解出来ないハーブだらけなのに、君は筋が良いな」
すいません、近いハーブや植物は地球で見た事が在るんで、しかもヨモギぽいのとかタンポポに似たのやラベンダーに似たのや、レモングラスに似たハーブとか。
ハーブ調合の仕方をメモ用紙にメモし、更に元気な子供にタックル攻撃を食らうやら、肩車してと泣き付かれるやら大変な一日を過ごした、長老にこの付近の話を聞いた後に恐竜のタマゴは美味いぞと助言を貰ったが、まあ何ヵ所か地下の恐竜の住みかに縄で降りれる地点が在るが、マグマ活動の地熱によって産卵場所が変わるらしいし、地熱で暖めてる為基本卵が在る場所に恐竜は居ないが、部屋の出口には興奮した個体が居るがそれは卵を手にした途端に、何かを感じての行動らしいと長老は言う。
あと東には自分の土地を求め、勝手に開拓してる人達が居るがこの頃その者達の一部の者が、港を造りに色々してるらしいが長老曰く、彼等が開拓してる近くに厄介な魔物が眠ってるらしいが、その魔物が何だったのか忘れたらしい長老……………それは年齢によるボケでは。
他には長老が昔仲間と行った、不思議な植物が生える不思議な洞窟や、別れ道が在るが奥さんと行った妖精が居る洞窟と、青く神秘的な光る溪谷の様な洞窟が在るらしい、何かノロケ話を沢山聞かされてうんざりだ。
他には中部のアルプス付近に、長く住む剣の達人とエルフが一人隠居してるらしい。
「かれこれ千年以上は、二人共に居るな」
煙草を吹かして言う長老、アンタ今何歳なんだよ。
「まあ旅は楽しむもんだ、古き魂を宿し若者よ」
何かを見透かした様に言う長老、色々油断出来ない長老かも知れない、そして夜少し離れた場所で、再びダズルを使いミラージュファンネルでレッドキャップとアサシンゴブリンを、ダズルのミラージュファンネルの光の剣の血祭りに上げる。
「グギャァー!!」
「グキャギャー!」
なに言ってんだ毎回毎回訳ワカメだぞ、………………何かネタ古いかな?
「グキャギャーギャー!」
「うるさいよ!」
飛び来たレッドキャップの一撃を、受け流しながら弾き飛ばしダズルの光の剣の餌食にする、クレセントムーンアックスはそれなりにドロップしたが、何かクロスブレイド的なアサシンゴブリンがドロップする小剣は、危険な香り………………危な。
回転しながら追尾するクロスブレイドの小剣は厄介だ、しかも黒いし取ってらしきグリップが余り無いが、器用に斬りかかって来たり投げて来たりと変幻自在の攻撃をして来る。
「全くアサシンてのは、イカれたモンスターみたいだな」
「グギャァー!!」
最後のアサシンゴブリンが飛び掛かって来たが、ダズルの光の剣に貫かれ絶命した、全滅を確認するとお代わりが現れた、しかもレッドキャップ十体とはとんでもないおもてなしだな。
ダズルも少し光の剣が増えたし、再びレッドキャップに向け光の剣が向かい行く、そして同時に閃く新たな技を解き放つ。
「同時に使えるとはなかなか凄い剣だな、頼むぞ相棒」
ダズルの刀身が光り、その光を斬撃にしてレッドキャップの一体に放つ。
グローセイバー ダズル固有技
刀身に眩い光を纏い一気に敵一体に斬撃を放つ技で、不死や悪魔モンスターに絶大なダメージを与える。
レッドキャップの胴体が、紙切れの様に斬れるが威力がやや強い気がする、更に来るレッドキャップを倒し、ルガヴィ村に帰ったのは夜中だった・・・・・何故夜中かて? 更に来たからさ、レッドキャップが。
テントの宿屋に戻り、泥のように寝た……………結構今日の戦闘は体力や気力を消耗品したようだ。
翌日クレセントムーンアックスを、数本残し渡したが……………
「三十本も要らんわい、十本有れば良いわ(怒)」
長老に少し怒られた、一応ルガヴィ村を疑似タブレットに登録して、試したい事を今日は少ししながらブルームの街の反対側のホバールトの街に行く予定だ、先ずは飛行魔法だが此は風魔法で中級の「フリーゲン」て魔法だ。
全身に風のフィールドを展開し高速でも飛べるが、オレは此を戦闘でも使いたい為浮遊状態のモビルスーツ的な動きを目指し飛ぶと、子供達に見つかり空飛ぶ遊戯にされてしまった………オレは顔があんぱんでは無いぞ、まったくオレはカレーパン派なのに……関係無いが。
「それ行けー!!」
「お兄ちゃん、もっと早く!」
「早く飛ばないと、うんち付けるぞ~」
オレは魂と心から、全力で叫んだ。
「それだけはヤメロォ~!!」
子供達がはしゃぎ疲れた後、長老に別れを告げ低空浮遊飛行高速移動の実験をする、今回はダズルはお休みして貰い朧月とプラズマソードと、オーラビームライフルを装備し浮遊する疑似タブレットを大きくスクリーン化し、モンスターを個別に赤点で表示し遠い場所はオーラビームライフルで狙撃、接近戦は朧月で対応しゴーレム類はプラズマソードで対応する、肩に乗り黙視偵察の任務を任せた………ポッキーに似たお菓子を代償に。
「何か良く分からない事をするのよ…………」
「走るよりは楽だぞ、魔力は使うが」
何か呆れてる気配が、ミスティから感じるぞ。
結局数分何も来なかったので次を試すが、ミスティが何故かにこやかにオレに言う。
「ちゃんとお菓子は私に渡すのよ」
「畜生がぁ~!! 」オレは心の中で全力で叫んだ。
「じゃあ、次は無限テレポートを試そう」
「やっと使うのね」
何かミスティにやれやれて顔をされる、そもそも使うにも順序てのが必要なんだよ、忘れてた訳ではない。
一応近くを空中や草原を瞬間テレポートするが、全く移動してるんより空間ジャンプしてるかんじだね、此は此でなかなか面白いが一応試しに恐竜の頭にテレポートし、恐竜の脳天に渾身の一撃のかぶと割りを放つと一回で絶命した、まあ頭にいきなり変なのが乗ったて認識はしたぽいが、それが何なのかは分からなかったみたいだ………使えるなコレ。
「無駄に堕落した、使い方を覚えたわね」
ミスティ程堕落はしてないぞ、この頃一日の食事以外は寝てるよねミスティ、そして次はテレポートの上のスキルだ。
「じゃあ使うぞ、瞬間移動!」
だが何故か失敗しブルームの冒険者ギルドの、裏口辺りに出てしまったが何故かその直後アリスさんに出会ってしまった。
「あら? 入り口間違えてますよ、エルベアトさん……」
何故か笑われたが、方向音痴と思われたのだろうか? まあ違うが否定する材料は無い、瞬間移動して今戻ったとは言えないからだ、しかも門で冒険者カードを見せずに入ってるからね。
「表に回って入って下さい、私が今戻ってエルベアトさんの担当しますから」
何かさっき出て来た時より、何か楽しそうな顔に成ってる気がするが、まあ仏頂面よりはマシだな……………美人さんだし。
だがこの後海坊主…………もといエギルギルマスに呆れられた。
「いつの間に相当ヤバいモンスターと、戦った様だな・・・・お前さんは」
呆れた顔にアサシンゴブリンの小剣と、数体だけ残して出したレッドキャップとアサシンゴブリン、それと二本のクレセントムーンアックス。
「褒められても困るなぁ~」
(褒められてはないが)
「ハァ~」
何か問題児に対する教師の溜め息に感じるのだが、アリスさんを呼び何か言ったあとに冒険者カードを持ってアリスさんは去って行った、遂に次は鉄辺りかなと思ってたがそんな甘い物ではなかった、そう帰って来た冒険者カードが白銀色に成って無ければ。
「色を変えたいなら、要望を聞くがCランク以下は俺が許さんからな」
オレのゆっくりランクアップサクセスストーリーが、一瞬でパーになってもうたぁ~・・・・まあそんなサクセスストーリーは無かったけど。
何故かオレの隣に座るアリスさん、何故かニヤニヤするハゲ・・・・・海坊主。
「・・・・今俺の頭見て、ハゲとか思ってないよな?」
海坊主と思い直したのに何故バレた、まあドスを効かせて言う割に何か微妙にどや顔に成ってるが、エギルギルマスにがニヤリとして言う。
「数十年出なかったが、お前さんのおかでスーパールーキーが出た家のギルドは、今年他のギルドよりボーナス増大だ、しかも珍しいレッドキャップとアサシンゴブリンはその装備を調べる機関や、ゴブリンを餌にするテイマには高い値打ちに成るな」
何か悪い顔に成ってる、まあスキンヘッドだし悪い顔をするとヤバいスキンヘッドにしか見えん。
「凄いですよ、エルベアトさん」
何かアリスさんに言われると、自然と喜んでしまうのは何故だろうか? まあ、美人に褒められるのは悪くない。
こうして半日と小一時間で、ルガヴィ村からブルームに何の苦労無く戻って来た、そして昼過ぎに予定どうりではないがホバールトにテレポートし、残りのクレセントムーンアックス数本と残りのレッドキャップとアサシンゴブリンを出すと、何か分からないが不正を疑われたがそれはエギルギルマスにも後で言われた、どうやって数分でとなり街まで行ったのかと・・・・・うっかりだったな、まあ買い取ってくれたし一応ホバールトの冒険者ギルドも把握した、ブルームより小さな港町だけどホテルや食べ物屋は充実してた、まあ冒険者はブルーム程は居なかったが。
まあぶらぶら歩いてたら、そこで何故か頼まれ事をするが美少女だが気分が乗らない、まあ可愛いが何か苦手な女の子だからだ、美味しい甘味の店を紹介してくれるならと言ったらホントに紹介され、その人とお茶をしたがハッキリ言って甘さが足りないチーズケーキに、苦手な巨乳の女の子は何故かモジモジしながら耳元でお願いを言う。
オレが渋ると泣かれたし、店の人から白い目をされたので仕方なく叶える事にした、顔は可愛いがオレは巨乳には興味はない・・・・何故かて、だって肩凝りとか酷くて大変なのに何故巨乳マウントを取りたいのか、何故巨乳が崇められるのかさっぱり分からないからだ。
脂肪だよ、アレで大半の巨乳の女性は肩凝りだよ、やっぱり胸は平均が一番だが一番大事なのは胸より性格だ、あと一緒に居て包んでくれる柔らかな日向の様な優しい女性だよ、まあ理想だから居ないだろうな・・・・・・世の中そんなに甘くない。
そしてその少女のお願いを叶えたら、何故か好かれて少女が帰るまで動けずに抱き付かれて動けなかった、何故好かれたのか何故に懐かれたかは分からなかったが。
翌日ブルームに戻ればエギルギルマスに文句をたらたら言われた、あと何故かアリスさんから痛い視線を受けた・・・・何故かは分からないが。
一応前に聞いたので恋愛小説を渡したが・・・・
「私、この字読めないですよ」
そう言われてうっかりしたが、アリスさんはとある本を手にして言う。
「仕方ないから、いつかこの本の字の読み方教えて下さいね」
数在る本の中で選ばれた本、此が後にアリスとエルベアトとヒロインの運命が決まったのだった。
次回に続く。
??? 「アリスさん、私が出れる方の本を選んでくれましたよね」
圧を掛ける姫らしき黒髪の女性。
アリス 「えぇ~と・・・・・」
??? 「違いますよ、私ですよ」
アリスは自分の存在に危機感を感じる。
アリス 「・・・・・・・・」
??? 「私が一番ベルさんに相応しいですよ」
更にアリスは、存在感が薄れるのだった。
アリス 「私、ベアトさんに好かれるのか不安に成ります」
その本は姉妹ととある女戦士等が表紙の、異世界ラブいちゃ冒険譚だったが後に此がアリスの、ヒロインとしての立ち位置にライバルが現れる事に成る、主に妹と異世界から来たヒロインにアリスは四苦八苦する。




