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ポケットワールドの住人

 エルベアトは白く美しい観音開きの扉を、扉の取っ手を握り開き眩しい光がエルベアトとミスティを祝福する、エルベアトが目にしたのは鉄の床と何かを停泊する水の無い港町と、太陽の様な光が満ちた小さな地球内部の様な世界。


 内部直径6.5キロメートルと、某コロニーより広く不思議な感覚にエルベアトは言葉を失いながらも、一歩前へと扉の中の世界に踏み出す。


 暫く金属に覆われた場所を過ぎ、再び現れた白い扉を開けば緑が生い茂る草原に、何故かポッんと建つ木造の一軒家だが地球のありふれた家だが、近年のデザイン建築の家ではなくデザイン建築前の大正や昭和のレトロな家であり、その背後には何か他の建物も見えてるが何故か建物の周囲には垣根すらないが、何処から湧き出したのか不明な地下から湧き出る水と湧水により出来た小川と、小さな池に桜の様なピンクの花が静かに咲きながら風に舞う。


 だがその向こう側で黒い何かが動いてた、しかも人間の様に器用に直立歩行する法被はっぴ姿の黒猫が二匹、しかも何故かハチマキをし爪や剪定鋏せんていはさみを使い木を手入れする姿に呆然と見ながら、エルベアトは普通の人間には見えない距離からその光景を見て、本能的に猫を撫でたい衝動を抑えきれずにスキル神速を使い、ミスティを置いて一人向かうのだった。





 オレは猫も犬も好きだがどちらかと決めろと言われたら、もふもふでたまにおっちょこちょいな子が居る黒猫と答える、何故猫全般で無いかとすれば黒猫は不幸だからだ、黒猫は日本では不吉の代名詞だが海外では魔女の相棒であり使い魔である、それに海外では黒猫の品種だって居るし結構黒猫は神秘な部分も在るしどじな所も在る、まあ野良猫でそんなのが家に居着いたのを世話してたし、たまに屋根からドジして落ちて何処かに逃げた時も在る、猫も屋根から落ちるがそれもたまにで大抵は屋根で日向ぼっこしのんびりしてる。


 まあ懐かしき野良黒猫の想い出だ、彼女はスズメとかを食べた代償に腹を虫に寄生され内蔵をヤられ、気付いて虫下しの薬を飲ませた時にはもう手遅れだった、彼女はもう数年前に土に還って居る・・・・家の飼い猫達が眠る地で。


 まあ閻魔様達には感謝するよ、飼い猫達や彼女やヤツにも再会出来たしだがもう二度と再会は出来ない、この異世界に来て不満だったのは猫に出会えない事だ、ややストレスも檜山さんのお陰で溜まったし、此は猫で癒さないとストレスが減らない……………酒ではオレのストレスは減らないのだよ、猫で癒さないとストレスは減らないのだよ。


「ニャ?」


 低い某声優の様な声が出る庭師の猫親方。


「聞いてた予定より、早く来たみたいだよ親方」


 少しチャラい感じの某売れっ子声優の様な、庭師の弟子猫が言う・・・・・まあ声が似てるだけだけど。


 知った様な声で猫が喋ったが、そんな些細な事はどうでも良い・・・・・撫でまくらせてくれぇ~


「何か身に危険を感じるよ親方」


 弟子猫は親方猫に言うと、のんびりと言う。


「成るようにしか成らんから、ヨル…………諦めろ」

「そんなぁ~」


 そしてエルベアトに捕まった親方と弟子のヨルは、されるがまま撫でられ続け美味しいおやつも貰い何故か身の危険よりも何か大切な何かを失った二人だった、こうしてエルベアトから貰ったおやつの誘惑に屈した二人は本能のまま猫の様にオモチャで遊び、毛を磨いで貰って本来の役目を忘れ二人は快楽に染まって行くのだった。


「やはり猫のおやつはカニカマスライスだよね」


 二匹はエルベアトに言う。


「早くくれよ、もっとくれよ人間さんよ」

「美味い、おかわりヨロ」


 二人はもうカニカマスライスの虜である、エルベアトも猫が喋る事を気にせずに堪能するが、数分後エルベアトは背後からミスティの蹴りを食らい我に帰るのだった。


「全くベアトはこんな可愛い私より、猫畜生を愛でるなんて許せないわ、だから罰としてプリンを大量に要求するのよ」


 ミスティは怒りとお腹が空いたのでプリンをエルベアトに要求した、だが何故かエルベアトがミスティに渡したのはカニカマスライス、ミスティはキレて再び蹴りをエルベアトに食らわせた。


「!? 何すんのミスティさん、痛いよ普通に痛いよ蹴らないでくれないかな」


 だがミスティは言う。


「プリンではなく、猫畜生のおやつを私に渡そうとしたからよ」


 プンプンに怒るミスティと、別にミスティもカニカマスライスは食べれるだろうと思ってるエルベアトは譲る気は無い、次はエルベアトはミスティにちゅーる的なのを渡すと再び蹴りを放つミスティだった。


「痛いよ、普通に痛いからねミスティさん」

「また猫畜生のおやつを、私に食べさせようとしたからよ」


 エルベアトは悪気もなく言う。


「うん、ミスティも猫おやつ食べれると思って」


 ミスティは渾身の力を込め、空中で反転し稲妻を足に纏いエルベアトに放つ。


「この猫ポンコツ野郎がぁー、食らえ反転稲妻キィィィィクッ!!」


 何か何処かのスポ根的な女性主人公の様に叫び、エルベアトに稲妻キックを炸裂させたが稲妻の効果はエルベアトの防具にキャンセルされた、しかも攻撃も防具の着物に衝撃を吸収され無効化されてしまったミスティ、猫の出会いによりポンコツ化したエルベアトだがある程度猫成分を回復したら落ち着いて来たのであった。


「何でミスティは拗ねてるんだ?」


 さっきの事を忘れてるエルベアトに、攻撃を無効化され親方猫に同情され更に凹んだミスティは、色々プライドがズタボロに成ったのであるがエルベアトはその事実を知らない。


「まあミスティは後回しにして、君達は何処から来たんだい?」


 エルベアトがまともに会話を始めた、そして親方猫と弟子のヨルが話す。


「我等の神が猫本の殿に命じそして仕事を我々に頼まれ、此処の持ち主の庭師をするようにと言われ、数日前から庭園を造り始めた所です」

「しかも予定よりも早く来たんで、オイラ達が驚いた訳ですよ人間さん」


 どうやらオレが来るのが早かったらしいが、此をくれた|本人《アフロディーテ女神さん》は何も言って無かったし、ミスティも無いも言って無いので此方の不手際では無い様だ、まあその前に聞きたいのは桜の様な花ではなく何故か魚の形をした小さな池と、何故か大量に植えられてるマタタビぽい蔓の苗木・・・・・絶体マタタビだよね?


 一応聞くと案の定マタタビだった、まあ他の場所にマタタビ畑を許して此から使うだろう家を見る前に、庭の要望を言ったらメモをし不思議なこの庭師猫の魔法らしく薔薇の庭園や、日本庭園の様な小さな滝の庭に異世界のカラフルな淡水魚は、彼等にとって獲物でしかないのでやめて綺麗な花が咲く水草にした。


 他にも香りが良いストックの花の様な樹木や、花びらがハート型の桜の花弁の何故か恋愛運向上の縁結びの桜、何かオレはバカにされてるのかな? 地球ではモテ期すらないオレに当て付けなのかな?


「何か縁結びの桜を教えたら、何か怖い顔に成ったよ親方」

「俺に言っても分かるわけないだろう」


 そして復活したミスティが二人に言う。


「ベアトは前世モテなかったから、地雷をあんたら畜生が踏んだのよ」


 二人はミスティに言う。


「あんたも大概酷い事を言ってるぞ」

「ですね親方」

「煩いわよ、猫畜生」


 何故か喧嘩腰のミスティと、何故か勝ち誇る二人を見てミスティは、自分より夢中に可愛がってた猫二人に嫉妬の炎が冷めないのだった。


 こうして何かと猫達に嫉妬するミスティと、何故かこの小さき生き物のに優位な位置に居る快感に浸る二人との関係は、長く続く関係は此処からスタートした。


「何か知らんが、いつの間にか喧嘩する程仲良くなってるな」


 要望は叶えられてるが、まだ何か足りない気がしたが先に家に入り確認するが、家は何と言うか玄関が完全和風でありスライドの引き戸硝子で、玄関引き戸の取っ手は猫の肉球であり素晴らしいと感動したくなるレベル、磨りガラスは月の円を描いた部分に木の細工で月を見る猫と雲を表した欄間らんまの彫刻の様な演出。


「なかなか高い技術の職人が作った作品だろうな」


 そうオレが言うと親方猫が言う。


「俺達のケットシーの街、猫本市ねこもとしは職人の宝庫ですぜ、人間の職人よりも器用なのが俺達ケットシーの誇りですが、鍛冶だけはドワーフ達の神匠しんしょうには勝てる鍛冶職が居ないが、あの兎野郎達には負ける要素は無いな」


 なんだか分からんが、まだ猫達の他にも兎の住人も居るが各地点に行くには、その地点に在る鳥居の様な空間転移のゲートらしい、後で色々な場所に行ってみよう。


 玄関を開けば石をコンクリートで固めた、結構広い玄関であり外から見た外見と中から見た内観は違い過ぎる、玄関の天井は三階まで吹き抜けに成ってるが外観を見ると二階建てにしか見えない、何か色々なトリック的な内部構造かも知れない。


 玄関は二段階の座って靴やブーツを脱げる段差に成っており、ブーツを脱ぎ上がると洗面所と何故か真新しいタオルが数枚置いてある、一応蛇口に手を翳せば冷たい水が出たので近くのポンプハンドソープの泡で手を洗い、冷たく気持ちいい水で洗い流すついでに顔を洗いさっぱりするが、まだ此処数日宿屋の生温いシャワーかボディータオルで身体を拭いて無いので、顔を洗い拭いたら風呂を探すが玄関付近にはトイレが三つ在るだけ。


 しかも三つ共に微妙に地球の日本式とは違う、自動でトイレが洗い流したりするが吹く時くらいは自分で拭かせてくれ、何か凄く介護されてる気がして落ち着かない。


 玄関を中心に右にトイレ一つと部屋、左側はトイレ二つと庭に向かう通路に真ん中の通路は、此から向かうが一応チェックすると、女性が住みそうな清潔感が在る洋室は三部屋在り、タンスや姿鏡等が充実してるが誰が使うのかね?


 洋室も有ればい草香る和室も在る、引き布団が畳んで在るが低反発素材の布団だが、布団は新品だが生活感はないのに何故に布団が在るのだろうか?


 更に奥に行きT字路のフローリング廊下は、前方を開けばダイニングキッチンで左に行けばダイニングキッチンに繋がってるリビング、リビングにはフカフカなソファーと色々な世界のゲーム機にカート型コントローラー、乗ってゲームするタイプのカートゲーム機らしい。


 キャラクターはあの毒キノコで身長が伸びる、あの髭のヒーローにそっくりなブラザーだったが対戦相手はたぶんNPCだろうな、リビングは広くマッサージチェアーや何が見えるか分からないが、六十インチテレビとカートゲーム様のスクリーン画面、他には水とお湯や炭酸水にジュース等が出るサーバーに、奥にはテニスゲーム様の片面だけのコートが在るが壁の反対側にも同じく片面のテニスコートが、何がしたいんだこの無駄なスペースのテニスゲーム。


 他には凄く時間が掛かるリアルサイコロゲームが在り、ファンタジー世界をサイコロで駒を動かしゴールを目指すが、今そのファンタジー世界に居るのだがな。


 他にもオレが知らない異世界のプラネタリウムや、異世界の熱帯魚やクラゲの水槽プチ水族館も有った、一応リクライニングチェアで眺めながら癒されるコンセプトらしい。


 まあこのリビングは余り長いしてはダメだ、引きこもりに成ってしまう誘惑の巣窟だ、リビングを出て反対側に行けば曲がり角の先に『湯』の暖簾のれんがあり入ると、数ヶ所に分かれてるが左側から桜乙女の湯(たぶん女湯)に、月光の湯(小さく月の下に漢と漢字で書いて在るが、普通は男ではなかろうか?)と、花妖精の湯(近くの札に混浴と明記されてる)と雪だるまの湯…………サウナだったよ何故か、そして最後は桜夢の温泉は混浴であり巨大な湯治温泉であり、全て脱いで中に入れば果てしなく続く渡り廊下と温泉名が記載されてるが、何故か一緒に猫親方……………いや確かサブだったかが居た。


「サブさん、温泉入れるのかい?」


 オレはそう聞いたら、ダンディーな顔でサブさんは言う。


「俺はそこらの猫と一緒にされたくないな、温泉と聞いたら入らない理由はないぜ」


 牙を光らせダンディーに低音声で言うが、何か声優の津○さんの様な声のダンディーさだが更に温泉のテンションで更に良い声で言う。


 オレはサブさんと癒しの湯に行き、不思議な癒される香りの岩の露天風呂に身体を洗ってから入った、温泉に浸かるとジワジワと効いてくる効能は身体の芯から気が抜け、サブさんは何故か温泉に寝ながら浮いてたが、普通沈まないだろうか? と思ったが全くサブさんが沈む事は無かった、身体の筋肉が解れる様に疲れが抜けて行くこの快感は病み付きに成りそう。


「堪らねえなこの温泉わよ」


 サブさんもこの温泉の虜に成ったみたいだ、暫くゆっくりと満喫し何分入ったかは分からないが温泉を出て、脱衣場で部屋着の作務衣さむえに着替えてからサブさんと湯上がりの一杯を飲む、オレはイチゴオーレでサブさん濃厚猫用牛乳を飲んだ。


「最高のイチゴオーレだね」

「─────最高の牛乳だぜ」


 何故かダンディーなポーズと声のセットで、何処の牛乳CMかと言いたく成る位のセリフとポーズをする、あとシトラスの香りがするボディーソープは中々長く香ってシャワー程度では、ボディーソープのシトラスの香りは長く続かないみたいだ。


 再び歩き探索するが、何故か『早く寝ろ』と誘導看板が有った、どうやらオレ専用の部屋が用意されてるらしくリビングの奥に行くと、階段とエレベーターと二階から降りて来る片道の滑り台が在るが、案内板は『階段を登った近くの部屋へ』と書かれてたので何故か一緒に来たサブさんと行き、階段を上がると案内板が在りやはり書いて在る『早く寝ろ時間は少ない』と書かれてた、どうやら宿屋の在る世界の朝までそんなに時間は無いみたいだ。


 引き戸の部屋の扉を開き、広く柔らかそうな布団にダイブした後の記憶はないが目覚めると、サブさんが丸まって腹の近くで寝てたが、お尻を此方に向けて寝ないでくれないかな…………生ケツが見えるんだよ。


 宿屋のチェックアウトに間に合う様に、素早く装備に着替えて今日は藍色の着物装備と羽織り着物は無しで、オーラビーム刀の鞘を装備しサブさんを起こして朝食は後回しにして、サブさんに次来たら街に案内を頼んでからポケットワールドの拠点の家から出る、だが外には未だにバトル中のヨルとミスティ。


 時間が分からない為、サブさんと分かれミスティを掴み急いで扉に向かうが、ミスティが思い出したかの様にオレに言う。


「宿屋に戻るなら、扉を呼び出せば良いのよ」


 それを早く言って欲しかった、扉を呼び出し白い扉を開き出れば宿屋の部屋に戻り、朝の鳥の声が薄汚れた白いカーテンの向こう側から聞こえる、ある程度冒険に出る格好をし部屋を出て鍵を閉め、ロビーに行くと宿屋のオヤジは居なかったので鍵の返却箱に入れ、宿屋を出ればやや肌寒い潮風と朝霧の風景、うっすら東から太陽が日を差し始めると忙しく走る漁師達、新鮮な魚介類とモンスター魚介類が運ばれて行く、冒険者ギルドには寄らずに街を出る為に門の方に行き、朝霧がやや深いが何とか街を出れたが、早朝勤務らしくあの赤茶髪の……………誰かは忘れたが見送ってくれた。


 先ずは飛行バイクで街道を爆走した。


「何だアレは、来た時乗って無かっただろうよ!」


 何か背後から聞こえたが、ヘルメットをしシールドを下ろしスターターボタンを押し、東に向けて単車旅の様に走り人が全く居ない石畳の街道を爆走、更にスピードを上げるがミスティは何故か静かだ、まあ寝てなかったから寝ただけだったけど。


 途中の草原への街道に行き石畳から土に変わっても、更にスピードを上げ草原を気持ち良く走り抜ける、途中で黒い皮膚の恐竜を発見したので飛行バイクから降り、ミスティは寝かせたままソロで恐竜に挑戦する。


「オーラビーム刀の、性能を確める生け贄に成って貰う」


 オレが恐竜に言うと何故か、「グオォォォン!」と鳴き此方を睨むが何故か恐ろしさを感じない、鞘から刃を抜いたオーラビーム刀を構えオーラを柄に流し、蒼く太刀の様な長さのエネルギー刃を展開し、黒い皮膚の固そうな恐竜と対峙し大地を揺らし最初に仕掛け来たのは恐竜だった。


「せっかちな恐竜は、繁殖は……………どのみちもう出来ないわな」


 グオォォォン!


 言葉が理解出来たかは知らないが、さっきよりスピードを増すが此方は恐竜の眉間の一点を狙い素早く動き、眉間目掛けてジャンプは結構予想よりもまた高く飛び、回転を空中で掛けて目標に向けて突き刺したが…………角度と突き刺した場所をミスをした、眉間ではなく脳天に何故か軽く突き刺さり、オーラを更に流し込み刀身を延ばし更に深く突き刺し、ついでに魔法を柄を通して放つ。


「ヴォルト!」


 柄に電撃を放ちエネルギー刃を通し脳を焼く、崩れ落ちる体から離脱し焦げ臭い匂いが風に乗り広がる、白目に成って絶命したらしき恐竜を一応死亡確認してから、素材収納庫に吸い込ませ再び飛行バイクに乗りヘルメットをしてから出発。


 微妙にオーラビーム刀が邪魔なので、飛行バイクを停めてから武器庫に仕舞いプラズマソードを装備した、再び飛行バイクを走らせ北上し西側に在るルガヴィ村を目指した。


 次回に続く。



 アリス 「今日は来ませんね………暇です」


 その隣では一生懸命仕事を覚えようと奮闘する、新人見習いギルド職員リナちゃん十五歳が居るがまったく仕事が無い(アリス的に)


 冒険者A 「アリスさんよ、俺と食事に行こうぜ」

 ゴブルン 「俺と行くだろ?」


 容姿だけで寄って来る男は、鬱陶しいハエにしか思えないアリスは、もううんざりしてたがエルベアトとの出会いで、自分の中に芽生え始めた気持ちをどう表現すれば良いか分からずに居た。


(エルベアトさんが気になるのは、初めて私を容姿で見ずに普通に話してくれたからかしら? 私にのこの気持ちを、どう現せば私は私の気持ちが理解出来るのかしら?)


 異性に好きと言う感情を抱いた事の無いアリス、彼女は自分に芽生え始めた気持ちが開花するかはまだ遠く、そしてそれが開花する前に芽生える感情は嫉妬に成るが、その嫉妬心が燃え上がった相手は以外にこの先多く現れるのであった。

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