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冒険者

冒険者ギルドでカードを作りますが・・・・・・

 エルベアトは檜山と別れ新たな一歩で、港から昨日止まった何処にでもあるありふれた冒険者等が使う、宿屋に向けて歩きだした。



 檜山さんをミスティと送り出し、再会が無い事を願いつつオレは冒険者ギルド近くの宿屋に戻り忘れ物確認をした、この宿は冒険者にはそれなりに人気な宿屋であり一泊普通の宿泊金額は10ガルドル、因みに檜山さんが乗船した日ノ本行きは片道100ガルドルである。


 宿屋は普通の部屋が一泊10ガルドル、ややお高い部屋が50ガルドルで五階の二部屋しかないスイートは、一泊200ガルドルと高いが一応「宝箱のお金は在るんやぁ~」とは言え、小市民の人間が高い部屋に泊まる度胸はない、そもそも高い部屋の備品をうっかり壊して弁償とか言われた日には、どんな金額の請求されるか怖くて今のオレには無理だ。


 あと檜山さんは昨日自分が一人で恐竜倒したと、ホラを吹いたおかげでオレが目立つ事は無いが、頭のおかしい食い逃げにたかられた可哀想な奴と言うレッテルは貼られた。


 何か不本意なんだが。


 忘れ物の確認を終え、一人用の部屋を出て近くの冒険者ギルドに向けて歩き行き、昨日ドタバタして冒険者登録をしてないので今日登録して、二日分のモンスターの死骸を売りさばいて魔道師協会にも登録に行くつもりだし、そろそろ飛行魔法で空を飛んでみたいしポケットワールドも確認しなければ成らない。


 観音開きの冒険者ギルドの扉を開き、昨日の受付のアリスさんに向かうと何か昨日とは違い、清楚な令嬢の様な優しい笑みで対応してくれた、昨日の儚く美しい姿とはまた違い戸惑う。


「おはようございます、エルベアトさん」


 優しく纏う空気と笑顔にドキッとしたが、此は営業スマイルと内心言い聞かせ対応する。


「おはようございます、アリスさん………冒険者登録に来たのですが」


 そうオレが言うと何処から現れたか、スキンヘッドが目印の海坊主軍曹的なムキムキマッチョのエギルギルマスが現れた、アリスさんはいきなり現れたエギルギルマスに怯む事もなくジト目でエギルギルマスを見る、「ガハハァ」と豪快に笑うエギルギルマスにアリスさんは更にジト目で返す、何か面倒な父親を見る娘みたいに。


「ギルマス、うるさいですよ」


 高い身長を見上げるのが苦痛なのか、途中でエギルギルマスを見るのをやめて首を(いたわ)る様に首を擦ってた、まあオレより身長在るからねたぶん二メートル位は在ると思うから、女性でも身長が低いアリスさんには更にキツイだろうな。


「よう、来てたか」


 オレに気付き軽く挨拶をするエギルギルマス、もう面倒だしギルマスでも構わないが後の事を考えると、各地のギルマスを名前が前に無いとどのギルマスかと言う問題が発生するから、まあこのままにしてエギルギルマスは、何か忘れてるなと考えてから口を開く前にアリスさんが言う。


「エルベアトさんは、冒険者登録に来たのですよ」

「そうなのか?」


 何で疑問系に聞くのか訳分からんが、アリスさんがエギルギルマスに言う。


「昨日、冒険者のカード持ってないて言ってましたよ」

「そうだった」


 エギルギルマスには昨日、冒険者カードは無いから登録はすると言ってある、それに宿屋に何とか泊まれたのも実はこのエギルギルマスの口添えのおかげだ、一応言っておくが檜山さんの宿はオレは知らないし二千ガルドルも一晩で溶かす位だ、たぶん何処かの店で食い倒れて寝てた可能性が高い。


「ならカードを作るのはアリス嬢ちゃん任せた、てよりアリス嬢ちゃんにはたまには冒険者の相手もしろよ」


 アリスさんはオレをチラッと見た後に、少し考える素振そぶりりをしてから返事をする。


「良いですよギルマス」

(何故か彼に出会ってから、私の何かを変えてくれそうな予感がしてたから、どうしてそう思ったか確かめれるかも知れません)


 何故かアリスさんの言葉に、周りが一瞬で静かに成るが一人だけはマイペースが居た・・・・、エギルギルマスである。


「ガハハァ、じゃあ頼んだぜアリス嬢ちゃん」

(たぶん、コイツはアリス嬢ちゃん以外で対応させたらダメだ、俺の長年の経験がそう告げてるがそれはこのエルベアトて奴から、計り知れない何かを感じたからだ…………とんでもない冒険者に成るかも知れない予感がな、それにアリス嬢ちゃんがそわそわしてるし病気さえ無ければ今頃は、隣の港町の次期領主の妻に成ってからな、もしかしたらアリス嬢ちゃんには良い縁に成るかも知れん)



 エギルの勘は当たってた、後にエギルは自分の経験による予感に恐怖するのだった、因みにその頃にはアリスは冒険者ギルド職員を辞めてエルベアトと、いつの間にかエルベアトの仲間に成ってた珍しい格好の女性と旅に出て居ないのである。



 そして何故か他のギルド職員が、一瞬で何が起きたか確認し会ってたがそれ程の事が起きたらしいが、言った本人はデカイ声でこう言う。


「お前ら煩いぞ、まあ今までのアリス嬢ちゃんの態度を見ればお前らの態度は分かるが…………」


 だが職員で無い場所からは、不満の声が上がる。


「何で俺達には対応してくれないのに、新入りに何で対応するんだよおかしいだろうよ!」

「「そうだそうだ、ゴブルタの言う通りだ!!」」

「そうだそうだ、何時までもCランクのゴブルリンの言う通りだ!!」


 男の冒険者から不平不満が噴出したが、それよりも最初に不満を言った頭が鶏冠とさかの様な髪型をした小太りの男だが、雰囲気が何となくマヌケなゴブリンキングに似てる気がするが、何かアダ名らしきのもゴブリンぽいのは気のせいではなさそう、まあ鼻は独特で団子鼻で顔も何かゴブリンぽいと言われると確かにと思う程度だ、某芸人に似てるが筋肉は此方が優勢だが顔はたぶん双子の様に似てる気がする、何となく丸顔の輪郭や異性からの評価とか………昔異性から嫌われる芸人ナンバーワンだったからな。


 しかもこの冒険者は、長くCランクの維持で苦戦してるみたいだ、一応仲間は居るが余り上手くは付き合えて無いらしい、この冒険者をアニキと慕う若い男以外。


 あと何故にアダ名が二つも有るかは知らないが、何か通り名らしく本人は屈辱的らしいが女性からは生理的にゴブルリンと言われて、嫌われてるらしいが仲間に一時的に成ってる二人の女性冒険者は、仕方なく実績を積む為に仲間に成ったらしい。


 他にも無口なナイスガイの大剣使いの冒険者が居るが、女性冒険者のボディーガードとして仲間に成ったらしいと、女性冒険者の話し声が聞こえるがそのゴブリンぽいCランク冒険者には聞こえて無いらしい、檜山さんと同じで都合が良い事しか聞こえないタイプらしい。


貴様(きさま)ら俺の名はテツンロウだ、ゴブリンみたいに言うんじゃあねぇー!!」


 大声で唾を飛ばしながら叫ぶ、自称テツンロウと言う名のCランク冒険者にアリスさんは、それを見て「汚ない」と小声で呟き、近くに来た見習いちゃんがそれを聞いて頷く。


「何で女の子達が皆一斉に遠くに逃げるんだよぉー!!」


 更に大声を張りながら唾を飛ばす、自称テツンロウの周囲には誰も居ないがややキレ気味のエギルギルマスが、モップを片手にし自称テツンロウを睨む……飛散した唾で汚れた木製の床を掃除しろよて事だね。


「何でギルマスは、俺を睨みながらモップを渡そうとしてるんだよ!」


 エギルギルマスは言った。


「唾を床に飛ばしてるからに決まってるだろうよ、汚いから掃除しろよゴブルタ」


 エギルギルマスにも通り名らしきのを言われて、泣きながらモップ掛けし綺麗にしてから振り向き、オレに向かって一言自称テツンロウは言う。


「此で勝てたと思うなよ、新入り風情がよぉ~!」


 お約束の決闘すらなく、負け犬の遠吠えの様に負けセリフを叫んでギルドから去って行った、意外に女性からの悪口が効いたのかも知れない。


「じゃあアリス嬢ちゃん任せたぜ」


 エギルギルマスの言葉の後、全ての野郎から殺意の眼をオレは何故か向けられた、そしてアリスさんに促され個室に誘導された、何か途中「何でアイツだけ特別扱いなんだよ」とか、職員の方からも「何で俺より顔面偏差値が低い奴が」とか聞こえて来たが無視、そもそも特別扱いと言われても分からんし担当してくれるアリスさんしか知らない。


「此方の個室で」


 ギルドのカウンターの通路の更に奥に、五部屋在る内の一つの個室に案内されたが、アリスさんが何故に個室を選んだかと言えば、アリスさんの先天性の病に原因が有り激しい運動は余り身体に良く無いらしい、立ち仕事は基本無く受付に来る時だけ短時間立ち案内をする、長く成りそうなら後輩の女性に頼み任せる、一応人並みに体力は在るが足と心臓に持病が在るらしいのは後に知る。


「ではソファーに座って待ってて下さいね」


 個室は対面に長いソファーが有り、絵画らしき絵が有り何か普通に来客用とかの部屋ぽい、不思議な素材の金属プレートを中央の高そうな木のテーブルに置き、次に部屋の端で不思議な機材らしきのを魔力で起動させる。


「プレートを持って此方へ」


 この金属プレートは、特殊な技法で作られたカードらしくある一定の資格が無いと、冒険者の情報が見えない仕組みに成ってるが、何処かのポンコツカードと違いカードの個人情報が漏洩ろうえいする事はない、何処かの使えない官僚は見習って欲しいね情報の取り扱いの信頼性を。


 部屋の片隅で手続きをする、プリンターぽい投入口に真っ白なカードを入れ、アリスさんの指示に従い水晶球に手を当てゆっくりと水晶が光、暖かい光が部屋を満たしながらアリスさんを見れば何か放心してるのだが。


 カードは出口から出てスライドし、魔法のレーザーで刻印が始まり名前と冒険者のランクが刻まれるが、白い星の刻印が数個カード左端に刻印される。


「・・・・・えぇ~と、ちょっと待ってて下さいね」


 放心から戻って来たアリスさんが、部屋の左隅の青いボタンを押すと何故か直ぐに現れた。


 ばたーむ


 来た時とまったく違う、何か不思議な音が扉からした。


 何故かアリスさんがボタンを押してから、エギルギルマスが現れるまでコンマ数秒だった気がするのだが、その本人(エギルギルマス)は何か勝ち誇った顔をしてるが何かアリスさんからは謀られた的な顔に変わってた、扉をエギルギルマスは閉めた後にニヤニヤしながら言う。


「やっぱりお前さんは逸材だったみたいだな、他の奴は口が軽そうだからアリス嬢ちゃんに任せて正解だったぜ、昨日の恐竜の頭の凹みはお前さんの仕業だろ」


 何か見透かされてたが、何故にそう思ったか聞いたら。


「食い逃げする様な奴に、そんな事出来るかよ」


 理由に成って無いのだが、アリスさんをエギルギルマスは見てから言う。


「アリス嬢ちゃんが何か、「エルベアトさんが倒したと思いますよ」とお前さんが帰った後に俺に言ったのも決め手だな」


 何かアリスさんも恐ろしい何か、スキル的なのでも持ってるかと思ったら言われた。


「大抵の男は私に気を引こうと、自慢話の様にモンスターを倒した話をしますので、それが仲間と倒した功績でもですがエルベアトさんにはそれが無かったので」


 なんかそれをしてる人、さっき居た気がするし昨日まで一緒に居たな、まあミスティは暇だからとまた寝てるが寝過ぎな気がするぞミスティ、まあアリスさんの話には全く説得力は無かったが美人故の経験上の事なんだろう、まあ確かに美人で可愛いし守りたくなる保護欲が沸くがアリスさんに自慢話をしたい気はない、まあ好きな人に自慢はしたいのは分かるが他人の手柄を自分の手柄と言うのはハッキリ言って、ダサいとしか言えないしまだ出会ったばかりの女性に気を引きたいとは思えん、それにオレは目立たずに旅をしながら食事を美味しく旅を楽しく過ごし生きたいのでね。


 一応完成した冒険者カードのプレートの色は灰色で、アリスさんから冒険者カードの説明を受ける。


「先ずはこのカードは紛失すると、冒険者ギルドに加盟する銀行の口座からお金が引き出せなかったり、冒険者ギルド加盟のお店でのカード払いが出来なく成るので絶体紛失しないで下さいね、紛失すると再発行手数料と最初から冒険者ランクを上げる必要に成ります」


 何かクレジットカードと銀行のカードを合わせた機能だ、まあ分割払いは不可能だが金貨をいちいち持ち歩かなくても、冒険者カード提示で支払いは可能だけど一応お金が不足したりすると、ギルドから借りられるがCランク冒険者以上で、その国に帰化か国民で有れば借りられるらしい。


 まあ信用が無い、根なし草に貸す事は無いて事だ、ギルドも金を貸すには銀行とかの信用問題に関わるし。


 一応冒険者ランクの一覧が此方こちら



 駆け出しカード色 灰色  (現在のランクはココ)

 色々な人の冒険者パーティーで、見習いをするレベル(社会人の研修みたいな立ち位置)。


 初心者カード色 赤錆あかさび(鉄の赤錆色)

 やっと冒険者パーティーで見習いから、モンスター討伐に連れてある程度は討伐を任せれるルーキー扱いに格上げ。


 半人前カード色 鉄

 冒険者に認められる手前。


 Dランクカード色 ステンレス

 一人前の冒険者、半人前からやっと冒険者に認められるが、それによる責任感等が発生するし高い報酬に危険な依頼の仕事も増える。


 Cランクカード色 銅

 ベテランとそれなりの冒険者としての実力の在るが、Bランクには満たない者で大半はこの壁を乗り越えられない冒険者が多い。


 Bランクカード色 銀

 強者が集いしランク、Aランクに上がるには運も必要に成る。


 Aランクカード色 金

 通常冒険者の高み、国から熱い信頼を得られ騎士や貴族に転職も可能だが義務も発生する、だが自由を好むなら縛りの無い高みも在る。


 Sランクカード色 白金

 国を救う程の実力を有した冒険者の証、基本はAランクと内容は変わらないがカードの色が変わるだけ。


 SSランクカード色 虹色

 冒険者の頂点であり、歴史に残る功績を残した冒険者に贈られるカード、功績を成し遂げた仲間全員に冒険者ギルド本部から直々に渡されるらしい、色々な特典が在るらしいがたまに良からぬ考えをする国王も居るらしいが、太古のおとぎ話レベルの語りらしいが実際に有ったらしいが、その王様が後にどうなったかの話しは無いらしい。



 その他の冒険者カードの色。


 冒険者カード取り直し色 青銅せいどう

 一旦冒険者を引退した者のカード、たまに復習の為に剣を再び握る人も居るが大抵の冒険者は国に圧を掛けられ、引退出来ない冒険者が多いが怪我による引退者が多い。


 初心者カード再挑戦 赤鉄

 ギルドマスターの判断により、半人前が実力不足と判断された冒険者が、初心者ランクを再び再挑戦させられるカード。


 見習いカード色 緑色

 十五歳以下の冒険者の見習い、筆記等の知識を年上から学ぶ為とある程度の能力は在るが、冒険者に成れる年齢に達して無い者が手にするカード。

 たまに孤児が職として選ぶ場合も在る。


 特Bランクカード色 白銀

 飛び級Bランク冒険者に与えられる歴史あるカード色、だが本人が余り色に興味が無い場合は本人の要望カード色に出来る。

 特殊な為冒険者ギルドマスター以下の者は、機材を使い実績をカードから閲覧は不可能。


 基本Cランクの課題のモンスターを、半年以内に達成しないとBランク上がれないが、珍しいモンスターを大量に狩った初心者は飛び級が許される事があるらしい。


 解体師見習い 

 カード色水色の、モンスター解体師見習いのあかし


 流れの解体師

 モンスターを所属するギルド無しに活動する、ベテラン解体師。

 カード色はブラックカードで、高い費用は請求されないがモンスターの倒す質等は要求はされる。


 冒険者カード以外にも用途は在るらしい、次はランク昇級に関する物。


 星の数


 各ギルドに貢献した評価とモンスター素材の査定による評価、大抵はギルドマスターの独断と偏見に左右されるが、モンスター素材や倒したモンスターの評価で飛び級する冒険者も居るが、基本飛び級冒険者は滅多に居ない。


 初心者

 白星の数を個人で十個集めないとランク昇級は難しい、Dランクに上がるには星二十個を半人前の時に集めなければ成らない、期限は有り四ヶ月以内に星二十個を集める事か沢山の実績を挙げる事。


 Dランク

 金の星七つでCにランクアップ

 白星十個で金一星

 強いモンスター5体で金星一つ


 ゴブリン類150体討伐で金星一つ

 夜のモンスター二体で金星三つ


 強敵モンスター判定は、特殊な水晶の機材で判定されるがどう判定してるかは、冒険者ギルドを運営する会長しか知らないが機材は太古から在る失われた技術(ロストテクノロジー)であるとしか、認識されていない。


 Cランク

 金星七つでBにランクアップ

 モンスターの群れを仲間と壊滅 金星四つ

 強敵のモンスターを十体討伐 金星一つ

 普通のモンスターを二十体以上討伐 金星一つ

 Cランクのギルドミッションを必ず一回はクリアーする (現状ランク維持条件)


 Bランク

 金星十以上でAランクアップ

 昇格には金星十以上の数が必要であり、その国の騎士長以上の力を示す必要が在るが、仲間と強いモンスターを倒した実績でも可能で在るが、一人の功績には成らないため仲間全員がランクアップする事が必要に成る。


 たまに歴史に残る敵を倒し、条件を満たさずともAランク以上に達した者も居るらしい。


 Aランク

 冒険者ギルドが各地支部や冒険者ギルド本部に入った、国王や領主から出たミッションを果たす事でランクを維持する。


 大抵は大量に現れたモンスター討伐がミッション。

 一応どんな些細なダンジョンでも、二つ踏破してたらランク維持に成る。


 自由を選ぶ冒険者Aランク


 白金星の試練を乗り越えた者にだけ与えられる、国や領主や冒険者ギルドに従う必要の無い特別な自由、試練は北極大陸のランスの街の聖王廟(せいおうびょう)の試練に挑み証を得る事、基本どんなランクの冒険者にも挑戦可能な試練。

 試練では死んでも建物の外に、敗北自動転送されれば生き返るが、普通の戦いなら死んでるレベルであり挑戦する者は少ない、だが証を獲れば聖王の子孫の王から聖王の遺品の一つを貰える。


 何か死なないならこの試練を受ける価値は在るね、何時かランスに行って挑戦してみよう色々特典てんこ盛りみたいだし、寒い土地ならリンゴの蒸留酒とか在るかも知れないし。



 *エルベアトは外見十八才ですが、魂は四十代を過ぎてますので飲酒は可能なのでご注意下さい。

 *此処は異世界なので地球の飲酒年齢より若くても飲めるので、地球の飲酒年齢は異世界では適応されませんのでご注意下さい。



 説明が終わり次はマヌケなゴブリンキングの査定だが、やはりマヌケだった為ではなく進化して若いゴブリンキングて事で、剥いだ装備以外は値段は安かったがゴブリンやホブリンはフェンリル系のモンスターを使役する、テイマが買い取る事に成ったがどうやらゴブリンはフェンリル系大型狼の餌に成るらしい、メモメモと・・・・・・。


 ゴブリンソードは売る気は無いし、使い捨ての高攻撃手段に成るので売らない、ブラッディーソードも何か勿体ないしコレクションとして持ってる事にした、レイピアは一本売り他はありふれた武器や盾なので売ったが、バックラーは何故か1枚50ガルドルで売れたが盾のバックラーは、冒険者ギルドの加盟店で買い取るらしい。


 一応武器屋は全世界にチェーン店舗の在る、日ノ本に在る鍛冶と武器屋の水の龍が看板目印の清龍堂に、グリフォンに剣とハンマーがクロスした看板の冒険道具なんでも屋のグリフォンスミス、なんでも屋なのにグリフォンスミス……………まあ定着してるなら良いんでない。


 他には海のモンスター青き亜龍のアクアサーペントをリングシンボルにし、万年筆型のペンと鞘に納まった剣と魔法増幅タリスマン付きの魔法の杖がクロスした、サトーペンシルン商会が加盟してるがこのサトーペンシルン商会は、扱ってる品が豊富で王都や大きな商業の街や港町にしか無く、武器や防具の他に防御御守りのタリスマンや日用雑貨に砂糖や塩や宝石に衣服まで売ってるらしい、まあ大きな商会で運搬方法等非公開で株式にも上場されてないが、世界を牛耳る程の資産を保有し金持ちから駆け出し貧乏冒険者まで、誰でも買える商品が品薄に成らずに何時も在るらしい、しかも普通の店より回復アイテムが安く買えるらしいが国が商会と敵対すると、国王の首が一瞬で吹き飛ぶ位の依存度で商会と敵対出来ないらしい。


 他には在る国限定だが、武器屋ではないが日用雑貨に珍しい回復ポーションを売る五葉いつわ商会て店も在るが……………何か何処かの小説の主人公みたいな名前だな、一応一代で商人として成功し色々な功績により低い爵位の貴族らしいが、漫画や異世界小説の様な話だな…………どんな人物だろうか?


 他には日用雑貨だけだが、珍しい物が販売されてるセカンドアクセルて街に在る、ユンユン雑貨店はたまに国境を越え大海原を越え西の果てから日ノ本経由で、たまに一部契約店に入って来るが加入してるのは本店だけなので、本店以外は輸送費により高いらしいが食堂とかの食べ物屋からは、大絶賛の調理アイディア道具らしく入れば完売でエギルギルマスすら実物を、見た事が無いらしい……………まあ買わないなら見なくて良いのでは? と思う。


「売り切れに成るんだぜ、普通に気になるだろ? 売り切れる物を見たいと思うだろよ」


 何か同意を求められたが無視をした、一応白星十個以上に成り登録初日で灰色の駆け出しから赤錆の初心者にランクにアップした、はみ出した白星は五つの白星だけ赤錆初心者冒険者カードに引き継げた、まあ実際は白星十九個有ったが初心者冒険者の判定には及ばないと判定された為と、エギルギルマスの独断の判断らしい。


「直ぐに白星を四つ以上取るだろ、そんな四つ直ぐに越すだろ()()魔力の才能が在るから問題ねぇーだろ?」


 さて何故にエギルギルマスが、オレに高い魔力が在るかと言ったのは、さっきの水晶から放たれたあの暖かな光が原因、アレはその人の眠ってる潜在魔力のキャパシティーまで測定出来る水晶であり、魔力の指紋を登録する特殊な機械だったらしい、精度は不明らしいが潜在魔力を引き出せずにキャパシティーの限界の壁に心折れる、魔力を潜在能力を引き出せずに苦悩する冒険者は多いらしい、しかも暖かな太陽の光の様な暖かな感じは過去には無いらしい事らしい。


 しかもベテラン魔術師や魔法剣士や、世界に七人しか居ないセブンズスターと呼ばれる天災か天才の異名を持つ、魔術を極めた者達でも部屋を満たす光を観測はしてないらしいが、とある自称天才美少女魔道師はそれに近い赤と黒と黄昏色の三色を放ったらしいが、オレは光が強過ぎて色まで目視確認は不可能だったらしいとアリスさんは言った、まあオレでも分からない気がするよあの光は。


 そしてこのギルドだけだが、何故かエギルギルマスの判断によりオレ専属の対応はアリスさんに成ったが、何故かアリスさんは仕方ないですねとか言いそうな顔をしてたが、アリスさんは違ってた様だ。


(ラッキーです、此でエルベアトさん以外の冒険者と、無駄な時間を費やす必要が無くなりました、此で受け付けもしないでただ書類仕事とエルベアトさんと話すだけのお仕事に成るわ)



 アリスはこの街の領主の長女だが、先天的な病気の為東の港町の領主の息子との婚姻は最初から無いが、次女のアヤネールは十五歳に成った今年嫁いで行ったが夜の方は痛いとか、旦那様が興奮し過ぎて毎日優しくないとか手紙を姉であるアリスに、泣き言混じりに報告の手紙をしてくるがアリスは知らない、アヤネールはとんでもないシスコンて事を。


 後にエルベアトにより病気は消えるが、とある事と病気の完治と秘めた思いを連れてエルベアトと共に行き、とある猫達と長く幸せな日々を過ごす事に成るとはこの時のアリスは知らないのである、運命は何時も何処で動き始めるかは創造の神や女神や時を統べる神すらも予測は不可能だ。


 何故かにこやかな顔をするアリスさんに、エギルギルマスは非情なる一言を発する。


「じゃあ引き続き、受け付けだけは見習いが育つまではやってくれよ」


 それを聞いてアリスさんは、一瞬にして絶望の顔をするのだった。


「分かり易く成ったな、アリス嬢ちゃん」


 何か父親が成長する娘を見るような、暖かで優しい目でアリスさんを見るエギルギルマス、溜め息をしてから気を取り直すアリスさん、一応此からお世話に成るアリスさんにプレゼントとは思うが趣味が分からない、まあエギルギルマスは絶体プロテインか育毛剤か酒だろう、一応エギルギルマスに育毛剤を聞くと睨まれた。


「此は自分で剃っただけで、ハゲてねぇー!!!  (怒)」


 物凄くキレられた、地雷だったらしい。


 アリスさんが後ろを向き笑い声を押し殺し、肩を震わせながらツボに入ったのか笑ってる様だ、そしてアリスさんの趣味の一部は休みの日の読書と安らぐ香りがする紅茶らしい、安らぐ香りの紅茶てハーブティだよねそれ?


 こうして半日は面白くも、美人とお近づきに成れた、因みにミスティはうるさいなとは思ったが、出ると面倒に成ると思って出る気は無かったらしい、何か背中に嫌な悪寒がしたからとも言ってた。


 そして昼の半日は美味しい肉串や、それ程甘くないクッキーや珍しい異世界果物を買い漁り、途中大きな木造の白い建物でタリスマンの装飾の魔法の杖の絵の看板の、魔道師組合でカードを発行して貰ったが、百ガルドルを払って羊皮紙の様な紙に名前を書き、魔力指紋を登録して数分で完成したカードが発行された、魔道師協会は基本魔法の威力こそが正義の派閥と、魔道の研究により新たな魔法の開発こそが魔術師だと言う派閥、沢山の人が幸せに暮らし便利な魔法を作ってこそ魔法は普及すると信じる、生活魔法を開発し一般人でも使える魔法の便利さを広げる派閥も存在する、まあ生活魔法は基本無属性魔法として攻撃魔法のカテゴリーに入らず、便利な誰にでも使える買えるの技術(スキル魔法)として認識されてるが、魔力の無い人には使えない為誰でも使える訳ではない。


 魔道師協会から出れば、もう夕焼け空だったので冒険者ギルドに寄りギルド入り口の左奥の、夜の八時まで営業のギルド職員も使うランチレストランと、夜の十時まで営業のカウンターバーとビヤホールが営業してるが、ビヤホールは基本一般に開放されてるがカウンターバーは余り客は居ないし、静かな雰囲気と高級感を感じる店だ。


 ランチレストランで軽く肉料理を食べる、大半の冒険者や一般の食べに来た人やギルド職員は、基本肉料理より安く新鮮な魚介類の食事をしてる、アクアパッツァに似た物や海鮮リゾットに海鮮ピザ等海鮮料理は尽きない、牡蛎料理は大抵女性職員を口説く男性職員が注文してるが、アリスさんは男性職員より女性職員と談笑しながら見習いちゃんと一緒に居る、アリスさんのテーブル近くには杖が在り案内中もたまに足を気にしてたので、たぶん彼女の杖なんだろう。


 食事を終えカウンターバーで、酒を頼むが確かに()()()()()()()は無いが、この世界のカクテルは有った。

 地球とは違い度数が強かったり、ウイスキーや酒のシェイク配合により不思議に広がるトロピカルなカクテルの味、リキュール系のカクテルも多くこの異世界にしかない果物のリキュールは新鮮で珍しい味だ、甘くも柔らかみのある南国果物系カクテルは初めての味だ。


「あら、エルベアトさんはお酒を嗜まれるのですね」


 いつの間にか隣に居たアリスさん、何故か背後に感じる殺意と何かの期待の視線。


「私は何時ものノンアルコールのカクテルね、マスター」

「あいよ、お嬢」


 ちょび髭でロマンスグレーの髪をした、なかなか渋い老人のマスターが返事をし果物を搾りシェイクし、アリスさんの前に出すと味わいながらゆっくりとオレンジ色のフルーツカクテルを飲む。


「此処は煩くないし、静かな場所だから私は好きなの」


 そう独り言の様に言うアリスさん、だが背後は木の壁で見えない筈だが何故かさっきより殺気が強く成ってるのはせない。


「エルベアトさんも、騒がしいより静かな場所で飲む派なのね、まあ十八歳にしては飲み成れた大人感を感じるけど」


 オレはアリスさんに年齢言ってはないが、肉体年齢で一応冒険者カードは発行されてた気がするな、まあ中身は四十路過ぎだから何か申し訳ない気がするな、まあアフロディーテ女神さんよりはマシだよね、永遠のロリ女神の見た目だし。


 そして何故か背後から何か落ちて来た音が響き、何人かのビヤホールで飲んでた冒険者の頭上に突然現れた、金ダライと一斗缶が降って来たらしい…………たぶんその標的はオレだったかも知れないが、殺意を向けて睨んでた冒険者の一部だったらしいのでアフロディーテ女神さんのミスによる、間違って巻き込まれた同情はしない。


 まあその後何かチャラい冒険者とギルド職員が来たが、マスターの睨みと昨日の赤茶髪の…………何だっけ? 忘れたが、その兵士の睨みによりカウンターバーから逃げて行ったが、いつの間にこの人も居たのだろうと思ったらマスターが言う。


「お客さんが来る前から、エルスマンは居たよ」


 その言葉に当の本人は、その後ウイスキーをやけ酒して泥酔したのは言うまでもない。


 アリスさんは同僚女性職員の集団と帰り、杖を持ってゆったりとした所作で歩き帰路に着いた、オレは閉店近くで帰り宿が取れない冒険者用のキャンプサイトには行かない、たぶん闇討ちされても困るので凄くおんぼろで今にも店か潰れそうな宿屋に泊まった、まあ部屋を借りただけだけど宿泊費は四ガルドルと安いが木組みのおんぼろ宿屋の建物が、何時崩れてもおかしくは無いのは外観で中の施設は手入れがされており、時折カップル冒険者の夜の営みが微かに聴こえる、一応防音対策はされてるがある一定を越えた営みの声は漏れるらしい、主に防音が薄い部屋の出入口の扉から。


 因みにカップルで泊まると、カップル割で一泊二ガルドルで泊まれるが延長二日目は六ガルドルと、支払いが増えるらしいよ…………営みで汚れた部屋の掃除が大変だから増額らしい。


 因みに連泊希望の女性冒険者には優しく、一泊一ガルドルで泊まれるらしいが夜の自分の身は自分で護るのは常識らしく、安いが女性の貞操の防犯は低いのが難点らしい。

 まあ大抵三人以上の女性冒険者が、団体で泊まったり一人でも何故か襲われない女性冒険者が居るが、基本寝込みを襲うと犯罪では在るのでやる人間は限られた者であり兵士に監視されてたりすると、ミスティが存在感を出す様に話してくれた。


「さて、微妙なベットで寝るより、ポケットワールドでも確認しに行くかミスティ」


 そうミスティに言うと、やっとなの? て顔をされたなんか解せん。


「じゃあ行こう、ミスティ」

「さっさと行くのよ!」


 ワールドゲートを呼び出すと、何故か白く綺麗な観音開きの扉が現れた、何か不思議の国のアリス的な感じはするが此処は異世界であり、異世界の創造の女神が創造したアイテムだから不思議ではないだろうと、期待に胸が踊りながら円形のコロニー世界に向かい扉を開けた、眩しく光る扉の向こうは・・・・・・次回続く。




 ミスティ 「次回はポケットワールドの中の話しよ」


 ミスティの背後に突然現れる一人の女性、一瞬恐怖に固まるミスティだが相手を見たら安心したミスティ、そして突然現れた女性は言う。


 アリス 「私が此処に来るのはまだ先ですが、何で私が先に出てる…………モゴモゴ」

 ミスティ 「それ以上はネタバレだから禁止よ!」


 さてミスティが何故アリスの口を塞いだかは後に判明します、では次回にお会い致しましょう。

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