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パーティーの招待状

 

 「皇太子殿下主催のパーティー、ですか……?」


 あの街中での出会いからもう一月が経とうという頃、マティーニ家に一通の招待状が届いた。便宜上としてマティーニ侯爵宛てとなっていたが、その内容は長男のタリアス、並びに長女リエルを誘うものだった。


 「ああ。この国の第一皇子、ウィリアム殿下が近々ご婚約されることは知っているだろう?」


 父の言葉にリエルは頷く。


 「ええ。隣国の姫君と正式に話が結ばれるとお聞きしております」


 第一皇子で現皇太子のウィリアム=ジン=ルノワール殿下は、才覚溢れる優秀な御方だと広く呼び声高い。弟であるシオンハルト殿下との関係も良好で、この数年は他国への留学や地方への遠征と何かと城をあけることが多かったが、三月ほど前に帰城されている。その後新たに遠出をするような動きがないことから、いよいよ本格的に城でのご公務かと期待される中、一番に浮上したのが件の婚約話だった。


 「そうだ。皇太子であるウィリアム殿下がご婚約、しかも他国の姫を妃に迎えるとなれば、それは間違いなく国の安定の一助となることだろう」

 「ウィリアム殿下のご婚約は、皇位につくための足掛かりだと?」


 口を挟んだのはタリアスだった。


 「言い方は露骨だが、まず間違いなくそうだろうな。殿下も今年で御年二十三となる。陛下も皇后様もご健在だが、だからこそ今のうちに地盤を固め、皇位を滞りなく継承することが必要だ。他国への牽制、国内への誇示、皇家は強固で安泰であると早くにお披露目できるからな」


 皇位継承は、現帝が亡くなられてから行われると決まったものではない。世継ぎ問題の多い時代にはその風潮が強い場面も多かったが、本来は現帝が認めたものを皇太子とし、ご存命のうちに継承式を執り行う。その際、次代の国母のお披露目も合わせて行われることが一般的であり、つまり今回の皇子の婚約こそがそのための布石であろうとみられているのだ。


 「なんだか、今までご婚約者がいらっしゃらなかった方が不思議なくらいですわね」


 リエルは何気なく、思ったことを口に出していた。

 進行形で見合い話から逃げている自分が言えた義理ではないが、第一皇子ともなればお相手は引く手数多であっただろうに。それもやはり将来の国母を担うとなれば、単純な権力争いでは済まない事情があるということだろうか。


 「……あの、どうかなさいました?」


 ふと気づくと、何やら筆舌し難い微妙な空気が流れている。

 にこにこと楽しそうに微笑んでいるのは母だけで、兄にはそれとなく目を逸らされた。

 それならば父は、と目をやれば、やはり何とも言えない顔をしているように見える。


 「……確かに皇太子殿下として、今までお相手が固まっていなかったのは稀なことではあるが、少しもそういった話題がなかったわけではない」


 ひとつ息を吐いて父親が話したことに、リエルは「まあ」と声をあげた。

 驚いているわけではない。納得したうえの相槌だと思ってくれていい。

 リエルが思い浮かべたのはスクールで耳にしたような噂話のいくつかだ。どちらの家のご令嬢が皇族に縁があるのだとか、城へ単身で招かれる誰それを見ましただとか。

 直接耳に入れば不敬かもしれないが、成人も迎える前の若者が集う場で飛び交うそれらは一種の無礼講に近い。気楽なればこそ確証のない雲のような噂ばかりだったが、実はその中に本当があったということだろうか。


 「お前が意外そうな顔をするのはどうかと思うなあ」

 「お兄様?」


 呆れたというよりは、何とも言えない声の雰囲気を感じて首を傾げた。


 「その様子ではすっかり頭から抜けているようだが、殿下の婚約者候補にはお前の名前もあったよ」

 「……私ですか?」

 「ああ。私もタリアスも王城務めであり、光栄なことに陛下からの信頼も頂いている。殿下の妃候補として年頃の近いお前の名前があがることはおかしな話ではないだろう?」


 父の話はわかるが、リエルは曖昧に頷くしかなかった。

 まるで身に覚えがないのはどういうことだろう。

 いくら婚約だ結婚だという話に気が進まないにしても、皇族からの申し出や招集を一国民が気持ちの問題などで断れるはずがない。話があったならば必ず応じているはずであり、記憶に残っていないわけがないのだが。


 「覚えていないかな、リエル」


 静かに頭を悩ませるリエルにタリアスが声を掛けた。


 「……何をでしょうか」

 「僕が城に通うことになる前、一度お二人に謁見しているんだよ。君と一緒にね。あれはそう、僕がまだスクール生で、君がレディの嗜みを学び始めた頃だったかな…」


 正確な記憶を呼び起こそうとするタリアスに「ええ」と肯定を返したのは、意外にも母だった。


 「リエルが十歳になった年よ。実を言うと、もっと以前から謁見のお話はあがっていたのだけれど。あまり早いうちからお会いするのも情緒が育つ前ですから良くないかと思いまして、差し出がましいことは承知の上で私が頃合いを指定させていただきました」


 既に、貴女は殿下方の「婚約者候補」という肩書の元にお会いすることが決まっていましたので。

 やんわりと話す母の姿に、リエルは目を丸くした。


 「そうだったのですか」


 母の言葉もわからないでもない。幼馴染みと言えば聞こえはいいが、子供同士を早く会わせたからと言って必ずしも両者の関係が良い方向へ進むとは限らないのだ。特に、相手は位の高い皇族。作法も危なっかしい子供を引き合わせて、万一にも御身に何かあったとしたら? 最悪の場合は洒落にならない。

 「幼い」を理由にして子供の未来が潰されるなど、あってはならなかったのだろう。

 では、タリアスは?

 リエルと兄とではそれなりの歳の差がある。いずれはマティーニ侯爵家の家督を継ぐタリアスは、生まれた時から皇家に仕えることが決められているようなものだ。未来の国主であり、タリアスが仕えるべき相手に対して、公的挨拶が遅すぎるのも問題ではないだろうか。妹の成長を待っている、だなんて理由にもならない。

 そんな心配にも似た疑問を抱いたが、聞いてよいものかとリエルが迷う前に兄が自ら答えを教えてくれた。


 「ちなみに、僕はそれよりも前に御二人にご挨拶の機会を頂いていたよ。実際に何度かお話したこともあって、あのときには既に顔見知り程度には認識されていたんじゃないかな」

 「スクールを卒業される前にですか? お兄様は優秀ですね」

 「単純に父上の仕事に着いて行く機会が多かっただけだけどね。特にウィリアム殿下は、年の近い者が周りに少ないようだったから物珍しかったんだろう。城内にいると、当時からよく声をかけて頂いたよ」

 「特別な教育を受けていらっしゃる皇太子殿下のお話に合わせられるだなんて、やっぱり兄さまが優秀な証拠です」

 「我が妹は口が上手いなあ」


 困ったようにタリアスは笑った。


 「僕のことはいいんだ。それで? もしかしたら今より幼かった君には婚約者候補の顔合わせであることは認知できなかったかもしれないけれど、殿下方にお会いしたこと自体は思い出せたかい?」


 言われて、リエルはこくりと頷いた。

 正直に言うと何を話しただとか、どんな様子だったとか、細かいところの記憶は曖昧だ。けれど確かに、小さなリエルは兄に引き連れられて、皇城内を歩いたことがある。仕立ての良い調度品が並ぶ様子にきょろきょろと目移りしながらも、遅れてはなるまいと必死に足を動かした。広すぎる城内では今自分がどこを歩いているのか、門扉からここまでにどんな道を通って来たのか、進むごとにわからなくなっている自覚があった。とにかくはぐれてはならない。侯爵令嬢としての矜持も芽生えている年頃としては、こんな場所で迷子になることは色んな意味で恐怖でしかなかった。

 思い出せば、思い出せるものだ。


 「……はい、覚えております。お兄様の仰る通り、婚約者候補としてお会いしているだなんて露にも思っておりませんでしたが」


 でも、そうか。

 リエルはさも先月の邂逅が正真正銘この世界での『初めまして』だと思い込んでいたが、皇子殿下()()()にということは、シオンハルト殿下にもそのときにお会いしているということだろう。

 忘れるだなんてなんたる不敬。不甲斐ないと思う一方で、記憶が曖昧だったことも大目に見てほしいと思ってしまう。


 母が言うには、謁見の際のリエルは十歳。口ぶりからして誕生日を迎えた後だろう。

 丁度、おかしな夢を見始めて混乱している頃だった。数多の夢の中には皇城で皇子殿下と謁見した『記憶』だってあったのだから、実際の記憶か夢の中の『記憶』か、混同していてもおかしくない。

 今は随分慣れて区別もつくが、そうもいかないときだってあった。ひどいときには頭の処理が追い付かなくて熱を出したくらいだ。おかげで病弱認定をされてしまい、周囲の過保護っぷりが増す大きな要因になってしまった。


 ふう、と悩まし気に溜息を吐くリエルは、王子殿下の婚約者候補である自覚がなかったことを思い詰めているようにでも見えたのかもしれない。


 「まあ、今こうして話が進んでいないのだから、気にしなくてもいいさ」


 タリアスが気遣うように笑いかける。


 「言ってしまえば君と同じようなものだよ。女性が苦手というわけではないらしいが、どうにも昔から煙に巻くのが上手い御方でね。あれこれといいように逃げられて、今このときということだ」


 そういう言い方をするってことは、恐らくウィリアム殿下のことだろう。リエルと同じだなんて言われると、話が話なだけに微妙な気持ちになるが、それよりも透けて見える気安い雰囲気に笑いたくなった。

 どうやら本当に、ウィリアム殿下とはよく話をする仲らしい。


 さて。一通りそんな兄妹の会話や様子を楽しく見ていた両親だったが、いい加減話を戻そうと声をあげた。


 「どこまで話したんだったか。ああ、そう。パーティーの招待状なんだがね」


 まず、リエル。改まって父に名を呼ばれると自然と背筋が伸びた。


 「初めての謁見がもう随分前の記憶になってしまったお前に、丁度いい機会だよ。開催は来月だ。この意味がわかるね?」

 「今回のパーティーは夜会なのですか?」

 「そうだよ。お前の正式な夜会デビューだ」


 リエルは今月末に誕生日を迎える。

 この国では、女性が単身で夜会に参加できる年齢は十七歳からと決められている。保護者同伴であればその限りでもないし、そもそも身内含め一切のパートナーを連れずに出席することの方が稀ではあるが、それはそれだ。十七歳を迎えてからの夜会参加は、貴族女性にとってひとつの区切りと考えられる。社交界デビューとは別で個々に行われるそれは、目立った注目を受けることはないものの、十分祝福に値する通例であった。


 「貴女の夜会デビューはどちらになるかと楽しみにしておりましたが、皇太子殿下の主催されるものでしたら安心ですわね。非常に有意義な経験となるでしょう」


 言葉通り、実に楽しそうに母は笑っていた。


 「ああ、そうだな。その通りだ。リエル、お前にとっての夜会デビューは勿論、今回のパーティーは改めて殿下方にご挨拶をするいい機会だ。主催のウィリアム殿下に合わせ、シオンハルト殿下もまず間違いなくご出席なさるだろう。今の成長なさった御二人にお会いすることはきっといい刺激になる。しっかり務めておいで」

 「はい、お父様」

 「タリアス。リエルを頼んだぞ。可愛い妹のサポートが、今回一番のお前の仕事になるだろう」

 「はい、父上。お任せください」


 揃って言葉を返せば、満足そうに頷いてくれた。


 「そういえば、どうして今回はお兄様と私だけの招待なのでしょう?」


 当主である父が二人で行けと言うのならば、その決定に異論はまったくない。しかし、皇太子殿下の婚約の時期に合わせた催しなのだとしたら、本来メイン客として招待されるべきは父である。招待状を出す側が父を差し置いてその子供たちをメインに据えるのは、当主を蔑ろにしているように見えて心象が悪いのではないか。微妙な時期でもある殿下がそのような綱渡りをするとはどうしても思えなかった。

 リエルが疑問を声に出すと、当の父親は優雅に微笑んでいた。想定内の質問、もしくは、これから話す予定であったか。


 「お前たちだけ、というわけでもない。我々の同伴も可能だよ。招待状の宛先は私になっているくらいだ」

 「でしたら、ご一緒でも良いのでは?」

 「いいや。今回の趣旨に合わないだろう。可愛い娘にどうしても、と言われたら私も考えてしまうがね」

 「まあ」

 「父上。冗談を言っていないでその趣旨とやらをお話しください。僕もまだ手紙の内容まではお伺いしてないんですから」


 タリアスの苦々しい声にはくすくすと母も笑っていた。ここで揶揄われたのはきっと兄の方だ。


 「いやな、どうも若い世代が中心らしい」

 「と、いいますと?」

 「これからの国を築く次世代を招き、互いに交流する場となれば、とのことだ。皇子殿下はお二人とも、その優秀さから今までスクールに通われてこなかっただろう? 今代の各当主とは面識もあろうが、その後継ぎとの面識には偏りもある。皇位に就いてから顔合わせをするのでは後手にまわる感が否めないからなあ」

 「なるほど。今のうちからお顔を広める目的もあるのですね」


 恐らく顔合わせだけでなく、それとなく実情を計るような意図もあるだろう。百聞は一見に如かず。使えそうな人物かの判断も実際に会った方がわかりやすい。

 逆に招待客の中には皇城内での優位な役職のために、ここで見初められることを狙う者も少なくないはずだ。


 「先ほども言ったが我々も呼ばれていない、というわけではない。出席したところで特段問題はないだろう。ただ今回の催しを鑑みるに、お前たちだけで行った方がより都合がいいかと判断した。何か異論は?」


 父の言葉を受けてタリアスが自分に視線を向けるのがわかった。穏やかに首を振れば、それだけで意図は伝わった。


 「……いいえ、父上。きっとご期待に沿えましょう」


 言葉を返すのは兄の役目だ。リエルは微笑むだけでいい。

 黙って受け入れる姿勢が、何よりも肯定を返している。




 「ああ、そうだ。楽しみといえば、もう一つ言わなければいけないことがあった」


 そのまま談笑していると、ふと思い出したと言わんばかりの声があがった。


 「リエル」

 「はい」

 「お前の幼馴染みが帰って来るよ」


 柔らかく細められた目元に視線が吸い寄せられる。


 「幼馴染み……」

 「なんだ、まさか忘れてしまったなんてことはないだろう?」

 「もしかして、ナサエルが?」

 「ああ、そうだよ」

 「まあ!」


 リエルの声に喜色が混じる。

 もしかして、なんて言ったが、リエルの幼馴染みと聞いて思いつくのは一人しかいない。


 先日のシオンハルト殿下でやっと並行世界の『恋人』に出会えたとリエルは思っているが、それは恋人に成り得るシチュエーションでの出会いのことであって、面識だけで言うのなら既に出会っている人も少なくない。

 ナサエル=イル=ウォッカはその筆頭だった。

 ウォッカ家は三大公爵家のひとつで、爵位こそマティーニ家よりも上だが、両家は何代も前から互いに助けあって国を支えてきたと聞く。領地も隣り合わせにあり、何はなくとも顔を合わせる機会が多い間柄だ。

 そんな背景から、生まれ年の近いウォッカ家子息ナサエルとマティーニ家子女リエルは、幼い頃より互いの遊び相手として引き合わされていた。所謂幼馴染みの関係だ。

 もしかしたら許嫁のような思惑も大人の中ではあったのかもしれない。今代の両家の当主、リエルの父とナサエルの父は二人と同じく幼馴染みの関係にあり、両家の歴史の中でも特に仲が良いことで有名だった。

 ナサエルが留学に出たことにより有耶無耶になっているが、互いに正式な婚約者がいない現状では、今後またそういった話が浮上する可能性は十分にある。


 「留学から戻ってくるのですか?」

 「ああ。長く幾つかの国を回っていたらしいが、高等教育は自国の上流階級に慣れさせたほうがいいということになってね。もう帰国の準備が整ったらしい。来月からは、お前の通っているスクールへの編入が決まっているそうだ」

 「まあ! 私の後輩になるのですね」


 帰ってくるというのなら、実に三年ぶりだろうか。留学中は家に手紙を寄こしていたようだが一度も帰省をしなかった彼なので、最後に顔を合わせたのは留学前に父に挨拶に来たときだった。頻繁じゃないにしてもリエルとだって年に数回は手紙のやり取りをしていたのだから、こんな大事なことくらい教えてくれてもよかったのに。

 なんだか釈然としないものを感じていると、タリアスが面白がって「いじめてやるなよ」と茶々を入れてきた。


 「失礼だわ、お兄様。私、下級生には優しいんですからね。ちゃんといい先輩になれますもの」

 「拗ねないでくれリエル。勿論冗談さ」

 「いい先輩は勿論だが、ナサエルももう家の後継ぎとして表立って動かなければいけない年齢だ。お前なら問題ないと思うが、彼がウォッカ家の次期当主ということを忘れずに。接し方には十分に気をつけなさい。特に外で会う時にはね」


 やはりナサエルが帰ってくることに合わせて、リエルとの婚約話も(にわか)に浮上するのだろう。年上ぶってばかりでなく、未来の夫になるかもしれない相手の顔を立てることも忘れるな、と。

 つまりはそういう話だ。


 「殿方は自尊心や威厳を保つことまで優先事項に入るのだから大変ですね」

 「リエル」

 「わかっています。ちゃんとわかってるわ、お父様」


 物わかり良く微笑んでみせた。意地悪な物言いにはなったが、別に不満があるわけではない。


 「まあ、スクールの話はもう少し先になるだろう。その前にこちらのパーティーだな。とは言っても、何か準備しろというものでもないから、お前たちはお前たちのまま出席してくれればいい。気楽に参加してほしいと書いてあったしね。若い世代が集まるのだから、お前たちにとっても顔を広げるいい機会になるだろう。しっかりやりなさい」


 手元に置かれた招待状を父はタリアスに渡した。


 「何も準備はいらないとおっしゃったのに、そんなプレッシャーをかけるだなんて意地が悪いですよ父上」


 タリアスが肩をすくめれば、我らがご当主は優雅に紅茶を嗜みながらそれは綺麗に微笑んだ。


 「私の自慢の息子と娘だ。なんの心配もしていないさ。言っただろう? 今回、我々の同行は必要ないと判断した。お前たちはお前たちのままで、十分メインの招待客に値するのだから、この程度のプレッシャーはどうってことない、そうだろう?」


 リエルとタリアスは顔を見合わせた。


 これを焚き付けなどではなく本気で言っているのだから、この人も大概親馬鹿なのだ。



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