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また、桜舞い散るこの街で  作者: 紅茶 螺鈿
3/13

「タイムカプセル」

春風が囁いて、桜の若葉が舞い散る早朝。校庭に2人の砂を踏む音が響く。

「おい!そこの2人!遅刻だろ!待て!」

校舎から出てきた梶野が2人の生徒に叫ぶ。

「うわッ見つかるの早すぎw」

1人の女子生徒が言う、

「二手に分かれて全速力で走り抜けるよ紗倉!」

2人の女子生徒は、二手に分かれて梶野のそばを走り抜ける。

「おい、紗倉…残念だったな。お前は遅刻だ。」

1人の女子生徒が梶野に止められた

「えー…それはないよぉ~。ねえ紫乃もなんか言ってやってよ~」

紫乃と呼ばれた女子生徒はスカートについた砂埃を払いとる。

「ごめん、今回も私の方が速かったみたいだわ。」

紫乃は勝ち誇った顔で言った。

「えー、紫乃~助けて~」

「ほら、職員室行くぞ紗倉!」

「はーい。ちぇっ」

梶野と紗倉は並んで職員室へ向かう。

紫乃はひとりで2-C教室へと向かう。

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