茫々として茫々 作者: 山辺 夜 前途洋々(ぜんとようよう) 気勢(きせい)豪(ごう) 昔(むかし)は斯(か)くも云(い)いけんものを 末(すえ)は博士(はくし)か大臣(だいじん)か 前途洋々(ぜんとようよう) 気勢(きせい)豪(ごう) 多々様々(たたようよう)の今(いま)世間(せけん) 末(すえ)は何処(いずこ)にあるものか 前途洋々(ぜんとようよう) 気勢(きせい)豪(ごう) 夢(ゆめ)は持(も)たせじ若人(わこうど)に 斯(か)くも訓(おし)えて育(そだ)てしや 前途洋々(ぜんとようよう) 気勢(きせい)豪(ごう) 弱冠(じゃっかん)にして大海(たいかい)に 漕(こ)ぎ出(い)ださんと志学(しがく)らは 前途茫々(ぜんとぼうぼう) 気勢(きせい)豪(ごう) いざ海原(うなばら)を前(まえ)にして 漕(こ)ぎ行(ゆ)く先(さき)はさら見(み)えじ 前途茫々(ぜんとぼうぼう) 気勢(きせい)豪(ごう) 漂(ただよ)う様(よう)に今(いま)世間(せけん) 気勢(きせい)に向(む)かう先(さき)は無(な)し 前途茫々(ぜんとぼうぼう) 気勢(きせい)豪(ごう) 志(こころざ)す物(もの)見出(みいだ)して 艪(ろ)を漕(こ)ぐ腕(うで)は懸命(けんめい)に 前途茫々(ぜんとぼうぼう) 気勢(きせい)豪(ごう) 星(ゆめ)は輝(かがや)き生(せい)燃(も)やし 前途洋々(ぜんとようよう) 気勢(きせい)豪(ごう)