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世界最速のレベルアップ ~無能スキル【ダンジョン内転移】が覚醒した結果、俺だけダンジョンのルールに縛られず最強になった~  作者: 八又ナガト
第四章 駆け上がる者

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207 次の目標へ

 無事に海龍ダンジョンの踏破を終え、転移魔法で地上に帰還した後。

 俺は改めて自身のステータスを確認していた。


「レベルが62878に、攻撃力、速度、知性の各パラメータが10万超えときたか……ダンジョン内転移が覚醒してからまだ半年も経ってないってのに、ずいぶんと遠いところまで来たな」


 かなりの達成感がある。

 だけどもちろん、これで満足するわけはない。


「それでもまだ、ひとまずの目標である10万レベルまで40000近くあるんだ。このペースならあと一か月以内に辿りつけるかもしれないけれど油断はできない、気を引き締めていこう」


 そう呟きながら、視線を下にスライドさせる。

 そして【纏壁LV9】と【留壁LV9】の部分で動きを止めた。


「今回のレベルアップで入手したSPを使って、纏壁のスキルレベルを一気に9まで上げることができたのは幸いだったな」


 隔絶(かくぜつ)魔塔(まとう)で入手して以降、強敵と戦闘するたびに実感していたことだが、やはりこのスキルは優秀だ。

 スキルレベルを上げるごとに耐久性も格段に上昇する仕様だし、今後も間違いなく俺の身を守ってくれるだろう。


 さらに留壁という新しい使い道ができたことも考慮すれば、防御以外にも使うことが可能。

 俺にとってはまさに、ダンジョン内転移に次ぐ必須のスキルだ。


 俺は目の前のステータス画面を閉じる。


「さて、ステータスの確認はこの程度でいいか。次に考えるべきは……明日以降、どのダンジョンを周回するかだな」


 スマホでAランクダンジョンの一覧を眺めながら悩む。

 Aランクの中でも最高クラスの難易度である海龍ダンジョンを攻略した今、特に苦戦するようなダンジョンはないはずだ。


 そう考えれば、次に向かうダンジョンはどこでもいいわけなんだが……


 まあ、順当に近場から攻略していくか。

 最終的には全部を踏破することになるだろうからな。


「となると、次に向かうべきはここ――合獣(ごうじゅう)ダンジョンか」


 合獣ダンジョン。

 海龍ダンジョンと並び、都内に存在する2つのAランクダンジョンのうちの1つ(以前までは3つだったが、冥獣ダンジョンが消滅したことで2つに減った)。

 最深部には30000レベルのダンジョンボス【アルス・キマイラ】が待ち受けている。


 30000レベルといえばリヴァイアサンはおろか、鬼塚ダンジョンのエクストラボスであったハイオーガの40000レベルにも劣る。

 Bランク以下のダンジョンと同じ要領で、問題なくスムーズに周回できることだろう。


「そうと決まれば、さっそく家に帰って体を休めるとして……っと、その前に」


 そこで俺は、今回の周回でリヴァイアサンを何度も討伐することによって入手した25個の魔石について思案する。

 これだけ高品質の魔石となると、一気に売却してしまうのは少し問題がある。

 どんな手段で入手したか疑われてしまうことだろう。


「……いや、待てよ。こういう時こそギルドをうまく活用するべきなんじゃないか?」


 そこで俺はある重要なことを思い出した。


「戦利品についてギルドを通して売却するように強制されてるわけじゃないけど……クレアから聞いた過去を踏まえれば、同じように数十個の魔石を処分することはあったはずだしな。うん、そうするか」


 方針は決まった。

 一度ギルドに寄ってから帰宅するとしよう。


 そう考えながら、俺は海龍ダンジョンを後にするのだった。




 しかし、この時の俺は知る由もなかった。

 次に向かう合獣ダンジョンにて、とある事件に巻き込まれてしまうということを。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 読み直して思ったけど結局剣術も短剣術も取る気配ないな 今後もこのスタイルの闘い方ならとってもいいと思うけどもう最初期のスキルなんて存在忘れられてそう
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