第80話:伯爵が想像以上だったんだが⑥
「「「「「うおおおおお————‼︎」」」」」
やれやれ、まるで子供だな。
七人の剣の兵士たちが一斉に俺たちに向かって剣を振るう。
同時に、三人が魔法を展開し、俺たちに向けて火球を放った。
キンキンキンキンキンキンキン‼︎
ドドドオオオ——ン‼︎
しかし——
「な、なぜ攻撃が届かない⁉︎」
「まるで、見えない壁があるかのようだ……!」
「あ、ありえない……‼︎」
事前に展開していた結界魔法により、全て無効化された。
結界魔法は、スイの超強ブレスのように高い威力の攻撃なら突破することもできるが、ビクともしていない。
この十人の兵士たちは大したことがなかったようだ。
「もう終わりか?」
俺は、ダスト伯爵の目を見てフッと笑う。
「そ、そそそそんな……」
ダスト伯爵は脱力し、その場にへたり込んだ。
「じゃあ、王都まで来てもらおうか。事情を聞いてどうするか検討する」
そう言って、ダストの腕を引っ張る。
「な、何をするつもりだ⁉︎」
「ん? アイテムスロットでしばらく眠っていてもらうだけだが?」
「はあ⁉︎ なんだよそれ! ちょ、それヤバイやつだろ⁉︎」
「大丈夫だ、安全性はもう確認済みだからな」
というか、こいつは自分の置かれた立場を分かってるのか?





