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【WEB版】転生無敗の異世界賢者 〜ゲームのジョブで楽しいセカンドライフ〜  作者: 蒼月浩二@転生無敗 漫画(3) 6月27日発売


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第134話:ミニチュアを作ったんだが

「で、でも……本当にできるかわかんない。絵にしただけだから」



 アリスの言う通り、絵は二次元で、実際に作るものは三次元。再現できるかどうかは検証しておく必要がある。


 それに、きちんと強度を保つ構造になるかを確かめ、強度が足りていなければ工夫して設計し直さなければならない。


 まったく同じものはできないかもしれないが、俺が頑張って設計すれば、イメージ遜色ないものはできるはずだ。


「なら、試してみようか」


「試す……?」


 キョトンとするアリス。


 アレリア、アイナ、ミーシャの三人も同様だった。


「ああ、こうやるんだ」


 席を立ち、部屋の中央にあるテーブルに移動する。


 俺が今から彼女たちに見せるのは、いわばミニチュア作り。


 大分魔力の使い方に慣れたおかげで、『錬金術』使用時の魔力の流れを参考にして少し工夫すれば、このくらいならできるはずだ。さすがに実寸大の建物を作ることまではできないが……。


 アイテムスロットから小さなレンガや小さな木材、小さな石、底の深い容器に入った土、ガラス板、金属などを取り出した。検証のため必要になるだろうと事前に準備しておいたのだ。


 アリスが作ってくれたデザインを見ながら、目の前に取り出した素材に手を向ける。


 魔力を集中させ、諸々の素材を切ったり、削ったり、加工することでパーツを用意していく。


 土を掘り、基礎を作流。最後に出来上がったパーツをプラモデルのように組み合わせる——。


 こうして、百五十分の一スケールの家が完成した。強度のため、やむなく少しだけ手を加えた部分もあるが、概ねアリスが考えてくれたデザインそのままの出来栄えである。


「す、すごいです……!」


「っていうか、いつからこんなのできるようになったのよ!?」


「ユーキ君って本当になんでもやるよね……」


「ほんとにアリスが描いた絵がちゃんと家になってる……すごい」


 アレリア、アイナ、ミーシャ、アリスの四人ともが大絶賛だった。


「アリスのデザインのおかげだよ。しっかり頭の中でイメージできたからやりやすかったんだ」


 謙遜でもなんでもなく言葉の通りだった。


 完成のイメージから逆算することで必要なことが見えてくることもある。一人ではここまでのクオリティにはできなかっただろう。


《新スキル『創造魔法を習得しました』》


 新スキル獲得の声が聞こえてきた。久しぶりのことで油断していたので、一瞬ビクッとしてしまう。


 しかし……創造魔法って何に使えるんだ?


《人智を超えた創造が可能になります》


 そんな補足がなされるが、そう説明されてもいまいちピンとこない。


 まあ、実際に使ってみればどういったものかすぐにわかるだろう。

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