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第五話 総合評価ポイント数・ブックマーク数と感想件数の関係について


これでまでは『感想件数』の統計情報を見てきました。


ここからは総合評価ポイント数やブックマーク数といった数字と感想件数の関係性について見ていきたいと思います。



――――――――――――――――――――――――


<< 『総合評価ポイント数』と感想件数の相関性について >>


まず最初に『感想件数』と『総合評価ポイント数』の「相関性」について検証していきたいと思います。


多くのポイントを得ている作品はやはり多くの感想を得ていると言えるのでしょうか。


早速検証してきたいと思います。


□ 結果


挿絵(By みてみん)


※なお相関係数rはデータの正規性を仮定せず、外れ値の影響も受けにくい「スピアマンの順位相関係数」で出しています



□ 考察


『感想件数』と『総合評価ポイント数』の相関係数rは 0.576 となっており、これは「正の相関関係にある」と言えます。


つまり『()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()』と言えるのです。


 ◇


一方で散布図を見ると、総合評価ポイント数が10万を越えたあたりから感想件数のバラツキが大きくなっていることが分かります。


このことから、全体の傾向として総合評価ポイント数が多い作品は感想も多いと言えるものの、感想がどれぐらい書かれるかは、やはり作品によって異なるということが分かります。


※なお今回は作品の掲載期間やジャンルなどを区別していないので本当にざっくりとした解析となっております



――――――――――――――――――――――――


<< 『ブックマーク数』と感想件数の相関性について >>


次に『感想件数』と『ブックマーク数』について見ていきたいと思います。



□ 結果


挿絵(By みてみん)



□ 考察


『ブックマーク数』は総合評価ポイントを構成する数字の一つであり、総合評価ポイント数と同様に感想件数と『正の相関関係がある』と言えます。


つまりこれは総合評価ポイントと同様に『ブックマーク数が多い作品は多くの感想を得ている傾向にある』と言えるのです。


 ◇


以上、相関性についてみてきました。


作品によってバラツキはあるものの、全体的な傾向としてはやはり総合評価ポイントやブックマーク数が多い作品は多くの感想も得ていると言えそうです。



次は『100ブクマ作品・1000ブクマ作品がどれぐらい感想を得ているのか』について見ていきたいと思います。



――――――――――――――――――――――――


<< 『100ブクマ作品・1000ブクマ作品』における感想件数について >>


ここでは『100ブクマ作品』『1000ブクマ作品』のそれぞれが実際にどのぐらい感想を得ているのかついて明らかにして行きたいと思います。



□ 方法


100ブクマ作品・1000ブクマ作品の定義:


今回取得したデータを集計してみたところ100ブクマぴったりな作品は「166作品」1000ブクマ作品は「7作品」となっていました。


ただこれだけではサンプル数が少な過ぎると思われますので、今回はそれぞれ上下に10ブクマ分の幅を足したものを100ブクマ作品・1000ブクマ作品と定義したいと思います。


100ブクマ作品=90-110ブクマの作品

1000ブクマ作品=990-1010ブクマの作品



除外基準:


また解析データ取得日と若干ズレてしまいましたが、8月31日時点で『感想受付中止』となっている作品については集計除外としました。



□ 結果


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)



□ 考察


今回の様に偏りのあるデータにおいて参考になるのは平均値ではなく『中央値』です。


中央値は列を数字順に並べた時に真ん中の作品が持っている値であるため、極少数の極端に感想件数の多い作品に引っ張られることなく、全体的な集団の傾向をみることができます。


今回の結果を見ると100ブクマ作品・1000ブクマ作品の中央値はそれぞれ


100ブクマ作品=3件


1000ブクマ作品=21件


となっており、大体これぐらいのブクマ数であればこれぐらいの感想が書かれているという実態が分かります。


 ◇


また下から25%の場所に位置する作品が持つ感想件数は100ブクマ作品では「1件」となっているところが、1000ブクマ作品では「10件」となっていることにも注目です。


これは逆に言えば、1000ブクマ作品のほとんど(全体の3/4)は10件以上の感想が書かれていると言うことを意味しています。


 ◇


これまでに見てきたとおり、感想の書かれやすさ・書かれにくさにはジャンルの違いなどが強く影響するため、今回の結果をそのまま全ての作品に適用するわけにはいきません。


ただなろう全体で見れば、100ブクマ作品・1000ブクマ作品の感想件数相場はこのぐらいというのが実態である様です。



――――――――――――――――――――――――


<< 今回のまとめ >>


・『感想件数』と『総合評価ポイント数』は『正の相関関係』にある


・つまり基本的には多くポイントを得ている作品は、多くの感想を得ている傾向にある


・『ブックマーク数』も同様である


・100ブクマ作品・1000ブクマ作品ではそれぞれ中央値が『100ブクマ作品=3件』『1000ブクマ作品=21件』となっている


・1000ブクマ作品のほとんど(全体の3/4作品)は感想件数が10件以上であり、なろう全体という括りで見れば()()()()()()()()と言える



――――――――――――――――――――――――


<< 次回以降 >>


■ 感想が書かれやすい/書かれにくいジャンルについての検討

[ジャンルpt/完結]における層別化感想件数の割合

ジャンル別感想件数上位作品からみるジャンルごとの感想が書かれやすい作品の特徴


ちなみに『レビュー数』と『感想件数』の相関はこんな感じです


挿絵(By みてみん)


「弱い正の相関」は見られるものの、ポイント数やブクマ数と比べると相関性は低く、感想が多く書かれる作品ほどレビューも多く書かれると単純に言い切れるわけではなそうです。



あとページ下の欄に『ジャンル別 感想件数が多い順ソート』で検索に飛べるリンクを設置しましたので、ご興味あられる方はぜひご利用ください♪

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