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第四話 なろうは驚異の『感想件数格差社会』だったことが判明!?


<< 『感想件数』の統計量 >>


今回はまず、感想件数の統計量についてみていきたいと思います。


□ 結果


挿絵(By みてみん)


□ 考察


感想件数の中央値は『0』となっています。


これは69%の作品が感想0であるということから当然と言えます。


一方で平均値は『6.1』、標準偏差は『184.3』となっていることから、感想件数は物凄く偏りのあるデータと言えます。


つまりなろうではほとんどの作品に感想が書かれておらず、書かれても極わずかである反面、『一部の凄く感想が書かれる作品には、信じられないぐらい感想が書かれている』ということが想定されるのです。



ちなみに感想件数のヒストグラムはこちらです


挿絵(By みてみん)



――――――――――――――――――――――――


<< 上位1%作品が全体の件数に占める割合 >>


上記の統計量を見る限り、なろうにおける感想は『一部の作品に集中している』ことが想定されます。


そこで次は『感想件数上位1%作品』が『全体の感想件数(約414万件)』に対して占める割合を出していきたいと思います。


これは要するに『たった1%の富裕層が社会全体の99%の富を独占している~』というアレです。


この割合が大きい程、格差が大きい社会であると言えます。


さて、なろうに『感想件数格差』は本当に存在するのでしょうか?


実態は果たして!?



□ 結果


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)



□ 考察


小説家になろうに存在する感想のうち、81%は感想件数の多い上位1%の作品に対して書かれたものであるということが分かりました。


なろうは驚異の『感想件数格差社会』だったのです……っ!



しかし、富裕層の中にも更に格差が存在するというのが真の格差社会です。


次は『感想件数上位0().()1()%()作品』が全体に対して占める割合について出してみたいと思います。



□ 結果


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)



□ 考察


なんと、上位0.1%の作品が全体に対して占める割合は53%にも達しているということが分かりました……!


なろうにおける感想の約半分は上位0.1%作品に対して書かれたものであるといのが実態なのですっ!


感想件数という視点で見ればなろうが『超格差社会』であることは間違い無さそうです。



――――――――――――――――――――――――


<< ジャンル別『感想件数ピラミッド』の実態 >>


次は『ジャンル別の格差の実態』について見ていきたいと思います。


まず最初に先程の『上位1%作品』が『どのジャンルに多い・少ないのか』を見ていきます。


□ 結果


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)



□ 考察


上位1%作品という括りでみると『ハイファンタジー』が圧倒的に多いということが分かります。


やはりハイファンタジーはなろうを代表するジャンルであり、読者母数も多いのだと思われます。


『異世界恋愛』『現実世界恋愛』『ローファンタジー』も上位1%作品が多いジャンルと言えます。


一方、マイナージャンルの中では『歴史』『コメディー』『VRゲーム』は多くの上位1%が存在する様です。



――――――――――――――――――――――――



最後に各ジャンルにおける『ジャンル内格差』の実態について見ていきたいと思います。


ここでは各ジャンルの作品を『感想件数が多い上位1%作品』と『残りの99%作品』に分けて、それぞれの割合を見ていきます。



□ 結果


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)

※格差が少ないジャンル順


挿絵(By みてみん)


□ 考察


ジャンル内格差という視点で見るとマイナージャンルである『童話』『純文学』『詩』は格差が少ないジャンルであることが分かります。


この辺のマイナージャンルにおいては、多くの感想を書かれる作品がそもそも少ない、つまりは天井が低いため必然的にジャンル内格差も小さくなっているのではないかと考えられます。


 ◇


特徴的なのは感想0作品の割合が少なかった『エッセイ』が、格差も少ないジャンルとなっていることです。


『エッセイ』においては、感想を得られる作品が多く、また感想が一極集中しているというわけでもないという環境にある様です。


 ◇


なお最も格差が大きいのは『ハイファンタジー』『ローファンタジー』となっており、ジャンル内における競争の激しさがうかがえます。


おそらくファンタジージャンルはヒットすれば多数の読者から大きな反響が得られる反面、ヒットしなければ箸にも棒にもかからない扱いといった感じなのかも知れません。



――――――――――――――――――――――――


<< 今回のまとめ >>


・なろうではほとんどの作品に感想が書かれておらず、書かれても極わずかである反面、一部の凄く感想が書かれる作品には信じられないぐらい感想が書かれている


・なろうでは感想件数の多い上位1%の作品に対して全体の81%に相当する感想が書かれている


・さらに全体の約半数に相当する53%の感想が上位0.1%作品が占めている


・これらのことから、なろうは驚異の『感想件数格差社会』であると言える。


・上位1%作品数が最も多いのは『ハイファンタジー』


・『異世界恋愛』『現実世界恋愛』『ローファンタジー』も上位1%作品が多いジャンルと言える


・一方、マイナージャンルの中では『歴史』『コメディー』『VRゲーム』は多くの上位1%が存在する


・『エッセイ』ジャンルにおいては、感想を得られる作品が多く、また感想が一極集中しているというわけでもない



――――――――――――――――――――――――


<< 次回以降 >>


■ 感想とpt・ブクマの関係

総合評価ポイントと感想件数の相関関係について

100ブクマ・1000ブクマ作品における層別化感想件数の実態


■ 感想が書かれやすい/書かれにくいジャンルについての検討

[ジャンルpt/完結]における層別化感想件数の割合

ジャンル別感想件数上位作品からみるジャンルごとの感想が書かれやすい作品の特徴


<< おまけ:感想件数上位30傑作品 >>


挿絵(By みてみん)


やはり最最最上位作品においても『ハイファンタジー』が強いみたいです



※なお今回の検討では『感想受付中止』の設定がなされているかどうかについては検証していませんのでご留意ください。

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