どうやら異世界3
ニ年の時が過ぎた。
流石にニ年も過ごしていると、完全にこの世界の言葉が分かるようになった。
会話だってペラペラだ。
私はニ歳になって首もすわったし、歩くことも出来るようになった。
だから最近は、家(というか屋敷と言った方がしっくりくる様な豪邸なんだけど)の中を探検してる。
探検中何度迷子になったことか。
あ、言っておくが、私は断じて方向音痴じゃない。
断じて違う。私は方向感覚はいい方だ。
そんな私でも迷うくらい広い家だということを主張したいのであって・・・・・・
あ、話が逸れた。
話を戻して・・・
私が屋敷を探検していたのは、この世界のことを知るためだった。
まず探検して驚いたのは、この世界に電気があったこと。
まさかあるとは思わなかったから、とても驚いた。
ボタン一つで明かりがつくし、冷暖房もつけられる。
前世で見たことある電気機器を見つけた時は、つい「おおーーっ!!」って声をあげちゃった。
私の声に近くにいたメイドさんがびっくりしてたけど。
驚かせてごめんね。
それに、水道もあった。蛇口をひねれば、きれいな水がすぐ使える。
さらに、トイレが洗浄だった。
下水道の整備も整ってるらしい。
これなら衛生面も心配ない。
異世界転生というのは、決まって日本よりも文明の遅れている世界へ転生するものだと思っていたけれど、私の場合、そうでもないらしい。
この世界では科学技術とはまた別で魔法技術というものが発達している。魔法技術とは、魔素という空気中に存在する粒子を利用する技術のこと。
この技術を利用して色々な魔道具を作っているのだとか。
・・・いつか作ってみたいな。