第二十一話:協会本部訪問2
私の作品を楽しみに待ってくださっている方には本当に申し訳ないのですが、今日から8月の上旬まで連載を休止することになりました。
プロットは有るのですが、諸事情により一時的にお休みします。詳しい理由に関しては、活動報告をご覧ください。
執筆は絶対続けますので、ブックマークはそそままで!
活動報告⇒http://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/825482/blogkey/1462231/
「驚くのも無理はない。しかし、こう見えても私はこの中で一番年上じゃよ?」
「と、年上って・・・」
「何歳ですか?」という質問が喉から出かかったが、初対面の女性にいきなり年齢を聞くのは如何なものかと思い、なんとか飲み込んだ。
「驚くだろうとは思っておったが、言葉が出なくなるほど驚かんでも良かろうに・・・」
「何というか、会長のイメージと余りにもかけ離れていたので・・・」
「まあ、確かにそうじゃろうな。そうじゃ、まだ名前を言うておらなんだ。私の名は西園寺守織じゃ。よろしくのう、現世の『始祖』よ」
「よろしくお願いします!神田敬司といいます」
「うむ。私の事は『守織ちゃん』と呼ぶと良い」
「え、ちゃん付けですか?」
「なんじゃ?心は老いても見た目は子供じゃ。別におかしくはなかろうて」
「確かにそうですが・・・」
そう、西園寺守織と名乗るその人物は見た目はどう見ても子供なのだ。日本では小学生高学年もしくは中学生ぐらいの見た目で、髪は左右横に二つ結んだ、俗にツインテールと呼ばれる髪型。美玲のブロンドよりもさらに黄色がかった完璧な金髪だった(ってか光ってる)。身に纏った赤をベースに金色を装飾した着物は、見た目に似合わぬ大人の雰囲気を醸し出していた。
(でも・・・なんか、どことなく瑠美に似てるような・・・)
その姿からは、なぜか妹の瑠美を彷彿させた。
「流石に会長を『ちゃん付け』するのはアレなので、せめて『守織さん』で妥協してもらえませんか?」
「良いじゃろう。でもいつかは『守織ちゃん』と呼んでもらうぞ、坊や」
「坊や?」
「私から見たらお主ら全員若造じゃ。不満か?」
「いえ、別に・・・」
年下の女の子に「坊や」と呼ばれるのはどうにも不自然だったが、否定できる雰囲気ではなかったので流す事にした。
「それと、アイリス・エーレンフィール、バチカンからわざわざよく来てくれた。歓迎しよう」
「ありがとうございます」
「確かお主は坊やの監視役についたそうじゃな。面倒な任務だとは思うが、頑張るのじゃよ」
「いえ、ケイジの監視任務については、ほとんど私が望んだようなものなので」
「ほう?エーレンフィール自らか。バチカンきっての実力者であるお主が、どういう風の吹き回しじゃ?」
「ケイジの事を個人的にもっと知りたいと思った、では不十分でしょうか」
アリスがそう答えると守織はクスクスと笑った後に、
「いいや、悪くない。私としても坊やの事は色々と知りたいのでな、坊やをあちこち引っ張り回して構わんぞ?私が許そう」
「かしこまりました」
(ん?俺の意志は?)
「それと、美玲よ、お主もよく来てくれた。こうして顔を合わせるのは3年ぶりかのう。また背が伸びて、女性らしさが増しておるのう」
「ありがとうございます!」
「私にも色々と分けて欲しいものじゃ」
「分けるというのは・・・」
「冗談じゃよ。お主は絶対にそこの父親の様になるでないぞ。いつまでも綺麗なままでいてくれ」
「は、はい!」
「しかし、そうか。美玲が来たというのなら丁度良い。あの話もついでにしておくか・・・」
すると守織は座っていた椅子からすっと立ち上がり、
「すまないが、坊や以外全員席を外してもらえぬだろうか。二人きりで話がしたくての」
「え?二人きりですか!?」
敬司がそう言うと守織がニヤリと笑いながら、
「なんじゃ坊や、そこのエーレンフィールや美玲の様に美しい女性ならまだしも、お主は幼女と二人きりになるだけでも興奮するような玉なのか?」
「敬司君!?!?」
「まさかケイジにそんな趣味が・・・」
「いやいや!無いから!単純に『どうして二人きりに?』って疑問に思っただけだから!」
「エーレンフィール、美玲、会長がそう言っているんだ。とりあえず部屋を出るぞ」
守織の言葉に敏感に反応した二人を樹がなだめる。
「すまぬな、如月。話が終わったらまた呼ぶから待っておれ」
「かしこまりました」
そう言って樹は美玲とアリスを連れて部屋をでて行った。
「さて」
敬司は守織が立っている場所の机を挟んだ向こう側に座っているのだが、守織が敬司の元へと近づき、膝の上にちょこんと座った。
「あ、あの・・・守織さん?」
「やっと二人きりになれたね?お兄ちゃん♫」
「なっ!!!!」
突然甘えるような声を耳元で囁かれ、驚いて体が硬直する。
「なんじゃ、やっぱりお主はロリコンではないのか?」
守織はさっきのただ甘ボイスから一気に素に戻り、ひょいっと膝の上から降りる。
「リアルの妹とダブって驚いただけです!俺は決してロリコンじゃない!」
「なるほど、本物のお兄ちゃんだったのか。それなら呼び方も坊やから変えようかの。ねえ?お兄ちゃん♫」
「やめてくれぇ!!」
「まあまあ、そう怒るな。ちょっとからかっただけではないか」
「からかうにも限度があるでしょう!」
(このロリババァ、良い性格してやがる・・・!)
「悪かった悪かった。それでは気を取り直して本題に移ろうかの。今日坊やを呼んだのは、魔導士協会の一員となったお主に色々と知ってもらわなくてはならないことがあるからじゃ」




