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6話目

熱は下がってるんですが、せきが止まらない…むう。

 夢。それは希望?

違うな、ただの夢だ。

僕は夢の中で何かと戦っていた。たぶん悪の組織かなんかだろう。

夢の中だから何でもありだ。

思ったとおりのことが出来る。

現実では難しいことも簡単に実現できる。

「追い詰めたぞ!アリス!貴様のくだらん希望もここで終わりだ!」

 僕は何故かアリスを追い詰めていた。自分の頭の中だとアリスは人型らしい。

が容姿はよくわからない。モザイクでもかかっているよう。想像力の限界ってやつか。

「そういうことは私を倒してから言うんですね!あなたの力のネタはわかってる!想像力を具現化させる力!」

「そうだ!それがわかった所で貴様に何が出来る!俺に負けはない!出ろぉ!!ガ、ン○ム!」

後ろから白くてでかい人型ロボットが飛び出した。全長約18m、重量43tの塊が瞬時に出現した。僕はその瞬間ガンダムに乗ったことになっている。夢の中だから何でもありだ。

「そう!その力!すばらしい!しかし!出ろぉ!」

「何だと!」

「マク○ース!」

その瞬間、地鳴りが発生し衝撃波が吹き荒れ僕の乗るガン○ムは木の葉のように吹き飛ばされた。僕がかろうじて前を見るとやつがいた。大きい…とてつもなく大きい!

「全長1200m、重量1800万t!貴様の想像力などその程度だぁ!」

「なぜ…一体お前は!」

「私は、相手の能力を自分のものにできる!故に私は常に相手の土俵で、圧倒し、常に勝利してきた!」

なんだそれ…オールマイティに最強ってことか?!だがロボットには弱点が設定されている!そこをつけば!

「マク○ス…そいつの弱点は頭の艦橋だ!」

ガン○ムの標準装備、ライフルを頭めがけて放つ。距離は1km無い。ライフルなら無いような距離だ。特にあのデカ物相手なら。

「そんなもの!」

マク○スの表面に生じた丸いバリアで防がれた。バリア?

「ピンポイント?!」

「一方向から放たれる攻撃など通るものか!そら、こちらの番だ!」

両肩の副砲、ミサイル多数。無理。無理々々。

副砲をブーストでかわして伏せて衝撃波をやり過ごして、ミサイルを…どうしろと。

市街地に飛び込んで走る。吹き飛ぶ市街地。ミ○フ○キー粒子なんて無い世界なのでミサイルがきちんと追尾してくる。しかしこのガン○ムは想像力で動く!正面から飛んでくるミサイルを頭部機銃で叩き落し、それでも突破してくるものはサーベルでなぎ払う、そのままシールドを正面に構えてマク○スの懐に…!

「小賢しい!全方位バリア展開!」

マク○スが球体状のバリアに包まれた……試しにライフル。弾かれた。

「こんなの無茶苦茶だ!」

「しかし現実だ!」

夢の中で現実もないだろう…いやこの夢の住人にとってはこの夢は現実か?

「おっと、バリアが膨張、暴走だ!このままだと爆発するなぁ!」

悪役だ!ここに悪役がいるよ!

ガン○ムには脱出用の戦闘機が内蔵されている。それで…逃げる!

「間に合う?間に合わなかったら叫んであげる。柿○ーってね」

Aパーツ分離!中に入ってる戦闘機がむき出しになる。

それから一気にエンジンを全開!にして距離を稼ぐ。間に合うのか?

そして遂にバリアが暴走。すさまじいエネルギーが辺りを包んだ。



「……」

 おはようございます。夢の中で負けました。夢って結構思い通りに動くはずなのに……

結構リアルに動くせいかたまに自分の想像力を自分でコントロールできなくて、自分以上の存在を想像してしまうという……

いやたぶん脳内でアリスに勝てない的な無意識の方程式があってそれに引っかかったのか?

深く考えても馬鹿らしいだけなのでとりあえず諦める。どうせ目が完全に覚めるまでには忘れてるだろうし。

とりあえず、体を起こしてお湯を沸かす。

時計を見る。全力で見なかったことにした。

準備を早める。電気コンロのパワーを上げて、ご飯を電子レンジで少し温める。

そば粉をお湯に入れてかき混ぜる。本当は暖める前にそば粉なんだけども、お茶を入れようと思っていたものなのでしかたない。少し玉ができる。はい、そば湯。栄養もあるし暖かい。完璧。

ご飯にそば湯をかけて、そば汁かけて、すする。そのまま流しに下げて洗う。そば湯効果でご飯が茶碗にくっついていないのですぐに洗える。ただし鍋のふちにはそば湯の乾いたやつが残る。これは帰ってきたら。

着替える前に顔洗って歯磨いて新聞の見出しをちら見して、それから着替える。

ちなみに今の新聞はテレビ画面に映せる。紙がもったいないし、古紙回収に出すのもめんどくさい。

そんなあなたにどうぞ。テレビでもタッチパネルやリモコンなどで拡大縮小も楽にできるので細かい文字もあまり苦にならない。いつもは全ページ読んで、それから気になったところは二度見するんだけども……

クローゼットから適当に服を出して着る。組み合わせとか考えている余裕が無い。

服装に規定がないので何でもいいのだが…動きやすい服装じゃないと自分は気になる。

とりあえず同じメーカーのカジュアルシャツとブレザーでいいか?

下はジーパン。何でもいいや。青かな。

靴下はいて、いつものスニーカー。荷物は無い。よし。

あとは無人のバスに乗る。


 結局、昨日はあの後、二人で戻って「緊張しすぎて逃げだしちゃっただけ」「実は昔に少しだけ話したことがあるけどそれだけ」的な言い訳を皆にして、冷やかしてくるのを3,4人ぶっ飛ばして、皆を紹介してから

その後は全部アリスに投げました。そういや今井さんって何する人なんだろう……

この時間のバスは意外と混んでてタブレットPCなんていじろうものなら冷たい視線をあびそうだ。

そこまでして見る必要性は感じなかったのでただバスに揺られる。

自家用車があればバスに揺られる必要も無いが…うーん。

今バルバス・バウが一般向けに出している、エレキカーなら少し頑張れば手に入る。けど、正直車を運転するのが面倒くさい。維持、管理するのも面倒くさいけど。

バッテリー交換に、ウィンドゥウォっシャー液補充もしないといけないし、雪が降る前にタイヤ交換しないといけないし、駐車スペース作らないといけないし…考えただけでいいやと思ってしまう。雪が降ったら運転危ないし、スピード出せないし。


 バスから降りてバルバス・バウ内の停留所から徒歩5分。我が愛しき「何でも」開発部。

需要があったら作るのはもちろん、趣味全開の一品物(ワンオフ)から皆で遊べるボードゲームとかもオファーがあれば作る。要対価だけども。とりあえず開発依頼を開発部の誰かが見てそれを作ろうと思えばどんなにしょうもないものでも製作する。物好きが多いのでしょうもないものほど優先的に作られていくのはしょうがないのだろうか。まあ真面目系や緊急を要するものなどは開発部第1~5課に回されているので、こちらに来るのはそれほど重要ではないものが多い。娯楽系がメインで、後は一品物がほとんど。あとは既製品を改造したり。

利益が出てるかどうかと言われると少し苦しい。規模が小さいので赤字になっても対してダメージにならないのと社会に潤いをという理念で生き残っている感が強い。あと会社のイメージアップのため?


 建物に入り、階段を上って更衣室へ。財布をかざしてロッカーを開けて白衣を羽織る。そのままオフィスに入り、すれ違った面々と挨拶を交わしながら自分のデスクへ。パソコンを開いてメールチェック。ブラウザを立ち上げて社内HPにアクセス。出席状況を見ながら、「何でも」開発部に来てる依頼を見る。僕はこの瞬間が好きだ。どんな無理難題が来ているのか。どんなしょうもない依頼が来ているのか。たまに個人から趣味全開の依頼が来てるときもあるのだ。そういうものはたいてい面白いか、もの凄く真剣なものなので優先的にチェックしている。今日はそれほど重要そうなのは来ていないようだ。それなら午前中の会議には出席だな。僕は社内共有スケジュールに午前中の予定を書き込み、出席メールを出した。

もうちょっと書けると思ったんですが、眠いんでここまで。

次は主人公がいじめられる回ですかね?

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