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熱帯林で迫る危機

「それじゃあこの調子で能力手に入れるまで狩るか。」


 あの後、アスールが呼び寄せた黒豹型も同じ方法で狩りおいしく頂いたところで、アスール達一匹で拘束するのは困難と結論付け、交互に呼び寄せてもらう事にした。アスールもルージュも逃げるのは余裕そうだったから、最初に釣ってきた方が見えたときに、残ったほうが森に入り黒豹型を探してもらう。その繰り返しだ。森の中だと死角が多い。ヴァイス達はよくても、僕がダメだという事で、守りやすい森の外周となった。時間かかるとヴァイスに否定されたけど、剣術でも習ってみようかな…。


『それじゃあ最初はアスールだ。さっきも遊んでみたいだしまだまだ行けるでしょ?』


 目がないのに、にっこり微笑んでるのが分かる。雰囲気で怒ってるのもわかるけど。

 言われたアスールは慌てる様に森の中に入っていった。


「あんまりアスールを虐めるなよ。逃げ続けろって言うお願いにはちゃんと従ってくれたんだから。」


『虐めてるわけじゃないけど。ただ、牙の鋭い奴の頭に乗ってたから。アスールの硬さは分かってるつもりだけど、万が一ってことがあるでしょ?僕ほど硬くは無いんだからさ。』


「アスールの心配してたんだな。」


 そのあと、アスールが釣って来た黒豹型を倒し、ルージュが釣って来た黒豹型を倒しと、交互に倒し食べ、新たに解析が完了した能力がこれだ。


『黒猫が持ってたのはこれだねー。『悪路走破』と『擬態』この二つかなー。もしかした『噛み砕く』とか『爪術』とかも持ってたかもしれないけどね。』


『悪路走破』に『擬態』か。黒豹型にそんな特徴あったか?森の中だから『悪路走破』は使ってたのかもしれないけど、『擬態』って使ってた記憶がないな。


「ヴァイス。さっきの黒豹型って『擬態』って使ってたのか?僕には覚えがないんだけど。」


『『擬態』はちゃんと使ってたよ?僕が殺気から居るとこ言うまで君黒猫の事見えてなかったでしょ?森を歩いているときも、魔物が出てこないなとか言ってたし。』


 あれか。確かにヴァイスに言われるまで全然出てこないとか思ってたけど、ヴァイスに言われた後は見えてたな。


「あれが擬態か。ここが薄暗いから見えてなかっただけだと思ってたな。真っ黒だったし。」


『僕は最初から見えてたけど、明るかったらどんな風に見えてたんだろうねー。』


 森の中だから木に擬態してたのか?それとも体の黒さを利用して、影にでも溶け込んでたのか。どんな使い方が出来るのか見えてなかったのは辛いか。

『擬態』別の何かに姿を似せるってことだろ。これがどこまでできるのか。黒豹型が陰に擬態したのか木に擬態したのか分かればいいんだけど、ヴァイスが見つけた後だと、黒豹の姿だからな。実験したいところだけど、判別してくれる人もいないし、ダンジョンを出てからだな。


「ヴァイスって僕が『擬態』を使っても見える姿は僕の姿かたちは変わらないよな?」


『君が持つ魔力事擬態した形になるなら僕にも変化が見えるけど?君そんなこと出来る?』


 見た目を別の何か変える『擬態』じゃ中身までは変わらないような。変わったら『擬態』じゃなくて、『変身』とか『変態』とかになるよな。


「やっぱ実験は出来ないか。早く目標の能力を手に入れたいな。そしたら対人の実験が出来るし。」


『それじゃあ次に行ってみようー!』


 一つ降りて七階層は変わらず薄暗い森で出てくる魔物も黒豹型。やっぱりヴァイスが見つける前は僕には見えないし、ヴァイスが見つけてからは黒豹型にしか見えない。


「二階層から二層ずつ同じ魔物が出る階層だな。」


『ちっちゃい猫におっきな猫、速い猫に黒い猫。次はどんな猫が出て来るかなー。』


 八階層に降りるとやけに蒸し蒸しする湿気の多い木々の生い茂る湿地帯にでた。


「これは…熱いな。まるで熱帯みたいだ。」


『べちゃべちゃするー。頭の上に乗せてー?』


 地面を跳ねていたヴァイスがそう言いアスール達も乗せてとアピールしてくる。


「その状態で乗られるのはちょっとなー。どっかで洗ってからにしてくれ。」


 地面もぬかるんでいたようで、ヴァイス達三匹の下の方は泥だらけ。それで乗られると僕も泥だらけになるから勘弁な。


「ここに出てくる魔物もどんなのか分からないし、警戒しながら綺麗な水場を探そう。そこで綺麗になったら僕に乗って良いから。」


『それじゃあ水場を探そう!早く探そう!ここはびちゃびちゃで汚いし、僕のダイヤモンドも汚れちゃうよ!』


 お前たちの宝石は内部にあるんだから汚れないだろうに。

 元気を取り戻して先を行くヴァイス達を追いかける。いつもはアスール達が先に行き僕の近くにヴァイスがいるという感じだったのに、ヴァイスが先陣を切って飛び跳ねていくなんて、よっぽど嫌だったんだな。


 すぐ近くまで脅威が来てることを知らずにそんな呑気なことを考えていた。


『ッ!?伏せて!!!』

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