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暗闇の中で光る眼

「今何頭目だ?いくら珍しい味だとしても、そろそろ食べ飽きてきたんだが。」


『でも、まだ解析が済んでないんでしょ?目的の能力かもしれないし頑張って食べてよ。』


 強化系の能力獲得のため、『百獣の狩場』四階層で、チーター型の魔物を倒しては食べ、倒しては食べを繰り返しているがなかなか解析が終わらない。

 始めは一頭しか出ないことをよく思い、走ってきたところをヴァイス達が止め、僕が食べるという事をしていたものの、二階層で手に入れてた『隠れる』を使えば、安全に近づけ、ヴァイス達が拘束できることが分かると、一頭しか出ないことが良くないものになって来た。

『隠れる』を思い出してから、使ってみるも走ってくるまでに時間が掛かるようになっただけで、最初は意味のないものだと思っていた。しかし、実験の結果、隠すものを限定すればするほど『隠れる』の効果が強くなることが判明した。

「姿」「臭い」「音」思いついてのはこの三つだったが、ヴァイス達が目の前を塞いでも避けるそぶりすら見せなかったことを考え、「臭い」を隠してみた。すると、走ってくることは無くなり、音を出さないように移動すれば近づくことも可能になった。「臭い」と「音」を同時に隠すのは、効力が薄いみたいで、走って来たので駄目みたい。

 ヴァイス達は這いずれば音を出さないから、先行させて動きを封じてもらえば完璧だった。


「『隠れる』が出来るなら、一度に三体とか来ても余裕なのに。こうなると一体しか来ないのが嫌になるな。」


『その余裕僕たちがいるからでしょー?僕たち居ないと君の安全は守られないんだからねー。』


「守ってくれて感謝してるよ。僕にはあのチーターの突進を止めることは出来ないからね。」


『分かってればいいのだよー!ご褒美に宝石くれてもいいんだよ?』


 僕にダイヤモンドは当然として、ルビーやサファイアを買うお金なんてないよ。


 そんな感じに雑談しながらチーター型魔物を食べていると、解析が終わった感じがした。


「お、来たみたいだ。あいつはどんな能力を持ってたのか。」


『どれどれー?新しく増えたのは~。『嗅覚強化』だねー。臭い隠したら寄ってこなくなってたし、そうなるかー。それと、『噛みつき』が『嚙み砕く』になってるよー。より硬いものでも食べられるようになったね!』


「どおりで獣臭さが増えたと思った。左後ろの方から臭いが来てるから、たぶんそっちに新しいのが現れたんだろうな。それと、『噛み砕く』ね。敵に噛みつくときに使えそうだな。そんな機会があるかどうかはさておき。」


 脚力に関係した能力がないってことは、あの速さは魔物特有のものだったってことか。素の身体能力であの速さって、さすがチーター型の魔物だな。


「能力強化系は手に入れたが、目的のものじゃなかった。先に進むか。」


『りょうかーい!』


 階層を進み五階層は同じくチーター型の魔物だったためスルーして六階層。

 やけに暗い階層に出た。


「今までは結構明るい階層だったから、急に暗くなって、見えにくいな。」


 何が光ってるのかは分からないが、夜道の月明り程度の光しかない。月無いけど。


『目の前にさっきの猫くらいの魔物がいるから気をつけてねー。』


「ヴァイス達はこの暗さでも魔物がどこにいるのかわかるのか?」


『僕たちに明るさは関係ないからー。どこが目だと思うー?』


 明るい暗いを感じることはできるけどね!とヴァイスは言うが、目がないから明るさ関係ないのは分かる。なら、どこで明るさを感知してるんだ?


『僕たち粘魔種は敵意や魔力で判断してるんだー。だから目の前の猫が君を食べようとしてるのよくわかるんだよねー。』


「そいつを拘束することは出来るか?」


『どうだろ?さっきの猫みたいに目が悪いってわけじゃなそうだから、近づいたら逃げるんじゃないかな?』


「それなら隠れても無理か。」


 もう目を付けられてる状態からいきなり消えたら警戒は強くなるだろうし、「姿」「臭い」「音」三つ消したら効果は薄そうだしな。同じ手は使えそうにない。


「とりあえず、襲ってきたら助けてくれ。そのうえで、どんな攻撃をしたのかを教えてくれ。頼む。」


『任されたー!』


 暗くて敵が見えないからといって動かないと、相手も動かないという事で、最大限攻撃に警戒しながら歩を進める。


「よく見るとこの階層、森みたいになってるのか。どおりで薄暗いわけだ。それに、ヴァイスが言う猫が動かないのは、待ち伏せしてるから来ないってこともありそうだ。」


『近づいて来てはいるけど、まだ少し遠いかなー。』


 森の中で狩りをするのは大型の猫科って大体そんなイメージあるんだよな。だから体に縞毛様だったり斑点があったりするんだし。でも、ヴァイスは何頭もいるとは言ってこないから、たぶん一頭。一頭で狩りをするのって何がいたっけな。


「目が光ってるの見えてきたけど、なんか目の位置高くない?」

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