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釣りをしよう!餌は僕だ!

 神帝さんの情報で『俊敏強化』を取りに『百獣の狩場』に来た僕たち。猫系の魔物が多く出るって言うから虎とか豹とか来るかと思ってたけど、まさか本当に猫が出るとは思わなかった。


「猫系ってことだから試しで猫が大好きなチューブを持って来たけど、効果抜群だったな。」


『これってそんなにおいしいのー?僕にもちょっとちょうだいー。』


 ヴァイスと猫がチューブを取り合っている。

 そう、取り合っているんだ。ジュエルスライムとは言え、大きさはスライムと変わらないヴァイスと、一階層に出てきた魔物が、チューブを挟んで威嚇しあっている。


「狩場ってついているのにまんま猫だよなー。外にいても違和感ないっていうか、可愛がられるだろうなー。」


『百獣の狩場』の一階層で出てきたのは、二足歩行の猫だった。大きさも猫と変わらずただ二足歩行する。おそらく、猫の妖精ケットシーだと思われる。

 ゴブリンも一説では妖精って説があるから、ダンジョンに現れても不思議ではないんだけど、『百獣の狩場』なんて名前のダンジョンに現れるんだなー。


「ヴァイスー。それは猫用のおやつだから、おいしいとは思えないぞ。それより、どうしてここにケットシーが出るのかわかるか?」


『シャー!!え?ケットシーが出る理由?猫系のダンマスは多かったからなー。誰か分かればまだあたりがつけられるけど、ここのボスって何か聞いてる?』


 そういえば、僕が神帝さんと話してるとき、スライムの冒険譚に夢中だったか。


「ここのボスの特徴は集団で出て来るって言ってたよ。猫系で集団で狩りをして、ダンジョンの名前から、ライオンだと思うんだけど、そういうダンマスはいたかい?」


『ライオン?一番目立ってたのは『獣王』だったかなー。でも、彼は一匹で勝負するって言ってたから、集団とは違うか。他にライオンっていたかなー?もしかしたら獣王の取り巻きにいたかもしれないけど覚えてないなー。』


 どこかのダンジョンに獣王がいることだけが分かったな。


「とりあえずケットシーは目的の能力は持ってなさそうだし、次行くか。先に進むぞー。」


 二階層に進むと一階層とは様相が様変わりして、背の高い植物の階層になっていた。


「この感じ、大型の魔物でも隠れられそうで嫌だな。」


『僕たちじゃ進めそうにないし、君に乗せてもらうねー。』


 ヴァイスが頭の上、アスールとルージュが両肩の上と、いつもの形態で探索を開始する。


「慎重に来てるとはいえ、結構進んできたのに何も出てこないのは不安だな。他のダンジョンだと二・三回は襲撃受けてておかしくないのに。」


『草むら揺れてるから何かは来てると思うんだけど、僕にも見えないんだよねー。でも、確かに何かはいるから、君も気をつけてね?』


 見えないものをどう気をつければいいのか分からないけど、草むらの揺れには注意しようか。あと、『悪食王』はすぐに使えるように構えておこうかな。


「アスールとルージュはこの敵にやられると思う?」


『姿隠さないといけないんだったら竜より強いとは思えないから、やられないでしょ。』


「それならアスール達に探索してもらって、草むらに隠れてる魔物を拘束してもらおう。」


『じゃあ次に草むら揺れたときこっそり近づいて、魔物捕まえてくれる?』


 頷くように縦に揺れる。跳ねなくなって良かった。いつ落ちるか気が気で無かったからな。絶対に落ちなかったけど。


『あ!今あそこ揺れたよ!アスールをあそこに投げて!』


 ヴァイスの指す方にアスールを投げると、獣の唸るような声が聞こえ、すぐに静かになった。


「捕まえたか?」


『たぶん拘束して動けなくなってるんじゃないかな?魔物って攻撃されたらすぐに反撃してくるし、それがないってことはアスールはちゃんと高速で来てるってことだよ。』


 ヴァイスのお墨付きをもらったことでアスールを投げたところに近づいていく。


「これは凶悪な見た目になってるけど虎だな。」


 アスールが捕まえていたのは白と黒の縞模様の虎。ただし、犬歯は伸び、目は赤く、大きさだけが通常より小さく見えるが、子供とは思えない発達した足を持つ。


「これは虎型の魔物だ。どうして襲ってこなかったのか分からないほど凶悪な顔してるけど。」


『うーん?さっきまでこんなやついなかったんだけどなー。隠れるのうまいんだねー。』


「まぁ見た感じ襲う機会を窺っていたようだし、食べても問題ないかな。いただきます。」


『悪食王』を使い、虎を食べる。この虎はどんな能力を持っているのか。

 ヴァイスが見えてないって言うのが気になるな。


「この階層にさっきの虎はまだいるか?」


『近くにはいなさそうだけど、ボスでもないのに一体しかいないのはおかしいしいるんじゃないかな?』


「虎だし、前脚の発達具合からして、強化系の能力持ってそうだし、探そうか。」


 僕の守りをヴァイスだけにしてもらいアスールとルージュは虎の捜索に行ってもらう。捕獲したら真上に細く体を伸ばすのを合図にし、散開。僕自身も『脚力強化』を使い虎を探しに行く。


「僕を餌にした釣りみたいだな。守りは任せたよ、ヴァイス。」


『もちろん!』

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