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時計台ビル隣で 串カツ

この物語はフィクションです。

登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。

今日は何を飲もうかな。

うん。今日は串カツにしよう。


札幌市営地下鉄東豊線(とうほうせん)大通駅から北に向かって徒歩5分。

時計台ビルの道を挟んで隣のてっちゃ○ 時計台通り前だ。


東西線、南北線からも同様だし札幌駅からも徒歩圏な好立地だ。

串カツと言っても有名なチェーン店の方ではないのは珍しいだろう。


当時は店を横断する長い白地のれんが約50cm間隔ごとに短冊型でカットされており、それぞれにデカデカと「生ビール」「串揚げ」「寿司」「刺身」「煮込み」「餃子」「酒場」「サワー」と羅列されており「お前は一体何が売りやねん」とツッコミせざるを得ないのれんが目立ってて目を奪われた。しかしながら店名は外からだと分かりづらい作りを採用してるが否が応でも目立つので記憶に残る。なるほど。このようにアピールする方法もあるかと感心した。


こちらに来店するキッカケとなったのは昔馴染みの同僚に出会ったからだ。


入社後間もない頃から数えると実に干支が一回りするレベルぶりの再会。お互い年取ったねだの変わらないだの再会を懐かしみ、せっかくだから飲みに行こうという話となったワケだ。


彼らは庶務や総務を担当してたので直接一緒に仕事したことは無いのだが、雑務というか書類提出などで関わることがあったのでお互い面識はあったという程度だが今でも笑い話となっているエピソードがある。


当時の私は喫煙者で、二畳あるか無いかレベルの狭い喫煙所でタバコを吸うのが日課だった。とにかく喋れるのが楽しくて仕方なかったので酷いときはニ十分くらい喫煙所でベラベラお喋りに興じていたことを思い出す。正直すまんかった。


そんな中、庶務・総務に配属された新人と喫煙所で一緒になったことがあり、その際に吸い殻の回収タイミングが遅いせいで吸い殻入れがパンパンになることが結構あるから清掃の人を待たずに自分たちで片付けて良いか確認してくれない?勝手にやって問題発生したら嫌だしと依頼したところ分かりましたとのこと。


同じ部署の人に話すだけだからほどなく伝わるかなと思っていたが、どうやら捻じ曲げて伝えられたらしく私が庶務・総務部署の横を通り抜けるたび全員に睨まれていたとのこと。え?どゆこと??(汗)


そこに配属されてた人の話によるとその新人が「○○さん(私)が吸い殻を早く片付けろと言ってました」と伝えたとのこと。うぉい!全然ニュアンスが違うだろがぃ!


笑い事じゃないですよと言いつつ本当の話を伝えていただくよう依頼し事なきを得たが、悪意が無くても捻じ曲がって伝わることでとんでもない結果に繋がることもあるのだなと勉強になった。


なおその彼は仕事でも色々やらかしてたらしく、私が伝えたかった本当の内容が庶務・総務の皆さんに連携されたところ納得された上、彼に対し「またか・・・」とため息を隠せなかったそうだ。どうやら普段から問題児だったらしい。


問題児で思い出したが、私が配属されてた部署に新人が入って来たのだがその彼もなかなかの問題児だった。詳細は省くが理解度が低い上、言語化が苦手で何をどうしてどうする。というロジックの組み立ても苦手だったのだ。後で知ったことだがシングルタスクでしか行動できない上、理解できないことがあるとフリーズする傾向があるらしい。


自社内でのシステム開発であればカバーする余力もあるだろうがここは客先常駐の案件。新人なので多少安めの単価で契約してるとは言え一人としてカウントされてるので仕事は容赦なく割り振られる。プログラミングは学校で習った程度とのことなのでいきなりの現場配属は厳しいとは思うが配属された以上頑張ってもらうしかない。分からないことが多いのは仕方ないから色々レクチャするのだが上述の通り理解度が低い上色々問題が多いので教えたことが定着しないのだ。


仕方ないので定時後に付きっきりのマンツーマンで指導したことがある。当時彼に与えられてた仕事がプログラムの簡単なバグ調査なのだがデバッグしても原因が分からないとのことだったので横で見ながら不明点を説明することにした。


1ステップごとにデバッグ実行する形だったので横で見てても「あ、恐らくここが原因だな」と分かったのだが彼はそこを華麗にスルー。しかも全てが分からなさすぎる故「何が分からないのかが分からない」という感じでプチパニック状態となっている。表情を見る限りでも目は泳いでるしデバッグ実行はしてるものの心ここにあらず状態。あ、コレは何も見てないし頭が真っ白になってるな。。


プログラムというのは何をどうしてどうするからこうなる。というのを組み上げていくシステムなので、他人に説明する用に言語化することは出来ないとしても最低でも頭の中または紙の上でロジックを組み上げる能力は最低限の能力として必須だ。それが出来ないのであればプログラミングの世界に向いてないとしか言いようがない。プログラムを組まなくて良いから、日本語で何をどうしてどうすることでこの問題を解けるかやってみてと言ったところ、それですらパニックになりフリーズする始末。おおぅ。。コレは現場の手に余る案件というヤツやでぇ。。


仕方ないのでその時はバグ原因の特定および特定方法を丁寧に教えたが残念ながら理解してるように思えない。全く同じ問題が発生したら解決できるかも知れないがそのようなケースなど皆無と言って良いだろう。応用が必須というか本質を理解しない限り同じことを繰り返すと言っても過言ではない。


紆余曲折あったが結局彼は現場を離れることとなった。可哀想だとは思うが客先常駐の場合お客さんに迷惑が掛かるので戦力にならない人材は引き上げて貰うしか無いのだ。明日は我が身でもあるが現実だから仕方ない。今後AIが台頭してきたら求められるスキルも異なったものとなるかも知れないが今のところプログラムの世界はロジカルシンキングが出来ないと厳しいと言って良いだろう。少しでも参考になれば幸いだ。


盛大に脱線した。元に戻ろう。

お久しぶり!ということで乾杯!(終わりの始まり)


頼んだメニューはこちら。


・串揚げ(豚、アスパラ、紅生姜、うずら、レンコン、長芋)

・健康野菜サラダ

・きゅうりの浅漬け


串揚げ(豚、アスパラ、紅生姜、うずら、レンコン、長芋)。間違いない美味さ。豚とうずら以外全て野菜だが揚げ物なので満足感が凄い。


健康野菜サラダ。揚げ物ばかりだと胃にもたれるので頼んだが注文して良かった。口の中もサッパリして美味い。


きゅうりの浅漬け。正直これだけあれば最後まで戦える(笑)美味い。


久しぶりの再会だったが皆さん変わりなくて楽しく飲めた。さすがに干支が一回りもすると各々ステージが大きく変わりお子さんがいるから出席できない人や早く帰る人などなど。当時から変わらないのは自分だけだなと感じた飲み会だった。


立地が良いのに割とリーズナブルなので普段使いにも良いと思う。気になる方はチェックして欲しい。また来ます!


ごちそうさまでした。

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