まだまだ未知が多い 日本酒
この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。
今日は何を飲もうかな。
うん。今日は日本酒にしよう。
上野駅から南側のアメ横沿いに御徒町方向に向かって徒歩3分。
呑める魚屋 ○草だ。
もはや常連と言っても良いくらい通ってる。そのくらいお気に入りのお店だ。
何せいつ訪問しても必ず見たこともない日本酒が仕入れられてるのだ。そのどれもが美味いとなると通わざるを得ないだろう。仕入れ担当の方には感謝しかない。
いつ訪問しても行列が出来てるのだが本日は珍しいことに三名ほどしか並んでいない。それは待つしかないだろうということで並ぶことに。たまたま入れ替えタイミングだったのかこの日は入店するまでに十五分ほど待つこととなった。だが待ち時間も何を頼もうかシミュレーションで頭がいっぱいになるので全く苦にならないし、むしろ先に飲んでるお客さん達の笑顔を見るだけでこちらまで嬉しい気分となってくる。ツマミと日本酒を決めた辺りで入れ替えとなり入店。この時点で既に行列は折り返しが出来てるレベルとなっていた。それではさっそく頂くとしよう。乾杯!(終わりの始まり)
こちらの店はアメ横沿いに営業してるのだがアメ横は狭い上に観光客だらけなので歩くのに難儀する。もう何度も訪問したので今回は線路を挟んで反対側から訪問することに。
念のためグーグルマップおよびストリートビューで事前に確認しいざ訪問。しかしながら若干古い写真だったせいかいつまで経っても目印とする建物が見えて来ない。。おかしいなと思いながら進むも明らかに通り過ぎたとしか思えないところまで来たので改めてマップを確認したところ相当通りすぎていたので戻ることとなった。目印は複数箇所目星を付けておかないとダメなのだなと学んだ次第だ。
なお皆さんはアメ横沿いだけでなく線路下のお店を訪問したことはあるだろうか?
私が初めて訪問したのはタバコを吸ってた頃だ。怪しいけどディープなお店がたくさんあって面白いという話は聞いており、怖さを感じつつも興味は惹かれていたが特に欲しいものも無かったので未訪問だった。しかしながら百円ライターも味気ないしターボライターもイマイチ気に入らなかったのでジッポライターを欲しくなり、ココなら結構な種類が取り揃えられてるから好みの一品が見つかるだろうとの期待から訪問した次第だ。
時計やバッグなどはいわゆるパチモンも多数あるらしいし騙されそうな気がするがジッポライターは外れが少ないだろう。ということで探すと複数店舗で取り扱いされていた。さすが一定の人気があるらしい。色々見て回りお気に入りのライターが見つかったのでオイルおよび発火石と一緒に購入。大満足の買い物となった。
ライターで思い出したが個人的にガスライターはあまり使えないなと思った。風が強くても火を付けやすいと聞いて購入したのだが性能がイマイチだったからだ。その意味ではジッポも結局手で風を遮らないと火を付けにくいのは変わらないのだがジッポの方が風情があるというかカッコ良さに浸れる点がポイント高いのだ(笑)自己満足というのは充足感を高める上で存外無視できない要素なのかも知れない。
脱線した。元に戻ろう。
本日頼んだメニューはこちら。
・ナガスクジラのタタキ
・肝なめろう
ナガスクジラのタタキ。物凄く新鮮で見た目がもう美しい。そのままでも美味いが薬味(万能ねぎ、カイワレ大根の葉っぱ、茗荷)とほんの少しワサビを付けて食べると抜群に旨い。そしてすかさず冷酒をぐびり。旨いに決まっており立ち飲みのレベルは遥かに超えていると言っても過言ではない。味が良いだけでなく希少だろうから大事にいただくことにする。生きるとは命を頂くことなのだなと改めて思う。突然ポエムっぽさが滲み出たことは認める(笑)
肝なめろう。間違いない美味さ。店員さんの話しによると魚は毎日変わるので毎回注文しても味わいが異なって美味しいですよとのこと。何という営業上手なのだろう。それは今後も頼むしかない。クジラも美味かったが魚の方がより冷酒と合うし旨さが引き立つ。生臭さを冷酒が消す上に相乗効果があるということだろう。元を辿れば米なので魚介類が合わないワケが無い。こちらを訪問した際は是非注文して頂きたい料理のひとつだ。
日本酒はこちら。
・にいだしぜんしゅ(にごり酒)
・パンダハザード
・御前酒(ごぜんしゅ)
・福海(ふくうみ)(にごり酒)
にいだしぜんしゅ(にごり酒)。福島県 酒蔵 仁井田本家のお酒。ラベルが手書きで驚いた(笑)けど旨い。甘酒のアルコールあり版という感じ。ただ単体で飲むと甘口で美味しいのにツマミと合わせると「あれ?」となる印象。合わせるツマミによるのかもだが単体で飲む方がオススメ。
パンダハザード。佐賀県 矢野酒造のお酒。出オチな名前だが味は普通に旨い。ツマミと合わせると更に美味しさが増して「王道な美味さなのに何故こんな色物のようなネーミングにしたのだろう?」と首を捻る出来栄えだった(笑)
御前酒(ごぜんしゅ)。岡山県 御前酒蔵元 辻本店のお酒。文化元年(1804年)創業で、当時は美作勝山藩御用達の献上酒としてたため「御膳酒」との銘柄が採用されたとのこと。物凄く旨い。甘口と旨口の中間くらいの感じ。単体で飲んでも旨いがツマミと合わせると辛口っぽい味わいとなり単体で飲む時より美味さが広がり幸せを感じる。
福海(ふくうみ)(にごり酒)。長崎県 福田酒造のお酒。元禄元年(1688年)に平戸藩主より命を受け酒造りを始めたとのこと。毎度思うがこちらの店で仕入れ担当してる方の日本酒に対する情報感度が高すぎて驚きを隠せない。凄いですねと店員さんに話しかけたら本人は料理などを含め業務が多忙すぎるためゆっくり味わう暇も無いとのこと(笑)それでは代わりにゆっくり味わわせて頂くとしよう。こちらはにごり酒とは言えにごり度合いは薄め。物凄く旨い。甘口で好み。
ツマミ日本酒ともに毎回期待を超えるレベルに大満足。このような良店は滅多にないので微力ながら頻繫に通うことで支えねばと思うがこれだけのレベルを保っている限り安泰と言って良いだろう。私含めリピーターも多いのかいつ来店しても行列なのも納得だ。気になる方は是非チェックして欲しい。また来ます!
ごちそうさまでした。