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自宅で 豚キムチ炒め

この物語はフィクションです。

登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。

今日は何を飲もうかな。

うん。今日は自宅で豚キムチ炒めにしよう。


近隣のスーパーで購入して炒めるだけのずぼらツマミだ。


皆さん初めての自炊料理では何を作っただろうか?私は鶏肉の何かを作ったと思うが失敗したことしか覚えていない。料理本の通りに作ったのだがガス火ではなく蚊取り線香のようなタイプの電熱コンロだったため火力調整が難しいのと初心者が手を出してはいけない鶏肉をチョイスするという二重の失敗を重ねたことが敗因だ。


慣れないうちは混ぜるだけの和え物など失敗が少ないところから経験値を積んだ方が良い。スライムを倒しまくって自信と経験を積んでから徐々に難しい料理にチャレンジするのが王道だと思う。


そのようなワケで自分は料理が苦手なのだと思い込み長年過ごしてきたのだが出張先の宿泊施設が分譲マンションで豪華なビルトインコンロだったので料理欲が再燃。もしかしてこの豪華キッチンならば料理が成功するのでは?と妄想したのだ。単純なものである。


初回で失敗したにも関わらず凝りもせず鶏肉に手を出してしまい失敗を重ねるワタクシ。火力が強すぎて表面は焦げるレベルなのに中は生という体たらく。更に塩を振りすぎてしょっぱくて食べられたものではない。食材が勿体ないと思いつつも捨てるしか無かった。あとで知ったことだが味付けは薄めに付けて足りないと思った時に足すのが王道とのこと。何故ならば後から味を濃くすることは出来ても薄くするのはスープ以外では難しいからとの説明に納得しか無かった。


初めての料理で失敗した時はショボい電熱コンロが原因とも言えたが今回は百パーセント自分の腕の問題である。悔しいので切って焼くだけの簡単料理として砂肝を選択。その当時好きで良くツマミとして食べていたので選択したのだが白くて硬い部分をそぎ落として火を通しやすいよう包丁で開き塩を振ってフライパンで炒めるだけ。これだけだが初めて成功したし割と旨かったので自信をつけ、砂肝炒めを中心に料理の幅を広げていった。


しかしながらキッチンに用意されてる包丁の切れが悪いのだ。百均ほど酷くは無いがよくある包丁の側面に丸い穴がたくさん空いてるあのタイプなので切れ味が悪くストレスが溜まる。昔からの飲み仲間に相談したところ合羽橋道具街で良い包丁を売ってるからそこで良い包丁を買えばどう?とのこと。それは是非行かねば。


その時はじめて合羽橋道具街を訪問したのだが規模のデカさと業務用プロ向け調理器具の数々に圧倒された。家庭用も売ってはいるが基本的にプロ向けなので品質もサイズも段違いなのだ。昔懐かしの五右衛門風呂を彷彿とさせるサイズのご飯窯も売ってたりして興奮が止まらなかった。まさに大人向けアミューズメントパークと呼んでも過言ではないだろう。


肝心の包丁を購入しに専門店を訪問したのだが種類がありすぎてどれを選べば良いか分からず困惑。長年の経験がありそうな年配の店員さんに質問したところ家庭用なら和包丁(日本包丁)ではなく西洋包丁(よく見る包丁)のいわゆる三徳包丁でステンレスがオススメとのこと。切れ味だけで言えば和包丁の鋼が一番だが専門職のように毎日メンテする面倒臭さもあり錆びやすいので西洋包丁の方がオススメだし切れ味もそこまで悪くないし家庭用ならコレ一本で一生使えるとのことで購入。杉本というブランドの包丁で一万四千円もしたが大満足な買い物だった。


中華鍋も欲しかったのでこちらも専門店で購入。飲み仲間のススメで持ち手が無い耳だけあるタイプの広東(かんとん)鍋にした。そのまま使うには安定性が悪いので中華五徳とお玉も購入。気分は既にいっぱしの料理人だ(笑)


包丁はもちろん中華鍋も楽しみだが中華鍋は最初に空焼きと油ならしをする必要がある。正直面倒だなと思ったが飲み仲間が乗り気でやってくれたので助かった。チタンマフラーが排熱により青紫になって綺麗というのは知っていたが鉄も温度が高くなると紫色っぽくなり綺麗になるのだなと感心したのを記憶している。


なお初めて包丁切った食材は砂肝だったのだが、それまでは固くて切るのに難儀してたのに日本刀のような切れ味に驚きすぎて包丁から手を放してしまった。ぬらりという感じで何の抵抗もなく切れるのだ。申し訳ないが凄いを通り越して切れ味が鋭すぎて気持ち悪いと思ってしまったのは秘密だ。


しかしながら切れ味が凄いだけにストレスフリーで料理の楽しさは倍増。

自炊生活が楽しくなったのは言うまでもない。


また中華鍋も大活躍。一時期は炒飯を作りまくったおかげで下手な店より美味い炒飯を作れるようになったレベルだ。しかし断熱材が入ってる手袋をした上タオルでカバーしてるのに中華鍋が熱すぎて「あっちい!」と叫び声を上げながら作らざるを得ない環境だけは残念だった。世の中華料理屋さんは凄いと心から思う。


その分譲マンションは築年数が経っていたのでコンロにセンサーが付いておらず大火力で料理できたが、引っ越し先の部屋はセンサー付きな上、センサーを一時的に解除してもすぐ超とろ火となりソーセージすら焼くことが出来ないショボさだったので料理から遠ざかってしまった。


札幌に戻ってからの部屋はコンロを自分で用意するタイプだったので迷いなく業務用のセンサーなしを選択。自炊生活が復活した。


火事を予防する意味ではセンサーの必要性を認めるが、自分の思い通りに火力を調整できない一点で私はセンサーなしを選択してしまう。今でもセンサー付きを使うくらいならセンサーなしの卓上コンロを使う派だ。特にイワタニの卓上コンロは素晴らしい性能なのでオススメだ。異論は認める。


前置きが物凄く長くなったが私が作る豚キムチ炒めはシンプルだ。

材料はこちら。


豚肉。こちらは何でも良い。好きなのを選ぶ。

キムチ。北日本フ○ドのス○パー極上キムチ一択だ。これ以外は旨くない。

もやし。好きなだけ入れる。たくさん入れすぎると味が薄くなるので塩胡椒またはウエイパーを適宜追加。

ニラ。大好きなので丸ごと一束入れる。


これらをごま油で炒めるだけの超簡単ずぼらツマミだ。

乾杯!(終わりの始まり)


肉に火が通ったらもやしを投入し少し透明になってきたなと思ったところでキムチを投入。混ざったらニラを投入し混ざれば出来上がり。簡単なのに酒に合うツマミとなるのだ。味が薄いと思ったら塩胡椒やウエイパー、オイスターソースなどを入れれば良いがキムチのタレで結構味が付いてるのでそこまで気にならないと思う。


料理の中ではかなり簡単な部類に入るので初心者が挑戦するにも良いと思う。気になる方はチェックして欲しい。また食べます!


ごちそうさまでした。

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