二条市場そばで ひしめき合う横丁
この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。
今日は何を飲もうかな。
うん。今日はひしめき合う横丁にしよう。
札幌市営地下鉄東豊線 豊水すすきの駅から北東に向かって徒歩6分。
M’s二条横丁とM’s EASTに入る数々のお店だ。
有名な観光地である二条市場の北側と言えば分かる方もいるのではなかろうか。
一見入りにくい雰囲気を感じるかも知れないが、こちらはこじんまりとした店がひしめき合う雑居建物でボッタクリやヤバい人達の巣窟というワケではないので安心して欲しい。入口に場内マップと店名が書いてあるので事前に食べログなどでチェックしても良いだろう。
こちらはどの店が良い。というのではなく、気になる店にフラっと立ち寄り少しだけ飲む。または店主さんやお客さんと雑談して盛り上がったら長めに滞在するなど自分に合うお店探しを楽しむ場所なのだ。もちろんその中でお気に入りが出来たら常連となっても良いだろう。各人なりに楽しんでもらえれば良いと思う。使い古された表現で言うなら「大人の社交場」と言ったところか。
それでは早速頂くとしよう。乾杯!(終わりの始まり)
私は今でこそ初対面の人とも分け隔てなく喋ることが出来ているが、学生時代まで基本的に人見知りだったし喋るより聞く方が多い交流関係を重ねて来た。消極的で引っ込み思案だったと言って良いだろう。
しかし根本の性格が大人しく消極的かと言うとそんなことは無い。何がキッカケで変わったかと言うと酒を飲むようになったからだ(笑)
何だアルコールが原因か聞く価値もないと思われるかも知れないがキッカケというのは侮れないと思う。
もちろん酒を飲んでる時は初対面に対するハードルがだだ下がりなのは間違いない事実だ。ガードがゆるゆるになってると言っても良いだろう。だがそこで経験を積むことにより「なんだ。初対面とは言え同じ人間なのだから話しかけることに壁を感じる必要なんて無いのだな」との意識が強化されるのだ。また受け答えを繰り返すことで自然とコミュニケーション能力も鍛えられる。スライムを倒しまくってるうちに経験値が上がり強敵にも立ち向かえるようになる感覚だ。
あと居酒屋にはあらゆる職種や経歴の老若男女が集まるので話を聞くだけでも面白いことに気付く。普通に生活していたら絶対出会わないであろう人達とも交流出来るのだ。ラノベ的に表現すると異世界に紛れ込んだ気分を味わえる。こんなに刺激的で面白いことを経験してしまうとコミュニケーションを取らない選択肢など無くなるというワケだ。
そんな感じで酒の場で鍛えられた初対面に対するハードル不要論とコミュ力は普段の生活でも役に立つ。そして素面の時でもコミュニケーションを繰り返すことで更に初対面の人に対するハードルも下がり、対人関係スキルも向上していくという流れだ。酒を飲めない人であっても会社やコミュニティの飲み会などをソフトドリンクで過ごしながら酔っ払い相手に練習を重ねて頂ければと思う。大丈夫。相手は酔っ払いなので翌日には大半のことを忘れてるハズだ(笑)安心してトレーニングして欲しい。
ただゲームの世界と同様スライムのように話しやすい人もいればボス級に難しい人がいるのも事実。
しかしながら色々と経験を積むなかで物凄くコミュニケーションが上手い人にも出会うことに気付くのだ。なるほどこのような時はこう返すのが良いのか等々。まさに経験値を積んでレベルアップする感覚となることもある。そのような機会は貴重なので是非勉強というか吸収して自分の糧として欲しい。
ちなみに酒を飲んでる最中だとあまり細かいところは気にならなくなるが素面の時は別だ。会話の内容だけでなく表情や声の大きさ、抑揚、トーン、タイミング、ボディランゲージなど随所にヒントが隠されてることに気付く。これら全てから情報を読み取る能力も鍛えることで更に楽しくコミュニケーションを取れるようになるというコトだ。こちら側が話す場合も同様に意識することでよりスムーズなコミュニケーションが取れるようになるだろう。少しでも参考になれば嬉しい。
残念ながらコロナ禍でZoomを始めとしたリモート対応が増えコミュニケーションの楽しさが減ったと感じる。何せ画面越しに得られる情報量ではスムーズなコミュニケーションをするには情報が少なすぎるのだ。空気感も大事なのでコミュニケーションを取るなら直接会うに限る。なお仕事がリモートで出来るようになったこと自体は素晴らしいことに間違いないので、リモート勤務の形態は今後も継続して欲しいと願うばかりだ。
コロナ禍を経てから初対面の人に話しかけるハードルはかなり高くなってしまったが、コロナ禍明け直後よりはマシになってきたと言って良いだろう。迷惑に思われないか配慮しつつコミュニケーションの輪を広げていって頂ければと思う。
盛大に脱線したがこのような横丁に来る目的の半分は新たな出会いであることも間違いない。出会いと言ってもマッチングアプリ的な意味ではなく知らない世界との出会いという意味だ。前述の通りこちらの横丁は基本的に小さいお店の集合体なだけなので安心して訪問頂ければと思う。
この日は数店舗を訪問し海鮮、焼き魚、たこ焼き、クラフトビールを頂いた。もちろん海鮮類は間違いない旨さなのだがこちらの醍醐味はふらりと立ち寄る気軽さと店主さんとの気さくな会話がメインと言っても過言ではない。お店を出した経緯なども聞けて楽しめた。気になる方はチェックして欲しい。また来ます!
ごちそうさまでした。