麻生で ガッツリ肉料理
この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。
今日は何を飲もうかな。
うん。今日は肉料理にしよう。
札幌市営地下鉄南北線麻生駅から北に向かって徒歩1分。
大衆肉酒場 が○り 麻生店だ。
いやホント。閉店する店が多すぎやしないだろうか?コレもコロナ渦による影響ということだろうか?食べログを見ると開店日は書いてあるのに閉店日を書いてない店が多くモヤモヤする。モヤモヤさまぁ~ずはニヤリと笑えるので好きだ(笑)
こちらは物凄く美味しい!という程ではなかったが、小遣いが厳しいサラリーマンでも気軽に立ち寄れる安くボリュームがあるという店名に恥じないガッツリ肉料理系を得意としておりちょくちょく立ち寄ってたので紹介しておきたい。
麻生(あさぶ)と言えば私が北海道に初めて移住した時に住んだ街だ。
地下鉄沿線でさっぽろ駅までも10分。約4kmなので札幌駅から歩いて帰れなくもないという絶妙な立地にも関わらず終着駅のため少し並べば座って通勤することも出来るという好条件で決めたものだ。
北海道はどこに行っても広いデカい何を食べても美味いで評判だが、当然ホームセンターや駐車場も物凄く広い。端っこに駐車した日には店に入るまでに5分以上歩くレベルは普通にあると思って良い。これらの広大さにどれだけ驚いたことか。
少々昔話をすると私は学生時代まで山手線圏内で過ごしていた。「いきなり自慢話が始まった?」と思われるかも知れないが全くそんなコトは無いので落ち着いて聞いて欲しい。
私は東京で生まれ育ったが両親は鹿児島出身で地方出身者によくある上京してきたタイプだ。父親が公務員だったため運よく利便性の良い立地にある公務員宿舎を利用できたというだけだ。実態としては団地タイプの古臭い集合住宅に住んでただけに他ならない。都心は当然地価が高いのでそんな好条件な土地が放っておかれるハズもなく生まれ育った場所は小学校卒業を機に巨大な中層マンションが建設され、中高生時に住んだ場所もほどなく高級マンションへと建て替えられた。住んでた当時の面影は微塵も残っていないがまぁそんなものかと思う。
どこ出身?と問われれば東京出身と回答せざるを得ないが、そのように回答すると実家が東京にあると勘違いされることに辟易を通り越してテンプレ回答を繰り返すことに何も感じなくなるようになった。世の中は持ち家や持ちマンション派だけでなく賃貸派もおり、幼少期から過ごした場所が跡形もない人達も少なからずいることを知って欲しい今日この頃だ。
そのようなワケで幼少期からコンクリートジャングルの中で育ったので空が狭く見えるのが当たり前。道は狭いのが当たり前。店が所狭しと並んでるのが当たり前。電車は1~2分間隔で来るのが当たり前等々の環境で育つとどうなるか。その環境に順応した形で育つワケだ。
具体的には小学校低学年時の写生では新宿の高層ビル群を描いて「灰色って落ち着くよね!」と言ったり、昼の歌舞伎町を自転車で通り抜けてる時にセクシーな看板を見かけても何とも思わなかったり、夜間にピンクや紫などのネオンが輝くホテルが乱立してても何とも思わない。何故ならば幼少期から見慣れた光景だからだ。
純粋無垢なため家族で歩いてる時にホテル横を通り過ぎる際、両親に向かって「ねぇねぇ!ご休憩ってなーに?ご休憩って!!」と大声で質問するレベルだ。母親が「お、お茶を飲むことよ」と回答したため「ならご休憩しようよ!ご休憩!」と大声で喜んだことを覚えてる。その後の両親の反応を全く覚えてないことが悔やまれてならないが逆の立場だったら回答に詰まったことだろう。誰か正解を教えて欲しい。
そんな感じで狭いのが当たり前の環境で育ってきており当然小学校のグラウンドも狭かった。校庭を斜めに横断するレーンが引かれていたが、その距離なんと驚愕の50m未満なのだ。当然端っこまで全力疾走した日には壁に激突してしまうので実質45m前後しか計測できないと言っても過言ではない。激狭であるがその環境で育つとそれが当たり前だと思ってしまうのだ。ちょっと郊外に行ったり田舎になると野球場とサッカー場が余裕で入るサイズのグラウンドがあると聞きお互い驚いたことを覚えてる。カルチャーショックとはこのことか。
そのようなワケで狭いのが当たり前の価値観で育ったので広くデカいモノへの憧れが大きく育った。そこに来て北海道への移住というワケだ。サンドウィッチマンではないが否が応でも興奮してしまう。駐車場で5分以上歩く広大な土地を確保できることに驚愕した背景をご理解頂けると幸いだ。
話が取っ散らかりすぎて何を言ってるか分からない?安心しろ。私も何を言いたいか分からなく迷子となった。元に戻ろう。
もちろん飲み放題一択。乾杯!(終わりの始まり)
ガッツリ肉料理がオススメとのことなので大量に注文する。
この時は5~6名で訪問したが、酒を飲むより食べる方が多いメンツが多かったせいか大量に注文。ザンギに始まり各種肉料理を中心に頼む。
残念ながら写真が残っておらず何を注文したか細かくは憶えてないが普通に旨かったことを覚えてる。何と言っても普段あまり飲みに行かないメンバーも交えて飲食しながらワイワイ話せるのは純粋に楽しい。麻生近辺の中では割とアリな選択肢だっただけに閉店したのは哀しいがコレも諸行無常ということだろう。また別の形で開店することがあればまた来ます!
ごちそうさまでした。