狸小路で 炭火焼き
この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。
今日は何を飲もうかな。
うん。今日は炭火焼きにしよう。
札幌市営地下鉄南北線すすきの駅から狸小路を西側に向かって徒歩8分。
炭おや○だ。
狸小路7丁目からはそれまでの雰囲気とガラリと変わる。具体的にはアーケードや建物が一気に古く小汚い感じとなり、忌憚の無い言葉で表現させて貰うと「東側から歩いてきた狸小路とは別物の怪しい路地裏のような印象を受け、初見の人や危険に敏感な人は立ち寄らない雰囲気」の街並みに変貌する。照明も薄暗いので夕方以降その傾向は顕著だ。嘘だと思うなら狸小路1丁目からGoogleストリートビューでずっと西方向に進めて欲しい。6丁目までの雰囲気とは明らかに異質な印象を受けることうけあいだ。
そんな7丁目も慣れてしまえばむしろ味があって良い街並みであり、そんな街並みに溶け込むような感じで営業してるのがこちらのお店だ。
どうやら人気店らしくいつも地元民で賑わっている。この店で観光客を見かけることは皆無だが妥当だろう(笑)古臭いアーケードの雰囲気もあるので若干の入りにくさは感じるが、入店してしまえば落ち着く雰囲気の昔ながらの居酒屋でむしろ居心地の良さすら感じる。早速いただくとしよう。乾杯!(終わりの始まり)
しかしこちらの店名に限らず「おっさん」という名称に抵抗を感じなくなったのはいつ頃からだろう?
さすがに二十歳ちょいすぎくらいの頃は抵抗を感じてたが二十代半ばの頃にはあまり抵抗を感じなくなったと思う。なぜなら自分も幼少期や何なら中学生の頃ですら二十代後半はお兄さん・お姉さんではなくおっちゃん・おばちゃんに足を突っ込んでる印象を受けていたからだ。
そう言えば幼少期は友達の両親をおじちゃん・おばちゃん呼ばわりしてたし、ヤクルトレディもおばちゃん。学研のおばちゃん等々なんの悪気もなく呼んでいたことを思い出す。いま考えるとせいぜい二十代後半だろうしナチュラルに酷いと思うが仕方ない。親と同世代はおじちゃん・おばちゃんなワケだ。子供は悪意が無いから余計に残酷さを感じる。
実際母親の妹、私にとっては叔母にあたる人物が看護師だったため度々うちに仮眠をとりに来訪してたのだが、さすがに母親も可哀想と思ったのだろう。「おばちゃんではなく○○お姉ちゃんと呼びなさい」と教え込まれた。幼稚園児くらいの年齢から見たら二十歳前後はおばちゃんに感じるので抵抗はあったが何度も呼ぶうちに慣れて○○お姉ちゃんと呼ぶことに抵抗を感じなくなった。現在はおばちゃんどころかおばあちゃんの年齢に突入済みだが幼少期の刷り込みが強い故に未だに○○お姉ちゃんとしか呼ぶことが出来ない。刷り込むなら幼少期ということが分かるエピソードだろう。くれぐれも悪用しないよう気を付けて欲しい。
しかしこのおじさん・おばさん呼びの話は自分の年齢が上がるにつれ対象年齢も上がっていった。今では三十代もまだ若者の印象だ。どうやら相対年齢で自分より年下になると激甘判定となる仕様らしい。本人に言うといやいやもう年ですよ徹夜は出来なくなったし寝ても疲れは抜けないし太り始めたし等と言うが舐めるなと言いたい。美味しんぼの山岡ではないが本当のおっさんや年寄りの不健康さを見せてやりたい気分だ。うーん。このかすみ目に効く薬の効能や注意書きが読めないなー。(スマホで撮影して拡大しながら)
盛大に脱線してすまない。元に戻ろう。
そんなワケで訪問したこちらのお店。人気だけあって意外と穴場なのだ。割と何を頼んでも美味しい。初めて訪問した時はドキドキしながら頼んだが一品目から笑顔になったことを思い出す。
ということで頼んだメニューはこちら。
・塩生ラム串
・手羽先串
・ひな皮串
・なんこつ串
・長ねぎ串
・しいたけ串
・サバの塩焼き
・ザンギ
いつもなら刺身盛り合わせは必ずと言って良いほど頼むし刺身系も提供されてるがこちらは炭火焼きがオススメのお店なので焼き物中心に頼んだ次第だ。
塩生ラム串。串でジンギスカンがあるのは珍しいが串で頂いても旨い。
手羽先串。間違いない美味さ。正直串を食べる時は骨が邪魔となるのだが定期的に食べたくなってしまう。
ひな皮串。旨い。ビールが進む。
なんこつ串。こちらも間違いない美味さ。コリコリがたまらない。
長ねぎ串。ネギ好きなので定期的に頼んでしまう。美味い。
しいたけ串。身がプリプリで旨い。
サバの塩焼き。魚も食べたいと思い注文してみた。脂が乗っており旨い。やはりガス火と違い遠赤外線効果なのか炭火焼きで焼かれた魚は旨く感じる。
ザンギ。調子に乗って頼んでしまったが思ったよりデカいサイズで驚いた。味はもちろん旨かったのだが結構ハラいっぱいになってたので食べきるのに苦労した(笑)
アーケード街とお店のダブルで入店をためらう気持ちは良く分かる(笑)が、一転して入店してみると居心地の良いお店かつ割と何を食べても美味しい。さすが人気店となるお店は違うと感じるものだ。気になる方は是非チェックして欲しい。また来ます!
ごちそうさまでした。