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大通の西側突き当たりビルで 海鮮

この物語はフィクションです。

登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。

今日は何を飲もうかな。

うん。今日は大通で海鮮にしよう。


札幌市営地下鉄南北線大通駅から西に向かい徒歩3分。

地下街西側突き当たりにあるビル地下1階グルメ街に位置する店舗。

海鮮居酒屋 根○(ねむ○)だ。


残念ながら現在は閉店したようだが良店だったので紹介しておきたい。


訪問したことがある店を振り返ると既に閉店してる店が少なくないことに寂寥感を覚える。飲食業を10年以上続けるのは大変なことを事実として突き付けられる状態にお気に入りとして通ってた一人としては身につまされる思いだ。


来客数が多いとされるススキノですら数年経つとお店がガラリと変わることも珍しくない。客数が多くても場所代が高くペイ出来ないということなのかも知れない。


ススキノに限らず繫華街は店舗数が多すぎて全制覇することは難しいと表現することは多いが、現実問題としても閉店や新規開店するペースを上回る速度で来店することが難しいという側面もあるのかも知れない。つくづくこの世は諸行無常だと実感させられる。せめて記憶に残る当時の様子を書き留めておきたい。


根室と言えば幼少のころ近所に住んでた子が父親の転勤に伴い根室へ引っ越したことが初めての根室に関する思い出だ。当時は北海道など「デカい」以外のイメージがなく、地名を言われてもはてなマークしか浮かばない状態だったが根室とは北海道の東端なのだなとこの時初めて理解したことを鮮明に覚えてる。


失礼で申し訳ないが都心からあのような辺鄙な場所に移住するのは大変だったことだろう。JRでぐるりと時計回りに釧路へ向かった時ですら大変だったのに根室となると更に奥地への移動となるワケだ。時間帯によるが釧路~根室間はJRだと約2時間11~42分ほど掛かるらしい。札幌~釧路間が約4時間5~28分で到着することから考えると利便性は相当悪いと言って良いだろう。1人1台車必須な地域と言っても過言ではない。


それにしても転勤制度とは人の人生を振り回す悪しき文化風習と思ってやまない。たかが仕事ごときに人生を振り回す権利があると思っているのだろうか。仕事以外のプライベートな活動や地域との繋がりやコミュニティを完全無視した人権侵害と言っても過言ではない制度と思うのに違憲判決が出ないことが不思議なくらいだ。


このように昔から疑問だったが昨今は人材不足の背景や転勤制度があるならと入社対象から外したり辞める若手が増えたとのことで転勤制度自体を廃止する企業も出て来ているらしい。ようやく時代に合わせてアップデートしたということだろう。これからもどんどん改善して欲しいと思う。


脱線した。元に戻ろう。


場所としては僻地だが根室と言えば海産物の宝庫なことは間違いない。釧路出身の飲み仲間の話では海産物は貰うことも多かったらしく、買うとしても信じられないレベルで安かったとのこと。子供時代はサンマ1匹10円とかのレベルだったらしい。何だソレは駄菓子レベルではないか。羨ましすぎにも程がある。。


そんな地名を店名に掲げるこちらのお店は当然海産物をメインとして提供している。これは期待せざるを得ない。乾杯!(終わりの始まり)


頼んだメニューはこちら。


・刺身5点盛り

・厚岸産 活かき(生)

・活ほっき貝

・活つぶ貝


焼きメニューも多数あるのだがやはり新鮮な魚介類は刺身で食べたいのだ。


刺身5点盛り。写真が残ってないのでどのような魚介類を提供されたか正確には憶えてないが軒並み新鮮で美味しかったことは覚えてる。


厚岸産 活かき(生)。新鮮な牡蠣が入荷されたのでオススメですよとの誘惑に抗うことなど出来るハズもない(笑)身がプリプリで旨い。日本酒が欲しくなるが際限なくなりそうなのでビールで我慢しておいた。


活ほっき貝。ほっき貝と言えば赤く色づいたものを想像する人もいると思う。私もそう思っていたがどうやらアレは火を通したものらしく、新鮮なほっき貝であればそのまま食べられるので灰色っぽい色あいとのこと。初めて苫小牧で新鮮なほっき貝を食べた時はその美味さに感動した。それを思い出すレベルで嬉しさを覚えた。


活つぶ貝。こちらもコリコリで旨い。北海道に来るまでつぶ貝の存在を知らなかったが、北海道でないとこれだけ美味しいつぶ貝は食べられないので結果オーライだとも思った。


全てが美味しく大満足だったので閉店したことは本当に残念でならない。もしまた別の場所で開店することがあればまた来ます!


ごちそうさまでした。

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