昭和レトロなコンセプトの 居酒屋
この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。
今日は何を飲もうかな。
うん。今日は昭和レトロなコンセプトの居酒屋にしよう。
札幌市営地下鉄南北線すすきの駅から西に向かって徒歩2分。
薄利多賣半兵○ 札幌すすきの店だ。
こちらはご存じの方も多いかも知れないが昭和レトロのコンセプトを全面に押し出した居酒屋だ。
店内に入ると昭和初期から高度成長期くらいをイメージした数々のポスターや看板、ブリキのおもちゃなどに圧倒される。よくそんな大昔のポスター残ってたねと問い合わせたい気持ちになること間違いなし。本物はさすがにこんな綺麗に残ってないと思うので昔風に造ったポスターだとは思うが、若干色褪せたような風合いまで再現しておりこだわりが半端ない。これらを見てるだけでタイムスリップ気分を味わえて楽しい居酒屋なのだ。
白黒テレビや黒電話など、今となってはちょっとした博物館のようなオブジェだけでなく駄菓子も大量に展示されている。これらは飾られてるだけでなく実際に購入しておつまみとすることも出来るのだ。昭和時代の少年気分を味わえること間違いなし。時代背景的にはサザエさんを想像すればそれほど認識にズレは生じないのではなかろうか。ドラえもんよりかなり上の世代の印象を受ける。
サザエさんもドラえもんもそうだが、日常生活の描写を見る限り当時は近所に空き地があり少年たちが野球を楽しんでいたのだなと思う。公園でボール遊び全般が禁止され遊具も撤去されてる現代では考えられない自由奔放さだ。これも時代の流れというヤツなのだろう。
遊具で思い出した。私が小学生の頃は公園に遊具が何種類か存在し、そのひとつに丸い形のジャングルジムのような鉄の塊があり、回転させて楽しむ遊具があった。今となっては何が楽しいか分からないが中から回したり外から回したりと楽しんだことを記憶している。(フラグ)
そんな遊びも遠い過去となって久しいが、成人後に飲み仲間同士で遊園地に行った際になぜかコーヒーカップに乗ることになった。ジェットコースターなどの激しい系ならともかくコーヒーカップやメリーゴーランドなど何が楽しいのだろう?と思っていたが真ん中にある丸いお盆のようなモノを回すとカップの回転が早くなることを知り悪魔の笑みがこぼれた。・・・コレはどこまで速度を出せるか試してみろとの挑戦状ではなかろうか?
純粋な速度を出すだけであれば一人で乗車?した方が重量的に有利なことは間違いなさそうだが、現在乗っているのは二人。しかし何度か回転させることで遠心力とタイミングそして腕の力ではなく背筋力などを同期させることで加速を増すコツを発見。くくく。さぁ行こうか。スピードの向こう側へ。
たまらないのは同乗者である。際限なく加速するコーヒーカップ。遠心力に耐えられずコーヒーカップの内側に押し付けられる身体。もう止めてと息も絶え絶えに言われたがハイになり笑いながら速度を増す私。同乗者はコーヒーカップから降りたあと筋肉痛を通り越し軽いむち打ち状態となったらしい。正直すまんかった。ちなみに外から見てた飲み仲間の話によると我々のコーヒーカップだけ尋常じゃない速度で回転しておりそのうち飛び出してくるのでは?と冷や冷やしたそうだ。飲んでないのに調子に乗り重ね重ねすまない。
脱線した。元に戻ろう。
こちらの店は飲み放題をやってないが昭和レトロのコンセプトを味わえるだけで充分元は取れたようなものだ。タイムスリップ気分を味わいながらビールを飲むとしよう。乾杯!(終わりの始まり)
頼んだメニューはこちら。
・串焼き数本
・磯辺揚げ
・タコウインナー
・カレーせんべい
串焼き数本。1本50円~と超激安だがその分量も少ない。そして味はうーん。普通かな。
磯辺揚げ。想像通りの味。悪くはない。
タコウインナー。想像通りの形。やはり赤いウインナーがマストだと思いながら食べる。思ったより旨い。
カレーせんべい。そのまま駄菓子が出てくる(笑)普通に旨い。
料理の味を楽しむというより酒を飲んで昭和レトロのコンセプトが楽しめれば良いという人向け。あと値段が安めなので若い世代も多い。安く楽しい雰囲気を味わう店といったところだろうか。気になる方はチェックして欲しい。また来ます!
ごちそうさまでした。