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最近のお気に入り 日本酒

この物語はフィクションです。

登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。

今日は何を飲もうかな。

うん。今日は日本酒にしよう。


上野駅から南側のアメ横沿いに御徒町方向に向かって徒歩3分。

呑める魚屋 ○草だ。


初めてこちらを訪問してからそろそろ両手に差し掛かるくらいは来店してるのではなかろうか。それくらいお気に入りの店舗となってしまった。


以前もお伝え済みの通りこちらの店舗は狭い。なのに行列が出来るほどの大人気店だ。今回は連れが合流するまで一人で行列に並びながら待っていたのだが、合流するのが遅くなったので十数名ほど先に通すこととなった。しかしながら1人2杯または30分縛りがあるせいか大混雑してる割に回転率が高く、合流後は程なく入店することが出来たのは有り難い。


以前こちらに訪問した際、今まで飲んだ全てと比較してもトップクラスに好みな日本酒に出会ったことが記憶に新しいのだ。


その名も信州鶴(しんしゅうつる) 純米吟醸60 田皐(でんこう) 無濾過生原酒(むろか なまげんしゅ)。長野県 酒造長生社のお酒。あまり良く知らないので個人的な偏見となるが「無濾過」や「生原酒」系はピーキーでどちらかというと玄人好みな印象が強く出来るだけ避けていた。


しかしながらこちらのお店で提供される日本酒はどれを飲んでも外れがほぼ無い。ほぼ無いというのは、外れというより好みに合わない(けど旨い)という意味だ。こちらは魚介類だけでなく酒類も取引先が多岐にわたるようなので仕入担当の人のテイスティング能力と旨い酒を探し出す情報感度が高いのだろう。安定供給される銘柄もあるが一期一会の銘柄も多数存在するので、いつ来ても新鮮な気持ちで未知の美味い日本酒に巡り合えることも人気の秘密なのかも知れない。今後も楽しませて頂きたいと心から思うし感謝する次第だ。


そのようなワケで信頼してるので何も知らないまま信州鶴を注文。一口飲んだ瞬間にハマってしまった。


口に含んだ時は甘口でスッキリだが、飲んだあと爽やかで芳醇な香りがあくまで控えめに鼻腔に残るフルーティな純米吟醸。こんなにあらゆる点でレベルの高い日本酒があるのかと目を見張ってしまった。それまでは町田酒造、作、川中島がトップ3を争っていたがぶっちぎりで殿堂入り。酒の神と酒造の杜氏(とうじ)に感謝する次第だ。


あまりにも美味かったので後日1升瓶を注文したのだが、無濾過生原酒ではなく通常の濾過バージョンを発注してしまった。見た目はラベル含めてほぼ同じなので誤認しても仕方ないとは言え悔しかった。いや、濾過版も旨いと言えば美味いのだが無濾過生原酒を経験してしまった後ではどうしても格下感が否めない。しかしながらあまり数が出回ってないらしく無濾過生原酒は軒並み完売。毎年春先に販売開始されるようなので来春の楽しみが出来たと思うことにする。(血涙)


ところでつい最近知ったのだが日本酒についてもランキングを載せてるサイトや紹介している動画サイトがあった。その中でベスト20を紹介してたのだが、そのうちの約3割をこちらのお店と近所のの○ちゃんで飲んだことがあることを思うと取り揃えられたラインナップが如何に素晴らしいかを再認識する。ヘビーローテーションしても仕方ないというヤツだ。


どうやら日本酒の酒蔵は全国で1400以上あるらしく、銘柄に至っては1万以上とのこと。それらを全て飲んだことがある人はほぼいないと言っても過言ではないのではなかろうか。


そして日本酒イコール即美味いとも限らない。銘柄だけでなく大吟醸のような高級品から醸造酒のようなモノまであるし、冷酒や冷や、熱燗などもあるし辛口や甘口旨口など好みも様々だから万人に合う酒というものは少なく、その人の好みにベストマッチする酒は千差万別と言って良いだろう。


その中でも最大公約数的に旨いとされるお酒を厳選してくれるこちらのお店やの○ちゃんのようなお店は私のような素人にとっては救いの手と言っても良いだろう。


前置きが長くなったがそのようなワケで本日も訪問した○草。

もちろん頼むのは日本酒一択。乾杯!(終わりの始まり)


頼んだメニューはこちら。


・白子炙りポン酢

・マグロの脳天炙り

・刺身盛り合わせ(インドマグロ、ムロアジ、ニベ、カンパチ、ハマダイ)


白子炙りポン酢。間違いない美味さ。いつも思うけどもう少し小さいサイズにカットされてたらチビチビつまめて有り難いのだが、そうすると旨味が逃げたり見た目が悪くなるなど色々弊害があるのだろう。日本酒にベストマッチすぎて幸せを感じる。痛風にならないのであれば丼いっぱい食べたいレベルだ。


マグロの脳天炙り。赤身に近い色合いをしてるが食べるとネットリしており物凄く旨い。こちらも日本酒に合う。初めて食べたがコレは酒に合う珍味と言って良いだろう。今後見かけたら必ず頼もうと思った。


刺身盛り合わせ(インドマグロ、ムロアジ、ニベ、カンパチ、ハマダイ)。インドマグロは赤身とトロが提供されたが私は脂が多すぎるのは苦手なので赤身を頂いた。安定の美味さ。ニベは初めて食べたが白身魚なのにネットリしてて美味い。カンパチも物凄くネットリして日本酒にベストマッチだった。ムロアジはアジだけあって旨い。この中ではハマダイが一番サッパリ。なのにきめ細かくて旨い。共通するのが刺身を食べた後の方が日本酒が旨く感じることだった。まさに酒の肴というヤツなのだろう。あとこちらの店は元々鮮魚店というだけあって魚介類のレベルが高いことも後押ししてることを忘れてはいけない。いつも美味しい日本酒と肴を提供してくれて感謝感激である。


なお本日頼んだ日本酒はこちら。


・妙高山(みょうこうさん) 純米辛旨 UMAMI~米の旨み~90低精白


・天上夢幻(てんじょうむげん) 純米原種(げんしゅ) めでたい冬酒


・百楽門(ひゃくらくもん) 純米大吟醸50


・笑四季(えみしき) 純米


妙高山(みょうこうさん) 純米辛旨 UMAMI~米の旨み~90低精白。新潟県 妙高酒造のお酒。辛口なザ日本酒という感じ。単体で飲んでも旨いが肴と一緒に飲むのが王道だろう。


天上夢幻(てんじょうむげん) 純米原種(げんしゅ) めでたい冬酒。宮城県 中勇(なかゆう)酒造のお酒。年末年始の食卓をより楽しむために造ったとのこと。口に含んだ時はそこまで甘口という感じではないが飲んだあと鼻腔に残る香りが物凄く芳醇で旨い。甘口の日本酒は肴を食べたあとに飲むと辛口に感じたりイマイチ合わなかったりするイメージだったがこちらは全くそんなことなく、単体で飲んでも肴のあとに飲んでもどちらでも旨かった。最近マイベスト5の順位が頻繁に入れ替わり嬉しい悲鳴を上げる今日この頃だ。


百楽門(ひゃくらくもん) 純米大吟醸50。奈良県 葛城酒造のお酒。スッキリして飲みやすく旨い。水のように飲めてしまうので注意といったところか。


笑四季(えみしき) 純米。滋賀県 笑四季酒造のお酒。にごり酒だがにごり具合は弱めでスッキリ飲みやすく美味い。にごり酒イコールどっしりと言う印象が強かったので驚いた。


飲み終わった時も引き続き行列が出来てたので早々に退散。このあといつも通りの○ちゃんにはしごしたが東洋美人と鳳凰美田の芳醇さを再認識。自分の中のランキングが次々に更新されることに嬉しさを感じた。まだ見知らぬ旨い酒はたくさんあるのだろう。いつ来ても新しい銘柄がラインナップしてるので鮮魚の新鮮さとともに気になる方は是非チェックして欲しい。また来ます!


ごちそうさまでした。

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