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ワクワクする 山盛りいくら丼

この物語はフィクションです。

登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。

今日は何を飲もうかな。

うん。今日は山盛りのいくら丼にしよう。


札幌市営地下鉄南北線すすきの駅から北に向かって徒歩2分。

海味 はちきょ○ 本店だ。


札幌市営地下鉄東豊線(とうほうせん )豊水(ほうすい)すすきの駅からも西に向かって徒歩4分なので好立地と言って良いだろう。


道外からも多数の観光客が来店するほどの有名店なので知ってる人もいるのではなかろうか。「おいさー」の掛け声とともにご飯が入ったどんぶりにいくらを山盛りに盛るパフォーマンスが有名なあのお店と言えば分かるかも知れない。


「つっこ飯」と呼ばれるいくら丼が本日のお目当てだ。


観光客向けということもあるためかお値段は観光地価格となってるがたまには良いだろう。パフォーマンス含めて楽しむお値段ということで目を瞑ろう。


流通や冷凍技術などの改善により今でこそ北海道以外でも旨い海鮮が割とどこでも食べられるようになったが、昭和の頃は酷いものだった。もちろん高級店に行けば違ったのだろうが庶民が行くような回転寿司などはペラペラの全く美味しいとは言えないようなネタを平気で扱うような店が普通にゴロゴロ営業していた。


なので子供心であってもお世辞にもそんなに美味しいとは思えず、河童巻きや納豆巻きを好んで食べていた。その影響かは不明だが今でも河童巻きと納豆巻きは高頻度で頼んでしまう。三つ子の魂百までとは良く言ったものだ。


そんな中でもいくらだけは当時から美味しかったのだ。いま考えると本物ではなく人口イクラだったのだろうが、それでも当時は美味しく感じていた。未だにお寿司を食べる時は必ず頼むほどの好物だ。


なのでこちらのお店は以前からずっと気になっていた。しかしながら観光地価格でありながらも観光客に大人気で常に予約がいっぱい。無理して予約を取って席の枠を潰すのも何となく申し訳ない気持ちにもなるし、気軽に立ち寄る普段使いの店というより、値段含めちょっとした観光地に行くくらいの勇気が必要だったのだ。観光地なら立ち寄るけど生活圏内だと遠慮してしまうと言えば伝わるだろうか?また味だけで選ぶなら他にもうなるほど旨い店があるというのも大きな理由だ。(もちろんこちらのお店も鮮魚が厳選されており旨い)


他の地元民も同様の認識なのか、訪問するとしたら接待だったり観光で来る友人知人に紹介するついでに同席するケースが多いように感じた。そんな時にチャンスが訪れる。弟が出張で北海道に来るとの連絡が。これはついに訪問するチャンス!とばかりに紹介&訪問することに。うむ。アピールしやすい言い訳が出来るのは良いことだ。


そう言えばイクラがロシア語ということを知ったのは成人後だ。


外来語由来の言葉が日本語として溶け込んでいるものもそこそこあるらしく、その中でもポルトガル語由来は割と多いらしい。


煙草(たばこ)は「tabaco」(タバコ)が元だそうで、着物の下に着用する襦袢(じゅばん)も「gibao」(ジバゥン)が元とのこと。金平糖も「confeito」(コンフェイト)が元で、百人一首などで親しまれるカルタも「carta」(カルタ)が由来らしい。確かに日本に文字が伝わる前から存在してたと伝わる大和(やまと)言葉と異なり日本語らしくない発音は何が引用元となったのだろう?と疑問に思うこともあったが外来語由来と聞くと納得だ。


ちなみにお転婆はオランダ語で飼いならせないという意味の「ontembaar」(オンテンバール)が元らしいし、ポン酢もオランダ語でかんきつ類を表す「pons」(ポンス)に由来してるとのこと。ミツカンとキッコーマンの公式ページに乗るレベルに有名らしい。知らなかった。。


なお旦那(だんな)はサンスクリット語で布施または布施をする人のことを指す「ダーナ」が由来とのこと。そもそも仏教用語らしい。


こうして見ると日本語として違和感なく使うほど外国と交易してたのだなと感慨深さを覚える。言葉に限らず日常生活に溶け込んでる文化があるのかも知れないと思うと浪漫を感じざるを得ない今日この頃だ。


脱線した。元に戻ろう。


まずはビールで乾杯!(終わりの始まり)


正直「つっこ飯」だけが目当てだったので単品で注文したのだが、改めて確認したら6000円でつっこ飯を含めた10品+飲み放題付きコースがあったらしいが今さら悔しがっても仕方ない。楽しむとしよう。


頼んだメニューはこちら。


・つっこ飯(小)

・刺身盛り合わせ

・サーモンハラス浜干し


つっこ飯(小)。小だけあってどんぶりというよりお茶碗サイズだが、店員さんの威勢のいい「おいさー」の掛け声とともに溢れ出るまで何度も追加してくれる山盛りのいくら。某グルメリポーターではないがまさに「海の宝石箱」と言った美しさに満面の笑みとなってしまう。間違いない美味さ。お待ちどおさまと配膳されるだけでないお祭り感も味わえて屋外のイベントスペースで食べてるような幸福感も同時に味わえた。やはりここはお祭り会場なのだ。


刺身盛り合わせ。写真が残ってないので何を食べたか覚えてないが全てがとろけるような新鮮さで美味だった。


サーモンハラス浜干し。こちらも旨い。脂が乗っておりビールが止まらない。


正直つっこ飯目当てだったので食べたらすぐ違う店に行く予定で計画してたが、実際飲食してみたら腰を据えて楽しんでも良いのでは?と思った。店内にいるけど店員さんの威勢良い掛け声が常に響いておりお祭り感を味わえるので非日常感もあって楽しいのだ。気になる方はチェックして欲しい。また来ます!


ごちそうさまでした。

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