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純和風な 小料理屋

この物語はフィクションです。

登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。

今日は何を飲もうかな。

うん。今日は小料理屋にしよう。


札幌市営地下鉄南北線すすきの駅から狸小路を西側に向かって徒歩6分。

さっぽろ酒呑 純(じょ○)だ。


紫に白抜きの看板なのでパッと見はどう見てもスナックだが入ると居酒屋というより純和風な小料理屋という風体。割烹着姿の女将さんが料理を振る舞う、しっとりとした雰囲気を楽しめるお店だ。


純情。なんて懐かしく甘美な響きなのだろう。遠い昔に忘れ去ってから幾星霜。今となっては懐かしい記憶の中の出来事だ。


忘れもしない中学生の頃、私はとある小さな個人経営の塾に通っていた。今でこそ興味ある分野については普通に勉強するようになったが、当時は学校で習う勉強がとにかく苦手かつ嫌いで仕方なかったので惰性で通っていた。塾には通うが勉強せず寝るだけ。まさに何のために通ってたか分からないというヤツだ。反省はしてるが後悔はしてない。


そんな塾に1学年下の可愛らしい子が入ってきた。顔は全く覚えてないが当時の自分のタイプだったのだろう。声は少しハスキーボイスな感じだったし女子にしては体格も良い方だったのでボーイッシュな性格だったのかも知れない。だが当時の私は顔を直視するどころか意識するだけで耳まで真っ赤になるほどの純情ボーイだったので結局一度も話をすることもなく疎遠となってしまった。今となっては何やってんだ話しかけて仲良くなるところがスタート地点だろと思うが仕方ない。青春の甘酸っぱい想い出というヤツだ。


純情というか奥手なのは高校時代も変わらない。むしろ男子校だったため女子はますます遠い存在となって久しかったので話しかけるなどとんでもないと思っていた。とは言え文化祭となると近隣の女子生徒も見学に来たりするワケだ。いつもは男子校ならではのおふざけでじゃれ合ったりしてリラックスしてるのが常なのだが女子の姿を見た途端緊張し展示物の裏でモジモジする我々。「お、おい。ちょっと声掛けてみろよ」「やだよ。お前が声掛けろよ」と初心(うぶ)まる出しの学ラン姿の面々が遠巻きに見守るなか、女性の扱いに慣れたやつらがスマートに声掛けしてるのを見て、まるで勇者を見るような目で崇拝してしまった(笑)異性への免疫がない男子などちょろいものであることがこのエピソードから読み取れるだろう。


同じ男子校でも兄弟に女子がいる男は余裕があるというか達観してるところがあったのを思い出した。今考えてみれば幻滅するところや嫌なところなど日々の生活で散々見慣れてるから余計な幻想を抱かないのだろうと分かるが、私のように男兄弟しかいないヤツや一人っ子などは別だった。どうしても同じ人間扱いが出来ず良いところしか見えなくなってしまうのだ。


恋は盲目と言うが、それが全異性に向けられた状態と言って良いだろう。ハッキリ言えば異常だ。相手をしっかり見ていないことに他ならない。若さゆえとも言えるが一人の人間としてコミュニケーションすることを放棄してると言っても過言ではない。成長過程における通過儀礼とも言えるのかも知れないが、しっかり相手を見て交流して欲しいものである。(過去の自分から目を逸らしながら)


こうやって振り返るといつの間にこんなに擦れてしまったのだろうと不思議に思う。日常生活やスムーズなコミュニケーションを取る意味では性別関係なくやり取り出来る方が良いのは間違いないが、当時の独特な感覚は面白いとも思う。あ、でも元芸能人の綺麗な人と喋ったときはさすがに緊張して何を会話したか全く覚えてないので根本は変わってないのかも知れない(笑)


ちなみに芸能人はテレビで見るより瘦せてるし可愛いという話を良く聞くがアレは本当だと思う。


かなり昔になるが電波少年だったのだろうか。松村邦洋と松本明子が歩いてるところに遭遇したことがあるが、松村はそれほど太ってないし松本明子は背は低いし顔は小さいし滅茶苦茶可愛いしでビックリした(笑)トップクラスの芸能人は言わずもがなというところなのだろう。同じ人間でこうも違うのかと思う一幕だった。


盛大に脱線した。元に戻ろう。


色々なお酒が取り揃えられてるがまずは赤星で乾杯!(終わりの始まり)

頼んだメニューはこちら。


・刺身盛り合わせ三種盛り

・タコの天麩羅


お通しはビスケットとチーズ、イクラのセット。うん。美味い。小料理屋というよりスナックのようなお通しセットだ(笑)


刺身盛り合わせ三種盛り。マグロ、イカ、ブリ。間違いない美味さ。


タコの天麩羅。タコがメニューにあると必ず頼んでしまうレベルに大好きな食材のひとつ。しかもタコの天麩羅はその中でも上位に位置するレベル。うん美味い。常設メニューには無さげなのでこの日だけのスペシャルだったのかも知れない。


落ち着いて雰囲気が良いのでしっとり飲みに向いてる印象。小綺麗な小料理屋という感じなので色々な用途に向いてると思う。気になる方はチェックして欲しい。また来ます!


ごちそうさまでした。

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