すすきので お寿司
この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。
今日は何を飲もうかな。
うん。今日はお寿司にしよう。
札幌市営地下鉄南北線すすきの駅から南に向かって徒歩5分。
すしの菱○だ。
こちらはすすきのゼロ番地と呼ばれるおんぼろビルの向かい。いかがわしい街の中心地と言って良いだろう。
本日一緒に飲む相手は昔ながらの飲み仲間とご家族御一行様。うーむ。このような場所はお子さんの教育に良くないのではなかろうか。。と思いながらも予約済みなので仕方ないよねと来訪。直接会うのは何年ぶりとなるのだろう?
今回直接会うキッカケとなったのは飛行機ガチャを引いたら千歳が当たったので、観光ついでに都合が合えば飲もうということになった次第だ。
どうやらJALでは「どこかにマイル」という約半額のマイルで飛行機を利用できるサービスがあるらしい。ただし行き先はランダムに表示される候補地(4箇所)で、納得が行けば申し込み→2日後くらいに目的地が決まるまさにガチャシステムを採用してるとのこと。なんだそれは。水曜どうでしょうでやっていたサイコロの旅と似た匂いを感じる(笑)企画担当や上層部にどうでしょうファンが多かったのかも知れない。
どうでしょうのサイコロの旅と言えばサイコロの目により日本全国津々浦々へ強制的に移動させられることと大泉洋のボヤきが面白いことで有名だが、今回一緒に飲む彼もなかなかの強者である。
今でこそ家族がいるので無茶はしてないと思うが、独り身の頃はマイルを貯めるためと称して無駄なルートを通って目的地まで到達していた。たしか初めて北海道で一緒に飲んだ時は、東京から直接新千歳空港に来たのではなく、一旦シンガポールを経由して来たとか言ってた気がする。出張で京都などに行った際もわざわざ沖縄経由で東京に戻ったりと常人には理解できない行動をする変人だ。
いや。遠回りするだけなら変人とは言わない。以前から気になってたのでぷらっと観光してから目的地に向かうというのは理解できるからだ。
しかしながら彼は違う。シンガポールも沖縄もただマイルを貯めるためだけに経由してるので、空港からは一切出ず目的地に向かうとのこと。まさに意味不明としか言いようがない。変人とは彼のためにあるための言葉なのかも知れない。
一言でいうとクレイジーだが、それらについて突っ込むと嬉しそうにマイルが溜まることの楽しさと一定以上のランクになるとラウンジで飲み放題になることの素晴らしさを滔々と語りだして止まらないので聞き流すに限る。今日のラジオパーソナリティは随分と興に乗ってるなという感じだ(笑)え?類は友を呼んでるだけ?多少は自覚してるので甘んじて受けよう。
そんなワケで新千歳に来るのだが、ガチャで売り出されるのは簡単に言えば人気が低い時間帯の余った座席を格安で販売するチケットとなるので、1泊2日だと行動がかなり制限されるとのこと。
具体的には新千歳12時着で翌日15時の便で帰るという弾丸ツアー状態。それは行けるトコが限られすぎるので厳選しなければ。。
一応候補として「新千歳空港内のラーメン道場」「地元民にも人気な回転寿司」「石屋製菓の工場見学&アミューズメントパーク」「大倉山スキージャンプ展望台」「赤れんが庁舎」を提案したら石屋製菓だけ行くことにしたとのこと。詰め込みすぎない方が心身ともに余裕がもてることは間違いないので良いと思う。
石屋製菓について他人に紹介する前にチェックしておこうと工場見学したことがあるのだが、小さなお子さん目線の位置に覗き窓や案内などが書いてあるなど随所に工夫が凝らしており感心した。あと何度工場見学しても思うけど大人も楽しめると思う。私など完成品となった白○恋人が凄いスピードで袋詰めされていく光景等を延々と飽きもせず眺めてしまった。単調な動作は人を魅了する何かがあるのかも知れない。アミューズメントパークは完全にお子様向けなのでチェックしてないが楽しめたとのこと。小さなお子さんがいる家族には丁度良い施設なのかも知れない。
脱線した。元に戻ろう。
そんなワケで来札した御一行様。遠いところようこそ。
そして乾杯!(終わりの始まり)
頼んだメニューはこちら。
・刺身盛り合わせ(七品)
・ウニとイカの金山寺味噌添え
・あん肝
・ぶりの照り焼き
・天ぷら
・寿司4貫
刺身盛り合わせ(七品)。うん。まぁ美味いけど普通かな。
ウニとイカの金山寺味噌添え。金山寺味噌とイカは美味い。
あん肝。旨い。これだけで良い。
ぶりの照り焼き。こちらも美味いけど普通かな。
天ぷら3種。こちらは確かビールでハラいっぱいだったからご家族に差し上げた気がする(笑)
寿司4貫。こちらも同様。
個人的にはまぁ悪くはないけど普通かな。という印象だった。すすきのだと家賃も高いしこんなモノだろう。ご家族にも「このお店のレベルってどうです?」と聞かれたけど「うーん。普通っすね」とはさすがに答えづらかったので「美味いですよ」と答えたが正直に言った方が良かったのだろうか。。どうやら気に入って頂けたようでその後も再訪されたことに少し心が痛む。
正直海産物に関してはどこで食べても美味しいのだ。いや。そう断言することは難しいが法則はある。分かりやすい指標としては札幌以外の地域で海産物を扱うことを得意とするお店が満を持して札幌にも開業した店舗に関してはほぼ外れ無しと言って良いのではないかと思う。あと中心部ではなく若干外れた場所だと家賃の関係からネタの質が良くなる法則もあるが一概にコレとは言い難い。色々チャレンジして目を肥やして欲しいと思う今日この頃だ。
色々言ったが子連れで訪問できるお店という意味では悪くはないと思う。気になる方はチェックして欲しい。また来ます!
ごちそうさまでした。