観光客が増えるほど赤字だった宮島が 訪問税を導入できた理由
この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。
今日は何を飲もうかな。
うん。今日は格安チェーン店にしよう。
○高屋だ。
生姜焼きを食べたくなったので訪問。早速乾杯!(終わりの始まり)
安定の旨さ。
***
インバウンド観光客の増加により各地の観光地が大混雑してるニュースは最近よく聞く話題だが、宿泊やお土産など恩恵を受ける一部界隈以外は迷惑と感じてるのが実情ではなかろうか。私もその一人である。
円安&原料費高騰&人件費高騰などを受け値上げが続出してる昨今だが、それでも外国人観光客にとっては安い旅行先であることに変わりないようで各地の観光地はインバウンド客で溢れてる状況である。
特に京都などは地元住民が普通に暮らすのも難しいほど大混雑が続いてるそうなので「インフラ整備や流入数制限の両面から幅広く税金を取れば良いのに。。」と感じるが、地元住民や通勤通学客とインバウンド客を分けるのが難しいのだろう。
そんな京都市は2018年から宿泊税を徴収し始めたが3月に値上げするそうだ。
※参考。2026年3月から京都市の宿泊税の税率が変更。何に使われているの?
https://livejapan.com/ja/in-kansai/in-pref-kyoto/in-kyoto-station_to-ji-temple/article-a2001023/
正直「最低でも宿泊料金の1割」として良いように感じるのでまだ甘いと言わざるを得ないが各種影響も検討した結果なのだろう。これで多少でも改善すれば良いなと感じる。
なお広島県の(海に浮かぶ赤い鳥居が有名な)厳島神社がある厳島(通称:宮島)も「訪問税」を徴収し始めたそうだ。
以下は訪問税の導入を実現した松本市長へのインタビュー記事だが、前後編ともに内容が濃く読み応えがあるので興味がある方はチェック頂ければと思う。
※参考。観光客が来るほど赤字だった宮島が一人百円の訪問税を導入できたワケ
https://gendai.media/articles/-/162687
名称の通り「島」なので訪問するにはフェリーの利用が必須→利用料金に訪問税の百円が上乗せされるという形で徴収してるとのこと。周りから隔絶されてるが故の徴収し易さというヤツである。
それこそ昔で言う関所、異世界モノで言う中と外を隔てる門があれば徴収も容易だろうが、令和の現代ではそのような時代錯誤な隔離施設があるハズも無い→宮島のように物理的に隔てられた場所でも無い限り宿泊税のような形でしか徴収が難しいということだろう。
利便性とセキュリティは相反する概念だが、徴税の意味でも同様となる辺り難しいものがあるのだなと改めて感じる。
しかし訪問税を含めても片道三百円。往復五百円は安すぎるのではなかろうか。
コロナ禍は別として訪問税導入など無関係とばかりに、右肩上がりに観光客が増加してるとのこと。それはそうだろう。円安の今、百円やそこら徴収されたところで痛くも痒くもないことは想像に難くない。
日本人の感覚で言うと円高&日本より周辺アジア諸国の物価が遥かに安かった時代の海外旅行先が数十円上がるくらいの価値観なのではなかろうか。日本はもう既に「安価に楽しめる国」にまで後退したのだなと哀しみを覚える。。
どうやら訪問税の導入自体は2023年から開始したものの、20年以上も前から検討してたとのこと。しかしながら長年実現には至らなかったものの、急速に増加したインバウンド観光客による影響が多岐に渡り深刻さを増したことで導入が決定されたそうだ。
それはそうだろう。日本人なら当然に持ち合わせてる倫理観や常識が通じないだけでなく、物理的に大量の人数が押しかけて来るのだ。問題が起きないハズが無い。
また根深い問題は財政構造にあるそうで、観光客が増加してモノが売れても消費税など主要な税収は国に入る→自治体にほとんど還元されないので「観光客が来るほど赤字」な体質とのこと。それは他の自治体も他人事ではないだろう。
島民人口約1400人に対して年間490万人の来訪者が押し寄せるにも関わらずその分「地方交付税」が増えるワケでも無い→来訪者が増加するほど赤字となるそうだ。住民の3500倍もの来訪者数である。イチ地方自治体にのしかかる負担が大変なものであることは想像に難くない。
国が「観光振興」を推進してるくせに観光地がある自治体に負担だけを押し付ける歪さに政府や省庁の理解力の低さ&傲慢さ&消極的姿勢を感じて止まない。
訪問税の導入が遅々として進まなかった理由が「行政サービスから利益を受ける人は全て等しく税金を負担すべき」という考え方が根本にあったからとのこと。
つまり観光客だけでなく住民も利益を受けるのだから住民・観光客と分けず等しく課税すべき。という理屈らしい。
言わんとするところは分かるが、それは「観光客による極端な負担増大が全く考えられてない頃に検討・作成された法律だよね」としか言い様がない&もちろん慎重に検討する必要はあるが、現実に合わせ柔軟に対応すべきとも感じる。
当然だが住民は「過大に増えた観光客により色々問題が起きてるのに住んでるだけの住民の税金を上げるのか」と反発が大きく長年に渡る膠着状態となっていたとのこと。それは当たり前だろう。
よく聞く話だが、総務省も前例主義のため住民を課税対象から除外することを認めなかったとのこと。もはやこれだけでドラマなどが作れそうな勢いである。
そんな中転機が訪れたのが2020年だそうで、同市長は神奈川大学の教授が提唱してた「原因者課税」に出会ったそうだ。
簡単に言うと行政サービスの負担を増大させてる「原因」に着目→全ての人を等しく扱わず「真の原因者」を厳格に識別&課税する点だそうだ。
宮島の場合、極めて明快である。
何故ならば住民は日常生活を送ってるだけで行政サービスの負荷を増大させている原因者ではない。
他方、年間約490万人の来島者こそゴミ処理・トイレ清掃・交通対策などの行政サービスを増大させてる真の原因者である→観光客のみに課税&住民は非課税とすることが論理的に正しい。となったそうだ。
もちろんコレは一般的な住民税などの話ではなく、増大した観光客が引き起こした行政コストを観光客自身に支払わせる「法定外税」(新しい税金を条例で創設)なので制定には高いハードルがあると考えた方が良いのだろう。
長年膠着してた税金問題も「宮島の住民&通勤通学する者」は課税対象外の交付を受けることで観光客と区別してるそうだ。
紆余曲折があり苦労が多かっただろう。
実際、国の理解を得るのは大変だったそうで、総務省の担当者の反応は冷ややか&訴訟リスクまで指摘されたとのこと。
市長および関係各位の苦労には涙を禁じ得ない。。
ただ訪問税を導入する法的根拠は得られたものの宮島の商店街などから「観光客が減ったらそうするのか」と意見があったり、宮島在住ではない本州側の県民から「自分たちの町の宮島に行くのに何故税金を払わなければならないのか」と声が上がったそうだ。
※参考。訪問税導入も足りない…オーバーツーリズム対策の意義と限界
https://gendai.media/articles/-/162688
私ならストレスで胃腸をおかしくする自信があるほどである。
そこで丁寧に説明&対話を積み重ねることで導入にこぎ着けたとのこと。
同市長&関係各位には労いの言葉&万雷の拍手を贈りたい。
同市の取り組みは全国の観光地に大きなインパクトを与えてるそうで複数の自治体から視察が相次いでるとのこと。何より省庁による前例主義という高いハードルを突破した功績が大きいことは言うまでもない。
ただ宮島も訪問税を導入したものの、観光関連の行政コストが税収の倍あるそうで不足分は一般財源で補填してる状況だそうだ。
訪問税の値上げも視野には入れてるものの慎重な姿勢を崩さず「観光推進は国策であるにも関わらず現行の税制構造には強い問題がある→本来であれば国が解決すべき問題」と繰り返し強調されてるとのこと。全くその通りとしか言い様がない。
前例主義が強い省庁&現場を顧みず事なかれ主義&政争に明け暮れる政府では税制構造に手を入れることは非常にハードルが高いだろうが、有識者各位と共に議論を深め改善に邁進頂きたい今日この頃だ。
***
ちょっと何言ってるか分からない?安心しろ。私もそう思う。
頼んだメニューはこちら。
・生姜焼き
・そら豆
生姜焼き
豚肉&甘辛ダレだけでなく玉ねぎの甘みも加わり調和するのが素晴らしい。旨い。
そら豆
生姜焼きだけでは足りなかったので注文。安定の旨さ。
総じて満足。一品だけで満足する場合と今回のように物足りなさを感じる場合の違いが分からないが、身体が求めるということは必要ということにしておこう(笑)気になる方はチェックして欲しい。また来ます!
ごちそうさまでした。




