「なんかいい感じにして」 デザイナーが困る指示
この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。
今日は何を飲もうかな。
うん。今日は格安立ち飲みにしよう。
ほていち○んだ。
月見鶏皮キムチを食べたくなったので訪問。早速乾杯!(終わりの始まり)
赤星はいつ飲んでも旨い。
***
皆さまデザインセンスはあるだろうか?私は無い。否。壊滅的と言って良い。
以前自分でホームページを作成したことがあるのだが、あまりもの素人臭さ全開なダサさで我ながら笑えてしまい「どうよ?このダサさ」とネタとして披露したほどである(笑)
流石に↓ココまで酷くは無かったがデザイナーから見たら五十歩百歩なのだろう。既に消してしまったがネタとして画像だけでも残しておけば良かった。。
※参考。「あえて」ダサいデザイン(真ん中付近にあるネタ画像)
https://netsanyo.net/blog/7417
私が作成したページの方向性は↓コチラと類似。
阿部 寛のページがいつの間にかhttps化してて驚いた。。
※参考。阿部 寛のホームページ
https://abehiroshi.la.coocan.jp/
そのようにデザインセンスが壊滅的な私なので、デザイナーのことは尊敬してやまない職業のひとつだが、デザイナーと言えどエスパーでも何でもないので困りごとはあるそうだ。
※参考。「なんかいい感じにして」にモヤッと…デザイナーが言われて困る指示
https://webtan.impress.co.jp/n/2025/11/12/50391
「なんかいい感じにして」と言われたところで「デザイナーはエスパーでも何でも無いのだから『誰に向けた』『見た目はどのような方向性(ポップ・クール・お堅くなど)なのか』など諸々を教えて貰わないとデザイン出来るワケが無い」としか言いようが無いのではなかろうか。
やはりここでも大事なのはヒアリングである。
流石に以前話題に取り上げた↓のように「犬」とだけリクエストされたところから輪郭・解像度を上げるのは極端な例だろうが、顧客が要望されてることを言語化するためにヒアリングが大事なことは変わりない。
※参考。新卒・中途ともに初任給42万円 驚異のV字回復を実現
https://ncode.syosetu.com/n3975jm/423/
デザインするためのヒアリングで思い出した。
宮原るり氏の四コマ漫画「みそララ」はデザイン会社で働く人達を描いてるお仕事漫画なのだが、そこでもヒアリングの大事さは全般を通して語られていた。
主人公は雑談が大得意で、お客さんから色々な話を仕入れ数百ページに渡る原案を作るほどの極端なコミュ力おばけ&文章力も得意なのだが、同僚のデザイナーは真逆で雑談や文章化が大の不得意という性格。
そのためヒアリングして掘り下げることが苦手→顧客の要望通りにならないことも少なくない。
何度も「思ってたのと違う」と言われ「その『思ってたコト』を最初に言え!」と憤るのだが「ヒアリング・掘り下げが足りないのが原因」と感じてしまう。
いや。言語化できないお客さんにも大きな要因があることは理解できる。
しかしながら「素人で何も分からない」からこそプロに仕事を依頼してるのだ。
「暖色系が良いのか寒色系が良いのか」「写真を大きくした方が良いのか、文字を目立たせた方が良いのか」など、色々なデザインを手掛けてるのであれば方向性を絞っていくことは出来るだろう。何なら過去に作成したデザインをサンプルとして提示してどのような方向を望んでるのか確認するのも良い手かも知れない。
要件定義を含めた上流工程は非常に大事である。実際モノを作る下流工程になってから「方向性が間違ってた」とやり直しとなったら目も当てられないコトは言うまでもない。
ヒアリングとは少々異なるが、印象的だったエピソードが「温泉旅館をPRするポスターのコンペ(アプローチ方法は自由)」に参加した回だ。
最初は同僚に相談せず暴走→デザインそのものは良いものの「自分がやりたかったデザインに今回の温泉を当てはめたという印象を受ける」と没になることに。
レビューした上司は「広告には必ず発信者のメッセージ(来て・買って・考えてなど)があるよね。その枠の中で自分なりの解釈をして表現するのが『自由にデザイン』することだと思う」と優しく諭す。
反省を元に同僚同士で案を練り作品を完成→コンペ本番に挑むストーリーなのだが一連の流れは2巻に掲載されてるので興味がある方はチェック頂ければと思う。
脱線した。元に戻ろう。
他にも困る指示として「すぐ出来るでしょ?」「ちょっとオシャレにして」などだそうだ。
「すぐ出来るでしょ?」はデザインに限らず素人がプロに言ってはならない台詞のトップ3に君臨するのではなかろうか。
「すぐ出来ますか?」ならば問題ない。ド素人が完成までの期間を見積れるワケなど無い&他にどのような仕事が積み重ってるかなど知りようが無い→完成までの期間を確認することはごく普通のことである。
しかしながら「すぐ出来るでしょ?」は一発アウトだ。
まさに相手の都合などを一切無視した自己中な台詞と言って良いだろう。
私がもしそのような台詞を言われたら「すぐ出来る(簡単)と思ってるのであればご自身でどうぞ」と冷めた目で突き返すことは想像に難くない。そこには「すぐ出来ると思う根拠があるからそのような台詞が出たんでしょ?悪いけどこちらの都合を一切無視&敬意が無い人からの依頼は受けたく無いんだわ」という副音声が含まれる。沸点が低いことは認める(笑)
分からない・出来ないからこそプロに依頼するのだ。
何も知らないド素人のクセに「すぐ出来るでしょ?」は相手に敬意が無いどころか馬鹿にすらしてると受け取られても不思議ではない。またお得意様の仕事で先々まで予定が埋まってるかも知れない。想像力が欠如してるにも程があると思うが一定数存在するのが残念なところである。
「ちょっとオシャレにして」はヒアリングで一定のところまでは掘り下げることが出来る分野ではないかと(素人ながら)感じる。
(細かいところまでは難しいだろうが)方向性は掘り下げられるハズ。
デザインでも言語化は大事なのだなと改めて感じる。
他にも「短納期の依頼が常態化」「上層部や他部門からの圧力がある」など、仕事内容ではなく会社の体制そのものに問題があったりと色々と問題は山積みのようだが、アンケート結果を見る限りヒアリングやコミュニケーションに起因する問題が少なくないように感じる。
もちろん本業のデザイン能力自体を鍛えることも大事だが、どの仕事にも共通するヒアリングやコミュ力も大事である認識が広がって欲しい今日この頃だ。
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ちょっと何言ってるか分からない?安心しろ。私もそう思う。
頼んだメニューはこちら。
・月見鶏皮キムチ
・のり納豆やっこ
月見鶏皮キムチ
もはや定番の一品。全体のバランスが素晴らしい。旨い。
のり納豆やっこ
期間限定メニューで好みだった納豆+冷奴の組み合わせが無いか聞いてみたらあるとのこと。いつの間にかレギュラーメニュー入りしてたので注文。旨い。
総じて満足。月見鶏皮キムチもレギュラーメニュー入りを熱望するので今後も注文しようと思う。気になる方はチェックして欲しい。また来ます!
ごちそうさまでした。




