フリック入力を発明 「人生100回分」稼いだ日本人
この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。
今日は何を飲もうかな。
うん。今日は格安チェーン店にしよう。
○高屋だ。
ピリ辛豚骨つけ麺にネギトッピングして食べたくなったので訪問。
早速乾杯!(終わりの始まり)
安定の旨さ。
***
皆さまスマホで文字入力する際、どのような方法で入力されてるだろうか?
私は断然フリック入力派だ。(英文字入力時だけはキーボード入力を活用)
てっきりフリック入力を使用してる人が多数派だと思い込んでたが、NTTドコモ モバイル社会研究所の調査結果によると、若年層や学生は利用率が高めなものの、それでも半数未満のようだ。
※参考。15~24歳女性の約半数がフリック入力を利用
https://www.moba-ken.jp/project/lifestyle/20231109.html
若年層は100%に近い数字だと思ってたので意外と感じた。
年代が上がるほど利用率が右肩下がりとなるのは予想通りだが、あまりもの利用率の低さに「フリック入力という言葉自体を知らないだけでは?」と邪推するほどである。それともガラケ時代のポチポチ同じ位置を押下する「あ→い→う→え→お」と変換されるトグル方式で入力してるということだろうか?
だとしたら非効率極まりないなと感じてしまうが、慣れた方法の方がしっくりくるのも理解できるので悩ましいところだ。どのような入力方法が多数派なのか興味があるので、今度他人がスマホで入力してる場面を見掛けたらさりげなくチラ見してみようと思う。←不審者発見
そんなフリック入力だが考案(発明)→特許取得→マイクロソフトへ売却することで人生100回分の金額を稼いだ人の裏話が載ってる記事があった。
※参考。フリック入力を発明して「人生100回分」稼いだ日本人
https://diamond.jp/articles/-/374568
非常に興味がある。どのような経緯だったのだろう。
どうやらアイフォンがアメリカで発売された際に、いずれ日本でも発売されるだろうと日本版には是非フリック入力を採用して欲しいと思いドコモとソフトバンクの開発部門の方へプレゼンしたとのこと。
その際の反応はイマイチだったそうでそれっきりになったそうだ。
ところがその後ソフトバンクから発売された日本版アイフォンがテレビで「フリック入力」が紹介されてたことに同氏は心底驚いたそうだ。それはそうだろう。
ただ同氏はドコモやソフトバンクにプレゼンする10ヶ月前に特許出願済みだったそうで(特許は出願後1年半後に公開されるため)アップルもソフトバンクも特許の存在に気付いて無かったとのこと。公開までの準備期間?がある故にこのようなケースが発生するのかと驚くばかりだ。
アイフォンだけでなく後続のアンドロイド、ウィンドウズフォンにもフリック入力が搭載されたため、同氏が特許権を行使した場合「侵害品の差し止め」つまり全スマホの販売停止も出来る状態となったそうだ。とんでもない特許と言えるだろう。
私ならドキドキしすぎて精神状態がおかしくなる自信がある&同氏も「ゴルゴ13に狙われるかも?」と妄想が沸いたそうだ(笑)同氏を身近に感じたのは言うまでもない&億単位の宝くじが当たった人と心境が似るのかも知れない。
なお特許は使用せず持ってるだけでは意味が無いとのこと。
マネタイズ(収益化)方法は以下の3つだそうだ。
───
・自分で実施(他者を差し止め→自分でソフトを販売)し収益を得る
・ライセンス(使用権)を他者に許諾することで収益を得る
・特許を売却する
───
世の中に無いモノの発明ではあるものの夢があるなと感じる。
ただ簡単ではないそうで、1つ目は「最初からインストールされてないとスタンダードになりづらい」「差し止め=既にフリック入力を搭載済みのスマホを出荷できなくなる→アップルやグーグルといった大企業による抵抗が考えられる」という問題があるそうだ。
特許は20年存続するそうなので、その期間ライセンス収入を得る→「毎年莫大なお金が入ってくる」と思いがちだが、そう簡単ではないようだ。
当たり前の話だが大人しく&喜んでお金を払いたい企業など無いそうで、こちらから「お金を払ってくれ」と言っても無視されるとのこと。大企業には毎日このような手紙が届く→いちいち相手してられない事情があるそうだが、フリック入力のような特許を持ってる人であっても同様なのかと思うと世知辛い話と感じる。
ただ泣き寝入りするのではなく対抗する場合、こちらから裁判を仕掛けるしか無いとのこと。いわゆる「○社が特許侵害してるから差し止め&損害賠償を請求する」というヤツだ。
しかしながら当たり前だが弁護士費用などを含め数十万円かかる上、訴訟された側は「うちのは特許のヤツと少し違う」と逃げたり「ライセンス料の値切り」「他社にライセンスせず独占させて欲しい」とゴネたり「無効審判」「異議申し立て」などで特許が無効だと主張→圧力で潰すなど対抗されるとのこと。世知辛いを通り越して仁義なき戦いなのだなと冷や汗すら覚える。。
きちんと審査された特許が潰されるなど普通にあるのだろうか?と疑問に思うが、(徐々に右肩下がりになってきてるものの)アイフォンが初めて発売された当時は「その特許は無効だ」が裁判所で成立する割合は結構高かったそうで約40%前後だったとのこと。予想以上の割合で驚いたが、大企業にとって「無効審判」は挨拶代わりのようだ。
そう考えるとマネタイズの機会は1回だけとなるが、特許を売却するのが一番大金を得られる可能性が高いという結論に至ったとのこと。
何せ自分のモノ(権利)となるかも知れないのだ。そのような特許を潰すような企業はほぼ無いだろうし訴訟や無効審判の可能性も減るという一石二鳥状態である。
弁理士である同氏だけでなく「友人の弁護士」特許事務所の「所長弁理士」東京工業大学の先生である「弁理士」顧問をして貰ってる「会計士」2人の合計6名体制でチームを結成→作戦を考えたそうだ。
それ何てアベンジャーズ?というレベルのつよつよ軍団だが、逆に言うとそれほどのメンバーでないと巨大企業相手の特許商売は出来ないという証左なの?と思うと特許ビジネスは超人たちによる高度な頭脳戦なのだな。と海外より遠い景色を見る気分となってしまう。(縁側でお茶をすすりながら)
会計士の発案により(特許だけを売るのではなく)会社ごと売却する方針にしたとのこと。特許だけを売ると利益の半分が税金が持っていかれるのに対し、会社の売却益(株式の売買利益)の場合2割程度の税金で済むことが決め手だったようだ。
売却のためだけに会社を作ったそうだが、個人で発明した特許権を会社へ移転する際も色々と面倒な手続きがあっただろう。
以前「こづかい万歳」という漫画に「発明」を個人で特許出願してる人へのインタビューが載ってたことがあるが、書類も書式や書き方など色々決まってるそうで、聞いてるだけでもかなり面倒と感じた。売却も含め素人が安易に手を出すものではない分野だなと改めて感じさせられた。
※参考。自分で特許出願する方法
https://www.koyamapat.jp/patent_link/
※参考。「こづかい万歳」に登場させて頂いた「介護士+発明家」の西堀です
https://note.com/k_n3939/n/nc00eee7142e1
10社ほどにクローズドオークション(おそらく非公開のオークション)の形で入札して貰い、紆余曲折の上マイクロソフトへ売却することが決まったそうだが、グーグルはガン無視でアップルは無礼&高圧的という残念な交渉だったとのこと。
訴訟大国だから「なるべく有利となるよう」手練手管を駆使するのは仕方ないのかも知れないが、少なくともこれから売買を行おうとする相手と対等な立場として取引する意図を感じさせないのは商売以前に人としてどうなの?と両社には失望の念を禁じ得ない。
人生100回分稼いだのであればチームメンバで等分したとしても残りの人生遊んで暮らせるハズだし私なら間違いなく遊んで暮らす姿が目に浮かぶ(笑)が、同氏は弁理士としてだけでなくシンガーソングライター、作詞家、作曲家としても活躍しておりAKBやももクロなどに楽曲提供するなど精力的に活動されてるそうだ。
※小川コータ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E5%B7%9D%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%82%BF
同氏は超人すぎて一般人には参考にならなすぎるので「こづかい万歳」に登場した人物のように、市井の人間が発明で細々と暮らせる世の中になれば良いなと感じた今日この頃だ。
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ちょっと何言ってるか分からない?安心しろ。私もそう思う。
頼んだメニューはこちら。
・そら豆
・マカロニサラダ
・ピリ辛豚骨つけ麺
・細切りネギ
そら豆
安定の旨さ。
マカロニサラダ
こちらも間違いない旨さ。チビチビ食べられるのも嬉しい。
ピリ辛豚骨つけ麺+トッピング用の細切りネギ
細切りネギを載せると迫力が凄い。
間違いない旨さ。ネギをトッピングすることで予想通り食感&味にアクセントが加わり美味さが更にアップ。大正解である。
麺がぷるもち食感&つけ麺なので伸びずに最後まで楽しめるのもありがたい。
総じて満足。今となっては懐かしくて涙がちょちょ切れる(笑)1ヶ月以上前の飲食をネタにしてることがバレたのは秘密だ。毎回思うが写真を見ると記憶が鮮明に蘇るのが不思議でならない。気になる方はチェックして欲しい。また来ます!
ごちそうさまでした。




