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九州の 屋台フェア

この物語はフィクションです。

登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。

今日は何を飲もうかな。

うん。今日は九州の屋台フェアにしよう。


JR原宿駅から西へ徒歩9分。代々木公園イベント会場B地区で開催されている三連休限定イベント九州観光物産フェアだ。


東京メトロ千代田線、副都心線 明治神宮前(原宿)からも徒歩9分。


東京メトロ千代田線 代々木公園からは東へ徒歩11分。

小田急線 代々木八幡駅からも徒歩13分と好立地な場所だ。


観光物産フェアと銘打っているがお土産を購入するスタイルではなく、単純に屋台が立ち並ぶお祭り形式のフェアなので、老若男女家族連れ観光客等々入り混じったイベントとなっていた。


それにしても代々木公園という名称は初見の人に「え?代々木駅の近くにあるからその名称なのでは?」と勘違いさせるように思うのは私だけだろうか?


代々木という名称が付くのに原宿駅の近くにあるのだ。原宿公園と命名されていた方が分かりやすいと思うのだが何故代々木公園なのだろう?


歴史を見ると戦前は陸軍の練兵場として利用されていたらしく、その際に代々木練兵場と命名されたらしい。歴史の浅い原宿駅ではなく歴史のある代々木八幡宮から名称を借用したということなのだろう。そう考えると納得だ。


都心にも関わらず広大な土地なのでさぞ国の思惑に振り回されたのだろうなと思ったが戦前は陸軍の練兵場→戦後は米軍宿舎→日本への返還後は東京オリンピックの選手村→現在の代々木公園へと変遷していったらしい。まさに諸行無常だ。


北東に明治神宮、北に国立オリンピック記念青少年総合センター、南東に国立代々木競技場、南にNHKと錚々(そうそう)たる顔触れが揃っている。風水その他方位学的なものは何も知らないが、これだけの巨大な思惑に囲まれた敷地には何らかの力場が発生してても不思議ではないように感じる(笑)とは言え実際は自然豊かで空が広く爽やかな公園で、ペットの散歩をしてる人達も多数いるのどかな場所なので安心して訪れて欲しい。


明治神宮と言えば東京の中でも有名な観光スポットのひとつなので訪れたことがある方も多いのではなかろうか。


明治神宮が一番の大混雑となるのは大晦日なことは間違いないだろう。一度だけ大晦日の夜中に並んでみようと思ったことがあるが、明治神宮入口の鳥居どころか、表参道に向かう片側三車線の道をズラリと大行列が出来てる上、折り返して原宿駅まで大行列が続いてるのを見ただけで引き返したものだ。アレに延々と並ぶ体力と精神力がある人は本当に凄いと思う。


また有名な観光スポットのひとつと言えば原宿の竹下通りも外せないだろう。昔は修学旅行の盛り上がりイベントのひとつという印象だったが今は変わったのだろうか?もしかしたら現在では外国人観光客の方が多いのかも知れない。


何度か訪問したことがあるが、軒並み10代女子向けという感じの店ばかりで場違い感が半端じゃない。ゴスロリ服専門店のようなディープで尖った店も普通に存在してるので興味本位で入店してみたが10分程度でひらひら服等の情報量の多さに酔った。中野ブロードウェイに匹敵する濃さと言って良いだろう。完敗だ。


10代女子向けのキラキラ表紙が目立つ雑誌があると思うが、原宿では街中がそんな感じなのだ。目から入って来る可愛い系の情報量の多さに人酔いならぬ情報酔いしてくる。いや。実際にはそこら中に可愛い系な格好をした女子達が多数いるので人酔いも含まれてるだろう。オッサンを寄せ付けないオーラがあると言っても過言ではないかも知れない。話のネタに一度は行ってみることをオススメする。


脱線した。元に戻ろう。


そんな感じで訪問した九州観光物産フェア。今回は日本酒が目当てだ。


日本酒と言えば東北を中心とした米作りが盛んな地方のお酒が有名だが、最近関西以南でも美味しい日本酒をいくつか飲む機会に恵まれたので、自分が知らないだけで九州でも美味しいお酒があるのではないか?それが訪問したキッカケだ。


立地から大混雑することは目に見えていたので朝10時のスタートに合わせて訪問したら、さすがにこの時間は人気も少なく閑散としていた。とは言えいつまで空いてる状態が続くか不明なので早めに気になる上位のお店を制覇することにする。


まずはビールで乾杯!(終わりの始まり)


ラガービール。市販のものより苦味というか刺激はマイルド。どちらかと言うとハーフ&ハーフのような黒ビールに近い味わいを感じる。濃い目のマッチョのような色なのでもしかしたらそうなのかも知れない。旨い。


コップに「SCHMATZ」と書いてある。今が週末だからしゅまっつなのかな?何つって!何つってー!(読者を置いてけぼりにするスタイル)


どうやら本格的なドイツのクラフトビールを作るメーカーとのこと。興味がある方は是非チェックして欲しい。


お次はねぎ塩牛タン串。しょっぱい(笑)まさに酒飲み向けのツマミという感じ。お店で出てきたら牛タン自体も含めてイマイチと感じたがここはお祭りの屋台。多少のマイナスには目をつぶることが出来るのが良いところだ。


立ち食いスペースで飲み食いしながら気になってた次の店はさつま鶏炭火焼き。店頭でボヤを思わせるレベルの煙をもうもうと上げながら鶏を焼いているパフォーマンスが衆目を惹きつけている。もう見た目から旨そう。珍しいことにキャベツが敷いてあり、その上にゴロっとした炭火焼きのさつま鶏が載っていた。旨い。嚙み応えが凄いので飲み込むタイミングが分からない(笑)ホルモン並みに咀嚼が必要なのでこれだけでハラいっぱいになりそうな予感。ツマミとしては最適と言って良いかも知れない。


さて。メインの日本酒と行こう。


飲み比べセット5種をチョイス。選んだ日本酒はこちら。(すべて常温の冷や)


・杵の川(きねのかわ)

・はねぎ搾り(はねぎしぼり)

・天吹(あまぶき)

・八鹿(ようか)

・福貴野(ふきの)


杵の川(きねのかわ)。長崎県 杵の川のお酒。九州で基準のお酒はこちらとのこと。甘口と旨口の間くらいの印象。醸造アルコールが入ってるような味がする。まぁまぁ。


はねぎ搾り(はねぎしぼり)。長崎県 酒蔵 吉田屋のお酒。日本で数少ない伝統製法「はねぎ搾り」製法で作られたとのこと。辛口なのかな?スッキリしてる。


天吹(あまぶき)。佐賀県 天吹酒造のお酒。飲んだ後に鼻にふわっと芳醇な香りが楽しめるお酒どれですか?と聞いてオススメされたお酒だが期待外れだった。しかも何故かスッキリ目の辛口。落差のせいかイマイチに感じてしまった。


八鹿(ようか)。大分県 八鹿酒造のお酒。こちらも芳醇と言われたがそれほど感じない。5種類の中で一番これがマシだと思った。


福貴野(ふきの)。大分県 三和酒類のお酒。麦焼酎のいいちこを提供してる酒造と言った方が通じやすいかも知れない。お店で提供してる酒の中で一番の辛口と言われたが、天吹の方が辛口に感じた。悪くはないがいいちこ飲んだ方が良くない?というのが正直な感想だ。一番辛口なのは本日の私かも知れない。


正直、期待値を大幅に下回りガッカリしたのは否めないが折角だから屋台をもう少し楽しみたい。11時を過ぎた辺りには立ち食いスペースも埋まるレベルに混雑してきてたので1人はテーブルに残る形で交代で買いに行くことにした。普段は独りで行動することが多いがこのような場合は2人以上いた方が良いのは間違いない。


初めから気になっていたいわなの塩焼き。いわゆる串に刺して炉端焼き風に焼くスタイルだ。居酒屋含めこのようなスタイルで食べられる店はごく少数と言って良いだろう。観光地などでたまに食べられる程度の希少な食べ方にテンション上がる。味自体は普通の淡白な川魚だがエモさポイントで高得点をゲットだ。


もうひとつ気になっていたのが博多のひとくち餃子。餃子だけど饅頭のような丸い形で提供されている。ニラが入った肉汁がジューシーで本日イチ美味しかった。柚子胡椒が付属されてたが個人的には付けない方が好みだった。なお二十歳超えるまで餃を「食」へんだと思ってたことは秘密だ。


マグロの解体ショーや見知らぬアイドルのコンサート、屋台や刻々と増える人並みなどを観ながらゆっくり飲食し、イマイチな日本酒(失礼)もようやく完飲。お口直し(重ね重ね失礼)にキ☆ンの生ビールを頂き、やはり万人受けするビールは満足度が高いのだなと再認識した。


12時頃には撤収したのだがさすがにその時間帯は大混雑。立地が良いと集客力も凄いことを目の当たりにした気分。代々木公園沿いの道路は駐車中の車がズラリと並んでおり壮観だったが、こんなにアクセスが良いのだから公共交通機関で来れば良いのに・・・と思うのは野暮なのだろうか。


期待値を下回りすぎたため美味しい日本酒で上書きしたい欲が抑えられなかったので上野で飲み直すことに。


以前行った上野ののんちゃ○で赤星の瓶ビールから作(ざく)→赤武(あかぶ)→川中島(かわなかじま)のにごり酒→獺祭(だっさい)→磯自慢(いそじまん)と頂き大満足。ツマミのたこわさ、イカの塩辛もお酒にベストマッチだったし冷やしトマトは口の中をリセットしてくれて良かった。


お祭りは雰囲気を味わうだけに留め、美味しさや快適さその他はお店に求めた方が良いことを再認識。しかしながらお祭りならではの空気感というのは現地で味わうのが一番だなとも思った。動画や画像でも楽しさの一端は味わえるけど可能なら参加した方がより良いと思う今日この頃。皆さんも気になるイベントは是非チェックして欲しい。


また来ます!


ごちそうさまでした。

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