ドラゴンボール バトル漫画に方針転換した背景
この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。
今日は何を飲もうかな。
うん。今日は格安チェーン店にしよう。
○高屋だ。
肉野菜炒めを食べたくなったので訪問。早速乾杯!(終わりの始まり)
いつ飲んでもビールは旨い。
***
皆さまドラゴンボールを観たり読んだりしたことはあるだろうか。
もちろん私はあるし楽しませて貰ったことを今でも鮮明に思い出すが、30年前に連載終了してるので若い世代にとっては相当古い作品であることは間違いない。
「読んだことが無い」という話を聞き驚いたことが記憶に新しいが、考えてみれば私も物心ついた年より古い作品はほとんど読みも観も聴きもして無いので同様ということだろう。時の流れは早いなと改めて感じる。
とは言えドラゴンボールは全世界累計2億6千万部の超人気作品である。また当時の週刊少年ジャンプは発行部数が凄まじく(スラムダンクなど同時に掲載されてた超人気作品もあったが)ギネス記録の653万部を達成した立役者と言っても過言ではない。まさに伝説級の作品と言えるだろう。
※参考。ドラゴンボール
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%B4%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%AB
「週刊誌なのに653万部」は今振り返っても凄い記録だと思う。
当時の価格が190~200円だったので、200円だとして週に13億6百万円の売り上げである。あくまでこの金額はMAXの売上なので平均10億円だとしたら年間で約500億円の売上である。とてもイチ漫画週刊誌とは思えない。まさに化物クラスの売上を誇る雑誌と言って良いだろう。
そんな一時代を築いたドラゴンボールについて、伝説の編集者である鳥嶋和彦氏へのインタビュー記事があった。
※参考。『ドラゴンボール』をバトル漫画に変えた奇跡の一手
https://president.jp/articles/-/102650
どうやら同氏は小学生のころから中央公論の哲学書を読んでたそうだ。級友からは相当な変わり者として映ってたことだろう。
しかしドラゴンボールに哲学は無いらしい(笑)ガムやコーラのように爽快感のある嗜好品のような漫画を目指したらしく「あぁ面白かった」と良い意味で考えさせない。だが読んでるときは圧倒的な満足感がある漫画が良いと考えたそうだ。
現在では緻密な設定やストーリーなどを作り込む作品を数多く見かけるが、同作品は真逆で行き当たりばったりだったとのこと。
作者の故鳥山明氏も「(先の話を考えず)行き当たりばったりで描くのは結構スリルがあり悪くない」「臨機応変に話を変えて行くことができ、自分でもどうなるか分からずドキドキワクワクして描ける」と好評だったようだ。
そんな同作品は当初は冒険譚だったものの今ひとつ人気が振るわなかったそうだ。
鳥嶋氏が衝撃を受けた体験によると、以前に同氏が担当してた別作品の人気がイマイチだったので立て直し→「これは自信がある」と世に出した作品が掲載されてるジャンプを電車の中で読んでる人がいたそうだ。
「さぁ次がその漫画だ」と思ったところ、読まれもせず飛ばされショックを受けたとのこと。自信があっただけに衝撃と落胆は大きかったことだろう。
ジャンプにはアンケート用紙があり「面白かった漫画」3つに○を付けるのだが、「全部読んで上位3つを付けるワケではないのか」とその時気付いたそうだ。確かに私が紙の漫画週刊誌を定期購読してた頃も(8~9割は読んでたが)全部は読んで無かったと思い出す。
嵩張るので現在は雑誌も含め電子書籍一択となって久しいが、読む漫画は雑誌1冊辺り平均して2割前後と言ったところだ。極端な例では雑誌1冊のうち1作品しか読まないというのも珍しくない。
決して面白くないばかりが理由ではなく「小説も含め積読が増えすぎてるので新規開拓を削ってる」のが実情である。もちろん「途中までは読んでたが、つまらなくなったので読むのを止めた」作品も少なく無い。
時間は有限なのだ。出来るだけ人生を豊かにする何某かに囲まれていたいのは人類不変の感情と言えるだろう。
そこで同氏は「面白ければ○を付けてもらえる=人気作品となる」というのは傲慢な考えであると気付いたらしく(まずは読んで貰わないと話にならないと)冒頭の扉ページを含め目を止める工夫をする方向に舵を切ったそうだ。いわゆるキャッチーな絵や構図ということだろう。
面白いと感じたのが、同作品へのテコ入れに「キャラを増やすのではなく減らす」ようにした手法だ。
具体的にはブルマやヤムチャなどの脇役キャラを出さないよう「修行編」に突入させたそうで、キャラが減ることで必然的に(あまりキャラが立って無かった)主人公が目立つようになり徐々に人気が上昇。バトル展開である天下一武道会が始まる際は3位まで上がったそうだ。読者が見たかったのは冒険譚ではなく闘いだったということがよく分かるエピソードである。
方向転換や愛着のあるキャラを捨てるのは抵抗があっただろうにと思うが、故鳥山明氏は漫画を描きたくて描いてたのではなくお金が欲しいから、生活のために描いてたので割り切れたとのこと。こだわりがありすぎる漫画家は極一部しか成功できないという裏返しなのかもしれない。
そのような大胆な方針転換した鳥嶋氏は打ち合わせの際に「最後まで読んで貰えれば」「このような意図です」と主張する漫画家には必ず「少年ジャンプの読者は何人いる?何百万人でしょ。全員に説明して回れる?出来ないでしょ。だから直して。貴方の思いはどうでも良い。ここにあるものが全てだし作品で全て表現するのがプロだ」と説得したそうだ。それらも含めて力量だと納得しかない。
他にも色々と説得力のある発言が同氏から飛び出し「なるほど。伝説の編集者であり編集長でもあったのは確固たる信念があったからなのだな」と心底納得出来た。
「作家性の尊重とは甘やかすことではなく鍛えること」と説く同氏の発言は「優しさと甘さは違う」に通じるものであり真に作家のことを考えてると感じる。
漫画好きな私に深く刺さる良インタビュー記事と感じた今日この頃だ。
***
ちょっと何言ってるか分からない?安心しろ。私もそう思う。
頼んだメニューはこちら。
・そら豆
・肉野菜炒め
・おつまみネギチャーシュー
・餃子
そら豆
安定の旨さ。
ホッピーセット
こちらも間違いない旨さ。
肉野菜炒め
炒め油の良い香りが食欲をそそる。豚の脂とシャキシャキな野菜およびタレが絶妙に調和して旨い。
おつまみネギチャーシュー
こちらもお気に入りのひとつ。油系のメニューと一緒に食べるとネギで中和されてサッパリするのも好み。旨い。
餃子
自動で焼き上げしたとは思えない仕上がりで充分満足である。旨い。
総じて満足。他にも色々旨い料理があることは分かってるが一度お気に入りになると同じメニューばかり頼んでしまうのが弱点である(笑)気になる方はチェックして欲しい。また来ます!
ごちそうさまでした。