消費者を焦らせたり騙す ダークパターンが台頭
この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。
今日は何を飲もうかな。
うん。今日は格安チェーン店にしよう。
○高屋だ。
2軒目なので軽くということで訪問。早速乾杯!(終わりの始まり)
ホッピーセット
安定の旨さ。
***
消費者を焦らせたり騙すダークパターンについての記事があった。
※参考。不利な選択へ誘導する“ダークパターン”の実態 自衛するためには
https://times.abema.tv/articles/-/10197387?page=1
皆さまも見聞きしたり体験したことがある方が多数派ではなかろうか。
───
・広告ポップアップが全画面で広告を踏む以外の選択肢が無かった。
・広告の×ボタンがダミー画像で広告を踏まされた。
・在庫残り1個やカウントダウンなどで購入を焦らされた。
・購入手続きの最後に手数料が追加された。
・通販で注文した商品が意図せず定期購入になってた。
・入会は簡単なのに解約が分かりづらい、電話が繋がらなかった。
・サブスクをようやく解約できたと思ったら解約料を取られた。
───
上記以外にも様々なケースがあるだろう。まさに邪悪と言える。
なお私は上記はほぼ体験済みである。
その企業が提供するサービスには二度と近づいてないのは言うまでもない。
ちなみにOECD(経済協力開発機構)の報告書によると、ダークパターンを7つの類型に分類してるとのこと。
───
1.強制
※商品ページの閲覧に会員登録(個人情報)の登録を強要するなど。
⇒現実世界で言えばウィンドウショッピングしようとしただけなのに入口で住所や氏名などの個人情報の書き込みを強要されるようなものだ。話にならないことが良く分かるだろう。
2.インターフェース干渉
※事業者に都合が良い選択肢(定期購入など)があらかじめ選択されてる・目立たせてるなど。
⇒目に留まったからお試し購入しようとしただけなのに勝手に定期購入の手続きを進められるようなものである。同上。
3.執拗な繰り返し
※通知や位置情報取得など業者に都合の良い設定に変更するよう何度も要求。
⇒何度断っても個人情報を入手しようとしたり不要なDMが送られるようなもの。消費者庁案件だし下手したら警察沙汰である。
4.解約、プライバシーに配慮した設定に戻すことを妨害する行為
※サービスを解約しようとしても解約方法が分かりづらい・煩雑など、解約やプライバシーに配慮した設定に戻すことを妨害する行為。
⇒考えるまでもなく邪悪としか言いようがない。
5.こっそり
※購入手続きの最後、気付かないうちに手数料を追加。トライアル期間後、自動で定期購入に移行など。
⇒手数料が納得出来ないなら注文しなければ良いだけだが騙し討ちなのは変わらない。「○ヶ月無料」と謳うサービスはほぼ自動でサブスクになるケースがほとんどではなかろうか。コレに関しては消費者側にも多少問題があるケースだと感じる。(無料に釣られなければ良いだけなので。解約しづらいパターンを含んでた場合、完全に業者が邪悪)
6.社会的証明
※他の消費者の嘘・偽の感想や行動など(現在○名が見ていますなど)を通知。
⇒消費者には業者内部の状況など知りようがないのでいくらでも騙せる点が邪悪。
7.緊急性
※嘘のカウントダウンや在庫が少ない・需要が高いなどの表示。
⇒希少性を煽ったりカウントダウンすることで焦らせて購入を決意させるケース。典型的な詐欺の思考回路。
───
最後のカウントダウンで思い出したが「そんな正確にカウントダウン出来るワケ無いだろ」と疑いページのソースを確認したところJavaScriptで「ページを表示した時刻の○分後にカウントゼロとなるプログラムが組み込まれてる」のを見て失笑したことが記憶に新しい。
ページを再表示したら案の定カウントダウン時刻が伸びたので「詐欺にしても随分お粗末だな」と感じたが現在ではもっと巧妙になってるのだろう。
※参考。「ダークパターン」とは?ネットサービスの落とし穴
https://www.nhk.or.jp/minplus/0016/topic062.html
企業30社へのダークパターンに対する認識および対策についてアンケート調査した結果が掲載されてるが回答率はわずか53%(16社のみ回答)。未回答の会社は「我が社は儲かる手法であるダークパターンをこの先も推進する」と表明してるようなものだ。
また回答してる会社も「ダークパターンは邪悪なので絶対使わない」と断言してる企業はほぼ皆無と言っても過言ではなく、むしろ回答内容には「企業側による自主規制だけではダークパターン対策を講じる企業のみが一方的に不利益を被るので、法整備やガイドライン制定など官民一体での取り組みが必要と認識してる」と企業の自主性に任せるだけでは自浄作用には期待できない。と明言してる企業すらあるほどだ。ある意味この企業および担当者は誠実と感じた。
いわゆる「正直者が馬鹿を見る」というヤツだろう。
気持ちは分かるし、そのような未来となることも容易に想像出来る。
企業が腐敗や暴走するニュースを見るたびに毎回思うのだが、そもそも企業は社会の公器を謳っていたとしても利益追求が第一なのだ。そのような宿命を持つ企業に自浄作用を期待すること自体が無意味であり、権力の暴走を止めるには外部からの干渉・強制しかないことは自明である。
欧米では法整備が進む一方、日本では(一部の悪質なものを除き)ダークパターンを包括的に規制する法律は無いそうなので、欧米の法整備を参考にしながら専門家を交えて法整備を進めて頂きたいと切実に願う次第だ。
そんなダークパターンを記事にしたNHK自身もダークパターンを採用してるから笑えない。どの口で物申してるのだという話である。
※参考。NHKのネット受信契約(案)が“ダークパターン”過ぎて見過ごせない
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2411/27/news153.html
他にもアプリの9割にダークパターンが採用されてたり、ダークパターンに関する記事は山ほど出てくるが、ついにポーランド政府によりアマゾンのヨーロッパ本社に対し12億円の罰金を科すことが発表されたとのこと。
これで少しでもダークパターン撲滅に向け進めば良いと心から感じる。
※参考。アプリの9割に「ダークパターン」、消費者を欺く画面デザイン
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230730-OYT1T50060/
※参考。消費者が不利になるように誘導する「ダークパターン」に注意
https://internet.watch.impress.co.jp/docs/column/dlis/1324347.html
※参考。Amazonヨーロッパ本社に12億円の罰金
https://darkpatterns.jp/blog/amazon-dark-patterns/
私も10年以上前はアマゾンのヘビーユーザーだったし何なら年間3桁万円に届く場合もあったが現在ではプライムビデオ以外使用していない。
日本に納税してないという話を聞いたことがキッカケだったが、昨今のアマゾンの酷さを聞くだけで、もはやメルカリ並みに信頼が地に落ちたのだなと一抹の寂しさすら覚えてしまう。とは言え今後も使わないのは決定事項だが(笑)
消費者からの信頼を犠牲に目先の売上を追い求める焼畑農業のように感じてしまうが中の人達は本当に問題ないと考えてるのだろうか?不満を募らせた民衆を起点とした権力の打倒や崩壊という歴史から何も学んでないのだろうか。疑問に感じる。
しかしながら個人に出来る対策は自衛だけである。
「基本的にうまい話などあるワケが無い」と考えておけば詐欺をはじめとする大体の危険は排除できるし「飛びつかず一旦冷静に検討・解約方法なども含め全て確認した上で考える」を徹底することで比較的安全にネット生活を過ごせるのでは?と愚考する今日この頃だ。
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ちょっと何言ってるか分からない?安心しろ。私もそう思う。
頼んだメニューはこちら。
・そら豆
・肉野菜炒め
そら豆
間違いない旨さ。
肉野菜炒め
最近のお気に入り。豚とキャベツ、もやしなどとのバランスが丁度良い。旨い。
総じて満足。〆は炭水化物と思ってたが肉野菜炒めでも結構満足出来るのが嬉しい。気になる方はチェックして欲しい。また来ます!
ごちそうさまでした。