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狸小路で 海鮮

この物語はフィクションです。

登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。

今日は何を飲もうかな。

うん。今日は海鮮にしよう。


札幌市営地下鉄南北線すすきの駅から北に向かって徒歩2分。

狸小路沿いの地下1階。酒、銀シャリ、おだし やち○ 札幌狸小路3丁目店だ。


2023年7月にオープンしたモユクサッポロと狸小路挟んで向かいと言えば分かりやすいかも知れない。モユクとはアイヌ語でタヌキという意味だそうだ。狸小路だからタヌキ。分かりやすいネーミングなのにあえてアイヌ語にすることで分かりづらくするというしゃらくさい真似をする辺り広告代理店のような存在の暗躍を感じる。光が強いほど影や闇も深いということなのかもしれない。


現在は駅前通りを挟んだ場所に移転済みだが、元々ここは驚安の殿堂ドン・キホーテがあった場所なので、ドンキ前と言う方が違和感が少ない。ドンキと言えばヤンキーの溜まり場。ドンキの何が彼らを惹きつけるか不明だが何かがあるのだろう。興味深いところではある。


それにしても街並みというのは生物なみに変化し続けるものだなと改めて思う。


すすきの駅交差点にあったロビンソンはいつの間にかラフィラに変わったし、そのラフィラも今やCOCONOココノ SUSUKINOススキノという複合商業施設に生まれ変わった。発祥から辿ると札幌松坂屋→ヨークマツザカヤからロビンソンと来てるらしい。変わりすぎにも程がある。


すすきの駅前と言えば札幌市電(路面電車)も西4丁目の駅前通りを繋いで環状線となったのも大きな変化と言って良いだろう。自転車は軽車両なので原則車道を走行する必要があるが、駅前通り沿いは市電が左車線を塞いでいるため左から2つ目の車線を通らざるを得ない。自転車、車どころか市電の運転手にも負担を掛けることになることについてどのような見解でOKとしたのか決定した面々に聞きたいところだ。


また6年ほど東京に出張に行っていたことがあるのだが、久しぶりに札幌に戻って来たら街並みの様子がガラリと変わっててビックリしたことを覚えてる。10年単位ではなくたったの5~6年でもこんなに変わるのかと驚いたものだ。しかし変わる前にどのような建物や店があったかは不思議と思い出せない。思い出せなくなる程度の建物や店だから閉鎖や閉店となったのかも知れない。諸行無常を感じる。


脱線した。元に戻ろう。


狸小路商店街とはその名の通り、狸小路沿いに様々な商店が並んでいる。だがやはり狸小路と言えば飲食店が代表格として挙げられるのではなかろうか。メジャーなチェーン店より個人店の方が多い雑多な印象だが逆にそれが良い。


このお店もチェーン店ではあるが4店舗しかないのでマイナー寄りという意味では個人店に近い印象を受ける。しかしながら実態は巨大グループ企業のいちブランドなので店内外ともに洗練された雰囲気で期待が高まる。グループ配下の店舗で蓄積された様々なノウハウが活用された成果ということだろう。


ちなみにここは立地が良いこともあり来店客が多い。さらにクオリティの高さを売りにしてるおかげかリピーターも多いのだろう。飛び込み客はまず入れないと思った方が良い。予約必須の店だ。


もちろん飲み放題一択。乾杯!(終わりの始まり)


ここは店名に銀シャリを入れる通り、ご飯にも力を入れている。土鍋で炊き立てご飯が出てくるし、おにぎりや玉子かけご飯、お茶漬けなど、ご飯好きにはたまらないメニューが盛り沢山となっている。さらに銀シャリのお供としておにぎりの具材となりそうなラインナップが勢揃いしており、こちらは酒のツマミとしても大活躍するものが沢山用意されている。米に合うものは酒にも合う。メニューを考案した担当者に拍手を贈りたい。


頼んだメニューはこちら。


・刺身三種盛り合わせ

・特製なめろう

・いくら醤油漬け

・お茶漬け梅


本当なら店名にも入ってる出汁料理も頼んだ方が良いのだろうが、何せ私も相手も飲んでる時はほとんど食わない面々なので食い切れる自信が無い。


一番食わなかった時は2時間飲み放題だったにも関わらずお通し半分と枝豆を5個ほどつまんでお会計となったことがあった。もちろん飲みすぎて会計時はベロベロだ。単品飲み放題が「最低でもお一人様○品以上ご注文いただく必要がありますがよろしいですか?」と聞かれることが多くなったのは、私のようにガバガバ飲むのに全然食わない客がいたことが原因かも知れない。すまない。


刺身三種盛り合わせ。魚の種類は忘れたが全てが新鮮でぷりっぷり。美味すぎる。北海道は新鮮で美味しい魚介類が食べられる店が多いが、この店はその中でも上位に入るのではなかろうか。酒が進む。


特製なめろう。間違いない美味さ。これだけで最後まで戦える。


いくら醤油漬け。こちらも間違いない。昼間ならおにぎりで食うところだが夜は酒一択。旨い。


お茶漬け梅。一応こちらで出汁を味わえているのではないだろうか。と思いながら味わう。優しい味で美味い。滋味深いとでも言うのだろうか。喉を通った後に芳醇な香りが鼻を抜け余韻を味わえる。普通ならこれで〆となるのだろうがもちろんこれからラーメンを食べに行くことは決定だ。ダイエット?何それ美味しいの?


全ての料理がレベル高い。さすが予約で埋まりやすい人気店だと納得する。内装も和風で落ち着いており居心地が良い。接待に使われることが多いのかサラリーマンが多いのが印象的。お値段は若干お高めな部類に入るので、美味いものをツマミに飲みたい時に選ぶのが良いだろう。是非チェックして欲しい。また来ます!


ごちそうさまでした。

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