お気に入りの 10分研究将棋
この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。
今日は何を飲もうかな。
うん。今日は格安チェーン店にしよう。
○高屋だ。
3軒目だし秘伝の辛味噌ラーメンで軽く一杯やろうということで訪問。
早速乾杯!(終わりの始まり)
ホッピーセット
安定の旨さ。
***
将棋と言えば藤井聡太を思い浮かべる方が多いのではなかろうか。
未だに生ける伝説である羽生善治(当時の全タイトルである史上初の七冠を達成。その後永世七冠も達成)ですら14歳で棋士デビューしてから間もない藤井聡太に敗北。「すごい人が現れた」と述べたことで世間に与えたインパクトが大きかったことは記憶に新しい。
※参考。当時から藤井聡太が話題となり続けてるのが本当に凄いと思う。
https://number.bunshun.jp/articles/-/859774?page=1
そんな羽生善治も日本将棋連盟の会長職を清水市代女流棋士に引き継ぎ済み。
色々な世界で世代交代が進んでいるのだなと改めて感じる。
棋士になるのは非常に厳しく、年間4名しか棋士になることが出来ない。
「三人の兄たちは頭が悪いから東大に行った。私は頭が良いから将棋の棋士になった」と語った伝説の棋士である米長邦雄永世棋聖の名言が有名ではなかろうか。
※参考。貴重な写真だ。
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/65132
東大は毎年約3千名が合格することに対し棋士はたったの4名。それも26歳までという年齢制限まで付くのだ。それはとんでもないレベルの猛者がゴロゴロいてもおかしくないだろう。
レベルの高い高校や大学に入学することで「今まで自分は凄いと思ってたけど現在周囲にいる学友と比べれば大したことが無い凡人だ」と凹むのは良く聞く話だが、棋士を目指す奨励会員だけでなく棋士も同様とのこと。
東大もそうらしいが棋士も実力は青天井だそうで視力検査で言えば通常「2」までしか計測しないが実際には「6」だの「8」だの化物クラスがゴロゴロいるということなのだろう。藤井聡太は「12」くらいあるのかも知れない(笑)
また棋士はデビューすればそれで終わりというものではなく棋士同士の順位を決める順位戦というものが毎年行われる。
そこでランキングが決められるのだが、棋士デビュー時はA級~C級まであるうち一番最下位からのスタートとなるのだ。(あれだけ強い藤井聡太も同様)
そこから基本的に1段ずつ昇級していき、ピラミッドの頂点であるA級の優勝者がようやく名人戦に挑戦できるシステムというワケだ。名人がいかに凄いタイトルであるかこれだけでも分かるというものだろう。
※参考。ピラミッド図およびQAが分かりやすい。
https://www.kobe-np.co.jp/rentoku/keyword/201812/0011912092.shtml
このように棋士の中でもトップクラスと言って良いA級棋士の一人である中村太地が開設してる動画サイトで様々な企画に挑戦してるのだが、その中でも10分研究が非常に面白くて毎回楽しませて頂いている。
その名の通り「A級棋士なら10分研究するだけで珍しい手も有効な手筋に昇華することが出来るのでは?」というコンセプトの企画なのだが、いくらトップクラスの棋士とは言えわずか10分なのだ。ファンタジーのように思考加速が出来るならともかく相当に制限が厳しいと言えるだろう。
しかしそこは流石A級棋士。今までの研究や経験を踏まえ何だかんだ言いながらもそれなりに勝ち筋を見出していくのだ。その思考過程を見せてくれるのは非常に勉強になるし、何なら一般人だけでなく現役棋士も結構参考にしてるそうだ。
私の一番お気に入りの10分研究は以下の一間飛車だ。
※参考。毎回困りながらも独自の思考過程で有効な手筋を導くのも素晴らしい。
https://www.youtube.com/watch?v=OhXvlRCDXyY
わずか10分で色々研究するのも凄いが様々な変化の予測および対応力にA級棋士の底力を感じさせる。
相方である鈴木肇氏も元奨励会三段(棋士の一歩手前)であり元アマ名人なので、軽口を叩きながらも手堅い応手を繰り広げるためA級棋士とは言え気が抜けないのも面白ポイントだ。更に素人が思うような疑問をぶつけたり難しく変化した場合の応手について質問するなど、おふざけや笑いも含め硬軟織り交ぜながら動画を構成してるので飽きずに視聴し続けられるのも素晴らしいポイントである。お互い良きパートナーと言えるだろう。
私自身は一向に強くならないのでもっぱら観る専用。いわゆる「観る将」だが観てるだけでも「なるほど」と思えて充分楽しめるのだ。長く楽しめる趣味のひとつと言って良いと思う。
女流棋士も福間香奈・西山朋佳の両名が上位を独占して久しいが、その2名ですら棋士編入試験(五番勝負)に敗れ女性初の棋士になれなかったのだ。棋士の壁が高くて厚いことを再認識させられる。
※参考。西山朋佳は最終戦まで行ったので惜しかったと言えるだろう。
https://www.yomiuri.co.jp/igoshougi/20250122-OYT1T50156/
ただ女性が弱いから棋士になった人がいないという単純な話ではなく、女性の将棋人口がまだまだ少ないというのが大きな要素のようだ。
頭脳だけで戦う意味では女性初の棋士が誕生する可能性はゼロではないだろう。
老朽化に伴い東西ともに最近新しくなった将棋会館。こちらを形骸化させないためにも今後益々将棋界が盛り上がることを願って止まない今日この頃だ。
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熱くなりすまない。元に戻ろう。
頼んだメニューはこちら。
・秘伝の辛味噌ラーメン
秘伝の辛味噌ラーメン
お気に入りとなり久しい。旨い。意外とツマミになるのも嬉しい。
総じて満足。サクッと寄れるし基本的に放置してくれるのもありがたいポイント。気になる方はチェックして欲しい。また来ます!
ごちそうさまでした。