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緑のピッチャーは 個人でも購入可能

この物語はフィクションです。

登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。

今日は何を飲もうかな。

うん。今日は格安チェーン店にしよう。


○高屋だ。


3軒目なので軽く飲みたいのと秘伝の辛味噌ラーメンに挑戦してみたくなったので訪問。早速乾杯!(終わりの始まり)


挿絵(By みてみん)


ホッピーセット

安定の旨さ。


***

飲食店で見たことのある「緑のピッチャー」が個人でも買えるらしい。


※参考。自宅にあると違和感で笑いが止まらなくなりそう(笑)

https://gendai.media/articles/-/153692


挿絵(By みてみん)


※参考。画像はメーカーサイトから引用。業務用というだけでワクワクする。

https://www.zojirushi.co.jp/syohin/pro_use/cool_pitcher/dgb-c/


飲食店で頻繁に見かけてたが、まさか象印製品とは知らなかった。

安心安定の品質ということだろう。


1986年発売とかなりのロングセラー商品だそうで、発売当時から形状・サイズなどほとんど変わっていないとのこと。さすがに約40年ほど前に開発された商品なので開発に携わった社員はほとんど退職済みだそうで、社長および「まほうびん記念館」の館長にもヒアリングすることで記憶を掘り起こして貰ったとのこと。約40年前のことを思い出すのは大変だったことだろう。


それにしても色々な記念館があるなと感心すると同時に少々興味が湧いたがどうやら大阪にあるとのこと。うん。気軽に行ける距離ではないので機会があれば寄るとしよう。←行けたら行くレベルの信用度


当時の冷水用ピッチャーはプラスチック製やガラス製が主流で、(当たり前だが)結露でテーブルがひどく濡れるのが日常茶飯事だったとのこと。


その状況について社員のひとりから「ウチの技術で何とかならん?」と声が上がったことをキッカケに開発がスタートしたとのこと。技術やノウハウがある会社であっても身近な問題から商品化のアイデアが湧いてくるのだなと感心した。


普段から問題意識を持ちながら色々なところにアンテナを張るのが新たなアイデアやヒントを得る王道なのだなと改めて勉強になる次第だ。


そしてここはさすが技術やノウハウを蓄積してる会社だけあるなと感じさせたのは「外と中の間に真空層を設ける魔法瓶」形式ではなく「発泡ウレタンを断熱材とする」形式を採用した理由である。


性能(保冷力)で言えば魔法瓶の方が高いそうだが、旅館では主に温かい飲み物を保温する目的で使われるケースが多かったのと、魔法瓶だと価格が高くなってしまうため、業務用としてコストを出来るだけ抑えて冷たい飲み物を提供したい飲食店には安価な断熱材を使用した商品の方にニーズがあると判断したそうだ。


更に性能が劣るとは言え断熱材で作成された商品であっても氷水を入れておけば数時間は冷たい温度をキープ出来るとのこと。それであれば一定以上繁盛してる飲食店であれば1.7リットルくらいすぐ無くなるハズなのでこの程度の保冷力で充分ということだろう。また(ぬる)くなったならば新たに氷水を入れ替えれば良いだけだ。運用でカバーすれば良いという面でも全然アリと言えるだろう。


業務用で重視される「安価で壊れづらく洗いやすく使いやすい」が揃ってることでコンスタントに売れ続けてるそうで、30年間で70万個以上。データが残ってない10年分を含めれば100万個近く売れてるだろうとのこと。まさに業務用として長く愛されてるロングセラー商品と言って良いだろう。


最近は透明なケースのピッチャーが増えたので緑のピッチャーを目にする機会は減ったように感じるが、結露せず一定時間は冷水状態をキープ出来る商品を世に広めたパイオニアと言って良いだろう。その功績は高く評価されて良いと思う。


私自身がそうなのだが、技術を重視する傾向が強いメンバというのはビジネス的な感覚に欠けることが少なくないと感じるので、このように「性能で言えば魔法瓶形式に軍配が上がるけど、業務用として求められるのは安価な方だよね」と舵を切れたのは素晴らしいと思う。


まさに「顧客が欲しかったもの」を提供できた好例と言えるだろう。


考えてみれば私も(現在は手放し済みだが)魔法瓶は象印製を使ってたし加湿器は現在も象印製のポット型を愛用してる。生活に深く結びついてる企業のひとつと言って良いかも知れない。


皆さまに愛されて○○年というキャッチフレーズを何かのCMで聞いたことがあるが、象印に限らず長年続いてる企業は全てそう言えるだろう。


近年ではトップが変わることでガラリと企業風土が変わってしまい凋落(ちょうらく)する話題を聞くことも珍しくなくなったが、大企業に限らず長年続いてる企業は特に「購入者がいるからこそ事業継続できているのだ」という意識を改めて強く持ちながら真摯に取り組んで頂きたいと思う今日この頃だ。(上げ底問題その他でSNSの話題に上がることが多いコンビニを見つめながら)

***


ちょっと何言ってるか分からない?安心しろ。私もそう思う。

頼んだメニューはこちら。


・秘伝の辛味噌ラーメン


挿絵(By みてみん)


待望の秘伝の辛味噌ラーメン


挿絵(By みてみん)


予想以上に旨くて驚いた。しかもツマミとしても丁度良い辛さが嬉しい。3軒目なので量は食べられないなと思い、〆とツマミを両立させる意味でも注文してみたが大正解。一気にお気に入りとなった。


総じて大満足。麺類なのでゆっくり飲んでると伸びてしまうのが難点だが、それはそれでラーメンではなく「そーゆー料理」と思えばスープをチビチビすすりながら飲むのも割とアリだと思った。気になる方はチェックして欲しい。また来ます!


ごちそうさまでした。

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