慣用読み 驚いた
この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。
今日は何を飲もうかな。
うん。今日はピッツァにしよう。
上野駅から南に向かって徒歩4分。
アメ横商店街のシンボルと言える賑わいの像を右側に進み地下1階にあるお店。
上野5○0バルだ。ワンコインピッツァのお店である。
2軒目だし久しぶりにピッツァで〆ようということで訪問。いつもながら大混雑だが幸いにもカウンター席が空いていた。テーブル席より広く当たりの席と思ってるのでラッキーである。早速乾杯!(終わりの始まり)
ビールはいつ飲んでも旨い。
***
皆さまは慣用読みという言葉をご存知だろうか?
恥ずかしながら私はこの言葉自体を初めて知った。
慣用読みとは誤読などにより本来とは異なる読み方が広く用いられ定着した読み方のことだそうで、その中でも有名なのが「重複」だろう。
「じゅうふく」と読む人を見かけるたびに「本当はちょうふくなんだけどな。。」と心の中で思いつつ突っ込まないでいたのだが、その他にも知らないだけで結構たくさんあるようだ。
以下に主な慣用読み一覧が載ってたので確認したところ、17個中6個しか本来の読み方を知らなかった。。
※参考。これ以外にも調べたら色々ありそうだ。
https://kanjitisiki.com/tisiki/16.html
「矜持」「重複」については本来の読み「きょうじ」「ちょうふく」の方がしっくり来るというか慣用読み「きんじ」「じゅうふく」の方に違和感を覚えるが、「早急」「出生」については本来の読み「さっきゅう」「しゅっしょう」でも読めるけど慣用読み「そうきゅう」「しゅっせい」でも違和感は無い。
「憧憬」に至っては本来の読み「しょうけい」でも読めるけど「どうけい」の方が違和感が無いというか自然な感じがするし「固執」は本来の読み「こしゅう」と振り仮名ふってあるのを見たことはあるが「こしつ」の方が自然に感じる。
むしろ上記以外の単語は本来の読みを本日初めて知ったレベルである。
皆さまはいくつ本来の読みをご存知だっただろうか。
言葉は生き物と聞くがこのように具体例があると「表現方法だけでなく読み方も変わるのだな」と実感する次第だ。いとをかし。←言いたいだけ
そもそもだがニュースですら慣用読みを使ってるのではなかろうか。
「情報漏洩」は「情報ろうえい」であり「情報ろうせつ」とは読まないし「捏造」も「ねつぞう」であり「でつぞう」とは読まないだろう。
「輸出」も「ゆしゅつ」であり「しゅしゅつ」と読んだら視聴者から指摘の電話がありそうだし「堪能」も「たんのう」であり「かんのう」と読んだ日にはクレームすら来るかも知れない。
そんな短気じゃいかんのう。なんつって!なんつってー!ガッハハハ!
(空気を読まず白い目で見られるスタイル)
読み方とは少々異なるが、凸版印刷の本社ビル地下にある印刷博物館に行った際に色々な印刷物を眺めたのだが、江戸時代以前の何を書いてあるかサッパリ分からない文字だけでなく、明治~昭和初期に発行された本や新聞ですら頑張らないと読めないことに驚いたのは記憶に新しい。
わずか100~150年前程度でも使用する文字や表現が異なるのだ。
喋る言葉や読み方が異なっても何の不思議もないだろう。
よくSFものでタイムスリップした際に登場人物が「今は何年なんだ?」と新聞などの日付欄を見るシーンを見かけることがあるが、(日本の過去にタイムスリップした場合)明治時代ならともかく江戸以前だとしたら文字自体を読めない可能性があるし、例え読めたとしても元号を見て今が西暦何年に該当するか分かる人はどれだけいるのだろう?もしかして元号(および西暦との対比)をほぼ知らないのは私だけなのだろうか?
※参考。元号だけに絞っても9割以上知らないと言っても過言ではない。
https://www.shimizushoin.co.jp/data_files/view/757
また方言も混ざるだろうから祖父母または曾祖父母世代の「ちょっと何言ってるか分からない」言葉以上に何を言ってるか分からない可能性も否めない。何せ下手したら数十世代以上さかのぼることになるからだ。
そう考えると例えタイムマシンが完成して遠い過去や未来に行けたとしても現地人とのコミュニケーションは難しいと考えた方が良いかも知れない。(タイムマシンを作れるくらいの科学力になってれば言語問題も解決してるのかも知れないが)
まぁ言うてもサイエンス「フィクション(虚構・架空・創作)」なのだ。
無粋なことを言ってはいけないのだろう。
創作物としては面白いけど本当にタイムスリップしたら言語や文字の問題でかなり苦労するのではなかろうか?と感じた今日この頃だ。
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ちょっと何言ってるか分からない?安心しろ。私もそう思う。
頼んだメニューはこちら。
・ジョノベーゼシーフード(ピッツァ)
生ハムと・・・プレッツェル?
お通しとは思えないレベルの旨さ。生ハムだけだとくどくなるがしょっぱいお菓子がアクセントとなり中和するのがありがたい。
ジョノベーゼシーフード
相変わらずのサイズ(直径25センチ)で迫力が凄い。そして相変わらず旨い。
サイズは大きいにも関わらず生地が薄くて胃腸にも優しい軽さなのでスルスル食べられるのも嬉しい。
総じて大満足。いつも大人気で混雑してるので確実に訪問するなら予約した方が良いだろう。気になる方は是非チェックして欲しい。また来ます!
ごちそうさまでした。