昼はラーメン 夜は居酒屋
この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。
今日は何を飲もうかな。
うん。今日は昼はラーメンをやってる居酒屋にしよう。
札幌市営地下鉄南北線大通駅から北に向かって徒歩4分。
牛丼屋とラーメン屋が入ってるビルの地下1階。和風バルはれる○北1条店だ。
ここは昼はラーメン屋、夜は居酒屋という、今では割と良く見る二毛作形式のお店だ。しかも昼のラーメンは今でこそワンコインから若干値上げしたようだが、かなり長い間ワンコイン500円で美味しい煮干し中華そばを提供しており、そのような意味でも昼から人気のお店だ。他のラーメン専門店と比べても遜色ないレベルで美味しい煮干し中華そばなので機会があれば是非チェックして欲しい。
私はラーメンも大好きで色々食べ歩いているが、ホントに良くこれだけ千差万別なラーメンが世の中にあるものだと感心する。ラーメンをすすることで有名な動画配信者がいるが、あれを見るだけでも相当な数と種類があることが分かるだろう。各お店の店主やスタッフには心から称賛を贈りたい。
しかし昼にラーメンを提供して夜は居酒屋として回していくのは並大抵の努力では足りないのではなかろうか。
ラーメンに関する漫画も好きで良く読んでいるのだが、その中のひとつラーメン発見伝で、まさに同じような形態の店をするエピソードがあった。そのストーリーでは夜のみ居酒屋を経営してる店主さんに、昼間シャッターを降ろしてるだけなら、間借りさせて頂きラーメン屋をやらせもらえないか?という話だ。
この話でメインキャラとなるラーメン屋を開業したい若者は、物件を借りるだけで半年~1年分くらいの金額が掛かることも知らなかったり、内装工事費、什器(テーブル、椅子など)、厨房内設備費、食器や調理道具費、開業後半年分くらいの運転資金等々・・・物凄い金額が必要なことを全く知らず、下調べもしておらず無謀とも言えることに主人公たちを巻き込み、紆余曲折の末、間借りの形であればかなり安価に始められる。ということで居酒屋の店主に頼み込んで無事ラーメン屋をスタートさせるというストーリーだ。
正直さすがにここまで無謀なヤツはいないだろ。漫画だから脚色しまくってるんだろうなとも思ったけど、世の中には度を越えてヤバい人がいることも体感済みなので真顔になってしまうところだ。
その話の中でラーメン屋を開業した若者はスープを試行錯誤しては納得いかず作り直すことを繰り返していたのだが、ある日居酒屋の店主から若者や主人公たちにクレームが入ることとなる。若者が試行錯誤で作成したスープを厨房足元の排水口に直接廃棄していたため、グリス・トラップと呼ばれる「油脂せき止め装置」が許容量オーバーとなり排水できなくなってしまう事態を引き起こしたからだ。
いくら漫画とはいえ間借りさせて貰ってる店舗で考えなしにそんな無責任なことするヤツいる?いくら何でも想像力と配慮が足りなさすぎやしないか?と眉間に皺が寄ってしまうがストーリーを進めるためのアクセントというヤツだろう。漫画であり現実の人間には実害は発生していないので許してやろう。(謎の上から目線)
至極真っ当なクレームのため平謝りで主人公たちはグリス・トラップを掃除し排水問題を解決することで許してもらうワケだが、正直このストーリーを読むまではラーメンの残り汁の廃棄問題が深刻だという視点は皆無だった。考えてみれば家庭ですら廃棄する汁や油の問題って結構大変なのに、毎日数十~数百人分の廃棄食材を始末してることを考えたら大変以外の何者でも無いなと改めて思った。いつも美味しいラーメンを提供するだけでなく廃棄も含め色々面倒なことまで処理して頂き感謝の念に堪えない次第だ。(合掌)
昼はラーメン屋。夜は居酒屋の形態を見るたびにこのストーリーを思い出してお店の人の大変さと努力に敬意を表する今日この頃。
このお店で昼にラーメンを食べる場合、そのように努力してる背景もあるのだなと少しでも考えてもらえると報われるのではないかと思う。なお個人的にはラーメンの汁はよほどの好みでない限り飲み干さないタイプだ。
導入部分だけで長くなってすまない。え?あまり関係ない話を長々とすることで文字数を水増ししてることがバレバレ?ふふ。君のような勘のいいガキは嫌いだよ。(メガネをくいっと上げながら)
早速始めるとしよう。乾杯!(終わりの始まり)
ここの飲み放題はサ☆ポロクラシックなのが嬉しい。
頼んだメニューはこちら。
・お造り盛り合わせ 極(3種盛り)
・あん肝
お造り盛り合わせ 極(3種盛り)。3切れずつ提供されるのが嬉しい。マグロ、しめ鯖、白身魚(真鯛?)。どれも凄く新鮮で美味しい。北海道で食べる魚介類は本当にレベルが高い。
それにしても魚や刺身を見るだけで種類が分かる人はホントに凄いと思う。魚は釣りする人なら色々知ってるんだろうなとは思うけど、刺身の状態でこれは何という魚だと分かるのはどのように知識を仕入れているのだろう?刺身の図鑑でもあるのだろうか?こちとら説明されても飲んでるからすぐ忘れてしまうので、小さい板のようなものに魚の種類を書き添えてもらうとか、プリントアウトした紙と一緒に提供してくれたら嬉しいのにと思う。
あん肝。間違いない美味さ。日本酒が合うことは間違いないが連日飲んでおり若干飲み疲れが発生してるので控えておく。
このお店は何回か来たことがあるけど総じて何を頼んでも美味しいと感じた。内装も落ち着いておりお洒落な雰囲気なのでデートや女子会にも向いてるお店だと思う。オススメなので是非チェックして欲しい。また来ます!
ごちそうさまでした。