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料理に限らないが 経験や学びは大事

この物語はフィクションです。

登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。

今日は何を飲もうかな。

うん。今日は海鮮にしよう。


JR上野駅から南に向かって徒歩3分。

築地○鮮市場 上野アメ横店だ。


弟が体調不良でダウンしてから3週間ぶりの週末飲みということで折角なので美味い海鮮を食べようということで訪問。早速乾杯!(終わりの始まり)


挿絵(By みてみん)


やはり赤星は旨い。


***

料理に限らないが経験する・学ぶことは大事だなと改めて感じた。

いきなり何を言ってるのかって?まずは動画を見て欲しい。


※参考。料理系動画は手元を含め色々分かりやすいので本当にありがたい。

https://www.youtube.com/watch?v=BxwIDRi2G0I


上記動画ではローマの伝統的なパスタである「アラビアータ」を料理してるのだが、トマトを中心にニンニク・唐辛子・塩・オリーブオイルのみで仕上げるという実にシンプルなメニューだ。


要するに唐辛子の辛さとニンニクのパンチを効かせたスパイシーなトマトパスタということだが、(料理に限らないかも知れないが)学ぶ時はシンプルisベストが一番だと改めて思う。


初めて自炊にチャレンジした時は(出来もしないのに)難しそうで自慢できそうな何かに挑戦したのだが、材料だけでなく調味料も数多く揃えなければいけなかったし、「塩ひとつまみ」だの「胡椒少々」だの「中火・弱火・とろ火」や「適量」など初心者に優しくない表現を多用する料理本だったので右往左往しながら料理するも当然失敗。一気に苦手意識が強くなり自炊から遠ざかったのは懐かしい記憶だ。


その後紆余曲折を経てスーパーやコンビニの既製品や惣菜は飽きたことから自炊欲が再燃。ツマミを作る目的なら達成出来るのでは?と自炊を再開。自分しか食べないのだからと簡単&シンプルなものから挑戦を続けた結果、(盛り付けが下手なので他人様にはとても見せられたものではないが)味は普通に美味しい料理を作れるようになり久しい。


味が足りなければ足せば良いのだ。濃く作り過ぎるくらいなら薄すぎる方がリカバリが効くことは間違いない。また慣れてくればアレンジするのも良いだろう。初心者のうちは基本に忠実に。かつシンプルなものを作り続けることで、火加減から火の通り・味付けなどを含め「なるほど。そういうことか」と学びが蓄積されていくのだ。地味にレベルアップしたことを感じるだろう。


なお私は「何故そう加工する必要があるのか?」の理屈が分からないと納得できないタイプなので、科学的な視点から解説した本や動画を見ることで理解度を深めたことも初心者を脱出できたポイントのひとつだと思う。


例えば上記動画を例にすると、何故ニンニクを潰すのではなく細かいみじん切り。それも粗めに潰すように刻むのかと言うと、みじん切りにより表面積を増やすことでニンニクの香りや味が多く外に出ることでパンチを強く感じられるし、潰すように刻むということはニンニクの細胞膜を破壊することで内部に含まれてるアリシンなどをより外部に出しやすくし更にパンチを効かせる効果があるということだ。


動画ではそこまで詳しい理屈は説明してないが、他の料理本や解説動画などで理屈を学んできたが故に「何故そうする必要があるのか?」を理解済みなので「なるほど。ニンニクのパンチをより効かせるためにやってるのだな」と納得できるのだ。


唐辛子を割いて種ごと入れるのも「丸ごとのまま入れると辛味が足りないから辛味成分を多く含む層を()き出しにすることで辛味を強めるのだな」と分かるという感じだ。ちなみにホールトマトとカットトマトが違うということは聞いてるが具体的に何がどう違うのかは未だにあまり理解してないことは秘密だ(笑)


オリーブオイルにニンニクと唐辛子の香りを移すのも、中華料理で言う香りや辛さを油に移すラー油と通じるものがある。


中華料理で思い出したが、イタリア料理は中華ではないから強火で炒めないというのをどこかで聞いたことがある。特にパスタ料理はほぼ全て「和え物料理」と考えた方が良いそうで、ソースと出来上がったパスタをただ和えるイメージで作ると成功率が上がるそうだ。仮に火を通しながら和える場合、ソース・パスタともに完成の1~2歩手前の状態から和えるということなのだろう。


更にはアラビアータの場合、パスタの麺自体もいわゆる一般的な表面ツルツルのヤツではなく、表面がザラザラしたタイプの麺を選んだ方が良いようだ。


てっきりザラザラしてる方がソースが絡みやすいから。という理由なのかと思ったが違うようで、咀嚼時に甘味を感じやすいためソースのキレと甘味の対比を楽しめるとのこと。だが表面ツルツルタイプがダメというワケでも無いそうで、噛んだ時のアルデンテxソースのキレを楽しみたい場合はこちらを選べば良いらしい。


他にも最後にソースを強火で煮立たせながら茹で汁をスプーン2杯少々入れることで熱入れ+乳化を促したり、湯切りを甘くしたパスタを和えることでソースと馴染ませやすくするなど色々な技が盛り込まれており勉強になると感じた。


このように前提知識や経験があると同じ動画や本などを見聞きするだけでも初心者とは理解度に差が出るのだ。料理や勉強に限らずスポーツや芸術・技術その他分野も同様と言えるだろう。


「知は力なり」を少しでも共感頂けたら嬉しいし学生の皆さまが取り組んでる勉強は今後何らかの形で役に立つと考え取り組んで頂ければと思う今日この頃だ。

***


盛大に脱線した。元に戻ろう。

頼んだメニューはこちら。


・特上おまかせ刺身盛り合わせ

・タコのカルパッチョ


挿絵(By みてみん)


お通し

うっ。山菜か。。苦手なんだよなと思いながら一口食べてみたが山菜特有のえぐみは取り除かれており爽やかな酸味で味付けされてるので丁度良い。旨い。


挿絵(By みてみん)


特上おまかせ刺身盛り合わせ(たこ、生サバ、マグロ、サーモン、海老)

相変わらず全てが新鮮プリプリで旨い。マグロが筋っぽいのはご愛嬌?(笑)


挿絵(By みてみん)


タコのカルパッチョ

タコ好きとしては頼まざるを得ない。予想通り、否。予想以上に旨くて感動。タコの質が違うと同じカルパッチョでもここまで味に差が出るのかと驚いた。


総じて大満足。馴染みの若い店員さんを最近見ないなと思ったが週末はサッカー観戦で色々な地方を巡ってるそうで平日は相変わらず元気に働いてるそうだ。飲食業なのに書き入れ時に休めるなんて珍しいと思うと同時にそれが本来あるべき姿だなとも感じた。海鮮系は間違いなく旨いので気になる方は是非チェックして欲しい。また来ます!


ごちそうさまでした。

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