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浅草で 角打ち

この物語はフィクションです。

登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。

今日は何を飲もうかな。

うん。今日は浅草で角打ちにしよう。


東京メトロ銀座線 浅草駅から南へ徒歩1分。

四○(よ○)酒店(さけてん)だ。


都営浅草線や東武伊勢崎線などからも同様だが隅田川に近い吾妻橋(あづまばし)のたもとにある()ぢんまりとした店かつ裏通り沿いで分かりづらい場所にあるので事前に行き方を調べておいた方が良いだろう。


***

まずは別の店でオススメされた西参道にあるラーメンを先に頂くことに。

なまら 浅草西参道店。


挿絵(By みてみん)


味噌ラーメン

店主オススメと書かれてたら注文せざるを得ない。


挿絵(By みてみん)


中太でほんの少しだけ手もみ風。見た目は割と良い感じ。

さてさてお味はいかがかな?・・・うーん。。残念すぎる。。


スープ単体で飲むと悪くはないが言ってしまえばごく普通。

そしてスープが全然麺と絡まないので一体感に欠ける。。


美味い店とどこが違うのかは分からないが確実に違う。

悪いがこのレベルなら○高屋で良いかな?という印象。


もやしとニラ炒めも載っていたがラードではなくサラダ油で炒めたのでは?と邪推するほどコクを感じなかった。野菜と肉をラードで炒めることでコクと一体感が生まれ全然印象が違うだろうにと残念だったし野菜炒め自体がほとんど味付けされてないので味気無さも感じる。うん。間違いなく再訪は無いな。。


お客さんが外国人観光客だらけだったのもそーゆーコトなのだろう。

あとは常連客に支えられてるということかも知れない。


本場札幌で散々美味い味噌ラーメンを食べ歩いてきたのでガッカリ感が半端なかったのは許して欲しい。少なくともコレを本場の味とは思って欲しくないし、東京で本場札幌の味を楽しみたいなら以前↓で紹介したお店をチェック頂ければと思う。


※参考。久しぶりに再訪したくなった(笑)

https://ncode.syosetu.com/n3975jm/79/


「なまら」という店名に少々期待してしまったのが敗因だが、それを道産子の飲み仲間に伝えたところ「経験則では口コミの写真にニラが入ってる時点で外れの店が多い」とのこと。何だそれは(笑)まさかそのような傾向があるとは。。


初耳で勉強になったと同時に数少ない埋もれ店があるかも知れないので今後も開拓を進めて行こうと改めて決意した今日この頃だ。

***


脱線した。元に戻ろう。

早速乾杯!(終わりの始まり)


挿絵(By みてみん)


赤星はいつ飲んでも旨い。


こちらは角打(かくう)ちスタイル。つまり普通の酒屋さんで立ち飲みも出来るスタイルのお店だ。注文ごとにお会計するシステムで分かりやすいのも嬉しい。


***

現在呼ばれてる「角打ち」の名称は北九州地域、具体的には八幡製鐵所(やはたせいてつしょ)の労働者が勤務明けに酒屋で飲んだことが発祥と言われているらしい。


まぁ江戸時代から酒屋で購入した酒を自宅まで持ち帰る時間すら我慢できない。という飲んだくれのために量り売りした酒をその場で飲む場所を提供してた形態が現在の居酒屋となってることから考えると、昔から飲んだくれの行動は変わらないということだろう。何故だろう。彼らとは血縁的には無関係なハズなのに非常に共感するし親近感すら覚える(笑)私も彼らの遺伝子を受け継いでるようだ。


なおこの日はたまたまお客さんは私ひとりだった。


なので奥さんが対応してくれたのだが喋りたさを持て余してたのかずっと話し相手となってくれた(笑)個人的には大歓迎なので色々なお話を伺った。


どうやら12年ほど前から角打ちを始めたとのこと。ただカッチリ営業するのが嫌いなのと旦那さん奥さんともに配達などで不在にすることがあるのできちんとした営業時間は定めてないとのこと。優雅な営業方法で羨ましい限りである。


どうやら息子娘夫婦や孫まで含め一族で三社祭に参加されてるようで毎年の楽しみだそうだ。詳しいことは分からないが毎年担当となるルートが変わるようで、別の地域など約20年ぶりに担当するルートとなったから準備が大変だみたいな話を伺った。全く知らない世界だが楽しそうで何よりである。


他にも色々なお話を伺ったが勝手に書いたら不味そうなご近所トラブルやドロドロな人間関係を初対面の人間にも関わらず話して頂いたのでおかげさまで密度濃く楽しめた(笑)余程喋り相手に飢えていたのだろう。私は大歓迎なので最後まで楽しめたが黙々と飲みたい方には向いてないかも知れない。


興味深かったのが三社祭や隅田川の花火などで大量の人が押し寄せるイベントだと1年の中でも相当な書き入れ時だと思ったのだが真逆だそうだ。1年の中でも一番売上が落ちるとのこと。


それだけ人が集まるイベントになると警察や役所まで出張る事態となるそうで、人通りのルートを決めるための柵が設置されたり人に対する交通整理が発生することで一瞬で通り過ぎるだけでお客さんとして入店するケースがほぼゼロとのこと。


昨年の花火大会など酒が12ケースしか売れなかったようで、一応息子娘夫婦を含め一族で対応されたようだがアルバイト代を考えたら大赤字だったとのこと。身内で対応できるからまだマシだと思うが「客は立ち止まらせないし飲酒も勧めないが(活気のため?)店は開けて欲しい」という役所の対応はいかがなものだろう?と疑問に思う今日この頃だ。(酔いながら聴いてたので間違いがあるかも知れないことには目をつぶって欲しい)

***


挿絵(By みてみん)


ホッピーセット

焼酎も自分で量を決められるのが面白い。普通に旨い。


挿絵(By みてみん)


気付いたら何もツマミを食べてなかった(笑)

そうそう。酒飲みにはこーゆーので良いのだよ。


***

奥さんが配達に出掛けたので途中からは旦那さんと話してたが、奥さんがいる時は黙ってニコニコしてるだけだった旦那さんも結構話し相手になってくれ楽しめた。


居酒屋ではないのでトイレは近隣にある公衆トイレを利用する必要があるのが難点だがそこは角打ちなので仕方ないのだろう。サクッと飲みをするつもりがガッツリ2時間も滞在することになってしまった(笑)


物凄く居心地が良い角打ちで一発でお気に入りに。再訪確実である。


飲みすぎたせいで最寄り駅に辿り着いたのが4時間半後だったことは秘密だ。

(新幹線だと北は北海道。西は下関付近まで行けてしまう)

***


挿絵(By みてみん)


〆は○高屋の豚骨ニラ南蛮ラーメン。安定の旨さ。


総じて大満足。不定期営業だし気分により対応が異なるようなので万人向けという感じでは無さそうだが駅も近いしサクッと飲みには丁度良いと思う。気になる方はチェックして欲しい。また来ます!


ごちそうさまでした。

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