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浅草で ナカを自分で注ぐ居酒屋

この物語はフィクションです。

登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。

今日は何を飲もうかな。

うん。今日は浅草でナカを自分で注ぐ居酒屋にしよう。


首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス浅草駅から東に向かって徒歩4分。

大衆鳥酒場 鳥○(とりつば○) 雷門一丁目店だ。


実際は都営浅草線や東京メトロ銀座線、東武伊勢崎線を利用することが多いと思われるので徒歩7分と考えてた方が良いだろう。しかもほとんど人が通らない裏通りかつ目立たないので下調べしてないと通り過ぎてしまうほどだ。中は結構広いのだが入口は驚くほど狭いので訪問時はきちんと下調べすることをオススメする。


その前に以前から気になっていた参食堂(さんしょくどう)のラーメンを先に頂くことに。

〆ラーメンならぬ駆けつけラーメンだ(笑)


演芸ホールや演芸場と呼ばれる場所から奥山おまいりまち通りを進んだ道沿いにあるのだが「これだよこれ。こういうのがいいんだよなぁ。昔ながらの中華そば」の看板がずっと気になってたのだ。


しかしながら定休日だったり営業時間外だったりして訪問できるチャンスが無かったので、それなら〆ではなく先に頂いた方が良いのでは?ということで訪問。


挿絵(By みてみん)


まずはビールで喉を潤す。この日は特に暑かったので染み渡る。旨い。


挿絵(By みてみん)


味玉中華そば。せっかくなので味玉入りにしてみた。850円也。安い。

いかにも昔風な見た目がたまらない。


挿絵(By みてみん)


中太でほんの少しだけ手もみな感じの麺。ぷるもち食感で旨い。スープも昔ながらのあっさり系醤油でするする食べられる。ただスープ単体で飲むと旨いのだが麺との相性がイマイチなのかラーメン全体としては高評価とはならない印象。一番安い中華そばが750円なので気になる方は一度は挑戦して良いかも?


ということで心残りだったラーメンも味わえたので目的の店を訪問。

早速乾杯!(終わりの始まり)


挿絵(By みてみん)


何度飲んでもビールは旨い。


挿絵(By みてみん)


店内の雰囲気も良い感じ。


挿絵(By みてみん)


写真を撮ってる時は気付かなかったが鶯谷店が孤独のグルメに登場したようだ。


その回で主人公が注文したのは分厚い「ハムカツ」ユニークな「アボカド鶏メンチ」温かい「鳥鍋めし」だったようだが私は全く知らなかったので名物鳥焼きと書かれてる欄の希少部位を注文することに。


頼んだメニューはこちら。


・砂肝焼き

・ぼんじり焼き

・せせり焼き

・おつまみキムチ


本当はハツ焼きが一番気になったのだが売り切れとのことだったので上記を注文。ハツが売り切れになるのは仕方ない。何故ならばハツ=心臓つまり1羽から1つしか取れないからだ。


そう言えば最近あまり食べてないがヤゲン軟骨も1羽から1つ(胸骨の先端部分)しか取れないそうだ。普通に複数刺さった串が提供されるイメージなので驚いた。何も考えず食べてる食材でも意外と知らないことが多いのだなと改めて思う。


***

有名だと思うがコンニャクの作り方を初めて聞いた時の衝撃は忘れられない。

何せこんにゃく芋そのままだと食べられないというのだ。


業者により異なるだろうが加工の概要は以下の通り。


1.たっぷりの水に目の細かいおろし金ですり下ろし入れる。すった芋が固まらないよう時々泡立て器などで攪拌(かくはん)する。(目が粗いおろし金で作ると刺す様に痛いアクが残ったコンニャクとなり失敗する)


2.1のコンニャクを手で大胆に力強く練る。10分ほどで糸が引くようになり、照りが出るようになればOK。


3.水と凝固剤(※)を混ぜて凝固剤溶液を作る。

※水酸化カルシウムや貝殻焼成カルシウムなど


4.2に3を一気に入れ全体がのり状になるまで練り込む。


5.型に入れ手で強く押さえ空気を抜きながら平らにならす。20分くらい放置後、適当な大きさに切り沸騰したお湯で30~40分茹でる。


6.茹で上がったら火を止めしばらく放置することでコンニャクが熟成し弾力がでて美味しくなる。


こんにゃく芋からコンニャクが出来るまでこんなに面倒な工程が必要なのである。

端的にクレイジーと言って良いだろう。


昔ながらの作り方では凝固剤にあたる部分を灰汁(あく)で作っていたようだが、ここまで面倒な工程を経ないと食べられないような食物をよく研究&加工したものだと呆れ混じりに感心する。なお平安時代から食べられてたようだ。


真偽不明だが江戸時代の古文書には生の蒟蒻(こんにゃく)をネズミが食べると死に至ると記載されてたとか。人間には強いエグ味を感じ半日ほど口の中がヒリヒリ痛む程度であっても小動物には毒物であるということなのだろう。先人の知恵というか食への探求心に恐れおののく今日この頃だ。

***


脱線した。元に戻ろう。


口コミに書いてあったがこちらの店でホッピーを頼むとナカの焼酎は自分で好みの量を入れさせてくれるとのこと。ドキドキしながら注文したところキンミヤ焼酎の1升瓶をドンと置き「お好きなだけどうぞ」とのこと。注文しておいて何だが採算は取れるのだろうか?


挿絵(By みてみん)


遠慮なく7割ほど入れさせて頂いた(笑)


なおホッピーセットはサイズが小中大とあるがコレで小である。

小が一般的な普通サイズなので余程たくさん飲みたい人以外は小で充分だと思う。


挿絵(By みてみん)


ホッピーセットというより濃い目なハイボールという印象。

うん。スッキリした焼酎の味が強い(笑)


挿絵(By みてみん)


奥から砂肝焼き、せせり焼き、ぼんじり焼き


砂肝焼き

ほんの少しだけ下味が付いてるだけだが思ったより柔らかくてしかしながら噛み応えがあり旨い。


せせり焼き

結構アッサリした風味。しっかり塩が効いており旨い。


ぼんじり焼き

柔らかくて脂に近い食感。塩も丁度良く効いており旨い。


どうやら砂肝だけが味噌や柚子胡椒を付けて食べる前提のようだ。味噌を付けてみると・・・うーむ。味噌の塩味が尖ってるせいか合わない。。ならば柚子胡椒?


・・・うーん。。コレも柚子胡椒が勝ちすぎてイマイチ。。素材は悪くないだけに砂肝だけ塩味が薄いのが残念。


挿絵(By みてみん)


おつまみキムチ

一口目の印象は「ん?駄菓子?」と言う印象。まさにおつまみキムチ。何だろう?浅漬けな漬物とも違うし、かと言って本格的なキムチとは雲泥の差。酒に合うから良しとする(笑)


挿絵(By みてみん)


酔いが進むにつれ段々遠慮が無くなって来た(笑)ほぼ9割焼酎。


挿絵(By みてみん)


もはや薄めなハイボール状態。焼酎の味しかしないのは気のせいだろう(白目)


結局ホッピーセット1つでトータル5杯も飲んでしまった。反省してる。

当たり前だが乗り過ごすこととなり途方に暮れたのは秘密だ。


総じて大満足。浅草にしてはリーズナブルなので観光ついでに立ち寄っても良いかも知れない。気になる方はチェックして欲しい。また来ます!


ごちそうさまでした。

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