格安イタリアンで ラム肉
この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。
今日は何を飲もうかな。
うん。今日は格安イタリアンでラム肉にしよう。
みんな大好き サイゼリ○だ。
本日はあまり気分が乗らないので気楽に寄れるこちらを訪問。うん。近場にこのような気楽なお店があるのは本当にありがたいと改めて思う。早速乾杯!(終わりの始まり)
ランブルスコセッコ
いつ飲んでも旨い。香り味ともに好み。
たまには違う銘柄にもチャレンジしようと思ってはいるのだが失敗したくない気持ちが強くていつも同じ銘柄ばかり注文してしまう。うむ。チキンと呼んでくれて構わぬぞよ(笑)
***
突然ショート動画に上がってきたのだが、見知らぬ男女の相席を売りにする店があったことを思い出した。どうやら現在でも形を変えつつも営業してるようだ。
※注意※
今回は男女間における料金設定の差異およびビジネスモデルについて少々辛口な話をするので、そのような内容が苦手な方は閉じることをオススメする。
(つづきはスクロール・スワイプした先)
全く見たことが無いような動画が突然オススメに上がるのは一体どのようなアルゴリズムなのか気になるところではあるが本題とズレるので割愛させて頂く。
知らない方のために説明すると見知らぬ男女が出会うために相席する場を提供するというコンセプトのお店だ。男性客を来店させる動機を上げるため女性客を無料とする料金設定とすることで男女とも利用者が急増。2014年にオープンしてから瞬く間に大人気となり短期間に店舗数も急拡大したチェーン店だ。
その動画の主張を簡単にまとめると以下の通り。
・マッチングアプリの登場で客足が遠のいた
・コロナ禍に突入したことで客足が激減した
・男性差別だの時代遅れだの批評されるようになった
・乞食のような実態が知れ渡ったことで客足が遠のいた
・ビジネスモデルの限界が露呈した
なかなか辛辣である。
個人的には女性客を無料とすることで男性客の来店動機を上げること自体は悪くない施策と思うが時代遅れかつ男性差別のようだ。古代エジプトの遺跡からも「最近の若者は」という言葉が見つかったそうなので価値観というのは変わるのが当たり前と考えておいた方が良いのだろう。
私が下策と感じるのは男女の料金格差ではなく、男女が相席となってない状態でも女性客が無料で飲食できるという点だ。疑問符しか浮かばないし眩暈すら感じる。
ビジネスモデルで考えたら(女性客を無料にするのであれば)売上に繋がるのは男性客の来店数および滞在時間なのは自明だろう。
売上を伸ばすのであれば男性客の来店数および滞在時間をいかに増やすかが重要なので、いかに女性客に男性客を繋ぎ止めてもらうかがポイントとなるだろう。
それならば女性客に対しては男性客から選ばれるよう動機付けをすべきと思うのだが検討しなかったのだろうか?具体的には男女相席が成立してる間だけ女性客は食べ飲み放題とするだけの簡単なことだと思うのだが机上の空論なのだろうか?
私も何度か利用したことがあるのだがキャバクラと何が違うのだろうとしか思えずあまり楽しめなかった。今でも記憶してるが怖さを感じたのが男性客は少ないのに女性客が行列待ちしてたことだ。30名ほど並んでたと思う。
当時は相席目当てに来店してるのかと思いこんなに需要があるのかと驚いたものだが、実際入店してみると相席する機会は少なく、相席したとしても生返事だったりつまらなそうな対応をされることが多いので「何しに来たんだコイツら」「タイプじゃないにしても人として最低限の礼儀はあるやろ」と冷めたものだがタダ飯目当てならば納得だ。
相席せずとも無料で食べ飲み放題なら相席する動機が上がるワケないだろう。
よほどタイプの客が来たとか話が面白くて盛り上がるならともかく、男女ともにそのような当たりに遭遇することの方が少ないと言って良いだろう。
それならば極力面倒な男性客の相手をせず無料での食べ飲み放題および時間潰しに利用する方を選ぶのは想像に難くない。自分の利益を最大化するよう行動するのは自然なことに感じる。
実際そのように利用する女性客が増加したようで塩対応されたまたはお気に召さない女性客の相手に辟易とした男性客は客足が遠のいたそうだ。
2024年7月の業績を公表してるサイトがあったので確認したところ、男女ともに約1万千人程度が来客したとのこと。
平均滞在時間は男性80.6分。女性125.1分。
明らかにマッチングしてない時間が多いことが数字からも分かる。
料金設定が店や曜日、時間帯などにより異なるようなので実態は不明だが店のページに記載されてる最低金額で計算したとしても上記来客数および滞在時間で約7~8千万程度の売上となるようだ。男女合わせた来客数で割ると1人あたり3200~3600円程度の売上となるらしい。
最低金額で計算してこの売上なので実際はもっと高額を稼いでいても不思議ではない。ビジネス的に考えたらアリなのかも知れないが果たして継続的に儲かる仕組みなのだろうか?
継続的な信頼を必要としないビジネスモデルと言えばその通りなのだが悪評が広がりすぎると売上の原資である男性客が激減する事態に陥るのではなかろうか。
それらを見越したのか1対1で相席できる形態にしたり最低評価が2回付けられた場合、女性客であっても利用を制限されるなど形を変えながら営業してるようだ。
料金設定をチラ見したところかなり高額に設定されてたので、不況が長引く中どのような層をターゲットにしてるのか疑問符が浮かぶが、需給が成り立つのであればビジネスモデルとして悪くないのだろう。
私が利用することは二度とないと断言できるがマッチングビジネスとして今後どうなるか様子を見守っていこうと思う。
それにしても相席系の店はショート動画に上がるまで存在すら忘れてた。嫌いだからあえて記憶を消してたとかの類ではない。そう言えばそんな店もあったねという完全なる過去の遺物扱いなのだ。酷い話だが消費者とはそのようなものだろう。
オープンからわずか約10年の企業ですらこの体たらくなのだ。
忘れられないよう努力するのは必須なのだなと身が引き締まる思いである。
CMを流し続ける企業の行動を疑問に思ってたが理に適ってるのだなと改めて感心する次第だ。
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脱線しすぎた。元に戻ろう。
頼んだメニューはこちら。
・ほうれん草のソテー
・ラムと野菜のグリル
ほうれん草のソテー
定番のメニュー。旨い。
ラムと野菜のグリル
いつも注文しようと思いつつ慣れ親しんだメニューばかり頼んでしまうので今回は強い意志を持ちながら訪問。念願のラムである。
野菜のグリルと書かれているがコーンとポテトのみ。うーん。まぁ物価高騰してるから仕方ないかな。。
麹を使って柔らかく仕上げられたラム肉が濃厚甘辛なタレとマッチして旨い。
このタレはサラダにも火を通した野菜にも合いそう。
総じて大満足。今回は初めてのラムに挑戦したので次回は別のワインに挑戦してみようと思う。気になる方は是非チェックして欲しい。また来ます!
ごちそうさまでした。