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昼からはしご 立ち飲み屋

この物語はフィクションです。

登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。

今日は何を飲もうかな。

うん。今日は昼から立ち飲み屋をはしごしよう。


上野駅の南側、JR高架下の「アメ横商店街」と線路を挟んで反対の東側。

飲み屋街を歩いて3分。大衆酒場 五の○ 上野6丁目店だ。


上野近辺の飲み屋同様、こちらの店も外にテーブルやカウンター席がある。


真夏の酷暑時や真冬の極寒時はともかく丁度良い季節の時は開放感がたまらない。特に昼飲みの時は背徳感も相まってお祭り気分となる。しかもキ○ンラガーの瓶が置いてあることが嬉しい。乾杯!(終わりの始まり)


しかしこの店名にするということは店主は囲碁が趣味なのだろうか。


ヒカルの碁は面白くて何度か読み直したが、正直何回読んでもほとんどルールは分からなかった。初手五の五、二手目天元、三手目五の五で登場人物すべてが驚いている光景があったが、多分普通だったらあり得ない指し手なんだろうなくらいで読んでいた。他にも色々な場面で驚いたり冷や汗をかいたり泣き出したり等々。勝負の世界のため必ず白黒付くから分かりやすいと言えば分かりやすいが、囲碁を全く分からない人でも勝負に向き合う人間ドラマの部分だけで面白く読め進められるというのは凄いことではなかろうか。そう言えばいつ頃連載してたのかと確認したが初連載から既に四半世紀経っているらしい。時間の流れの早さに驚いた(笑)


それにしても囲碁以外にもダンスやラグビーなど、一般的にはあまりルールが浸透していないものを題材とする漫画があるが、ルールがあまり分からなくても面白く読めるよう工夫出来ていることは素直に凄いと思う。構成やドラマの作り方が上手ということだろう。


今ではカーリングは有名となったが、漫画の題材として取り上げたのは「湘南爆走族」を描いていた吉田(さとし)のギャグ漫画「ちょっとヨロシク!」が初出ではないかと思う。アレはギャグ漫画なので面白く読めるのは当然だとしても、当時としてはドマイナーと言って良いカーリングを題材に取り上げる着眼点が凄いと思った。慧眼と言って良いだろう。かなり昔の漫画なので構成は古いがいま読んでも下らなくて面白いので機会があったらチェックして欲しい。


脱線した。元に戻ろう。


立ち飲み屋と言っても最近は座る席が用意されてる店も結構あるのがありがたい。店外席の場合、店員さんに注文するのが大変な店もあるが、こちらはQRコードでスマホから注文するタイプなので、店員さんを呼び出す手間を省けるのがありがたい。スマホだと画面が小さいのでメニューが選びづらいのが難点だが大声で店員さんを呼ぶ手間に比べればマシと言って良いだろう。


注文したメニューはこちら。


・ごま塩キュウリ

・セロリの浅漬け

・塩もつ煮

・正ねぎ間串

・砂肝串

・はつ串

・はつもと串

・パリパリピーマン

・シメサバ

・タコの唐揚げ


頼み過ぎた気がするがお祭り気分なので良しとする。


なおこのお店はブロックの角にあるため非常に目立つ。のでお客さんも引っ切り無しに入って来るが、通りかかる通行人からも好奇心の目で見られやすい店となっている。視線が気になる方は店内のカウンター席に座ることをオススメする。


そうこうしてる間に次々と到着。


ごま塩キュウリ。間違いない。美味。


セロリの浅漬け。ちょっと塩が効きすぎかな?マヨネーズが付いてるので中和させると丁度良い。


塩もつ煮。うん。美味い。二十歳のころ初めてもつ煮を食べた時は下処理がイマイチだったのか臭みはあるわ筋張って固いわでお世辞にも美味しいとは言えない出来映えだったけど、昨今お店で出されるもつ煮はもれなく外れなしと言って良いだろう。つまみの代表格と言って過言ではないと思う。


正ねぎ間串。もちろん全て塩味。旨い。昔はタレ味が好きだったし、お店としてはタレがこだわりの部分なのかも知れないが、正直素材の旨さで勝負して欲しいし塩が美味しい店は信用できる法則を信じてるので串を頼む時は必ず塩で注文する。私の中では溝の口の焼き鳥屋さんが不動のNo1であり別格、殿堂入りなので普段は心のランキングから除外してる。殿堂入りの店を除けば、多少のランキングは発生するとしても焼き鳥は大体どこで食べても普通に旨いと感じる。


砂肝串。美味い。コリコリ感がたまらない。


はつ串。メニューにあれば絶対注文するくらい大好きな部位。一時期はスーパーで2パック購入するレベルにハマってたが、さすがにやりすぎだったと反省してる。でもそのくらい大好き。


はつもと串。はつもとを出す店は希少なので、こちらもメニューにあれば絶対注文する部位。はつもぷりっぷりだが、はつもとは輪をかけてぷりっぷりなので口の中で幸せを感じる。そう。私はいま美味しさに加え幸せをかみしめているのだ。


パリパリピーマン。子供の苦手食材代表のひとつだがツマミに最適。辛味噌を付けて食べると美味い。サッパリするのでいくらでも食べられる。


シメサバ。皮目が少し炙ってあり美味い。


タコの唐揚げ。こちらもメニューにあれば絶対注文する料理だ。美味い。原価が高いからか扱ってる店が少ないのが哀しい。


さてとそろそろ二軒目に行きますか。


そう言えば「河岸(かし)を変える」って死語となって久しいのではないだろうか?30年前ですらオッサンしか使わない言葉だったから今の若い人たちは知らない人がほとんどではなかろうか。言葉はわずか数十年単位で流行り廃りが出るから、江戸時代どころか明治時代の新聞ですら現代人には読みにくくても仕方ないと思う今日この頃だ。江戸川橋駅の近くにある印刷博物館に色々古い印刷物や活字などが展示されてるので興味がある人は是非チェックして欲しい。個人的には常設展示されている葛飾北斎の冨嶽三十六景ふがくさんじゅうろっけいが当時の版画技術の凄さを感じられてオススメだ。


脱線した。元に戻ろう。


伺ったのはお隣の店。カド○ラ。ブロックの角ではないが、立地の「カド」という意味ではないのだろう。こちらも超人気店のひとつだ。いつ来てもほぼ満席状態。入れたらラッキーと思って良いだろう。


こちらは席は無く普通に立ち飲みするスタイル。昼なのにほぼ満席。酒を飲む人口は昔に比べ減少傾向にあると聞くが、まだまだ需要はあるのだなと感じる次第だ。


注文したメニューはこちら。


・野菜スティック(ニンジン、キュウリ、ダイコン)

・キムチ

・ハツ刺し

・豚平焼


野菜スティック。美味い。マヨネーズだけでなく辛味噌も付いてるのが嬉しい。


キムチ。ここのは残念ながら口に合わなかった。まぁたまにはこーゆーこともあるだろう。


ハツ刺し。刺しと言ってるが正確にはじっくり低温調理されてるから安心というヤツだ。しかしながらしっかりレアな食感は残されてる。旨い。


豚平焼。ソースの上にビッシリとかけられた細いマヨビームと青海苔の見た目だけで一杯飲める。間違いないツマミというヤツだ。旨い。


昼からはしご酒してしまった。たまにはこーゆー日があっても良いだろう。どちらも料理で勝負というよりは雑然としたお祭りの雰囲気を味わうお店と言って良いだろう。飲みすぎたせいもあるがこの日は〆にラーメン→そば→うどんと3つも食べてしまった。それだけ楽しめたということだろう。酔っぱらうと満腹中枢が麻痺するのか麺系はいくらでも食べられることを不思議に思う。反省はしてる(笑)


また来ます!


ごちそうさまでした。

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