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上野広小路で 餃子

この物語はフィクションです。

登場する人物・団体・店・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

え?似たメニューを知ってる?それは偶然です。偶然ですってば。

今日は何を飲もうかな。

うん。今日は餃子にしよう。


東京メトロ 銀座線 上野広小路駅から西に向かって徒歩2分。

祭家(さいか?)(まつりや?) 夢○(ゆめ○ち) 上野広小路店だ。


都営 大江戸線 上野御徒町駅、JR御徒町駅

東京メトロ 日比谷線 仲御徒町駅

からも同様なので好立地と言って良いだろう。


上野~御徒町界隈は結構巡ってるつもりだが、そう言えばJRの線路沿い近辺しか巡ってないなと思い至り周辺に良さげなお店は無いかと探してみたところこちらのお店を発見。


パッと見は普通の居酒屋という印象だが安くて中華系が旨いとのことなので訪問したというワケだ。早速乾杯!(終わりの始まり)


挿絵(By みてみん)


旨い。毎日18時半までハッピーアワーで税抜198円というのも嬉しい。


生ビール付き飲み放題が税抜1360円なので、割と飲む人でも単品で頼む選択肢を選んでも良いだろう。選択肢が増えるのは良いことだ。


挿絵(By みてみん)


お通し

酸味抑え目な冷菜中華で結構旨い。


結構メニューが幅広いが口コミによると中華系がオススメのようだ。

餃子がお店イチオシと書いてあるので注文するしかないだろう。


馬刺しもあるのでついでに注文することに。

頼んだメニューはこちら。


・馬刺ユッケ

・焼き餃子


挿絵(By みてみん)


馬刺ユッケ

注文してから5分程度で配膳されて驚いた。


店によってはごま油がくどいところもあるが全くそんなことは無く調和が取れており旨い。これだけで来訪して大正解だと思った。ほんの少しピリ辛なのも好み。


***

そう言えば上野広小路って上野というよりは御徒町と言われた方がしっくりくるのだが何故このような名称となってるのだろう?


どうやら江戸時代は現在の上野公園がある一帯を「上野のお山」と呼んでたそうで山の下一帯を下谷(したや)と呼んでいたそうだ。


当時は現在で言う上野公園のさくら通りを登った際のカーブ付近~大噴水付近まで寛永寺(かんえいじ)だったようで、東京国立博物館がある一帯全域が御本坊(ごほんぼう)と呼ばれる住職が暮らす住居だったようだ。


また山沿いはほぼ全て「○○院」と呼ばれるお寺関連の施設が立ち並んでたことから考えると寛永寺がいかに巨大かつ権威および影響力があったか(うかが)い知れるというものだろう。


その寛永寺から現在の松坂屋上野店よりもう少し南のパルコ付近まで結ぶ太い通りがあったらしく、それが当時の下谷広小路つまり現在の上野広小路らしい。要するに寛永寺の参道まで続く物凄く広い道があったということだ。


将軍が参拝する際に通る御成道(おなりみち)でもあったそうなので整備状況も凄かっただろうし周辺が繁盛してたことも想像に難くない。


そもそも車どころか馬車すら無かった江戸時代に何故それだけ広い道が整備されたのだろう?


どうやら明暦(めいれき)の大火という1657年(徳川家綱の時代)に発生した大火事で江戸城を含め江戸の大半が焼失したことで防火防災の観点から広小路が設置されたとのこと。両国と浅草にも設置されたようだ。


現代の感覚だと何故馬車が発達しなかったのだろう?と疑問に思うが、当時は道路の整備状況がただの砂利や土なうえ現在のようにクッション性に優れたゴムタイヤや衝撃吸収に優れたサスペンションも無かったワケだ。雨量の多い気候なため雨天時のぬかるみも凄かったことだろう。


なので徒歩より遅い牛車ですら驚くほど揺れて乗り心地は悪かったようで、牛より早い馬で車を()かせたとして実用的か?と問われると現在のように道が整備されない限りNOと言わざるを得ないだろう。なお幕府が馬車の通行を許可したのは大政奉還のわずか1~2年前のようだ。意図的に制限してたと見るべきだろう。


そもそも江戸時代は鎖国を是とし船もショボい規模のものしか許可せず各地に関所を設けて通行を制限。つまり幕府が攻め落とされる要素をことごとく制限することで幕府にとって安泰な世の中を作ったのだ。軍事的に侵攻されやすくなる街道整備など積極的になるワケが無いのは自明だろう。


いつの時代も庶民のためではなく権力者に有利なようにルールが作られるのだなと改めて感じる今日この頃だ。

***


挿絵(By みてみん)


餃子

思ったより本格的な鉄板で配膳されて驚いた。ジュージューしており旨そう。


まずは何も付けずに餃子を頂く。旨い。肉汁がジューシーという程ではないが餡がたっぷり詰まってる。そして何と言っても皮がモチモチで旨いのだ。手作りだそうだが店員さんが中国人だらけのおかげか皮にこだわってるようだ。水餃子として食べても美味そうな皮で凄く好み。


挿絵(By みてみん)


専用のラー油とお酢も同時に配膳される。


挿絵(By みてみん)


餃子専用特製ラー油

底にザラザラした具材?が沈んでるのでかき混ぜてから使った方が良い。


激辛ではなくマイルドなピリ辛。だけど餃子に合って旨い。メニューに「辛くしたいんじゃない。心を温めたいんだ」と書かれているがその通り(笑)辛いのが苦手でなければ是非付けて頂きたいと思う。


思ったより本格的で確かに中華系は当たりだなと思ったのでシンプルメニューを追加注文することに。


・にら玉子炒め


挿絵(By みてみん)


にら玉子炒め

具材が少ないほど腕の差が出ると聞くが大正解。ニラと玉子を炒めただけなのに物凄く旨い。あとわずか300円なのにボリュームが凄い(笑)他にも気になるメニューがあったが次回へのお預けとなった。


総じて大満足。まさかパッと見普通の居酒屋でここまで本格的な町中華が味わえるとは思えなかった。餃子は絶対注文した方が良いしニラ玉も旨い。おそらく他の中華メニューも旨いのだろうと信頼できるほどの出来栄えだった。気になる方は是非チェックして欲しい。また来ます!


ごちそうさまでした。

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